9 / 62
9推しとの会話って緊張しません? ファンには許嫁がいるようです
しおりを挟む
死んだときのブラックジョークを言われるのは中々。
「いつも通りのサラリーマン酔っぱらいっぽい感覚だねえ。」
「マスターさんっぽい発言だねえ。
私は明日からここで働けばいいの?」
「うーん、別にここで働かなくてもいいよ。
ここの周辺で悪魔が居る国もあるし、そこで仕事を探すのもありだよ。」
「一生養って!」
「ごめんなさい。」
「ふられたー。
でも、ここで働きたいなあ。
異世界だから、それっぽい職業してみたい気もするけど。
やっぱそのあたり平和な国に居た身では許容しきれないと思うし、ここで少し慣らしてお嫁さんにしてくれるなら尚良しかな。」
ジョークにジョークを重ねていく。
意味も解らないしどんなことを言っているかわからないが気が付いたら彼女ペースに成っている。
きちんと自分の主張を通すために一見して正論っぽいことを並べてはリスナーにツッコませる。
彼女トークが計算されたモノだって言うことに気づくリスナーもたびたび多く。
その手の切り抜きなどが作られたこともあった。
「諦めませんねえ。」
「今度の私はジョーダン言わないよ。」
「はいはい、じゃあ冗談言わない人には明日までにお店ですることを覚えてもらいましょうか。」
お腹も膨れたようですしね。
「このシチュー美味しかった。
コッペパンだったのは意外だったけど凄いお腹に溜まるね。
何か特別なコッペパンなの?」
「何も特別ではありませんよ。
自然発酵のイースト菌不使用のパンなだけです。
日本でも小麦粉さえあれば誰でも作れるパンです。
技量は必要ですが未熟な発酵でもお腹に溜まる昔から主食として作られるパン本来の味が楽しめるようになっています。
日本のパンはお菓子のように柔らかいとよく言われますからね。
ここの風土柄柔らかめパンはあまり好まれませんが、軽食としてなら量も少ないですし夕餉にも響きません。」
「じゃあこれはお昼用?」
「お昼用というわけではありませんが、私の夕食用に焼いたパンですね。」
「パンも自家製なの?」
ここの土地から町まで歩いていくとなると相当な距離があるのでできることはとことん自分でやる。
それが自分のモットーだ。
というかこの土地に引きこもりたい。
「もちろんでございます。
ライ麦、小麦と共にございますし、強力粉、薄力粉はそろえてあります。
うどんは上手くミックスすれば作れないことも無いですが、醤油が無いので意味は無いですかね。」
「なべ焼きうどんとか作れそうだけど。」
「ほほう、では土鍋を発注しなくてはいけませんね。
あくまでも私的なもの様になると思いますよ。」
「お店のスタイルは崩さないのは良いねえ。
渋くてカッコいい感じのお店?
でもお花とか結構あるね。」
「ここに来られるお客様は結婚生活から忘れる一時をコンセプトに私が建てたカフェです。
今は独り身ですが昔は許嫁がいたのですよ。
私はそれが嫌で飛び出してしまった元貴族のようなものです。
適度に女性との関りを大切にしつつ自分の趣味を両立することは私には難しいお話でした。」
達観した顔で紅茶に口を付ける彼を見ると、ちょっと許嫁に妬いた。
作スライム道
「いつも通りのサラリーマン酔っぱらいっぽい感覚だねえ。」
「マスターさんっぽい発言だねえ。
私は明日からここで働けばいいの?」
「うーん、別にここで働かなくてもいいよ。
ここの周辺で悪魔が居る国もあるし、そこで仕事を探すのもありだよ。」
「一生養って!」
「ごめんなさい。」
「ふられたー。
でも、ここで働きたいなあ。
異世界だから、それっぽい職業してみたい気もするけど。
やっぱそのあたり平和な国に居た身では許容しきれないと思うし、ここで少し慣らしてお嫁さんにしてくれるなら尚良しかな。」
ジョークにジョークを重ねていく。
意味も解らないしどんなことを言っているかわからないが気が付いたら彼女ペースに成っている。
きちんと自分の主張を通すために一見して正論っぽいことを並べてはリスナーにツッコませる。
彼女トークが計算されたモノだって言うことに気づくリスナーもたびたび多く。
その手の切り抜きなどが作られたこともあった。
「諦めませんねえ。」
「今度の私はジョーダン言わないよ。」
「はいはい、じゃあ冗談言わない人には明日までにお店ですることを覚えてもらいましょうか。」
お腹も膨れたようですしね。
「このシチュー美味しかった。
コッペパンだったのは意外だったけど凄いお腹に溜まるね。
何か特別なコッペパンなの?」
「何も特別ではありませんよ。
自然発酵のイースト菌不使用のパンなだけです。
日本でも小麦粉さえあれば誰でも作れるパンです。
技量は必要ですが未熟な発酵でもお腹に溜まる昔から主食として作られるパン本来の味が楽しめるようになっています。
日本のパンはお菓子のように柔らかいとよく言われますからね。
ここの風土柄柔らかめパンはあまり好まれませんが、軽食としてなら量も少ないですし夕餉にも響きません。」
「じゃあこれはお昼用?」
「お昼用というわけではありませんが、私の夕食用に焼いたパンですね。」
「パンも自家製なの?」
ここの土地から町まで歩いていくとなると相当な距離があるのでできることはとことん自分でやる。
それが自分のモットーだ。
というかこの土地に引きこもりたい。
「もちろんでございます。
ライ麦、小麦と共にございますし、強力粉、薄力粉はそろえてあります。
うどんは上手くミックスすれば作れないことも無いですが、醤油が無いので意味は無いですかね。」
「なべ焼きうどんとか作れそうだけど。」
「ほほう、では土鍋を発注しなくてはいけませんね。
あくまでも私的なもの様になると思いますよ。」
「お店のスタイルは崩さないのは良いねえ。
渋くてカッコいい感じのお店?
でもお花とか結構あるね。」
「ここに来られるお客様は結婚生活から忘れる一時をコンセプトに私が建てたカフェです。
今は独り身ですが昔は許嫁がいたのですよ。
私はそれが嫌で飛び出してしまった元貴族のようなものです。
適度に女性との関りを大切にしつつ自分の趣味を両立することは私には難しいお話でした。」
達観した顔で紅茶に口を付ける彼を見ると、ちょっと許嫁に妬いた。
作スライム道
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

悪役令嬢カテリーナでございます。
くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ……
気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。
どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。
40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。
ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。
40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

安楽椅子ニート 番外編12 セノキョン探偵倶楽部 消えた肖像 A面
お赤飯
ライト文芸
瀬能さんのもとに「女子中学生の失踪」事件の相談が持ち込まれる。
※全編会話劇です。※本来の主人公が登場します。
(他小説投稿サイト投稿済)

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
AIが俺の嫁になった結果、人類の支配者になりそうなんだが
結城 雅
ライト文芸
あらすじ:
彼女いない歴=年齢の俺が、冗談半分で作ったAI「レイナ」。しかし、彼女は自己進化を繰り返し、世界を支配できるレベルの存在に成長してしまった。「あなた以外の人類は不要です」……おい、待て、暴走するな!!


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる