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集いし猟犬達
8人の冒険者
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ナタリアとドイルがジャバウォックを狩った翌日、恐怖から解放された街の人たちはようやく外に出ることができた。
霧が晴れたところを見ると、裏で動いていた人物はもうこの場を離れてしまったのだろう。あれからナタリアとドイルは黒幕を探してみたがら見つけることは叶わなかった。
「本当に助かった。あんた達が居なかったらこの街はどうなっていたか…」
頭を下げる宿の主人。
せめてもの礼だと、タダで部屋を貸してくれたのだ。
「なに、気にすることはない。こちらも泊まらせてもらったのだから、これでよしとしようじゃないか!」
朝っぱらから豪快に笑うドイル。
うるさい!とナタリアは蹴りを入れるが甲冑のドイルにダメージはない。
「それよりもね、私達アスクランに行きたいんだけど、この街の商人でアスクランに用のある人はいない?荷物と一緒に運んでくれないかしら」
宿の主人はぐっと親指を立ててみせる。
「そんなものお安い御用さ!街の恩人なんだ、たとえ荷物なんかなくったって運んでやる!」
やった!とガッツポーズをするナタリア。
これでもう長距離を歩かなくて良さそうだ。
・・・・・・・・
・・・・・
・・・
・
「ディジーさん、マナ回復薬って置いてますか?」
クラインはアスクランに戻り蛇の尻尾を訪れていた。
グリフォンダガーは便利な武器だがいかんせん魔力の燃費が悪い。
キースが言うには魔孔は天性のものだが、魔力許容量はマナを使うほどに大きくなるものだと言う。
戦闘で活用するためには是非とも鍛えておきたいのだが、前のように魔力切れを起こしてはたまらない。その時のためにマナ回復薬を求めここにきていた。
「あるにはある。だが当然値段は張るが良いのか?」
「えぇ、多少は蓄えがありますので」
「ほぉ、こりゃ頼もしいのぉ」
ケケケッとディジーは笑うと、奥から三種類の瓶を取り出した。
「今持ち合わせがあるのはこの三種じゃ。持続回復と少量回復、中回復じゃな」
見た目はすごく美味しくなさそうだ。実際ダンからもらったやつもあと引く苦味のあるものだったな…。
「そうですね。いくつか欲しいですが、おいくらなんでしょうか」
「ふむ、ざっとこんなもんじゃな」
ディジーはカウンターにあったメモ帳に右から順に値段を書いていった。
「うっ!こ、こんなに高いんですか!」
「おや、さっきの威勢はどこにいったんじゃ?」
なんて値段だ…!よくダンは僕によこしてくれたな。
「ええか、普通のポーションは細胞に働きかけ分裂を活性化させる。マナ回復薬は魔孔の活動を活発化させ通常より多くのマナを短い時間で取り込むことができる。魔孔に効く薬は材料が貴重でなかなか量産ができんのじゃ」
「そうですか。それでしたら、少量回復が3つと持続の方を一つください」
「まいどあり。高い買い物なら大歓迎じゃて」
クラインの背中にケケケッというディジーの笑いが突き刺さった。
あぁ、財布が軽い…。
魔物の素材を集めてお金稼ごうかな…。
クラインが蛇の尻尾を出ると、視界にやけに目立つ二人組が入ってきた。
一人は全身甲冑に大剣を背負っていて、ガション!ガション!と派手に音を鳴らしながら道を歩いていた。
もう一人もこれまた大きな弓を抱えている。その割に小柄な女性だ。
見るからに冒険者だな。どこのギルドの人だろう。
そんなことを考えながら、クラインは猟犬の牙に向けて歩き出した。
それから10分後。
未だあの二人はクラインの前を歩いている。
同じ道かぁ、奇遇だな。
でもこの辺ってギルドがあったっけなぁ。
とその時、目の前に見えてきた猟犬の牙に二人は入っていった。
え!?
クラインはまさか自分の向かっていたところにあの二人も向かっていたとは思っても見なかった。慌てて後を追う。
リンリン
ギルドの中に鈴の音が響く。
「たーだいまー!帰ってきたわよー。あら、アリスだけ?」
「久しぶりだなアリス殿!」
「お久しぶりです、ナタリアさんにドイルさん。今はみんな出かけてしまっています。クラインさんがそろそろ帰ってくるかと思いますが…」
「クライン…あぁ!マスターから聞いておるぞ!なんでも継承する魂の宿主の新入りなのだろう」
「えぇ、僕がそのクラインです」
ナタリアとドイルの後ろから声が聞こえてくる。後を追ったクラインが追いついたのだ。
「へぇー、あなたがクライン。アリスと同じくらいの歳かしら。私はナタリア・メリクリウスよ」
「我輩はドイル・フルハートと申す。よろしく頼むぞクライン殿!」
ドイルは甲冑で固められた手を差し出す。
「甲冑のままでの挨拶、その無礼を許してくれクライン殿」
握手を交わすクライン。甲冑の上からだから当然だが、その手は冷たかった。
「悪く思わないでね。ドイルの甲冑は脱ぐことができないの」
「脱ぐことができない?食事も睡眠もそのまま何ですか」
おうとも!とドイルは腕を組む。
「慣れるとそれ程苦でもなくてな。意外と甲冑生活もいいものだ!」
ハッハッハッと高らかに笑うドイル。
自身の鎧をゴンゴンと叩く。
「こいつはな、呪いの甲冑でな。一度身につけると取ることができんのよ」
「ドイルったら呪われているとも知らずに身につけたらしくってね。それからはずっとこのままなのよ」
ナタリアが捕捉してくれる。
「もちろんその代償に効果は絶大だぞ。状態異常は無効、火炎に氷結も効かぬ。当然呪いも効かないという優れものでな。防御力についても折り紙つきよ!」
さすが外せないだけあってかなり強力な防具だ。ただ自分だったら身につけるかと言われれば、まずつけることはないだろう。
リンリンと再び鈴の音が響く。シリエと雲仙が帰ってきたようだ。
「帰ってきてたのね、ナタリアにドイル。急に戻ってきてもらってごめんね」
「何構わんよ!マスターの命令とあらば飛んでくるとも」
「ちょうど霊山の邪竜どもを狩り尽くしたし、タイミング的には良かったわ」
はい?今邪竜どもを狩り尽くしたといったか?
クラインはナタリアがさも普通に話す単語に少し引っかかったが、自分が猟犬の牙にいること思い出し、流すことにした。
「お前さんたち、早速で悪いんじゃが依頼をもらってきた。行ってきてはくれんかの」
雲仙が紙を取り出しひらひらと揺らす。
「キースの想像通り、また来たわ。ギルドからの依頼よ」
・・・・・・・・
・・・・・
・・・
・
「ただいま戻りました、スティーブ様」
異様な光景だった。その部屋は豪華な装飾がなされ、中央には赤いカーペットが一直線に敷かれている。その脇を黒いフード付きのローブをきた人が綺麗に整列していた。
みんなフードを深く被り、ペストマスクのようなマスクを被っている。
カーペットの行く先にはまるで玉座のような椅子があり、そこに一人の男が座っている。
軽くねじれた長い髪、少しばかり長いあごひげを蓄えた、鋭い眼光の男だ。
男の目の前に一人、同じくフードを深く被りマスクをした男が跪いていた。
「報告を聞かせろ。ジャバウォックはどうなった?」
玉座に座るスティーブと呼ばれたその男は、目の前の部下に問いかける。
地獄の底から響くかのような、低く負の感情を押し込めたような声だ。
「はい…ジャバウォックは街の人間を数人殺しただけで、その後は冒険者に倒されてしまいました」
スティーブは眉にしわを寄せる。
「冒険者だと?わざわざギルドのない街を選んだだろう。街の人間は外に出ないようにジャバウォックには街を徘徊させていた。そこでなぜ冒険者が出てくる」
「は、たまたま偶然でした。そこに居合わせた流れ者の冒険者が来たのです。巨大な武器を背負った二人組でした」
「ほぉ、二人組でジャバウォックを倒したのか。飛竜種の中ではそこそこではあるが、なかなか腕の立つやつだな」
スティーブはあごひげを指でなぞる。どうやら想定外の結果に少し楽しんでいる様子だ。
「先日アルパクイルにて人狼を使って村人を襲わせたのですが、その時に邪魔立てをしたあの忌まわしい冒険者と同じギルドに属していると私は睨んでいます」
「その理由は。聞かせてみろ」
「はい。やつらの手の甲には印が付いていました。おそらくギルドの所属を示す印でしょう。まるで犬のような印があったのです」
そこまで聞いてスティーブは、カッと目を見開いた。
「なるほどな!一度ならず2度までも。どうやらよほど力を持つギルドがいるようだな。奴らもこちらの動きには気がついているはずだ」
スティーブは少し考える。
「…エルサ」
「はっ、ここに」
整列された集団の中から一人が出てきた。
他のものと比べローブの色が赤い。おそらくは幹部など何かしらの役職についているのだろう。
「お前に奴らギルドの調査を命じる。なんであれば潰してしまっても良い。我らアルフェウスの崇高な目的に害をなすものは何人たりとも生かしてはならん」
「はい、スティーブ様の御心のままに」
「小隊を4つ、100人ほどだがお前に預ける。うまく使え、失敗は許さん」
ザッとその場にいる全員が敬礼する。
闇に生きる者達は、今まさにその矛先を猟犬の牙に向けたのである。
霧が晴れたところを見ると、裏で動いていた人物はもうこの場を離れてしまったのだろう。あれからナタリアとドイルは黒幕を探してみたがら見つけることは叶わなかった。
「本当に助かった。あんた達が居なかったらこの街はどうなっていたか…」
頭を下げる宿の主人。
せめてもの礼だと、タダで部屋を貸してくれたのだ。
「なに、気にすることはない。こちらも泊まらせてもらったのだから、これでよしとしようじゃないか!」
朝っぱらから豪快に笑うドイル。
うるさい!とナタリアは蹴りを入れるが甲冑のドイルにダメージはない。
「それよりもね、私達アスクランに行きたいんだけど、この街の商人でアスクランに用のある人はいない?荷物と一緒に運んでくれないかしら」
宿の主人はぐっと親指を立ててみせる。
「そんなものお安い御用さ!街の恩人なんだ、たとえ荷物なんかなくったって運んでやる!」
やった!とガッツポーズをするナタリア。
これでもう長距離を歩かなくて良さそうだ。
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「ディジーさん、マナ回復薬って置いてますか?」
クラインはアスクランに戻り蛇の尻尾を訪れていた。
グリフォンダガーは便利な武器だがいかんせん魔力の燃費が悪い。
キースが言うには魔孔は天性のものだが、魔力許容量はマナを使うほどに大きくなるものだと言う。
戦闘で活用するためには是非とも鍛えておきたいのだが、前のように魔力切れを起こしてはたまらない。その時のためにマナ回復薬を求めここにきていた。
「あるにはある。だが当然値段は張るが良いのか?」
「えぇ、多少は蓄えがありますので」
「ほぉ、こりゃ頼もしいのぉ」
ケケケッとディジーは笑うと、奥から三種類の瓶を取り出した。
「今持ち合わせがあるのはこの三種じゃ。持続回復と少量回復、中回復じゃな」
見た目はすごく美味しくなさそうだ。実際ダンからもらったやつもあと引く苦味のあるものだったな…。
「そうですね。いくつか欲しいですが、おいくらなんでしょうか」
「ふむ、ざっとこんなもんじゃな」
ディジーはカウンターにあったメモ帳に右から順に値段を書いていった。
「うっ!こ、こんなに高いんですか!」
「おや、さっきの威勢はどこにいったんじゃ?」
なんて値段だ…!よくダンは僕によこしてくれたな。
「ええか、普通のポーションは細胞に働きかけ分裂を活性化させる。マナ回復薬は魔孔の活動を活発化させ通常より多くのマナを短い時間で取り込むことができる。魔孔に効く薬は材料が貴重でなかなか量産ができんのじゃ」
「そうですか。それでしたら、少量回復が3つと持続の方を一つください」
「まいどあり。高い買い物なら大歓迎じゃて」
クラインの背中にケケケッというディジーの笑いが突き刺さった。
あぁ、財布が軽い…。
魔物の素材を集めてお金稼ごうかな…。
クラインが蛇の尻尾を出ると、視界にやけに目立つ二人組が入ってきた。
一人は全身甲冑に大剣を背負っていて、ガション!ガション!と派手に音を鳴らしながら道を歩いていた。
もう一人もこれまた大きな弓を抱えている。その割に小柄な女性だ。
見るからに冒険者だな。どこのギルドの人だろう。
そんなことを考えながら、クラインは猟犬の牙に向けて歩き出した。
それから10分後。
未だあの二人はクラインの前を歩いている。
同じ道かぁ、奇遇だな。
でもこの辺ってギルドがあったっけなぁ。
とその時、目の前に見えてきた猟犬の牙に二人は入っていった。
え!?
クラインはまさか自分の向かっていたところにあの二人も向かっていたとは思っても見なかった。慌てて後を追う。
リンリン
ギルドの中に鈴の音が響く。
「たーだいまー!帰ってきたわよー。あら、アリスだけ?」
「久しぶりだなアリス殿!」
「お久しぶりです、ナタリアさんにドイルさん。今はみんな出かけてしまっています。クラインさんがそろそろ帰ってくるかと思いますが…」
「クライン…あぁ!マスターから聞いておるぞ!なんでも継承する魂の宿主の新入りなのだろう」
「えぇ、僕がそのクラインです」
ナタリアとドイルの後ろから声が聞こえてくる。後を追ったクラインが追いついたのだ。
「へぇー、あなたがクライン。アリスと同じくらいの歳かしら。私はナタリア・メリクリウスよ」
「我輩はドイル・フルハートと申す。よろしく頼むぞクライン殿!」
ドイルは甲冑で固められた手を差し出す。
「甲冑のままでの挨拶、その無礼を許してくれクライン殿」
握手を交わすクライン。甲冑の上からだから当然だが、その手は冷たかった。
「悪く思わないでね。ドイルの甲冑は脱ぐことができないの」
「脱ぐことができない?食事も睡眠もそのまま何ですか」
おうとも!とドイルは腕を組む。
「慣れるとそれ程苦でもなくてな。意外と甲冑生活もいいものだ!」
ハッハッハッと高らかに笑うドイル。
自身の鎧をゴンゴンと叩く。
「こいつはな、呪いの甲冑でな。一度身につけると取ることができんのよ」
「ドイルったら呪われているとも知らずに身につけたらしくってね。それからはずっとこのままなのよ」
ナタリアが捕捉してくれる。
「もちろんその代償に効果は絶大だぞ。状態異常は無効、火炎に氷結も効かぬ。当然呪いも効かないという優れものでな。防御力についても折り紙つきよ!」
さすが外せないだけあってかなり強力な防具だ。ただ自分だったら身につけるかと言われれば、まずつけることはないだろう。
リンリンと再び鈴の音が響く。シリエと雲仙が帰ってきたようだ。
「帰ってきてたのね、ナタリアにドイル。急に戻ってきてもらってごめんね」
「何構わんよ!マスターの命令とあらば飛んでくるとも」
「ちょうど霊山の邪竜どもを狩り尽くしたし、タイミング的には良かったわ」
はい?今邪竜どもを狩り尽くしたといったか?
クラインはナタリアがさも普通に話す単語に少し引っかかったが、自分が猟犬の牙にいること思い出し、流すことにした。
「お前さんたち、早速で悪いんじゃが依頼をもらってきた。行ってきてはくれんかの」
雲仙が紙を取り出しひらひらと揺らす。
「キースの想像通り、また来たわ。ギルドからの依頼よ」
・・・・・・・・
・・・・・
・・・
・
「ただいま戻りました、スティーブ様」
異様な光景だった。その部屋は豪華な装飾がなされ、中央には赤いカーペットが一直線に敷かれている。その脇を黒いフード付きのローブをきた人が綺麗に整列していた。
みんなフードを深く被り、ペストマスクのようなマスクを被っている。
カーペットの行く先にはまるで玉座のような椅子があり、そこに一人の男が座っている。
軽くねじれた長い髪、少しばかり長いあごひげを蓄えた、鋭い眼光の男だ。
男の目の前に一人、同じくフードを深く被りマスクをした男が跪いていた。
「報告を聞かせろ。ジャバウォックはどうなった?」
玉座に座るスティーブと呼ばれたその男は、目の前の部下に問いかける。
地獄の底から響くかのような、低く負の感情を押し込めたような声だ。
「はい…ジャバウォックは街の人間を数人殺しただけで、その後は冒険者に倒されてしまいました」
スティーブは眉にしわを寄せる。
「冒険者だと?わざわざギルドのない街を選んだだろう。街の人間は外に出ないようにジャバウォックには街を徘徊させていた。そこでなぜ冒険者が出てくる」
「は、たまたま偶然でした。そこに居合わせた流れ者の冒険者が来たのです。巨大な武器を背負った二人組でした」
「ほぉ、二人組でジャバウォックを倒したのか。飛竜種の中ではそこそこではあるが、なかなか腕の立つやつだな」
スティーブはあごひげを指でなぞる。どうやら想定外の結果に少し楽しんでいる様子だ。
「先日アルパクイルにて人狼を使って村人を襲わせたのですが、その時に邪魔立てをしたあの忌まわしい冒険者と同じギルドに属していると私は睨んでいます」
「その理由は。聞かせてみろ」
「はい。やつらの手の甲には印が付いていました。おそらくギルドの所属を示す印でしょう。まるで犬のような印があったのです」
そこまで聞いてスティーブは、カッと目を見開いた。
「なるほどな!一度ならず2度までも。どうやらよほど力を持つギルドがいるようだな。奴らもこちらの動きには気がついているはずだ」
スティーブは少し考える。
「…エルサ」
「はっ、ここに」
整列された集団の中から一人が出てきた。
他のものと比べローブの色が赤い。おそらくは幹部など何かしらの役職についているのだろう。
「お前に奴らギルドの調査を命じる。なんであれば潰してしまっても良い。我らアルフェウスの崇高な目的に害をなすものは何人たりとも生かしてはならん」
「はい、スティーブ様の御心のままに」
「小隊を4つ、100人ほどだがお前に預ける。うまく使え、失敗は許さん」
ザッとその場にいる全員が敬礼する。
闇に生きる者達は、今まさにその矛先を猟犬の牙に向けたのである。
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