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魔法のある世界で
30.誕生日祝いと魔力測定01
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「さぁ、姫様!準備が整いましたよ!」
そう言って侍女ズの三人が笑顔で私を案内してくれた。
私はミーファ手を引かれドレンとソラは先に言って食堂の扉を開けて中に案内してくれた。
そこには、美しく飾られたテーブルと素晴らしい料理の数々、そして見事な三段重ねのケーキが用意されていた。
おおっ!どこの結婚披露宴ですかっ!?
ケーキとかがあるのにも料理の種類が多い事にも驚いた。
この世界って食文化も発達してるんだと感心した。
席には既にお父様やバートお兄様も座っていた。
「おにいしゃま、きてくださったのでしゅか?」と私が笑顔で言うとお兄様はにっこりと答えてくれた。
「もちろんだとも!父上ともちゃんと仲直りしたから、ラーラは、何の心配もいらないからな」
「あい、うれしいでちゅ!」
ふと気づくとお父様とお兄様は笑顔でいるものの何やらテーブルの下でゴッ!ガッ!というような蹴り合うような音が聞こえた気がしたが、そこは私の中の大人対応でスルーしておいた。
今日は、お父様とお兄様わたしの、三人でお祝いのようである。
もう一人のお兄様は全寮制の学園にいるので、この春の一か月先の卒業を迎えるまで帰って来ないとの事である。
「さぁ、それでは、お誕生パーティの前に、魔力測定を行います。姫様、こちらに用意いたしました石板に両手を乗せて下さいませ」
「あい」
私は返事をして両手を乗せた。
皆、心配そうに私の手元を見つめるが、私は事前にタマチャンにお墨付きをもらってるので余裕のよっちゃんである!
そしてそっとその黒く四角い石板に手を置いた。
見た目はオニキスのような黒い石板である。
そして私が両手を置くとその石板はキラキラと輝きだし白銀の光を放ちだした。
そして、その光はぶわっと光石板と私を包み込むように広がった。
「「「「えええええっ!」」」」」
お父様もお兄様も爺も侍女ズも何故か、物凄く驚いている!
あれっ?タマチャン大丈夫って言ってたよね?
…確か…王族が望む基準値に達しているかと言う点では大丈夫です…みたいな?…。
はっ!まさかだけど基準値を大幅に超えてたとか?いや、もう、普通よりちょっとだけいい位でいいBBだけどっ!むしろ、そんくらいで良かったんだけど?
何なら平均ギリギリくらいでもっっ!
そう思ってたが、光が収まらないので私は慌てて、その石板から手を放した。
そして、皆をそっと振り返った。
これは、あれだ…やりすぎっぽい感じだろう。
おばちゃん伝授のあの技しかない!
必殺!笑って誤魔化せ!略して『笑ゴマ』である!
「え~っと、なんか光っちゃった?えへっ」
そう言って侍女ズの三人が笑顔で私を案内してくれた。
私はミーファ手を引かれドレンとソラは先に言って食堂の扉を開けて中に案内してくれた。
そこには、美しく飾られたテーブルと素晴らしい料理の数々、そして見事な三段重ねのケーキが用意されていた。
おおっ!どこの結婚披露宴ですかっ!?
ケーキとかがあるのにも料理の種類が多い事にも驚いた。
この世界って食文化も発達してるんだと感心した。
席には既にお父様やバートお兄様も座っていた。
「おにいしゃま、きてくださったのでしゅか?」と私が笑顔で言うとお兄様はにっこりと答えてくれた。
「もちろんだとも!父上ともちゃんと仲直りしたから、ラーラは、何の心配もいらないからな」
「あい、うれしいでちゅ!」
ふと気づくとお父様とお兄様は笑顔でいるものの何やらテーブルの下でゴッ!ガッ!というような蹴り合うような音が聞こえた気がしたが、そこは私の中の大人対応でスルーしておいた。
今日は、お父様とお兄様わたしの、三人でお祝いのようである。
もう一人のお兄様は全寮制の学園にいるので、この春の一か月先の卒業を迎えるまで帰って来ないとの事である。
「さぁ、それでは、お誕生パーティの前に、魔力測定を行います。姫様、こちらに用意いたしました石板に両手を乗せて下さいませ」
「あい」
私は返事をして両手を乗せた。
皆、心配そうに私の手元を見つめるが、私は事前にタマチャンにお墨付きをもらってるので余裕のよっちゃんである!
そしてそっとその黒く四角い石板に手を置いた。
見た目はオニキスのような黒い石板である。
そして私が両手を置くとその石板はキラキラと輝きだし白銀の光を放ちだした。
そして、その光はぶわっと光石板と私を包み込むように広がった。
「「「「えええええっ!」」」」」
お父様もお兄様も爺も侍女ズも何故か、物凄く驚いている!
あれっ?タマチャン大丈夫って言ってたよね?
…確か…王族が望む基準値に達しているかと言う点では大丈夫です…みたいな?…。
はっ!まさかだけど基準値を大幅に超えてたとか?いや、もう、普通よりちょっとだけいい位でいいBBだけどっ!むしろ、そんくらいで良かったんだけど?
何なら平均ギリギリくらいでもっっ!
そう思ってたが、光が収まらないので私は慌てて、その石板から手を放した。
そして、皆をそっと振り返った。
これは、あれだ…やりすぎっぽい感じだろう。
おばちゃん伝授のあの技しかない!
必殺!笑って誤魔化せ!略して『笑ゴマ』である!
「え~っと、なんか光っちゃった?えへっ」
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