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冒険者になるということ
"聖女"リーファ・ウィングベル
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3人がギルドに戻る頃には、辺りは暗くなりはじめていた。
「クラインさん、今夜は宿を見つけているんですか?」
「いえ、行き当たりばったりだったので何も考えてはいなかったです」
そうだ、宿のことを完全に忘れてしまっていた。
野宿を視野に入れて考えているクラインにアリスは提案した。
「実はうちのギルドは部屋がいくつかあるんです。冒険者が住むための部屋で、2階から上は生活スペースになっています。どうでしょう、こっちでお世話になるというのは」
願ってもいない。住み込みで冒険者をやらせてくれるなんて、断る理由なんてない。
「是非お願いします!野宿にはいい加減飽き飽きしていたんです!」
その言葉を聞いてアリスは顔を明るくする。
「よかった!帰ったらマスターに部屋の手配をお願いしなくては!」
なんだかやたら嬉しそうだ。
「ギルドの部屋に住んでるのはキースとアリス、あとはマスターのシリエくらいだからな。たまに他の奴が数日使うことはあるが、ほとんど3人だけだし、住人が増えるのが嬉しいんだろ」
「ダンは利用しないんですか?」
「あぁ、俺はこう寮だとか民宿だとか複数人が集まるところを根城にするのがあまり好かなくてな」
「ダンさんは例え来たって嬉しくありません」
「…おい」
「よろしくお願いしますね、クラインさん。あとで生活スペースを案内します!」
「えぇ、ありがとうございます」
・・・・・・・・
・・・・・
・・・
・
チリンチリン
猟犬の牙にようやく帰ってきた3人。辺りはすっかり暗くなってしまった。
「帰ったぜマスター。ついでに依頼を取ってきた」
「あら、またドーガンのところね」
なんだかとてもいい匂いがする。
テーブルに目を向けると、とても美味しそうな料理がいっぱい並んでいるではないか。
「わぁ、すごい美味しそうです!」
「今日はクライン君の歓迎会よ。腕によりをかけて作った自信作だからきっと満足してくれるわ」
シリエは料理も上手なのか。まるで母親のようだ。
料理も気になるのだが、それよりも気になるのが…
???「あなたがクラインさんですね」
先程から椅子に腰掛けていた女性がこちらに向かって会釈をしてきた。
長く美しい金髪の女性は、修道服のような衣類を身にまとった美しい人だった。まるで後光でも差しているかのようだ。
「申し遅れました。わたくしリーファ・ウィングベルと申します。創造神リリーを信仰する聖職者ですわ」
彼女の一挙動一挙動がとても美しく、彼女の周りだけまるで空気が違っている。
「クライン・アスコートです。継承する魂の宿主です」
「えぇ、話はキースから聞いております。神々がお造りになった神聖なる魂を宿した方に実際にお会いできるなんて、聖職者として光栄の至りですわ」
「帰ってきてたんだなリーファ」
「えぇ、教会で祈りをすませて来ましたの」
シリエは冒険者ではないだろうから、これでクラインを除く7人いるうちの4人が今目の前にいる。
きっとみんな只者ではないのだろう。
キースは残りの料理を運び終えると、みんなに向かって席に座るよう促す。
「みんなお腹が減っているだろうから、めんどくさい前置きなんてのはなしにしょう。クライン君の仲間入りを祝して、乾杯!」
「「乾杯!」」
・・・・・・・・
・・・・・
・・・
・
「聖職者というと、奇蹟を使える方たちですよね」
クラインは目の前のリーファに問いかける。
「えぇ、その通りです。わたくしたちリリー教は創造神を信仰する者たち。我らが主は信仰の引き換えに恩恵を与えてくださります。それが奇蹟です」
「流石の田舎育ちでも、創造神リリーくらいは知ってるだろ?」
ダンに言われるのは少し癪に触る。彼の田舎いじりはいつまで続くのだろうか。
「えぇ、知っていますよ流石に。“ゼノン神話”に登場する“始まりの対神”、その一人ですね」
“ゼノン神話”。この世の始まりを描いた神話で子供の頃に誰もが聞いた名前だろう。
話に出てくる対神“創造神リリー”と“破壊神オーレン”はそれぞれ信仰する宗派がおり、二大宗教として名を馳せている。
「信仰する主によって与えられる恩恵は異なります。創造神リリーは主に回復や聖なる光など闇を照らし魔を退ける奇跡を授けてくれるのです。信仰している年数や主の意に則した行いが認められることで、より恩恵を授かれるのです」
「ちなみにリーファさんはおよそ3000人が所属する教会の中でも最高位に属する"聖女"、あらゆる奇蹟を修める生ける伝説なんです」
アリスが捕捉してくれる。
生ける伝説…とんでもない人がいるギルドだな…
クラインは改めて自分が加入したギルドの凄さを噛みしめる。
何故そんな人がこのギルドに?と思ったでしょう
そう問いかける聖女リーファ。なんでも見透かすような彼女の前では、嘘をつくことはできないらしい。
「ある時お告げが聞こえたのです。このアスクランには人知れず暗躍するギルドがある。誰もが諦めるような困難な依頼をこなし、この街の平和を守る人たちがいる。あなたはそのギルドに加入して、彼らと一緒にこの世に迫る闇と戦うのです、そう聞こえてきました」
「はじめその話を聞いた時は本当に驚いたものよ。噂に聞く聖女様がお告げを聞いてうちに加入したいっていうんだもの。目が点になったわ」
当時のことを思い出しながら、シリエはふふふと笑う。
「ときにクラインさん。あなたはゼノン神話についてどこまでご存知でしょうか」
スッとこちらをむくリーファ。なんだろう急に
「えっ…えーと、そうですね。対神がこの世と生命を創り、同時に神々を産んでそれぞれに使命を与えた…でしたっけ」
その言葉に目を光らせるリーファ。
ガッ とこちらに向けて身を乗り出す。
「クラインさん、さてはそこまでお詳しくありませんね?ざっくりしすぎていて合っているのか判断しかねますわ!」
???!なんだか急にグイグイきたな!?
頭の中が混乱してきたクラインに、リーファはすかさず話を振る。
「ちょうどここにゼノン神話のことが記された聖書を持ってきましたの!わたくし、クラインさんに是非読んでいただきたいわ!」
!?こ…これはまさか!
「もちろんタダで差し上げます!是非読んでください!そしてわたくしに感想をお聞かせください!!」
「勧誘ね」
「勧誘ですね」
「勧誘だな」
「勧誘だね」
勧誘だった…。
「クラインさん、今夜は宿を見つけているんですか?」
「いえ、行き当たりばったりだったので何も考えてはいなかったです」
そうだ、宿のことを完全に忘れてしまっていた。
野宿を視野に入れて考えているクラインにアリスは提案した。
「実はうちのギルドは部屋がいくつかあるんです。冒険者が住むための部屋で、2階から上は生活スペースになっています。どうでしょう、こっちでお世話になるというのは」
願ってもいない。住み込みで冒険者をやらせてくれるなんて、断る理由なんてない。
「是非お願いします!野宿にはいい加減飽き飽きしていたんです!」
その言葉を聞いてアリスは顔を明るくする。
「よかった!帰ったらマスターに部屋の手配をお願いしなくては!」
なんだかやたら嬉しそうだ。
「ギルドの部屋に住んでるのはキースとアリス、あとはマスターのシリエくらいだからな。たまに他の奴が数日使うことはあるが、ほとんど3人だけだし、住人が増えるのが嬉しいんだろ」
「ダンは利用しないんですか?」
「あぁ、俺はこう寮だとか民宿だとか複数人が集まるところを根城にするのがあまり好かなくてな」
「ダンさんは例え来たって嬉しくありません」
「…おい」
「よろしくお願いしますね、クラインさん。あとで生活スペースを案内します!」
「えぇ、ありがとうございます」
・・・・・・・・
・・・・・
・・・
・
チリンチリン
猟犬の牙にようやく帰ってきた3人。辺りはすっかり暗くなってしまった。
「帰ったぜマスター。ついでに依頼を取ってきた」
「あら、またドーガンのところね」
なんだかとてもいい匂いがする。
テーブルに目を向けると、とても美味しそうな料理がいっぱい並んでいるではないか。
「わぁ、すごい美味しそうです!」
「今日はクライン君の歓迎会よ。腕によりをかけて作った自信作だからきっと満足してくれるわ」
シリエは料理も上手なのか。まるで母親のようだ。
料理も気になるのだが、それよりも気になるのが…
???「あなたがクラインさんですね」
先程から椅子に腰掛けていた女性がこちらに向かって会釈をしてきた。
長く美しい金髪の女性は、修道服のような衣類を身にまとった美しい人だった。まるで後光でも差しているかのようだ。
「申し遅れました。わたくしリーファ・ウィングベルと申します。創造神リリーを信仰する聖職者ですわ」
彼女の一挙動一挙動がとても美しく、彼女の周りだけまるで空気が違っている。
「クライン・アスコートです。継承する魂の宿主です」
「えぇ、話はキースから聞いております。神々がお造りになった神聖なる魂を宿した方に実際にお会いできるなんて、聖職者として光栄の至りですわ」
「帰ってきてたんだなリーファ」
「えぇ、教会で祈りをすませて来ましたの」
シリエは冒険者ではないだろうから、これでクラインを除く7人いるうちの4人が今目の前にいる。
きっとみんな只者ではないのだろう。
キースは残りの料理を運び終えると、みんなに向かって席に座るよう促す。
「みんなお腹が減っているだろうから、めんどくさい前置きなんてのはなしにしょう。クライン君の仲間入りを祝して、乾杯!」
「「乾杯!」」
・・・・・・・・
・・・・・
・・・
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「聖職者というと、奇蹟を使える方たちですよね」
クラインは目の前のリーファに問いかける。
「えぇ、その通りです。わたくしたちリリー教は創造神を信仰する者たち。我らが主は信仰の引き換えに恩恵を与えてくださります。それが奇蹟です」
「流石の田舎育ちでも、創造神リリーくらいは知ってるだろ?」
ダンに言われるのは少し癪に触る。彼の田舎いじりはいつまで続くのだろうか。
「えぇ、知っていますよ流石に。“ゼノン神話”に登場する“始まりの対神”、その一人ですね」
“ゼノン神話”。この世の始まりを描いた神話で子供の頃に誰もが聞いた名前だろう。
話に出てくる対神“創造神リリー”と“破壊神オーレン”はそれぞれ信仰する宗派がおり、二大宗教として名を馳せている。
「信仰する主によって与えられる恩恵は異なります。創造神リリーは主に回復や聖なる光など闇を照らし魔を退ける奇跡を授けてくれるのです。信仰している年数や主の意に則した行いが認められることで、より恩恵を授かれるのです」
「ちなみにリーファさんはおよそ3000人が所属する教会の中でも最高位に属する"聖女"、あらゆる奇蹟を修める生ける伝説なんです」
アリスが捕捉してくれる。
生ける伝説…とんでもない人がいるギルドだな…
クラインは改めて自分が加入したギルドの凄さを噛みしめる。
何故そんな人がこのギルドに?と思ったでしょう
そう問いかける聖女リーファ。なんでも見透かすような彼女の前では、嘘をつくことはできないらしい。
「ある時お告げが聞こえたのです。このアスクランには人知れず暗躍するギルドがある。誰もが諦めるような困難な依頼をこなし、この街の平和を守る人たちがいる。あなたはそのギルドに加入して、彼らと一緒にこの世に迫る闇と戦うのです、そう聞こえてきました」
「はじめその話を聞いた時は本当に驚いたものよ。噂に聞く聖女様がお告げを聞いてうちに加入したいっていうんだもの。目が点になったわ」
当時のことを思い出しながら、シリエはふふふと笑う。
「ときにクラインさん。あなたはゼノン神話についてどこまでご存知でしょうか」
スッとこちらをむくリーファ。なんだろう急に
「えっ…えーと、そうですね。対神がこの世と生命を創り、同時に神々を産んでそれぞれに使命を与えた…でしたっけ」
その言葉に目を光らせるリーファ。
ガッ とこちらに向けて身を乗り出す。
「クラインさん、さてはそこまでお詳しくありませんね?ざっくりしすぎていて合っているのか判断しかねますわ!」
???!なんだか急にグイグイきたな!?
頭の中が混乱してきたクラインに、リーファはすかさず話を振る。
「ちょうどここにゼノン神話のことが記された聖書を持ってきましたの!わたくし、クラインさんに是非読んでいただきたいわ!」
!?こ…これはまさか!
「もちろんタダで差し上げます!是非読んでください!そしてわたくしに感想をお聞かせください!!」
「勧誘ね」
「勧誘ですね」
「勧誘だな」
「勧誘だね」
勧誘だった…。
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