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動き出した影
現れた黒幕
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「グオォ…ガァ…」
アリスとクラインが現れてから、人狼の様子がおかしい。
「グゥゥウウウゥ、GALAAAALAAAAAAALAA!!!!」
人狼が咆哮をあげる。
遠吠えなんて生易しいものではない。殺意のこもった獣らしい怒号とも呼べる叫びだ。
「ダン!どうなっているんですか!シリエの話じゃ背後の呪術師に操られているという話ですが、これじゃまるで狂戦士です!」
状況がこちらに有利になった途端にこれだ。考えられる理由は一つだな。
「クライン、おそらく黒幕の呪術師はこの場を離れて逃げたんだ!自分に不利な状況になったからな」
「まずいぞ、呪術師をここで逃すわけにはいかん。ダンは呪術師を追うんじゃ。継承する魂の宿主に舞姫もついておる、任せてくれて大丈夫じゃ」
心強い!これならいくらでもやりようはある。
「すまねぇな、お言葉に甘えさせてもらうぜ!クラインと雲仙で一匹、アリスで一匹頼む!」
そう言いながらダンは人狼に銃口を向ける。
「こいつは置き土産だ、受け取れ!」
ガン!ガン!ガン!ガン!
ダンは二匹の人狼に退魔の弾丸をありったけブチ込んだ。
ガチン!と音を立てて銃は弾丸を打ち尽くした。
「これでしばらくは回復力も下がる、ヘマするんじゃねぇぞ!」
そう言っている間にも呪術師はこの場を離れているはずだ。急いで追わなくては。
ダンは手を前にかざす。
「来い!“ウェスパー”!」
ダンの手の印は形を変える。
ダンの使い魔は犬のようだ。
「ウェスパー、ここから離れる匂いを嗅ぎ分けてくれ。そいつを追うぞ!」
ウェスパーは頷くと森の方へ走り出す。
ダンはウェスパーを追って森へ消えていった。
アンデットはというと、もうほとんど動く影はない。リーファが浄化したようだ。
「アンデットどもは駆逐しましたわ!今そちらの援護を…と思ったけどそんなに苦戦してませんね」
回復力が半減した人狼など、猟犬の牙の敵ではない。
凄まじい手数で人狼を圧倒するアリス、機動力と刀の強力な一撃を武器に攻める雲仙に、雲仙がターゲットにならないよう小刻みに攻めるクライン。
時間はかかるが圧倒的優位だ。
片付いたらダンを追うとしよう。
・・・・・・・・
・・・・・
・・・
・
「ハァ…ハァ…」
今回の黒幕の呪術師と思われるその人物は、森の開けたところで足を止めた。
すぐにウェスパーに連れられダンが追いつく。
全身黒づくめのフードを深くかぶった、いかにも呪術師といった風貌だ。
「なんだよ、もう逃げなくてもいいのか?それとも体力が尽きたか。呪術師ってのはスタミナがあんまりねぇのな」
「ハァ…ふー、そうね。あまり直接的な戦闘スタイルじゃないけれど、今回の件で体力不足が身に染みたわ。体を鍛えてみようかしら」
そう言いながらフードを取る。月夜に照らされたのは赤い髪の女性だった。
「あんたたち、よくもまぁ計画の邪魔をしてくれたものね」
呪術師の女性は恨めしそうにこちらを睨みつける。
「邪魔だって?今回の殺しに計画性なんてもんがあったのか?」
ただの享楽か私怨によるものだと思っていたダンは、少し驚いた。
計画された殺人だったのか!だがアルパクイルなんて寂れた村で殺しなんかやって一体なんの利があるってんだ?
「うふ、知りたそうな顔ね。いいわ、ここまで追い詰めたご褒美に少しだけ教えてあげる」
敵に情報を与えるなんて何かの罠か?それとも時間稼ぎか…。だがこの事件の真意を聞きたいってのもある。それが例え敵の口から語られるものでも…
「いいぜ、聞かせてもらおうか」
ニヤッと呪術師の女性が不敵な笑みを漏らす。
「あの村人たちはね、あのお方に捧げる魂にするつもりだったのよ」
あのお方…なんだ、黒幕はまた別にいるってのか。
「いったい誰だよ、そのお方ってのは」
「この世全ての悪の始まり、原点にして頂点に座すお方…かの魔王ギルヴォルト様よ」
「…は?」
せいぜい知名度もない新興宗教の教祖様でも出てくるのかとでも思ったダンは面を食らう。なにせギルヴォルトといえば…
「お前さん、気でも違ったか?そりゃ1万年も前の世界を舞台にしたおとぎ話の存在だろうが。実在するわけねぇだろ」
「くっ、ふふ…あっはははははははは!」
何がおかしかったのだろうか。呪術師は腹を抱えて大笑いしているではないか。やはり気が触れてしまっているのだろうか。
「我らが先人たちがあのお方の存在を隠し続けた結果、こうも何も知らずにのうのうと生きていられるとは!これが笑わずにいられるものですか!」
全くもって話が見えてこないダン。
目の前の呪術師の話では魔王ギルヴォルトは実在し、その事実が隠蔽されてきたようだが…
「そんな平和ボケしたお前たちを再び絶望に落とすため、我ら“アルフェウス”は偉大なる魔王様とともに再びこの世に君臨する!まだ目覚めないあのお方に、人間の魂を捧げるため用意した死体をお前達ときたら…」
あぁ、そういうことか。
"計画の邪魔"という意味についてはすぐに理解するダン。
「あそこの死体を使って生贄にしようとしていた魂はリーファが祈りを捧げたことで生贄にできなくなっちまった。せっかく人狼まで使って準備してたのにザマァねぇな。それで全部アンデットに変えちまったのか」
「あぁまったく忌々しい!お前らがいなかったら今頃あのお方のお役に立てていたというのに!!」
心底イラついているのだろう。目の前の呪術師はまるで鬼のような形相だ。
「さて、ここまで憎たらしいお前にいろいろ教えてやったわけは…もうわかっているでしょう?」
やれやれといった具合に大きなため息を漏らすダン。
「まぁお決まりだよな。確実に俺をブチのめせる確信があるんだろう。死人に口なしってな」
「えぇ、その通りよ!」
呪術師は手に持った杖を高く掲げた。
「ᚹᚨᚷᚨᚾᚨᚹᛟ ᛗᛟᛏᛏ ᚱᛖᛗᛁᛉᛁᚾᚷ ᚱᚢ」
地面が大きく揺れるのを感じる。
「ᚹᚨᚱᚾᛁᛋᛁᛏᚷᛖ ᚹᚨᚱᛖ ᚾ ᚺᚨᚱᛋᚺ」
現れた魔法陣から巨大な魔物が何匹か這い出てきた。
全身岩でできたゴーレム、一つ目の巨大な体を持った鬼のような魔物が4体いる。
「自身を守るためのロックゴーレムが一体、サイクロプスが4体か。二丁ある銃のうち一つは弾を打ち尽くしている…こりゃどうしようもねぇな」
ロックゴーレムの背後へ控えた呪術師は高らかに笑う。
「あら、諦めがいいじゃないの!そう、あなたはここで死んでしまう。あのお方がこの世界を滅ぼす様を見せてあげられなくて残念だわ!」
完全に勝ちを確信しているようだ。
そりゃそうだよな。
ダンは手の甲に話しかけた。
「マスター、今の俺の話で状況はわかったろ?やつは戦場を逃げてあらかじめ森の中に罠張っておびき出してきたんだ。ここなら人里も遠い。アレ、使っていいだろ?」
そう、ダンはすでにシリエと通信をしていたのだ。ダンの専属武器の許可を取るために。
『えぇ、マスターの名の下にあなたの武器の使用を許可するわ。ダン、ぶっ放してあげなさい』
「そうこなくっちゃな!ウェスパー!許可出たぞ、“ジャッジメント”だ!」
その時、ダンの使い魔であるウェスパーがバチバチと光を放ち変形していく。美しい装飾のされた白と黒の2丁の銃になりダンの手に収まった。
呪術師はその異様な光景に後ずさりをする。
「一体どういうこと!?使い魔が武器に…」
「久しぶりだな”ギルティ“、”ジャスティス“、さて」
ダンは2丁の銃の先を目の前の魔物たちに向ける。
「アルパクイルの村人を皆殺しにし、その中の一名は呪いで人狼に姿を変えやがった。テメェのその罪、他の誰でもない俺が捌いてやる。覚悟しろよ!」
・・・・・・・・
・・・・・
・・・
・
ドゴォッォォオオォオオォォォォォオ!!
大きな地響きとともに、あたりに爆撃音が響き渡った。
その時、人狼を討伐して今まさにダンの元へ向かおうとしていたリーファ、雲仙、クライン、アリスの四人は足を止める。
「あら、わたくしたちが向かう必要はなくなったようですね」
「また随分派手にぶっ放したのう!」
カカカッと笑う雲仙。
「え?いいんですか?敵の攻撃だったかもしれませんよ」
「いえ、いいんですクラインさん。アレはダンの専属武器”ジャッジメント“によるもので間違いないでしょう」
「アレが、専属武器の威力ですか…」
クラインは言葉を失った。シリエの地形を変えるという話、信じていなかったわけではないが、実際に目の当たりにすると改めて驚愕する。
うーん、と伸びをするリーファ
「これで依頼は片付きましたわ!ダンと合流したら荷物をまとめて、こんな所とはおさらばいたしましょう」
アリスとクラインが現れてから、人狼の様子がおかしい。
「グゥゥウウウゥ、GALAAAALAAAAAAALAA!!!!」
人狼が咆哮をあげる。
遠吠えなんて生易しいものではない。殺意のこもった獣らしい怒号とも呼べる叫びだ。
「ダン!どうなっているんですか!シリエの話じゃ背後の呪術師に操られているという話ですが、これじゃまるで狂戦士です!」
状況がこちらに有利になった途端にこれだ。考えられる理由は一つだな。
「クライン、おそらく黒幕の呪術師はこの場を離れて逃げたんだ!自分に不利な状況になったからな」
「まずいぞ、呪術師をここで逃すわけにはいかん。ダンは呪術師を追うんじゃ。継承する魂の宿主に舞姫もついておる、任せてくれて大丈夫じゃ」
心強い!これならいくらでもやりようはある。
「すまねぇな、お言葉に甘えさせてもらうぜ!クラインと雲仙で一匹、アリスで一匹頼む!」
そう言いながらダンは人狼に銃口を向ける。
「こいつは置き土産だ、受け取れ!」
ガン!ガン!ガン!ガン!
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ガチン!と音を立てて銃は弾丸を打ち尽くした。
「これでしばらくは回復力も下がる、ヘマするんじゃねぇぞ!」
そう言っている間にも呪術師はこの場を離れているはずだ。急いで追わなくては。
ダンは手を前にかざす。
「来い!“ウェスパー”!」
ダンの手の印は形を変える。
ダンの使い魔は犬のようだ。
「ウェスパー、ここから離れる匂いを嗅ぎ分けてくれ。そいつを追うぞ!」
ウェスパーは頷くと森の方へ走り出す。
ダンはウェスパーを追って森へ消えていった。
アンデットはというと、もうほとんど動く影はない。リーファが浄化したようだ。
「アンデットどもは駆逐しましたわ!今そちらの援護を…と思ったけどそんなに苦戦してませんね」
回復力が半減した人狼など、猟犬の牙の敵ではない。
凄まじい手数で人狼を圧倒するアリス、機動力と刀の強力な一撃を武器に攻める雲仙に、雲仙がターゲットにならないよう小刻みに攻めるクライン。
時間はかかるが圧倒的優位だ。
片付いたらダンを追うとしよう。
・・・・・・・・
・・・・・
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・
「ハァ…ハァ…」
今回の黒幕の呪術師と思われるその人物は、森の開けたところで足を止めた。
すぐにウェスパーに連れられダンが追いつく。
全身黒づくめのフードを深くかぶった、いかにも呪術師といった風貌だ。
「なんだよ、もう逃げなくてもいいのか?それとも体力が尽きたか。呪術師ってのはスタミナがあんまりねぇのな」
「ハァ…ふー、そうね。あまり直接的な戦闘スタイルじゃないけれど、今回の件で体力不足が身に染みたわ。体を鍛えてみようかしら」
そう言いながらフードを取る。月夜に照らされたのは赤い髪の女性だった。
「あんたたち、よくもまぁ計画の邪魔をしてくれたものね」
呪術師の女性は恨めしそうにこちらを睨みつける。
「邪魔だって?今回の殺しに計画性なんてもんがあったのか?」
ただの享楽か私怨によるものだと思っていたダンは、少し驚いた。
計画された殺人だったのか!だがアルパクイルなんて寂れた村で殺しなんかやって一体なんの利があるってんだ?
「うふ、知りたそうな顔ね。いいわ、ここまで追い詰めたご褒美に少しだけ教えてあげる」
敵に情報を与えるなんて何かの罠か?それとも時間稼ぎか…。だがこの事件の真意を聞きたいってのもある。それが例え敵の口から語られるものでも…
「いいぜ、聞かせてもらおうか」
ニヤッと呪術師の女性が不敵な笑みを漏らす。
「あの村人たちはね、あのお方に捧げる魂にするつもりだったのよ」
あのお方…なんだ、黒幕はまた別にいるってのか。
「いったい誰だよ、そのお方ってのは」
「この世全ての悪の始まり、原点にして頂点に座すお方…かの魔王ギルヴォルト様よ」
「…は?」
せいぜい知名度もない新興宗教の教祖様でも出てくるのかとでも思ったダンは面を食らう。なにせギルヴォルトといえば…
「お前さん、気でも違ったか?そりゃ1万年も前の世界を舞台にしたおとぎ話の存在だろうが。実在するわけねぇだろ」
「くっ、ふふ…あっはははははははは!」
何がおかしかったのだろうか。呪術師は腹を抱えて大笑いしているではないか。やはり気が触れてしまっているのだろうか。
「我らが先人たちがあのお方の存在を隠し続けた結果、こうも何も知らずにのうのうと生きていられるとは!これが笑わずにいられるものですか!」
全くもって話が見えてこないダン。
目の前の呪術師の話では魔王ギルヴォルトは実在し、その事実が隠蔽されてきたようだが…
「そんな平和ボケしたお前たちを再び絶望に落とすため、我ら“アルフェウス”は偉大なる魔王様とともに再びこの世に君臨する!まだ目覚めないあのお方に、人間の魂を捧げるため用意した死体をお前達ときたら…」
あぁ、そういうことか。
"計画の邪魔"という意味についてはすぐに理解するダン。
「あそこの死体を使って生贄にしようとしていた魂はリーファが祈りを捧げたことで生贄にできなくなっちまった。せっかく人狼まで使って準備してたのにザマァねぇな。それで全部アンデットに変えちまったのか」
「あぁまったく忌々しい!お前らがいなかったら今頃あのお方のお役に立てていたというのに!!」
心底イラついているのだろう。目の前の呪術師はまるで鬼のような形相だ。
「さて、ここまで憎たらしいお前にいろいろ教えてやったわけは…もうわかっているでしょう?」
やれやれといった具合に大きなため息を漏らすダン。
「まぁお決まりだよな。確実に俺をブチのめせる確信があるんだろう。死人に口なしってな」
「えぇ、その通りよ!」
呪術師は手に持った杖を高く掲げた。
「ᚹᚨᚷᚨᚾᚨᚹᛟ ᛗᛟᛏᛏ ᚱᛖᛗᛁᛉᛁᚾᚷ ᚱᚢ」
地面が大きく揺れるのを感じる。
「ᚹᚨᚱᚾᛁᛋᛁᛏᚷᛖ ᚹᚨᚱᛖ ᚾ ᚺᚨᚱᛋᚺ」
現れた魔法陣から巨大な魔物が何匹か這い出てきた。
全身岩でできたゴーレム、一つ目の巨大な体を持った鬼のような魔物が4体いる。
「自身を守るためのロックゴーレムが一体、サイクロプスが4体か。二丁ある銃のうち一つは弾を打ち尽くしている…こりゃどうしようもねぇな」
ロックゴーレムの背後へ控えた呪術師は高らかに笑う。
「あら、諦めがいいじゃないの!そう、あなたはここで死んでしまう。あのお方がこの世界を滅ぼす様を見せてあげられなくて残念だわ!」
完全に勝ちを確信しているようだ。
そりゃそうだよな。
ダンは手の甲に話しかけた。
「マスター、今の俺の話で状況はわかったろ?やつは戦場を逃げてあらかじめ森の中に罠張っておびき出してきたんだ。ここなら人里も遠い。アレ、使っていいだろ?」
そう、ダンはすでにシリエと通信をしていたのだ。ダンの専属武器の許可を取るために。
『えぇ、マスターの名の下にあなたの武器の使用を許可するわ。ダン、ぶっ放してあげなさい』
「そうこなくっちゃな!ウェスパー!許可出たぞ、“ジャッジメント”だ!」
その時、ダンの使い魔であるウェスパーがバチバチと光を放ち変形していく。美しい装飾のされた白と黒の2丁の銃になりダンの手に収まった。
呪術師はその異様な光景に後ずさりをする。
「一体どういうこと!?使い魔が武器に…」
「久しぶりだな”ギルティ“、”ジャスティス“、さて」
ダンは2丁の銃の先を目の前の魔物たちに向ける。
「アルパクイルの村人を皆殺しにし、その中の一名は呪いで人狼に姿を変えやがった。テメェのその罪、他の誰でもない俺が捌いてやる。覚悟しろよ!」
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ドゴォッォォオオォオオォォォォォオ!!
大きな地響きとともに、あたりに爆撃音が響き渡った。
その時、人狼を討伐して今まさにダンの元へ向かおうとしていたリーファ、雲仙、クライン、アリスの四人は足を止める。
「あら、わたくしたちが向かう必要はなくなったようですね」
「また随分派手にぶっ放したのう!」
カカカッと笑う雲仙。
「え?いいんですか?敵の攻撃だったかもしれませんよ」
「いえ、いいんですクラインさん。アレはダンの専属武器”ジャッジメント“によるもので間違いないでしょう」
「アレが、専属武器の威力ですか…」
クラインは言葉を失った。シリエの地形を変えるという話、信じていなかったわけではないが、実際に目の当たりにすると改めて驚愕する。
うーん、と伸びをするリーファ
「これで依頼は片付きましたわ!ダンと合流したら荷物をまとめて、こんな所とはおさらばいたしましょう」
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