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「ああそうそう、転生の話だったわね! あなた地球から来たのよね? 」
「あ、うん」
「じゃあ、軽くエーレスについて説明するわね。そもそもエーレスっていうのは、第三時空第二百二十宇宙のコードネームなんだけど」
第二百何十宇宙って? なにその長ったらしい番号。
「ちなみに地球は? 」
「えーとね、地球は確か第二時空第百六十二宇宙の星よ。時空が違うから、あまりよく覚えていないのだけれど」
「そうなんだ」
どうでもいいけど興味が湧いただけ。
「まず、エーレスには地球にはない魔素っていう元素があるんだけど、その魔素を使った魔法っていう技術があるのよ! 魔素には属性があってね、水とか火とか、色々あって、種類によって、人それぞれ適正属性があるの」
「へー、なるほど」
「でね? 選んで欲しいのよ! 」
言いながら、彼女は紙とペンを出して、メモの用意をした。どこから出てきたのかは知らない。
「なにを? 」
「エーレスで持つ属性を! 」
「あ、自分で選んじゃっていいんだ」
「友達だから特別よ! 」
「なにがあるの? 」
「いっぱいあるわよ! 火、水、土、風、氷、雷、翼、鋼、守、癒、呪、夢、植、獣、音、語、毒、血、空、時、光、闇。どれがいい? 」
うーん・・・、
「全部でもいい? 」
せっかくならチートがいいな・・・なんて。
「わかったわ! 任せてちょうだい! 他になにか希望はある? 」
あ、通るんだ。じゃあもう遠慮なく。
「できれば美少女が理想」
「超絶美少女にしてあげるわ! そうね、完全に私好みで配色しちゃってもいいかしら? 」
「好きにしていいよ」
「ホント!? 最高傑作をつくるわよ~! 」
「あともふもふも欲しい」
「それなら神獣を送るわ! ちなみにフェンリルとフェニックスだったら、どっちの方がいい? 」
「え、どっちも欲しい」
「じゃあ、二匹ともね! あ、ペガサスと龍も付けておくわね! 」
「そういえば人間以外の種族っていたりする? 」
「獣人、エルフ、ヴァンパイア、精霊、妖精、魔族、なんでもいるわよ! なにかなりたいのがあれば、要望を聞くわ」
「いや、なんでもいいよ」
「じゃあ、できるだけ寿命の長い種族にしておくわね! 」
「あ、ありがとう。あとは剣とか振り回してみたいんだけど・・・」
「身体能力を限界まで上げておくわ! 」
「そんなとこまでいじれるんだ」
「もちろんよ! なんたって、この私が一から作るんだから! これで大体決まったかしら? 」
「うん、もう特にないよ」
あらかた決まったところで、ようやく一段落した。
さっきは勢いのままに言ったけど、色々オプション付けすぎたかもしれない。
想像以上のチートになりそうだし、自分が言い出しっぺとはいえ、まさかこんなすんなりと受け入れてもらえるとは思わなかった。
時空の帯から落ちたのって、むしろ当たりだったんじゃ・・・。いや、さすがにそんなことはないか。
普通に生きて普通に死ねたら、それが一番良いんだから。
「じゃあ名前を決めなくちゃね! 」
「名前? 」
「そうよ! エーレスでの名前! 」
「前世の名前じゃダメなの? 」
「思い出せるのだったらいいわよ」
「もちろん思い出せるに決まっ、て・・・。あれ・・・」
・・・思い出せない。
「どうして・・・」
「そもそも名前というのは、その魂のその世界での存在を認識するために使われるものなのよ。だから、その世界を離れる、つまり死ぬと、魂はもうその世界に存在しているものではなくなり、名前を剥奪されるわ。だから今のあなたは、名前がない状態なのよ。思い出せないのも、既に剥奪されているからよ」
・・・そうだったのか。
仕方ないこととはいえ、なんだか寂しい気持ちになる。
「じゃあどうしよう・・・」
「うーん、そうね~・・・センシア、ノーラ、クラウ、シエル、フィオーラ、リーリア、あとはミアとかどうかしら? 」
・・・一つだけピンと来るものがあった。
「シエル。シエルがいい」
「わかったわ! じゃあ、これからはシエルって呼ぶわね! 」
「うん」
「じゃあこれで転生前の説明は終わりよ! 申請書を出してくるから、ちょっと待っててね! ついでにウィンクルムも連れてこなくちゃ! 」
そう言うと、ティリアネは手を振りながら消えた。
シエル、シエルか。
「シエル・・・。うん! 」
今から私はシエルだ。
「あ、うん」
「じゃあ、軽くエーレスについて説明するわね。そもそもエーレスっていうのは、第三時空第二百二十宇宙のコードネームなんだけど」
第二百何十宇宙って? なにその長ったらしい番号。
「ちなみに地球は? 」
「えーとね、地球は確か第二時空第百六十二宇宙の星よ。時空が違うから、あまりよく覚えていないのだけれど」
「そうなんだ」
どうでもいいけど興味が湧いただけ。
「まず、エーレスには地球にはない魔素っていう元素があるんだけど、その魔素を使った魔法っていう技術があるのよ! 魔素には属性があってね、水とか火とか、色々あって、種類によって、人それぞれ適正属性があるの」
「へー、なるほど」
「でね? 選んで欲しいのよ! 」
言いながら、彼女は紙とペンを出して、メモの用意をした。どこから出てきたのかは知らない。
「なにを? 」
「エーレスで持つ属性を! 」
「あ、自分で選んじゃっていいんだ」
「友達だから特別よ! 」
「なにがあるの? 」
「いっぱいあるわよ! 火、水、土、風、氷、雷、翼、鋼、守、癒、呪、夢、植、獣、音、語、毒、血、空、時、光、闇。どれがいい? 」
うーん・・・、
「全部でもいい? 」
せっかくならチートがいいな・・・なんて。
「わかったわ! 任せてちょうだい! 他になにか希望はある? 」
あ、通るんだ。じゃあもう遠慮なく。
「できれば美少女が理想」
「超絶美少女にしてあげるわ! そうね、完全に私好みで配色しちゃってもいいかしら? 」
「好きにしていいよ」
「ホント!? 最高傑作をつくるわよ~! 」
「あともふもふも欲しい」
「それなら神獣を送るわ! ちなみにフェンリルとフェニックスだったら、どっちの方がいい? 」
「え、どっちも欲しい」
「じゃあ、二匹ともね! あ、ペガサスと龍も付けておくわね! 」
「そういえば人間以外の種族っていたりする? 」
「獣人、エルフ、ヴァンパイア、精霊、妖精、魔族、なんでもいるわよ! なにかなりたいのがあれば、要望を聞くわ」
「いや、なんでもいいよ」
「じゃあ、できるだけ寿命の長い種族にしておくわね! 」
「あ、ありがとう。あとは剣とか振り回してみたいんだけど・・・」
「身体能力を限界まで上げておくわ! 」
「そんなとこまでいじれるんだ」
「もちろんよ! なんたって、この私が一から作るんだから! これで大体決まったかしら? 」
「うん、もう特にないよ」
あらかた決まったところで、ようやく一段落した。
さっきは勢いのままに言ったけど、色々オプション付けすぎたかもしれない。
想像以上のチートになりそうだし、自分が言い出しっぺとはいえ、まさかこんなすんなりと受け入れてもらえるとは思わなかった。
時空の帯から落ちたのって、むしろ当たりだったんじゃ・・・。いや、さすがにそんなことはないか。
普通に生きて普通に死ねたら、それが一番良いんだから。
「じゃあ名前を決めなくちゃね! 」
「名前? 」
「そうよ! エーレスでの名前! 」
「前世の名前じゃダメなの? 」
「思い出せるのだったらいいわよ」
「もちろん思い出せるに決まっ、て・・・。あれ・・・」
・・・思い出せない。
「どうして・・・」
「そもそも名前というのは、その魂のその世界での存在を認識するために使われるものなのよ。だから、その世界を離れる、つまり死ぬと、魂はもうその世界に存在しているものではなくなり、名前を剥奪されるわ。だから今のあなたは、名前がない状態なのよ。思い出せないのも、既に剥奪されているからよ」
・・・そうだったのか。
仕方ないこととはいえ、なんだか寂しい気持ちになる。
「じゃあどうしよう・・・」
「うーん、そうね~・・・センシア、ノーラ、クラウ、シエル、フィオーラ、リーリア、あとはミアとかどうかしら? 」
・・・一つだけピンと来るものがあった。
「シエル。シエルがいい」
「わかったわ! じゃあ、これからはシエルって呼ぶわね! 」
「うん」
「じゃあこれで転生前の説明は終わりよ! 申請書を出してくるから、ちょっと待っててね! ついでにウィンクルムも連れてこなくちゃ! 」
そう言うと、ティリアネは手を振りながら消えた。
シエル、シエルか。
「シエル・・・。うん! 」
今から私はシエルだ。
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