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第二章 居場所のない少女
第7話 くじけぬ少女
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「カリン、君は人間族や魔族と、他の種族に憎まれる存在。これまでも、その理不尽な憎しみを受けてきたはず。そうだというのに、なぜ人助けの旅などしている? 彼らに恨みあれど、救いを与える理由はないだろう?」
この問いに、カリンは小さな沈黙を生む。
生まれた無音の間は、秒針を僅かに刻むもの……。
だが、ここまでカリンが受けてきた心の傷が時に干渉して、それはとてもとても深い時間のように感じさせた。
カリンは、ぼそりと答えを返す。
「お父さんとお母さんの、遺言だから……」
「御両親の?」
「……うん」
か細い返事。そこから訥々と彼女は悲しみの宿る言葉を落とし始める。こちらを見ることなく、地面に顔を向けたままで……。
「今から三年前、お父さんとお母さんは教会騎士に殺された。わたしの目の前で。襲ってきた騎士はなんとか倒したけど、二人とも傷が深すぎた。お父さんとお母さんは自分たちを置いて逃げなさいと言う。もちろん、逃げるなんてできない。でも――」
――ある日の情景・カリン
昏い森の中、徐々に熱を失っていくお父さんとお母さんにしがみつき、わたしは涙を流していた。
涙の意味は悲しみ。そして、憎しみ。
人間への怒りと憎悪が胸を焦がす。
その炎をお父さんとお母さんは鎮めた。
「カリン、心を憎しみに満たしては駄目だ」
「誰かを憎むということは自分自身を傷つけることになるのよ」
「私たちはお前に愛を与えた」
「だから、心を憎しみに満たさないで。私たちの愛で満たしなさい」
「そうすれば、私たちがいなくなっても心の中に残り続ける」
「ずっと、一緒にあなたといられる」
「さぁ、行きなさい。私たちの分まで生きて」
「愛しているからね、カリン」
涙にぼやける視界。それでもお父さんとお母さんの姿だけはしっかりと見つめて、しゃくり声を押さえつけながらこくりと頷き、二人から離れた……。
――――――
「お父さんとお母さんは人助けをしながら旅をしていた。人間たちの手助けをして。それなのに、人間たちはわたしたちが影の民だと知ると、あれほど抱いていた感謝を忘れ、襲い掛かってきた――許せない。たとえ、二人が許しても、わたしは許せない。でも、この憎しみはお父さんとお母さんの想いを裏切ることになる」
「なるほど、心を憎しみに満たすのではなく、ご両親の遺言である愛で心を満たしているわけだ」
「うん……だから、人助けの旅をしている。お父さんとお母さんがやっていたように。二人を失ってしばらくは馬鹿馬鹿しいと思いながら人助けをしていたけど……」
「何か、みつけたのか?」
「うん、感謝してくれる思いは本物。まぁ、わたしが影の民だと知ると手のひらを返すんだろうけど。それでも、誰かが感謝してくれて喜んでくれるのは嬉しいと感じるものがあった。だから、その思いに心を向けることにしたの」
「そうやって、憎しみを癒し、代わりに愛で心を満たしたというわけか」
「そういうこと。二人を失って、三年。そのおかげで多少なりとも割り切れてる。それにまだ、お父さんとお母さんの夢を果たしていないからね」
「それは?」
カリンは立ち上がり、空を望み見た。
「わたしたちの居場所を見つけること。影の民だからと言って忌避されない場所を見つけること。そこは、どんな人だろうと、どんな事情があろうと受け入れてくれる場所。そんな場所を探したい。ううん、作りたいと思ってる」
「作りたい?」
「そう、作りたい。そのために今はお勉強中。人助けを通じて、いろんな人の心に触れている。種族問わず、遍歴を問わず、共に手を携え、歩める人たちがいないかを探して。その方法がないかと探して」
彼女は瞳を空から降ろして、まっすぐと私に向けた。
口元に笑みを浮かべる。だが、子猫のように可愛らしい空色の瞳は晴れ渡った空とは違い、やや曇り模様。
両親への想い、人間への憎しみ……想いは勝っているが、やはり憎しみは残る。
決意と迷いが混在する心へ、私は意地悪な声を投げ入れた。
「フン、まるで呪いだな。ご両親は愛という呪いで君の心を束縛した」
この声に、カリンはとても落ち着いた音を返す。
「ううん、祝福だよ。この祝福のおかげで、わたしは道を踏み外さずにいられた」
両親を語る空色の瞳に陰りはなく、光が満たされる。
それに、私は笑い声を返す。
「フフフ、面白い。迷いはあるが、芯は通っているのか。実に面白い」
「ん? もしかして、おじさん、わたしを試した?」
「まぁ、そんなところだ。てっきり感情的になり食って掛かるかと思ったが、ご両親の想いをしっかり心に受け止めているようだな」
「なにそれ!? ひっど! 性格悪すぎ!」
「あははは、すまないな。大人とは子どもを試す癖があるもので」
「最悪だね!」
そう言って、カリンはプイッと横を向く。
その横顔を見つめながら、私は思う。
(憎しみを知りながら、愛が勝る。理不尽を知りながら、それでも理想を追い求める。気負い過ぎている部分、甘い部分は見受けられるが、歩む意志。覚悟は本物か。どこか、勇者ティンダルに似ているな。性格は全然違うが……二人とも、私とは違う種類の存在)
私は愛と憎しみを知り、どちらか一方を排除するのではなく、双方ともに利用する。理想を掲げ、理不尽に幕を掛けて、民を騙し歩ませる。
私は心というものの脆弱さを知っているから、それを忌避して見つめずに、目を逸らしながら歩む存在。
一方カリンは、まっすぐと心を見つめ、歩む存在。
その意思は勇者ティンダルと比べ、まだまだ未熟だが…………。
「カリン、君の年は?」
「ほぇ、十六だけど?」
絶望を知った者の多くは歩みを止める。止めるだけではなく、心を闇に染まる。
中には、そこから再び光当たる場に立つ者もいるが、それでも多くの時が必要だ。
しかし、カリンは……十六。
この若さで絶望を知り、立ち上がり、さらに理想へと歩むのか。
もし、このような者が指導者としての道を歩めば、あの時の勇者ティンダルの心を理解でき、私の知らぬ世界を作り出せるやも。
――私は、カリンという少女に興味が湧いた。
この問いに、カリンは小さな沈黙を生む。
生まれた無音の間は、秒針を僅かに刻むもの……。
だが、ここまでカリンが受けてきた心の傷が時に干渉して、それはとてもとても深い時間のように感じさせた。
カリンは、ぼそりと答えを返す。
「お父さんとお母さんの、遺言だから……」
「御両親の?」
「……うん」
か細い返事。そこから訥々と彼女は悲しみの宿る言葉を落とし始める。こちらを見ることなく、地面に顔を向けたままで……。
「今から三年前、お父さんとお母さんは教会騎士に殺された。わたしの目の前で。襲ってきた騎士はなんとか倒したけど、二人とも傷が深すぎた。お父さんとお母さんは自分たちを置いて逃げなさいと言う。もちろん、逃げるなんてできない。でも――」
――ある日の情景・カリン
昏い森の中、徐々に熱を失っていくお父さんとお母さんにしがみつき、わたしは涙を流していた。
涙の意味は悲しみ。そして、憎しみ。
人間への怒りと憎悪が胸を焦がす。
その炎をお父さんとお母さんは鎮めた。
「カリン、心を憎しみに満たしては駄目だ」
「誰かを憎むということは自分自身を傷つけることになるのよ」
「私たちはお前に愛を与えた」
「だから、心を憎しみに満たさないで。私たちの愛で満たしなさい」
「そうすれば、私たちがいなくなっても心の中に残り続ける」
「ずっと、一緒にあなたといられる」
「さぁ、行きなさい。私たちの分まで生きて」
「愛しているからね、カリン」
涙にぼやける視界。それでもお父さんとお母さんの姿だけはしっかりと見つめて、しゃくり声を押さえつけながらこくりと頷き、二人から離れた……。
――――――
「お父さんとお母さんは人助けをしながら旅をしていた。人間たちの手助けをして。それなのに、人間たちはわたしたちが影の民だと知ると、あれほど抱いていた感謝を忘れ、襲い掛かってきた――許せない。たとえ、二人が許しても、わたしは許せない。でも、この憎しみはお父さんとお母さんの想いを裏切ることになる」
「なるほど、心を憎しみに満たすのではなく、ご両親の遺言である愛で心を満たしているわけだ」
「うん……だから、人助けの旅をしている。お父さんとお母さんがやっていたように。二人を失ってしばらくは馬鹿馬鹿しいと思いながら人助けをしていたけど……」
「何か、みつけたのか?」
「うん、感謝してくれる思いは本物。まぁ、わたしが影の民だと知ると手のひらを返すんだろうけど。それでも、誰かが感謝してくれて喜んでくれるのは嬉しいと感じるものがあった。だから、その思いに心を向けることにしたの」
「そうやって、憎しみを癒し、代わりに愛で心を満たしたというわけか」
「そういうこと。二人を失って、三年。そのおかげで多少なりとも割り切れてる。それにまだ、お父さんとお母さんの夢を果たしていないからね」
「それは?」
カリンは立ち上がり、空を望み見た。
「わたしたちの居場所を見つけること。影の民だからと言って忌避されない場所を見つけること。そこは、どんな人だろうと、どんな事情があろうと受け入れてくれる場所。そんな場所を探したい。ううん、作りたいと思ってる」
「作りたい?」
「そう、作りたい。そのために今はお勉強中。人助けを通じて、いろんな人の心に触れている。種族問わず、遍歴を問わず、共に手を携え、歩める人たちがいないかを探して。その方法がないかと探して」
彼女は瞳を空から降ろして、まっすぐと私に向けた。
口元に笑みを浮かべる。だが、子猫のように可愛らしい空色の瞳は晴れ渡った空とは違い、やや曇り模様。
両親への想い、人間への憎しみ……想いは勝っているが、やはり憎しみは残る。
決意と迷いが混在する心へ、私は意地悪な声を投げ入れた。
「フン、まるで呪いだな。ご両親は愛という呪いで君の心を束縛した」
この声に、カリンはとても落ち着いた音を返す。
「ううん、祝福だよ。この祝福のおかげで、わたしは道を踏み外さずにいられた」
両親を語る空色の瞳に陰りはなく、光が満たされる。
それに、私は笑い声を返す。
「フフフ、面白い。迷いはあるが、芯は通っているのか。実に面白い」
「ん? もしかして、おじさん、わたしを試した?」
「まぁ、そんなところだ。てっきり感情的になり食って掛かるかと思ったが、ご両親の想いをしっかり心に受け止めているようだな」
「なにそれ!? ひっど! 性格悪すぎ!」
「あははは、すまないな。大人とは子どもを試す癖があるもので」
「最悪だね!」
そう言って、カリンはプイッと横を向く。
その横顔を見つめながら、私は思う。
(憎しみを知りながら、愛が勝る。理不尽を知りながら、それでも理想を追い求める。気負い過ぎている部分、甘い部分は見受けられるが、歩む意志。覚悟は本物か。どこか、勇者ティンダルに似ているな。性格は全然違うが……二人とも、私とは違う種類の存在)
私は愛と憎しみを知り、どちらか一方を排除するのではなく、双方ともに利用する。理想を掲げ、理不尽に幕を掛けて、民を騙し歩ませる。
私は心というものの脆弱さを知っているから、それを忌避して見つめずに、目を逸らしながら歩む存在。
一方カリンは、まっすぐと心を見つめ、歩む存在。
その意思は勇者ティンダルと比べ、まだまだ未熟だが…………。
「カリン、君の年は?」
「ほぇ、十六だけど?」
絶望を知った者の多くは歩みを止める。止めるだけではなく、心を闇に染まる。
中には、そこから再び光当たる場に立つ者もいるが、それでも多くの時が必要だ。
しかし、カリンは……十六。
この若さで絶望を知り、立ち上がり、さらに理想へと歩むのか。
もし、このような者が指導者としての道を歩めば、あの時の勇者ティンダルの心を理解でき、私の知らぬ世界を作り出せるやも。
――私は、カリンという少女に興味が湧いた。
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