彼女のキスは甘く冷たい

氷川瑠衣

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喉の奥、蠢くもの

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 買い物を済ませて茉奈の部屋に戻ると、茉奈の部屋の前に、サラリーマン風の男とスエット姿の若い女が立っていた。男は茉奈の部屋のドアを叩き、何度も大丈夫ですかと声を掛けていた。
 
「どうしたんですか?」 

 不安そうな表情の女に声を掛けた。 
 女が何か言いかけたとき、部屋の中から茉奈の叫びが聞こえた。部屋全体が揺れる程の振動が続き、何かが割れる音が聞こえた。 

「新藤さん」 

 ぼくのつぶきをとらえた男が顔を向けてくる。 

「知り合い?なんかさっきから叫んでるんだけど」 

 男の言葉を無視して、ぼくはドアノブをつかんでまわしてみた。鍵が掛かっていた。部屋から出る際、鍵をちゃんとするようにと茉奈に念を押していた。玄関まで見送ってくれた茉奈は、ぼくが部屋から出たあと、ドアを施錠せじょうしていた。 

「新藤さん、茉奈ちゃん。開けてくれ」
 
 ドア越しにぼくは叫んだ。部屋の中から足音が聞こえ、ドアの前で停止した。茉奈はドアのすぐ向うにいる。 

「開けてくれ。お願いだ。ここを開けてくれ」 

 カチャリと音がした。ドアのシリンダー錠を外した音だった。ドアノブをひねると、それまで固定されていたドアノブがぼくの手の中で回転した。 
 勢いよくドアノブを引いたが、ドアは途中で停止した。シリンダーは解除されていたが、ドアチェーンが掛かったままだ。 
 わずかに生じた隙間すきまから、ぼくはドアの反対側にいるはずの茉奈にチェーンをはずせと声をかけた。 
 ドアの向う側から、茉奈の声が聞こえてくる。嗚咽おえつと咳が入り混じったその声は、ひどく聞き取りづらかった。 

「ごめんなさい。お願い、許して」 

 茉奈は何度も何度もそう繰り返していた。部屋の中に他の誰かがいるのだろうか。ぼくが買い物に出ている間に、茉奈の彼氏が来たのかもしれない。ぼくとの関係を邪推じゃすいした彼氏が、茉奈に暴力を振るっているのかもしれない。 
 ぼくは男に110番通報するよう頼んだ。自分で通報したくても、ぼくにはここの住所が判らなかった。 
 男が警察に事情を話している間、ぼくは茉奈の部屋のドアを開こうと悪戦苦闘していた。ドアチェーンくらいドアを強く引けばすぐに開くと思っていたが、全身を使って力任せに引いても、忌々しいドアチェーンは外れなかった。
 
「ああっ、嫌。嫌、それだけはやめて。お願い。もう殺して。それだけはやめて」 

 ドアの向うで茉奈が叫びを上げた。
 
「ごめんなさい、ごめんなさい。止めて。いや。お母さん、いやぁっっ」
 
 茉奈の絶叫と共に聞こえてきたのは、水の音だった。多量の水が、ドア越しにいる茉奈に浴びせかけてられていた。 
 茉奈の叫びが変化した。それは痛みや恐怖によるものではなかった。深い絶望にいろどられた、人が最後に上げる声にならない叫び。 
 ドア下の隙間から流れ出て来たのは熱湯だった。誰かがドアの向うにいる茉奈に熱湯を浴びせかけたのだ。 
 ドア越しに何かが激しくのたうち廻っていた。逃れたくても逃れられない痛みにもだえ苦しむ茉奈の姿がぼくの脳裏のうりに浮かぶ。それは想像ではなく、今まさにドア一枚隔てた向うで起きている現実だった。 

「これ、役にたつかどうかわからないけど」
 
 スエット姿の女が、1メートル程の長さのバールを差し出してきた。 
 ぼくは無言でバールを受け取ると、ドアチェーンにバールを叩きつけた。二度三度と叩きつけると、チェーンの鎖にぐらつきが生じていた。パトカーのサイレンが近づいてくる。警察と話していた男が、あとは警察に任せようとしつこく言い募ってきたが、ぼくはそれを無視してドアに力任せに引き続けた。四度目でチェーンが跳び、ぼくをさまたげるドアはようやく開いた。
 
「茉奈ちゃん」 

 ドアの内側に茉奈の姿は無かった。玄関の上がりかまちの端に、空になった電気ケトルが転がっていた。びしょ濡れの床からは、茉奈に浴びせかけられた熱湯の上げる湯気がまだ漂っていた。 
 靴を履いたまま、ぼくは部屋の中に踏み込んだ。いつの間にかサラリーマン風の男は姿を消し、バールを貸してくれたスエットの女だけが後から付いて来てくれていた。 
 バスルームの扉が開いていた。ぼくがコンビニに行く前には閉じていた扉だ。中を見ると、賃貸ちんたいによくあるトイレと一体のユニット型のバスルームだった。几帳面きちょうめんな茉奈らしく、洗面台も便座も新品のように磨き上げられていて、排水タンクの上にはガーベラの花が一輪けてあった。スエットの女がぼくの背後から、向こうの部屋には誰もいないと教えてくれた。
 
 トイレとバスタブの間に、薄いピンク色のシャワーカーテンが引かれていた。そのせいでバスタブの内側は見えない。シャワーカーテンの先から水音が聞こえてくる。 
 誰かがここで今シャワーを浴びている。ぼくはシャワーカーテンに手をかけ、一息に引き開けた。

 人一人が体育座りをしてようやく肩までつかかれる程度の狭いバスタブの内側に、茉奈はいた。 

 茉奈の姿を見た瞬間、ぼくとスエットの女は折り重なるようにしてバスルームから転がり出た。 
 茉奈は死んでいた。狭いバスタブの中で体を折りたたみ、白濁はくだくした目を天井に向けたまま絶命していた。沸騰ふっとうした湯を頭から浴びせかけられたらしく、茉奈の顔の皮膚は赤くただれ、皮膚の上は無数の水膨みずぶくれに覆われていた。おそらく茉奈は、熱から逃れるためにバスタブまで這い進み、冷水のシャワーを浴びたのだろう。だが、茉奈の死因は火傷によるものではなかった。ぼくもスエットの女も、それは一目で理解できた。 
 茉奈の口から、黒く長い女の髪の毛が伸びていた。驚くほど大量の黒髪が、茉奈の口腔こうくうふさいでいた。それは吐き出しているようにも、飲み込んでいるようにも見えた。そしてその黒髪は、生きているようにうごめき、茉奈の喉を移動していた。
 
 ぼくの背後で、スエットの女が音を立てて倒れた。無理もない。茉奈の亡骸なきがらは言語に絶するむごたらしさだ。 

 蠢く黒髪は、完全に茉奈の体内へ消えていった。何とか茉奈に近づこうと努力したが、ぼくの意思に反して、足は一歩たりとも前へ進まなかった。今、心肺蘇生しんぱいそせいを試みれば、ひょっとしたら茉奈は息を吹き返すかもしれない。そうは思っても、恐怖に支配されたぼくの体は、そこから動くことをかたくなにこばんでいた。 
 何がぼくをそこまでおびえさせたのか、ぼくはその答えを知っていた。だがどうしても、ぼくはその事実を受け入れたくなかった。 
 
 茉奈を殺したのは、彼女ではなく沙織だった。 
 茉奈の口から体内に侵入していった、あの大量の黒髪は、間違いなく沙織のものだった。たった一度だけだが、ぼくと沙織は愛し合い、沙織の美しく豊富な髪の毛に、ぼくは何度も顔を埋めた。あの質感、つやめきは見間違いようがない。茉奈を窒息ちっそくさせたのは、沙織、正確には沙織の髪の毛だったなにかだ。 
  
 バスルームの前でうずくまっていたぼくは、玄関に到着した警察官の声を聴いて正気を取り戻した。壁に寄りかかりながら立ち上がると、警察官を部屋の中に呼び寄せた。情けない話だけど、ぼくはもう二度と茉奈の姿を見たくはなかった。 
 茉奈の屈託くったくのない笑顔、ぼくのせいで酷い目にあったのに、頬の傷を気遣ってくれたあのまなざし。子供のいたずらのようなキスをしたあと、顔を赤くして照れていたあの表情。そういった茉奈の姿を、ぼくははっきりと憶えている。 
 だが今バスタブの中にいるあれは、ぼくの知る茉奈とは全くの別物だった。あれは茉奈ではない。それどころか、人間の死体ですらないような気がした。 

 
 それから数時間のぼくの記憶はひどく曖昧あいまいで、そこで何が起こり、何が行われていたのかをはっきりとは覚えていない。気がつくとぼくは新宿の総合病院のベッドに横たわっていた。頭が痛み、天井の蛍光灯の明りを見るたびにめまいにおそわれた。耳鳴りがひどく、ぼくに気づいた看護師から声を掛けられても、何を言われているのかまったく解からなかった。 

 窓の外が暗くなったころ、不意に耳鳴りが止んだ。フィルターを掛けられたようにぼんやりとしていた視界が開け、音と光が洪水のようにぼくの頭の中に流れ込んできた。同時に、狭いバスタブの中で両手両足を折りたたんだまま死んでいた茉奈の姿が鮮明せんめいに脳裏に浮かんだ。
 
 ぼくの喉から絶叫ぜっきょうほとばしった。これが本当に自分の声なのかと疑いたくなるような叫びを聞きながら、ベッドの上から冷たいリノリウムの床に転げ落ちた。数人の看護師が駆け寄り、ぼくの身体をその場でおさええつけた。喉がれるまで叫び続けたあと、ぼくは自分の下唇を前歯でみしめた。唇を嚙み千切ってしまえば、彼女の呪いから逃れられるかもしれない。唇から血が流れ、口の中に鉄の味が広がっていくのを感じたけれど、それでも構わず噛み続けると、口をこじ開けられ、マウスピースを口の中に押し込まれた。 
 ベッドに戻され、体を拘束こうそくされた。医師らしき男が腕の静脈じょうみゃくに注射をすると、全身にまとわりついていた恐怖がやわらいでいくのがわかった。呼吸がしづらいから、口の中のマウスピースを外してくれと頼んだけど、その頼みを聞き入れてくれる者はいなかった。 

 浅い睡眠を繰り返しながら、その日の夜を拘束されたベッドの上で過ごした。 

 翌朝になって、ぼくは落ち着きを取り戻した。自分が病院にいることは理解していたが、そこが一般病棟ではなく、集中治療室だということは看護師に指摘してきされるまで分からなかった。同じ病室に父親がいたことに驚いたが、父は昨日の昼過ぎからここにいたという。母親も来ていたが、女性の姿を見ると怯えて暴れ始めるぼくを案じて、今は自宅に帰っているということだった。 
 父によると、極度の恐怖とストレスで一時的に脈拍と血圧が低下し、失神状態におちいったのだという。噛み千切ろうとした下唇の傷もひどいが、幸いにも縫合ほうごう手術の必要はないとのことだった。 
 ぼくは父に礼を述べ、ぼくと共に茉奈の部屋に入ったスエットの女の安否を尋ねた。本当は茉奈がどうなったのかを知りたかったが、それを口する勇気は無かった。父はスエットの女の安否どころか、そんな女の存在すら知らなかった。 

  
 翌日の午後、ぼくは自宅で療養することを条件に退院を許された。病院の受付で母親が会計をしている際、待合のソファに座っているぼくの前に、刑事が二人現れた。 
 茉奈の住む地域の生活安全課に勤務しているというその刑事は、簡単なおやみの言葉を述べたあと、茉奈とぼくの関係や、遺体発見時の状況をたずねてきた。一通りの質問に答えると、検死解剖以降に再度話をうかがいたいと、刑事の一人から名刺を受け取った。 
  
 三日後、ぼくは茉奈の住む地域の警察署を訪ねた。ぼくの体調を考慮してくれたのか、担当の警察官2名はぼくを取調室ではなく、応接室のソファに座らせてから質問を始めた。 
 彼らが知りたがっていたのは、ぼくと茉奈の関係だった。なぜぼくが茉奈の部屋にいたのか、茉奈とぼくは、以前からそういった付き合いをしていたのかという二点を知りたがっていた。 
 同じ店でアルバイトをしている以上の関係ではないと説明したが、彼らは納得してくれず、質問は形を変え時間を変え、何度も繰り返された。態度にこそ表さなかったが、彼らがぼくに何等かの疑いを持っているのは間違いなかった。一人暮らしの女性が不審ふしんな死に方をしたその日の朝、知人男性が同じ部屋にいたというのだから、疑いを持たれるのは当然だった。 
 
 ぼくはバイト先の事務所で茉奈からギターの調弦ちょうげんを頼まれたことから話をはじめ、茉奈が階段の踊り場で具合を悪くしているのを見て、タクシーでアパートまで送ったという話を根気強く警官に説明した。茉奈のいたずらなキスから始まった、彼女による残酷な仕打ちに関しては何ひとつ伝えなかった。茉奈に死をもたらしたのは、高校時代のガールフレンドの幽霊などという話を警官たちが信じてくれるわけがない。 
 
 警官たちは茉奈とぼくの関係と、事件までの時系列を一通り聞き終えると、遺体発見時の状況に話を転じてきた。だいぶ落ち着いたといえ、ぼくはまだ茉奈の死にざまをはっきりと記憶していたから、その質問に答えるのにひどく苦労した。パニックを起こさない様、ぼくは言葉を選んで、感情を極力きょくりょく抑えて警官の質問に答えた。
 
「髪の毛は出てきましたか?」
 
 警官に尋ねてみた。あれほどの量の毛髪が体内から見つかったのだから、毛髪について何か警官たちは知ってるかもしれないと考えたからだ。だが、50代と20代の親子のような私服警官二人は、互いの顔を見合わせて首をひねるばかりだった。 

「なんの話ですか?」 

 反対に若い警官に尋ねられた。ぼくは茉奈の遺体を発見した際に見た大量の髪の毛の話をした。ぼくの話を一通り聞いたあと、警官は手元のファイルを開いて資料に目を通したあと、そんな事実は確認されていないと答えた。 
 スエットの女も同じ光景を見たはずだと伝えたが、すべてを聞いたわけではないがと前置きしたうえで、スエットの女の証言の中に、髪の毛に関する証言は見当たらないと警官はぼくに伝えてきた。 
 思い切って、ぼくは警官たちに茉奈の死因を問い質した。茉奈の死因は、大量の髪の毛で喉を詰まらせたことによる窒息死だろうと勝手に思い込んでいたが、警官たちが告げた茉奈の死因は、ぼくの予想とは異なっていた。 
 死因は窒息死で間違いはなかったが、原因が異なっていた。茉奈の死因は、沸騰ふっとうした熱湯を喉に流し込んだことで生じた気道熱傷きどうねっしょうによる窒息死ということだった。 
 要するに喉の奥が火傷のせいでれてしまって、それが原因で窒息したんですよと、年配の方の警官が慇懃いんぎんな態度で教えてくれた。 
 
 朝の9時から始まった事情聴取は、夕方の16時を少し回る位迄続いた。 
 言葉遣いも態度も丁寧ではあったけれど、警官たちが茉奈の死に関して、ぼくの関与を疑っているのは明白だった。 

 長い事情聴取が終わり、応接室から出ようとしたぼくに、若い方の警官が何か思い出したらいつでも連絡してほしいと名刺を差し出した。名刺を受け取ったぼくに、年配の方の警官が、旅行に出かける際には必ず一報くださいと付け足してきた。 
 まるで容疑者ですねと皮肉ひにくると、前の彼女さんも亡くなってますからねと、年配の方の警官が薄ら笑いを浮かべながら返してきた。言い返そうとしたぼくを若い警官がなだめ、それを見た年配の警官は失言でしたと頭を下げた。 

「でもね」 

 相も変わらず薄ら笑いを浮かべながら、年配の警官が続ける。 

「大口開いて、自分の喉の奥に熱湯ねっとう流し込んで自殺する人間なんていますかね。普通は首吊りとか飛び降りとか、前の彼女さんみたいに電車に飛び込んで自殺するもんですよ。私は来年定年迎えるんで、もうかれこれ40年近くおまわりやってますけど、こんな死に方は見たことも聞いたこともない。もちろん、あんな無惨な死に様を見たのもね。あれに比べりゃ、腐乱ふらん死体のほうがなんぼかマシだ。あと少しで定年だっていうのに、嫌なもん見ちゃいましたよ」
 
 パニックの発作が、ぼくの喉元までせり上がってきていた。ドア越しに泣き叫び、慈悲じひう茉奈の声。白に朱を散らしたように赤く染まった茉奈の喉を移動していく沙織の漆黒しっこくの髪。そして何より、恐怖と絶望に彩られた茉奈のあの死に顔。それらすべてが鮮明に脳裏に浮かび上がる。 

「大丈夫ですか?」 

 若い警官が心配そうに声を掛けてきた。映画などで見る強面こわもて刑事と人情刑事の組み合わせなのかもしれないが、若い警官の声には本気でぼくを心配してくれている様子が伺えた。 
 大丈夫ですと答えると、ぼくは警官二人を押しのけるようにして廊下を進んだ。若い警官がついてきて、玄関までお見送りしますと一緒にエレベーターに乗り込んできた。 

「すみませんでした。状況から判断して、自殺であることは間違いなさそうなんですが」 

 ぼくと大して歳の差などないような警官は、エレベーターの中で深々と頭を下げた。
 
「ただ新藤茉奈さんには、自殺するような理由が見当たらないんです。あの日だって、バイトが終わったあと、友人とライブハウスへ出かける約束をしていたそうで。そんな人が、なんで急にあんな死に方をしますかね」 

「知るわけがない」
 
 吐き捨てるように言い放った。本当のことを話してやろうかとすら考えた。高校時代、ほんの数か月付き合った女の子の霊がぼくに憑りついていて、ぼくとキスした相手はみんな死ぬんだと教えてやりたかった。もしぼくがそんなこと言おうものなら、この警官はぼくの正気を疑い、重要参考人として再びぼくに任意同行を求めてくるだろう。だがいくら調べたところで、茉奈の喉を塞いでいたあの大量の髪の毛同様、証拠など何ひとつとしてがりはしない。 
 警官の目つきが鋭くなった。温厚そうな顔立ちは一瞬にして消え去り、よく訓練された猟犬のような無慈悲な目がぼくを見つめていた。 

「本当に何も知らないんです。知ってることはさっき全部話しました。新藤さんのためにも、どうか本当に、事実を突き止めて下さい。お願いします」
 
 警官に頭を下げると、ぼくは逃げ出すように警察署を後にした。
  
 
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