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ところ変われば女子高生!

96.目覚めるとそこは見知らぬ白い部屋だった。

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ここからしばらく、舞台は日本!日本にいる神崎美羽のお話です。

異世界ラフィリル王国公爵令嬢ルミアーナが、毒に煽られ意識を失い、一年の眠りから覚めると、日本の神崎美羽と入れかわっていた(ルミアーナ→美羽)のお話!

※美羽の恋に決着がついたら、またラフィリルのルミアーナのお話(本編)に戻ります!



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  目覚めるとそこは見たこともない世界だった。

 腕には変な管のようなものが刺されていた。
 何やら水だろうか?ぽつんぽつんとおちる雫。
 おそろしくゆっくりと長い時間をかけて透明な液体が体に注ぎこまれているようだ。

 あたりをよく見渡すと部屋は全体が白っぽくとても異質に感じた。
 体は異様に重くけだるい。
 するとノックもなしに白い服をきた女性が入ってきた。

「まあっ!目覚めたのね!」
 その女性は枕元にあった何やら装置?のようなものを押すと壁についていた小さな箱に話しかけている。
「三百二号室の患者さんが、目覚められました!大至急、医師せんせいと、ご家族に連絡して!」

「大丈夫ですか?ここがどこかわかりますか?」
 白い服をきた女性は私を気遣ってかとてもやさしく声をかけてきた。

 でも、ここがどこかなんて全然わからない。
 こんな場所、見たこともない。
 私が困惑していると女性が助けを出すように語りかけつくる。

「ああ、無理しなくていいのよ。すぐに状況がわからなくても無理ないわ。」

「ここは病院ですよ。あなたは意識を失って一年もここで眠っていたの」

「すぐご家族もこられると思うからそれまでに医師せんせいにみてもらいましょうね?」

 そう言われた。

 病院?なにそれ?

 一年もの間眠っていた?

 食事もとらずにどうやって生きてこれたのだろう。

 ああ、神官や巫女達の祈りの魔法ちからでご加護を頂いていたのだろうか?とぼんやりと思う。

 するとまた別の白い服をきた眼鏡をかけた女性が入ってきた。

「神崎さん。良かった!奇跡だわ」

 その女性は私の瞼や腕に手をかけて何やらふむふむと診察している。

 女性の医術師?
 とても珍しいと思いつつ段々、意識がはっきりしてきた。

 まずは落ち着かなくては…。
 騒ぎたててはいけない。
 ここは見知らぬ世界だ。
 あきらかにこれまでいた世界とはちがう。

 私の事を『神崎さん』と呼ぶ事も…
 誰それ?なぜ、私をそう呼ぶの?
 まるで別の誰かになってしまったよう…。

 私はラフィリル王国のアークフィル公爵が娘、なのに…。
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