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「夜会で一目惚れをされてしまったようなの」
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そんな夜会から1週間経ち、今日は孤児院で行われるバザーの日です。
私は来年の春にフラメル伯爵家を出てこの孤児院の院長になることが決まっています。
元当主の娘を追い出すのは体面が悪いと判断した叔父は、1年間の貴族学園生活と孤児院を含める不動産の譲渡を約束してくれました。慈善事業でしかない孤児院を、運営できるギリギリの不動産と共にすることで押し付けることにしたのです。
このバザーは私から孤児院のことを聞いたリアーナ様が発案した催しです。リアーナ様は、ご近所の家などから寄付してもらった不用品を売ることを考え出し、その市をバザーと名付けました。
リアーナ様は今日もお手伝いに来てくれてますが、ヒューは騎士見習いとしての訓練を休めず来れませんでした。
バザーの準備のため、最近の休日は孤児の子供達と一緒に寄付を募ったり、頂いた不用品の汚れを落とし修理や飾り付けなどをしたりしておりました。ヒューの家から寄付された不用品は、その中に思い出の品が入っていたらどうしようと怖くて確認することができず、子供達に任せっきりです。今日の子供達は、寄付されたものだけでなくクッキーや野菜なども売り切ってやるのだと張り切っております。
「すみません。このクッキーはいくらですか?」
バザーが始まってすぐの時分、準備に追われていた私が振り返った目の前には平民街の片隅にある小さな孤児院に似つかわしくない、見たこともないほど綺麗な青年が立ってます。
輝く銀の髪、優しく感じられる切れ長の綺麗な紫の瞳、スッキリと形の良い鼻と口、均整のとれた手足、まるで教会にある宗教画から飛び出してきたかのような美青年。こんな、と言ったら子供達に怒られてしまいますが、こんな質素なクッキーを食べるとはとても思えません。
「夜会では会わなかったのに、なんでこんなところに……」
あまりにも美しい青年にびっくりし固まってしまっている私の横から、リアーナ様の呟きが聞こえました。そしてリアーナ様はその美青年から距離を取り、大声で叫んだのです。
「ルパート第三王子殿下! こんなところまで押しかけて来られても困ります!」
この方はポロックの第三王子ルパート殿下のようです。先日の夜会ではドーマー様とお話ししていただけの私は第三王子殿下のお顔を見ていなかったために気づけませんでした。突然の王族の登場に、低頭した方がいいのかそれとも膝を折った方がいいのかと迷ってるうちに、リアーナ様の大声によって周囲の人が集まってきます。
「えっ王子様がいるの?」
「すごい、あんな美形初めて見る」
「僕も見たい!」
ざわざわと群れ出した人混みの中を、少し離れた場所から第三王子殿下の護衛の方々が駆け寄ってきます。
「殿下、これ以上はまずいです」
「いや、私はまだ話もできていないのだ」
「今日は帰りましょう」
なぜか私のことを見ながら渋る第三王子殿下は不承不承去って行きます。
「リアーナ様、ポロックの第三王子殿下とお知り合いなのですか?」
「夜会で一目惚れをされてしまったようなの」
ワインを掛けられ、会場から追い出されるだけでもすごいのに、ポロックの第三王子殿下に一目惚れまでされていたとは。物語の主人公のように波乱万丈な方だなと呆気にとられてしまいます。
しばらくすると第三王子殿下が去った方から護衛の方が駆けてきました。
「この度はお騒がせし申し訳ございませんでした。殿下も、バザーの成功を邪魔をするのは不本意だと反省しております。こちらは殿下からのお手紙でございます。お受け取りください」
そう言って護衛の方は私に向かって手紙を差し出します。なぜ私なのだと戸惑いながら手紙を受け取ると、リアーナ様が護衛の方にお返事しました。
「私にはお慕いしている方がいます。こんなこと困るのです。二度と近づかないでと殿下へお伝えください」
護衛の方は一瞬びっくりした顔をした後、不思議そうな顔をしながらも「殿下に伝えておきます」とだけ言い帰って行きました。
リアーナ様は私から手紙を取り上げました。これは私への手紙なのではないかと考えたのですが、夜会で出会った訳でもない、こんな私なんかがあの美しい第三王子殿下からお手紙をもらえるはずがありません。こんなにも堂々と一目惚れされたと言うのですからリアーナ様と第三王子殿下の間で何かがあったはずです。
おそらく護衛の方の間違いでしょう、と納得している私の横でリアーナ様は、なんと、手紙を読まずに破き出したのです。
「そんな! リアーナ様、王族から頂いた手紙を読まずに破くなんていけません!」
「内容は分かっているの。逆に読んでお返事してしまったら後戻りできなくなってしまうわ。アイラお願い、この手紙のことは誰にも言わないで! 無かったことにしたいの! ポロックの第三王子殿下から正式に求愛されてしまったらお受けするしかなくなってしまうわ」
手紙は粉々に破られゴミ箱に捨てられました。もう取り返しがつきません。
「……先ほどおっしゃってた“お慕いしている方”とはヒューのことですか?」
「そうよ」
美しく権力もあるポロックの第三王子殿下よりヒューを選ぶほどに重く真剣なリアーナ様の恋心。美しく、健気で、努力を怠らず、優秀で、私には考えつかないような発想を思いつくリアーナ様に唯一優っていると思っていたヒューの事を好きだという気持ち。
幼い頃から仲が良かったから、不幸な生い立ちの私に唯一優してくれるから、そんな理由でヒューの事を好きなのではないのかと迷ってしまう私よりもずっと純粋な気持ちに感じてしまいます。
こんな私なんかとリアーナ様、どちらがヒューに相応しいかなどわかりきったことです。
バザー開始直後にポロックの第三王子殿下が現れて混乱するというトラブルはありましたが、バザーは予定より多い売り上げで成功しました。早々に売り切れたクッキーに子供たちも大喜びです。
今日の大盛況を見た方から次のフリマへの参加希望を受けるなどし、次回の成功の予感に安心します。
次回はバザーではなく、場所代をいただいて近所の方ご自身で販売してもらうフリマを行う予定なのです。フリマもリアーナ様のひらめきを基に考えついたものです。
こんなにもお世話になっているリアーナ様の恋を応援できないのかと、私は自問自答を繰り返すのです。
私は来年の春にフラメル伯爵家を出てこの孤児院の院長になることが決まっています。
元当主の娘を追い出すのは体面が悪いと判断した叔父は、1年間の貴族学園生活と孤児院を含める不動産の譲渡を約束してくれました。慈善事業でしかない孤児院を、運営できるギリギリの不動産と共にすることで押し付けることにしたのです。
このバザーは私から孤児院のことを聞いたリアーナ様が発案した催しです。リアーナ様は、ご近所の家などから寄付してもらった不用品を売ることを考え出し、その市をバザーと名付けました。
リアーナ様は今日もお手伝いに来てくれてますが、ヒューは騎士見習いとしての訓練を休めず来れませんでした。
バザーの準備のため、最近の休日は孤児の子供達と一緒に寄付を募ったり、頂いた不用品の汚れを落とし修理や飾り付けなどをしたりしておりました。ヒューの家から寄付された不用品は、その中に思い出の品が入っていたらどうしようと怖くて確認することができず、子供達に任せっきりです。今日の子供達は、寄付されたものだけでなくクッキーや野菜なども売り切ってやるのだと張り切っております。
「すみません。このクッキーはいくらですか?」
バザーが始まってすぐの時分、準備に追われていた私が振り返った目の前には平民街の片隅にある小さな孤児院に似つかわしくない、見たこともないほど綺麗な青年が立ってます。
輝く銀の髪、優しく感じられる切れ長の綺麗な紫の瞳、スッキリと形の良い鼻と口、均整のとれた手足、まるで教会にある宗教画から飛び出してきたかのような美青年。こんな、と言ったら子供達に怒られてしまいますが、こんな質素なクッキーを食べるとはとても思えません。
「夜会では会わなかったのに、なんでこんなところに……」
あまりにも美しい青年にびっくりし固まってしまっている私の横から、リアーナ様の呟きが聞こえました。そしてリアーナ様はその美青年から距離を取り、大声で叫んだのです。
「ルパート第三王子殿下! こんなところまで押しかけて来られても困ります!」
この方はポロックの第三王子ルパート殿下のようです。先日の夜会ではドーマー様とお話ししていただけの私は第三王子殿下のお顔を見ていなかったために気づけませんでした。突然の王族の登場に、低頭した方がいいのかそれとも膝を折った方がいいのかと迷ってるうちに、リアーナ様の大声によって周囲の人が集まってきます。
「えっ王子様がいるの?」
「すごい、あんな美形初めて見る」
「僕も見たい!」
ざわざわと群れ出した人混みの中を、少し離れた場所から第三王子殿下の護衛の方々が駆け寄ってきます。
「殿下、これ以上はまずいです」
「いや、私はまだ話もできていないのだ」
「今日は帰りましょう」
なぜか私のことを見ながら渋る第三王子殿下は不承不承去って行きます。
「リアーナ様、ポロックの第三王子殿下とお知り合いなのですか?」
「夜会で一目惚れをされてしまったようなの」
ワインを掛けられ、会場から追い出されるだけでもすごいのに、ポロックの第三王子殿下に一目惚れまでされていたとは。物語の主人公のように波乱万丈な方だなと呆気にとられてしまいます。
しばらくすると第三王子殿下が去った方から護衛の方が駆けてきました。
「この度はお騒がせし申し訳ございませんでした。殿下も、バザーの成功を邪魔をするのは不本意だと反省しております。こちらは殿下からのお手紙でございます。お受け取りください」
そう言って護衛の方は私に向かって手紙を差し出します。なぜ私なのだと戸惑いながら手紙を受け取ると、リアーナ様が護衛の方にお返事しました。
「私にはお慕いしている方がいます。こんなこと困るのです。二度と近づかないでと殿下へお伝えください」
護衛の方は一瞬びっくりした顔をした後、不思議そうな顔をしながらも「殿下に伝えておきます」とだけ言い帰って行きました。
リアーナ様は私から手紙を取り上げました。これは私への手紙なのではないかと考えたのですが、夜会で出会った訳でもない、こんな私なんかがあの美しい第三王子殿下からお手紙をもらえるはずがありません。こんなにも堂々と一目惚れされたと言うのですからリアーナ様と第三王子殿下の間で何かがあったはずです。
おそらく護衛の方の間違いでしょう、と納得している私の横でリアーナ様は、なんと、手紙を読まずに破き出したのです。
「そんな! リアーナ様、王族から頂いた手紙を読まずに破くなんていけません!」
「内容は分かっているの。逆に読んでお返事してしまったら後戻りできなくなってしまうわ。アイラお願い、この手紙のことは誰にも言わないで! 無かったことにしたいの! ポロックの第三王子殿下から正式に求愛されてしまったらお受けするしかなくなってしまうわ」
手紙は粉々に破られゴミ箱に捨てられました。もう取り返しがつきません。
「……先ほどおっしゃってた“お慕いしている方”とはヒューのことですか?」
「そうよ」
美しく権力もあるポロックの第三王子殿下よりヒューを選ぶほどに重く真剣なリアーナ様の恋心。美しく、健気で、努力を怠らず、優秀で、私には考えつかないような発想を思いつくリアーナ様に唯一優っていると思っていたヒューの事を好きだという気持ち。
幼い頃から仲が良かったから、不幸な生い立ちの私に唯一優してくれるから、そんな理由でヒューの事を好きなのではないのかと迷ってしまう私よりもずっと純粋な気持ちに感じてしまいます。
こんな私なんかとリアーナ様、どちらがヒューに相応しいかなどわかりきったことです。
バザー開始直後にポロックの第三王子殿下が現れて混乱するというトラブルはありましたが、バザーは予定より多い売り上げで成功しました。早々に売り切れたクッキーに子供たちも大喜びです。
今日の大盛況を見た方から次のフリマへの参加希望を受けるなどし、次回の成功の予感に安心します。
次回はバザーではなく、場所代をいただいて近所の方ご自身で販売してもらうフリマを行う予定なのです。フリマもリアーナ様のひらめきを基に考えついたものです。
こんなにもお世話になっているリアーナ様の恋を応援できないのかと、私は自問自答を繰り返すのです。
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