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第4章 同甘共苦
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しおりを挟む心は後悔していてもこの快楽に慣れた身体は、圧迫感は感じても痛みを感じることはなく快楽として与えられる全ての感覚を余すことなく拾っていく。
「あっ、あぁ!」
最も大きい部分が入ってきた瞬間、今までに感じたことのない強い快感に喉がひりつく程高く大きな声が出てきた。
セックス自体は初めてではない。
けれど今まで発情期を避けてきたから、ヒート中のαのものを受け入れたことはなかった。
理性の欠けらもない今の自分にそんなこと考える余裕なんて少しもなくて、覚悟の出来ていない体にいきなり入ってきた大きさに空を蹴って身悶える。
静先輩の入ってくる腰の動きに連動して根本からしなり揺れる自分のものが垂らし続ける粘液に、さっきまで散々イったのに再び白いものが薄く混ざり始めていた。
経験のない強い感覚にも痛みはなく快感として受け入れている。
与えられる熱がとにかく凄まじくて息が上がってしまう。
「弥桜、一気に奥まで入れるぞ」
「えっ、ちょ、まっ・・・・・・ひぅっ!」
徐々に頭が追いつかなくなってきていたところに、一気に受け入れるなんてことが出来るわけがない、と静止しようとする僕の声も静先輩には届いていなかった。
一気に入ってきたそれは先端の分厚くて硬いふちで前立腺をずりんと弾いていき、目の眩む快感が全身を駆け抜ける。
「あ、あぁ、あぁ・・・・・・」
想像以上に激しい快感に全身びくんびくんと跳ね続け、息も絶え絶えになりながらなんとか快感をやり過ごそうとする間も、静先輩はどんどん腰を進めてくる。
「・・・・・・ふぁ、くぅっ。くる、しい・・・・・・」
太いだけでなく長い静先輩のものは痙攣しっぱなしの中を擦りながら、ぐちゅぐちゅとどこまでも深く体内へ潜り込んでくる。
「あっ、あっ、あぁ!! そんな、奥まで・・・・・・っ」
今まで何人としてきたかはわからないけれど、こんな奥深くまで入ってきたことはなかった。
初めて押し開かれる場所に、恐怖も相まって涙がこぼれた時、ようやく静先輩のものが根本まで埋まったのを感じた。
「しずかせんぱい・・・・・・っ」
そこで一息つく間もなく抜け落ちる寸前まで引き抜き、また奥まで一気に突き進めてきた。
「ふ、ぁんっ、あっ、あぁっ!」
深い場所に強烈な突き込みを受けて悲鳴を散らした次の瞬間には、もう抜け出そうな位置まで一気に引き抜かれ先端が肉壁をめくり上げている。
「弥桜、弥桜・・・・・・」
「ひうぅっ。あっ、あっ・・・・・・!」
汗の浮かぶ肌と肌のぶつかる湿った音が、部屋中に響いていた。
もう何度もイったのに、また突き上げられる度に揺れ回りながら硬く膨らむ僕のそれは今もなお蜜を飛ばしていた。
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