僕とあなたの地獄-しあわせ-

薔 薇埜(みずたで らの)

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番外 イベント編 2018年

ポッキーの日🍫

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今日は大好きなチョコレートが思う存分食べられる、2大イベントの片割れ、ポッキーの日だ。
朝から楽しく食べてたんだけど・・・・・・。

「うぃーっす!! ポッキー持ってきた、ぞ・・・・・・」
突然大声で結永先輩が部屋に入ってきた。

「んんっ、へぁ? っっっぎゃぁぁ」
「ゔぐぁ」
玄関で固まる結永先輩と、ベッドの上で静先輩に押し倒されているパンツ一枚の自分。
そんな状況で僕が冷静でいられる訳もなく、思いっきり静先輩を蹴りつけて布団にもぐりこむ。

「あー、悪い、静。お取り込み中だったとは。大丈夫か?」
「マジで有り得ねぇ。来る前に連絡しろよな。あと、インターホンぐらい鳴らせ」

「あぁ、すまん。弥桜くんも、悪かったな」
中断されたこともそうだけど、それよりもあんなところを見られた恥ずかしさのほうが勝って、布団をかぶったまま結永先輩との間に静先輩を挟むようにして静先輩の後ろに隠れた。

「とりあえず、弥桜、服着ろ」
ほら、と言って布団の中にさっき脱ぎ散らかした洋服が突っ込まれてきた。
ずっと布団をかぶっているわけにもいかないから、しかたなく布団の中でもぞもぞと着る。

着替えて布団から出ると、静先輩も脱いでいたシャツを着ていて、お前はここな、と僕を自分の足の間に引っ張り入れる。
「大丈夫だから」
そう言って頭を撫でられる。
僕の体に必要以上に触れたあとは、必ずこうやって大丈夫と言って抱きしめてくれる。
すぐ自己嫌悪に陥って傷をつける僕のために、こうすればギリギリのところで止められるから。
それでもまだちっとも良くならない。

「少しもよくはならないのか?」
この行為の意味を知っている結永先輩が、心配してくれる。
「まぁな。これでも深くはならなくなったんだ。効果はあると思いたい」
「触られること自体はへーきなんだよな」
そう言って結永先輩にも頭を撫でられる。
静先輩に触れているからわかる。

「そもそも他人から触られていることに気づくことすら出来ないからな」
「他人、なぁ・・・・・・」
僕にとっての他人。
静先輩以外の全ての人を指す。
家族も例外なくそこには含まれている。
自分すらも。
静先輩を感じるためだけに感覚が戻り、他人はそのついでとして分かるだけ。

「良くなるといいな」
それだけ言って結永先輩が頭を撫でていた手を引いた。

「で、俺たちの邪魔をしてまで、お前はなんの用で来たんだ?」
ひと段落着いたところで、静先輩が本題に話を切りかえた。

言い方からして中断させられたこと、実は相当怒ってるっぽい。
「ん、あー、えっとだなぁ・・・・・・」
それが分かるからこそ、下手なことが言えなくて結永先輩は口篭る。

その沈黙がさらに場の空気を悪くする。
結局場の空気に押されて、うまい言い訳を考える暇もなく、結永先輩は一気に捲し立てた。

「これだよこれ。今日はポッキーの日だろ。二人ともチョコ好きだから、持っていってやろうと思っただけだよ!!」
一息に言い終わると、持ってきてくれたポッキー(1箱だけ)を投げて寄こした。

「はぁ。お前な、今何時だと思ってんだ。まぁいいや。あそこに一緒に置いといて」
静先輩がすごく諦めた声で僕の頭を思ったより強くポンポン叩きながら言う。

「うわっ、まじかよ。てか、知るかよそんなこと」
静先輩の指したテーブルには山のようにポッキーの箱が置いてある。
それを見た結永先輩は完全に呆れた声を漏らした。

普段チョコばかり食べ過ぎだって静先輩に止められてるから、こういう日は遠慮なく食べるんだ。
普段食べないわけじゃないけどね。
こういう日は前日から買いだめして、朝ごはん食べたらお菓子、昼ご飯食べたらお菓子、夕ご飯食べたらお菓子。
とにかく一日中食べてる。

「弥桜くん、静の作ったもんはちゃんと食べてるんだろ? それでお菓子もそんだけ食べてて、よく太らないよな」
「そういう体質なんだと思う。父さんがそうだから、遺伝なんだよ。雅兄も僕もいくら食べてもへーきなんだよね」

「へぇ、雅貴さんもなんだ」

雅兄の名前出したら結永先輩の目が変わった。
絶対結永先輩、雅兄のことなんか思うところがあるよね。
鈍い鈍いって言われる僕でさえ分かるんだから、相当だよ。

そうこう話してると、今度はちゃんとインターホンがなって来客を告げる。

「いいよ、俺が出る」
立ち上がろうとした僕の代わりに、静先輩が玄関に向かう。

「はいはい、どちらさま・・・・・・」
「弥桜!! チョコ持って来た・・・・・・よ・・・・・・」
声の主は出迎えたのが僕じゃないとわかると、あからさまにげんなりした。

「来ると思ったよ、このブラコン野郎」
「げっ、弥桜のストーカー。やっぱりいる・・・・・・」
やって来た雅兄は静先輩を前にしてぼそぼそ何か言ってるけどよく聞こえない。
「あっ、雅兄だ。いらっしゃい。ねぇ、二人でなんの話してたの?」
「大したことは話してないよ。今日も来たんだねって言ってただけ」
「ふーん」

噂をすれば影がさすってやつだ。
丁度雅兄の話をし始めたタイミングでやって来るなんて。

「雅兄もチョコ持ってきてくれたの?」
肩から掛けているショルダーバッグとは別に手に持っているビニール袋の中が透けて見える。
「う、うん、弥桜が喜ぶなと思ったんだけど・・・・・・。えっと、あの箱の山は」
ビニール袋を手渡してくれるのとは反対の手で僕達の後ろのテーブルを指す。
「今日の分の弥桜のチョコだ。今年の残りの分を今日で全部食べるんだと」
僕が受け取ろうとしたのを手が届く前に静先輩が受け取って、雅兄の言葉に返したのも静先輩だった。
「ココアとクリスマスの分は別だよ!!」
「はいはい、わかってるよ」

大好きなチョコレートは食べ過ぎだって禁止されるし、雅兄からのチョコを半分奪われるように取られてしまったことにも、ちょっとムキになったのかもしれない。
僕のチョコなのに。
今日はいいって言ったのに。
ちょっと声を荒らげて言い返しちゃったのを、それもまたスルーされてさらに機嫌を悪くしたのは僕のせいじゃない。

「雅兄ぃ、静先輩が意地悪言う」
いつまでも玄関に突っ立ってないで中に入れば、という結永先輩の声に、静先輩じゃなくて雅兄に引っ付いてテーブルまで行き雅兄の隣に座った。

「なぁ弥桜、やっぱりそんな意地悪言うやつなんかやめてお兄ちゃんのところに来ないか?」
「んー、そうしようかな」
「はっ?」
静先輩なんてあれもダメこれもダメって意地悪ばっかり。
それに比べて雅兄はダメって言わないし、いつも僕の相手をしてくれる。

でも、静先輩が本気でいじわるしたいわけじゃないのは僕だってわかってる。
僕のために言ってくれてるんだって。
それに、静先輩と離れるなんて僕が・・・・・・。
「嘘。・・・・・・ごめんね、雅兄。多分僕、静先輩から離れられないと思う。体が持たない」

「それ、どういう・・・・・・」
「そんなことよりさ、雅兄、今年もやろうよ!!」
「えっ、あ、あぁ」
若干無理やり話を逸らしたことを気にしつつも、雅兄はテーブルに積んであるポッキーの箱をひとつ取り開ける。
「ほら」
「ん、あー・・・・・・」

「ちょ、いやいやいやいや。急になにしてんの!!」
これからってところで、結永先輩に止められ、どう見てもわかり切っていることにわかり切った答えを返す。
「ポッキーゲームだよ?」

「だよ?、じゃないよ。いいのかよ、静はそれで!?」

「俺は別にいいけど。弥桜こそいいのかよ、そんな状態でやったら大好きなお兄ちゃんの口、噛んじゃうかもよ」
「っっっ」
薄々気づいていた。
このままやったらどうなるかぐらい。
終わりがわからない今の僕に、他人とゲームなんて出来ないってこと。

それでも、別にそんな言い方しなくたっていいじゃないか!!

静先輩の態度に我慢できなくなった僕は、テーブルを思いっきり叩いて立ち上がり、ベッドへ行き布団の中に潜り込んだ。

「弥桜!?」
「あ~ぁ、べつにあんな言い方しなくたっていいものを」
「ちっ」

「弥桜くんそっち行ってもいい?」
結永先輩なら別に・・・。

「頭触るよ、わかる?」

「わかん、ない」
「そっか」
それだけ言うと、結永先輩はベッドの僕の隣に腰を下ろした。

「静もね、言い方は悪かったけど、嫉妬しただけだと思うから、許してやって」
「嫉妬? そうかもだけど、雅兄とやったって別によくない? だって静先輩とはさっきやったもん」
「え、さっき? あぁ、それであの流れだったのか。じゃあなんで・・・」
「最初っから中断されたこと根に持ってるだけだよ。だからって、いくらムカついててもあんな言い方なくない!?」
「あ、あぁ、そういう・・・えっ、じゃあ何、最初っから全部俺のせい・・・?」
「あぁ、そういうことになる、のか」
根本的な原因が結永先輩にあることにようやく気づいて、ついに誰にも顔を向けられなくなって、完全に布団の中に潜り込む。

「っ、悪かったよ。次からはちゃんとあいつに当たることにするから」
「おぃ」

いつの間にか目の前に来ていた静先輩に布団をめくられて、視線が合った。
本気ですまなさそうな顔をしている静先輩に、このまま変な意地を張り続ける理由もなかった。

「別にそれで怒ってるわけじゃないけど」

早々に拗ねることをやめて布団から出ると、仕方ないなと抱きついた。

「なっ、弥桜!!」

雅兄の声が聞こえた気もしなくもないけど、今はもうそんなことどうでもよかった。
静先輩に構ってもらう方が大事だ。

「許してあげない」
「そりゃ、困ったな」
その言葉とは裏腹に、声のトーンは安心したような落ち着きに満ちていた。

「ということで、俺はこれからご機嫌取りをしなきゃいけなくなった。さあ、二人にはお引き取り頂こうか」
「そんな、弥桜、今年のポッキーは・・・・・・」
「雅貴さん、今日の所は帰りましょう」

「雅貴さんは、この先もずっとお帰り頂いて構いませんよ」
「っ!! なんでだよ、なんで弥桜はこんなやつがいいんだ!? 俺は断固反対だからな!!」
静先輩と雅兄の騒がしいやり取りを聞き流しながら、静先輩のお腹に頭をぐりぐりと押し付けるようにして甘える。

「雅貴さん、いつまでも言ってないで帰りますよ」
「結永も、次はねぇぞ。あと、鍵閉めてって」
「はいはい、すいませんでしたー。じゃあ明日な」
最後まで何か言っていた雅兄を連れて二人は帰って行った。



追い出された二人の帰り道。
いつも通り車で来ていた結永は、当たり前のように雅貴を乗せて送っていく。

「弥桜はどうして・・・、俺じゃダメなのかな・・・」
家を出る前も出てからもずっとぶつぶつ文句を言い続ける雅貴に、結永はそろそろ現実を受け入れるべきじゃないのかと、本気で思っている。

というか正直に言えば、もう少しでもいいから周りに目を向けて欲しい。
弥桜くんじゃなくても、あなたを欲している人が近くにいるということに気づいて欲しい。

「ほんとにいつまで言ってるんですか。さっきも見てて思ったけど、あの二人の間に入れるやつなんていないでしょ」

「どうしてそこまでキッパリ可能性を否定できるんだい?」
きっと雅貴も薄々は気づいているはずだ。
それでも、まだ認めたくないからこそ、ギリギリまで可能性を持ち続けていたいのだろう。
そしてそれがどれほど低い可能性なのかを結永は知っている。
さっきのやり取りを見て余計確信は深まった。

「さっきの、喧嘩って言うほどのものじゃないとは思いますけど、あれ嫉妬も少しはあったにせよ、結局は、俺のせい・・・だったわけでしょ。でも静は俺じゃなくて弥桜くんにあたったんですよ」
「まぁ、そうだね。弥桜にあたるなんておかしな話ではあるけど」
「そう、普通だったら、おかしな話ですよ。責任ないやつにあたるのも、責任ないのにあたられるのも。でも、二人ともそのことについて全く疑問にすら思ってなかった。それが当たり前のことみたいに」

「えっと、つまり・・・・・・、どういうこと?」

「二人にとって自分の感情の行き先は全てお互いなんですよ。だから静は俺のせいだってわかってた上で、無意識に感情の矛先を弥桜くんに向けた。弥桜くんも自分に向けられたことについては何も言わなかった。きっかけは他人であっても、それが向く方向は全部お互い。嬉しさも楽しさも悲しさも寂しさも怒りも嫉妬も」
結永の口から出てくる言葉は、出てくれば出てくるほど雅貴にどうしようもない現実を突きつける。
薄々気づいてはいた、でも絶対に認めたくない事実。
それを目の前の男ははっきり言葉にして突きつけてくる。

「そんな関係の間に入れる自信、ありますか?」

最後、わざわざ一度区切って発された言葉は、何よりも雅貴の心を追い詰めた。

「っ、そんなことはやってみないと分からないだろう」

ここまで自分の可能性のなさを突きつけられてなお食い下がる雅貴の姿に、結永は感心するどころか雅貴の目に弥桜以外全く入っていないことに焦りを通り越して何故かイライラし始めていた。

「っ、いつどこで何をするんですか!? いつまでも無謀なこと言ってないで、周りももう少し見てくださいよ!!」

音楽もラジオも流れていない二人きりの狭い空間で、今まで普通に話していたのに急に声を荒らげた結永に雅貴は呆気にとられていた。

そもそも今まで結永が声を荒らげたところなんか一度も見たことがなかった。
今までほとんど仕事で会うことはなかったのが、最近よく仕事相手として会うようになった。
そこでは常に冷静に立ち回り、仕事相手として文句のつけようもない立派な姿。
一方で弥桜たちと居る時は若干あほっぽく騒がしいくらいに場を和ませている姿。
そんな姿しか見たことがなかった。

だからこそ、今までの会話の中でどこに怒る要素があったのかよりも、あの結永が声を荒らげたという事実に驚いた。
驚いてはっと見た結永の顔が、今にも泣きだしそうで辛そうに歪められていたことがさらに雅貴を困惑させた。

「俺は、雅貴さんが好き。これからは弥桜くんじゃなくて、俺と向き合ってよ」

唐突に告げられた言葉に、雅貴は口を開くことが出来なかった。
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感想 9

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みんなの感想(9件)

アイス
2021.06.27 アイス

89ページからずーとカギ括弧が続いています。更新の度、読めるようになっているか楽しみしていますが未だに読めるようになっていません。早く修正をお願いします。

解除
アイス
2021.05.23 アイス

いつも楽しく読んでいます。でもまた2頁「」になっています。確認よろしくお願いします。

解除
淡雪
2021.01.30 淡雪

責めるつもりで言った訳ではないので、「ちょっと待っとけや」(笑)くらいの感覚でスルーしてくだい。
更新も気長に待ってます。のでお気になさらず。

いつも楽しんで読んでます。

2021.01.30 薔 薇埜(みずたで らの)

返事ありがとうございます。
いつも楽しんでいただきありがとうございます。
ご指摘はしっかり受け止めていますが、気にしすぎたりもしない質なので、更新再開した今ではそこまで気にしてないです(´・∀・`)

今回の企画はどちらかって言うと絵を描きたいというのが大きな理由です。
今は質問くれ〜というのが心の声です(笑)

これからもよろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ


薔 薇埜

解除

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