75 / 90
間章 初代勇者
74
しおりを挟む
「あなたの適性職業はボディビルドトレーナーです。」
「ボディビルドトレーナー?」
「似た名前の職業でボディビルダーというのがありますが彼らは自分の身体の成長の行く末を予想できるようです。あくまでも私の予想となりますが他者の身体の成長の行く末がわかっている気がしませんか?」
神父様の言う通り、俺は何故か勇者となった幼馴染の成長していく身体の行く末がある程度見えていた。
ちなみに現在見えている行く末は筋肉ムキムキのガチムチ幼馴染だ。
俺の好みはたまにくる行商人の姉ちゃんや巡礼の旅とかで度々ここを訪れる修道女みたいな胸のデカい人だ。
なんでも胸のデカい女性は需要が低いらしくモテないから仕事をしていると聞いたけどあのフカフカの胸に身体を埋める家のベットなんか比べ物にならない柔らかさは捨てがたい。
ちなみに俺の未来はきちんとイケメンになるように毎日修正しているぜ!
「わかんねー。」
「でも身体を日々鍛えたいのでしょう。」
「鍛えたいとは思ってないっすよ神父様。」
「ではあなたは何故鍛錬を続けるのですか。」
「わからないっす。でも今のうちに鍛えろって思うんす。鍛錬はやってても楽しくありません。」
神父は少し考えるように顔をしかめた。
「○○君は少し私と話してもらいたいので適性の儀が終わりましたら私と一緒に来てください。」
神父はそういって並んでいる子どもたちの適性の儀をどんどん行ていった。
皆様々な適性の職業を得ていくが誰も知らない職業を得たのは俺ともう一人の幼馴染だけだった。
神父は適性の儀を終えると応接室に連れてきてくれた。
そして応接室にある本棚から1つ本を取ると話を始めた。
「もしかしたらなのですがボディビルドトレーナーは未来の予想図が解るのかも知れません。私は今でこそ世界樹教の司祭をやってはいますが以前はその前進の精霊教の司祭でした。私の適性職業はシャーマン、様々な精霊から力を借りたり話を聞くことが出来ます。世界樹とも話すことが出来ますがアレの本質は圧政を敷く国を牛耳るモノと同じものです。もうじき戦争が起きるでしょう。」
「知ってるみんながやせ細る未来が見えかけてるから。」
「やはり見えていたのですね。」
「見えてはいないです。予感ってだけです。神父様も大丈夫ですか?あんなこといっちゃって。」
「構いませんよ。ほら窓の外を見てごらんなさい。」
窓の外を見ると見たことも無いお花畑が広がっていた。
「ここは精霊界、シャーマンの職に就いたものでも弛まぬ鍛錬を怠らないモノにのみ開くことが可能な門です。精霊教が世界樹教に変わった際にだいぶ術者が減りましたが今でもなお受け継がれる真実のみが許された現実との境界線です。ここなら聞かれても大丈夫なモノしか来ませんので安心なのですよ。」
「ボディビルドトレーナー?」
「似た名前の職業でボディビルダーというのがありますが彼らは自分の身体の成長の行く末を予想できるようです。あくまでも私の予想となりますが他者の身体の成長の行く末がわかっている気がしませんか?」
神父様の言う通り、俺は何故か勇者となった幼馴染の成長していく身体の行く末がある程度見えていた。
ちなみに現在見えている行く末は筋肉ムキムキのガチムチ幼馴染だ。
俺の好みはたまにくる行商人の姉ちゃんや巡礼の旅とかで度々ここを訪れる修道女みたいな胸のデカい人だ。
なんでも胸のデカい女性は需要が低いらしくモテないから仕事をしていると聞いたけどあのフカフカの胸に身体を埋める家のベットなんか比べ物にならない柔らかさは捨てがたい。
ちなみに俺の未来はきちんとイケメンになるように毎日修正しているぜ!
「わかんねー。」
「でも身体を日々鍛えたいのでしょう。」
「鍛えたいとは思ってないっすよ神父様。」
「ではあなたは何故鍛錬を続けるのですか。」
「わからないっす。でも今のうちに鍛えろって思うんす。鍛錬はやってても楽しくありません。」
神父は少し考えるように顔をしかめた。
「○○君は少し私と話してもらいたいので適性の儀が終わりましたら私と一緒に来てください。」
神父はそういって並んでいる子どもたちの適性の儀をどんどん行ていった。
皆様々な適性の職業を得ていくが誰も知らない職業を得たのは俺ともう一人の幼馴染だけだった。
神父は適性の儀を終えると応接室に連れてきてくれた。
そして応接室にある本棚から1つ本を取ると話を始めた。
「もしかしたらなのですがボディビルドトレーナーは未来の予想図が解るのかも知れません。私は今でこそ世界樹教の司祭をやってはいますが以前はその前進の精霊教の司祭でした。私の適性職業はシャーマン、様々な精霊から力を借りたり話を聞くことが出来ます。世界樹とも話すことが出来ますがアレの本質は圧政を敷く国を牛耳るモノと同じものです。もうじき戦争が起きるでしょう。」
「知ってるみんながやせ細る未来が見えかけてるから。」
「やはり見えていたのですね。」
「見えてはいないです。予感ってだけです。神父様も大丈夫ですか?あんなこといっちゃって。」
「構いませんよ。ほら窓の外を見てごらんなさい。」
窓の外を見ると見たことも無いお花畑が広がっていた。
「ここは精霊界、シャーマンの職に就いたものでも弛まぬ鍛錬を怠らないモノにのみ開くことが可能な門です。精霊教が世界樹教に変わった際にだいぶ術者が減りましたが今でもなお受け継がれる真実のみが許された現実との境界線です。ここなら聞かれても大丈夫なモノしか来ませんので安心なのですよ。」
0
お気に入りに追加
97
あなたにおすすめの小説
42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。
町島航太
ファンタジー
かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。
しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。
失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。
だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界転移物語
月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
【救世主】さぁ、世界を救おうじゃないか少年【プロジェクト】
一樹
ファンタジー
とある少年が、世界が滅んで家族とか全滅して、それをなんとかする話です。
なんとかしようってとこで終わってます。
肥やしにしとくのもアレなんで投下します。
気まぐれに、続きを書くかもしれないので完結設定にはしていません。
よろしくお願いします。
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
黒の皇子と七人の嫁
野良ねこ
ファンタジー
世界で唯一、魔法を使うことのできない少年レイシュア・ハーキースは故郷である『フォルテア村を豊かにする』ことを目標に幼馴染のアル、リリィと共に村を出て冒険者の道を進み始めます。
紡がれる運命に導かれ、かつて剣聖と呼ばれた男の元に弟子入りする三人。
五年間の修行を経て人並み以上の力を手にしたまでは順風満帆であったのだが、回り続ける運命の輪はゆっくりと加速して行きます。
人間に紛れて生きる獣人、社会転覆を狙い暗躍する魔族、レイシュアの元に集まる乙女達。
彼に課せられた運命とはいったい……
これは一人の少年が世界を変えゆく物語、彼の心と身体がゆっくりと成長してゆく様を見届けてあげてください。
・転生、転移物でもなければザマァもありません。100万字超えの長編ですが、よろしければお付き合いください。
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる