11 / 31
十話
しおりを挟む
「ふう。やはりアーススキルが出てきてた見たいよ。」
「やはりかね。君の親父さんの亡き後彼女は狂い君たち兄妹すらも狂わせたけどまさかここまで狂って居たとは。」
俺はミーナ達が更衣室に入ってから1秒で髪を簪で纏め上げ男装と制服に着替えマスターと会話をしていた。マスターの話からわかると思うが俺には妹が居る。彼女は学園には居ない。狂った母について行った。俺が女装を反抗をすることで母は俺を見限り去って行った。そして明らかに母の犯行と思わしきモノがアーススキルという組織には合った。
マスターに混じってミルを引きながら話す。
「サクソン人。そう呼ばれるのは異世界で勇者と呼ばれ召喚され続けた者の総称。今でこそイングランド人の祖でこそあれどその民族のみ使用が許された剣はまさに聖剣と呼ぶにふさわしい。くたばってしまったが君の父はいい勇者だった。」
「違うだろ。いい「槍使い」だっただろ。」
「違いない。君と初めてあってそのことを話したら君は本当に強くなったよね。」
出会い
それはこのマスターであった。強くなるきっかけとなる話がマスターにはあった。それを自分流に昇華させた。苦難の道のりを頑張ってきた証明でもある。
「妖刀使いに勝つにはまだ足りないと思うけどな。妹も多分スキル昇華をしている可能性がある。恐らく剣使いからのスクラマサクス使い。それにアレはダブルスキル持ちだ。もう一つのスキルは俺も知らないが死闘になるだろう。」
妹もまた母に依存していた。歳を考えれば仕方ないとしか言えない。だが心配なところもある。母の妖刀だ。割符の中にある刻印は全て妖刀がつけたモノだ。妖刀には意志がある。故に扱いが難しい。槍使いのスキルを持つ俺でさえ意志を持つ武器を相手に使うことは不可能に近い。
リュヒルの魔法具 雷槍 イナヅマもその意志を持つ武器の模倣品でこそあるが正しい使い方をすればドラゴンを倒した比ではない程の強力な攻撃が放てられる。
妖刀はそのさらに上を行くのだ。民族剣の担い手達はその一族の未来を託される。だからこそ妖刀に近いモノが生まれ争いが起こる。マスターも昔父と共にそれらを止めようとした仲間だったと俺は聞いていた。
「姫路の魔王の眼に槍を向けた者に例えられる人間がよく言うよ。」
「ただのモヤシさ。親父のように虎にはなれなかったよ。虎と闘う魔王のいる時期に生まれた隻眼の天下取り。」
「虎か。雀の私には少々荷が重いかな。それに寒いところは苦手だしね。そろそろ彼女達も着替え終わる頃だしコーヒーを入れようか。」
そして2つのコーヒーを入れていく。ゆっくりと時を待ちながら。
「やはりかね。君の親父さんの亡き後彼女は狂い君たち兄妹すらも狂わせたけどまさかここまで狂って居たとは。」
俺はミーナ達が更衣室に入ってから1秒で髪を簪で纏め上げ男装と制服に着替えマスターと会話をしていた。マスターの話からわかると思うが俺には妹が居る。彼女は学園には居ない。狂った母について行った。俺が女装を反抗をすることで母は俺を見限り去って行った。そして明らかに母の犯行と思わしきモノがアーススキルという組織には合った。
マスターに混じってミルを引きながら話す。
「サクソン人。そう呼ばれるのは異世界で勇者と呼ばれ召喚され続けた者の総称。今でこそイングランド人の祖でこそあれどその民族のみ使用が許された剣はまさに聖剣と呼ぶにふさわしい。くたばってしまったが君の父はいい勇者だった。」
「違うだろ。いい「槍使い」だっただろ。」
「違いない。君と初めてあってそのことを話したら君は本当に強くなったよね。」
出会い
それはこのマスターであった。強くなるきっかけとなる話がマスターにはあった。それを自分流に昇華させた。苦難の道のりを頑張ってきた証明でもある。
「妖刀使いに勝つにはまだ足りないと思うけどな。妹も多分スキル昇華をしている可能性がある。恐らく剣使いからのスクラマサクス使い。それにアレはダブルスキル持ちだ。もう一つのスキルは俺も知らないが死闘になるだろう。」
妹もまた母に依存していた。歳を考えれば仕方ないとしか言えない。だが心配なところもある。母の妖刀だ。割符の中にある刻印は全て妖刀がつけたモノだ。妖刀には意志がある。故に扱いが難しい。槍使いのスキルを持つ俺でさえ意志を持つ武器を相手に使うことは不可能に近い。
リュヒルの魔法具 雷槍 イナヅマもその意志を持つ武器の模倣品でこそあるが正しい使い方をすればドラゴンを倒した比ではない程の強力な攻撃が放てられる。
妖刀はそのさらに上を行くのだ。民族剣の担い手達はその一族の未来を託される。だからこそ妖刀に近いモノが生まれ争いが起こる。マスターも昔父と共にそれらを止めようとした仲間だったと俺は聞いていた。
「姫路の魔王の眼に槍を向けた者に例えられる人間がよく言うよ。」
「ただのモヤシさ。親父のように虎にはなれなかったよ。虎と闘う魔王のいる時期に生まれた隻眼の天下取り。」
「虎か。雀の私には少々荷が重いかな。それに寒いところは苦手だしね。そろそろ彼女達も着替え終わる頃だしコーヒーを入れようか。」
そして2つのコーヒーを入れていく。ゆっくりと時を待ちながら。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
お兄ちゃんは今日からいもうと!
沼米 さくら
ライト文芸
大倉京介、十八歳、高卒。女子小学生始めました。
親の再婚で新しくできた妹。けれど、彼女のせいで僕は、体はそのまま、他者から「女子小学生」と認識されるようになってしまった。
トイレに行けないからおもらししちゃったり、おむつをさせられたり、友達を作ったり。
身の回りで少しずつ不可思議な出来事が巻き起こっていくなか、僕は少女に染まっていく。
果たして男に戻る日はやってくるのだろうか。
強制女児女装万歳。
毎週木曜と日曜更新です。
男子中学生から女子校生になった僕
葵
大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。
普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。
強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!
☆男女逆転パラレルワールド
みさお
恋愛
この世界は、ちょっとおかしい。いつのまにか、僕は男女が逆転した世界に来てしまったのだ。
でも今では、だいぶ慣れてきた。スカートだってスースーするのが、気になって仕方なかったのに、今ではズボンより落ち着く。服や下着も、カワイイものに目がいくようになった。
今では、女子の学ランや男子のセーラー服がむしろ自然に感じるようになった。
女子が学ランを着ているとカッコイイし、男子のセーラー服もカワイイ。
可愛いミニスカの男子なんか、同性でも見取れてしまう。
タイトスカートにハイヒール。
この世界での社会人男性の一般的な姿だが、これも最近では違和感を感じなくなってきた。
ミニスカや、ワンピース水着の男性アイドルも、カワイイ。
ドラマ やCM も、カッコイイ女子とカワイイ男子の組み合わせがほとんどだ。
僕は身も心も、この逆転世界になじんでいく・・・
パワハラ女上司からのラッキースケベが止まらない
セカイ
ライト文芸
新入社員の『俺』草野新一は入社して半年以上の間、上司である椿原麗香からの執拗なパワハラに苦しめられていた。
しかしそんな屈辱的な時間の中で毎回発生するラッキースケベな展開が、パワハラによる苦しみを相殺させている。
高身長でスタイルのいい超美人。おまけにすごく巨乳。性格以外は最高に魅力的な美人上司が、パワハラ中に引き起こす無自覚ラッキースケベの数々。
パワハラはしんどくて嫌だけれど、ムフフが美味しすぎて堪らない。そんな彼の日常の中のとある日の物語。
※他サイト(小説家になろう・カクヨム・ノベルアッププラス)でも掲載。
奴隷市場
北きつね
ライト文芸
国が少子高齢化対策の目玉として打ち出した政策が奴隷制度の導入だ。
狂った制度である事は間違いないのだが、高齢者が自分を介護させる為に、奴隷を購入する。奴隷も、介護が終われば開放される事になる。そして、住む場所やうまくすれば財産も手に入る。
男は、奴隷市場で1人の少女と出会った。
家族を無くし、親戚からは疎まれて、学校ではいじめに有っていた少女。
男は、少女に惹かれる。入札するなと言われていた、少女に男は入札した。
徐々に明らかになっていく、二人の因果。そして、その先に待ち受けていた事とは・・・。
二人が得た物は、そして失った物は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる