死神と俺の日常

SIYO

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二年目!

雨の日の旅館にて

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雨の日の旅館にて
沖縄上陸して、すぐにザーザー降りの雨。


なぜか疲れた体を休めるために
旅館に一目散に向かった。

俺は浴衣に着替えてお茶を飲む
「あれが歴史的事件なのかね~」

死神は金魚帽を取りテーブルに置く
「たぶん、ニュースでは大騒ぎするほどのことだったのでは?」

弟は持ってきた小説を読みながら
「まあ超有名人がカツラだったなんて、ファンからしたら歴史的事件だったんだろうね。」

しばらくして、部屋に食事が運ばれ
ワイワイしながら食事をしていた。

「この雨はいつまで降るんだ?」
死神は茶碗蒸しを食べながら
「明日には止むんじゃないですかね?」(=゚ω゚)「だよな!楽しみだな~沖縄の海を泳ぐのが!」

何気なく俺はテレビを点けてニュースを見ていると
「15年ぶりの台風ドスコイ2号が明日から3日間、沖縄に直撃するため海では泳がないよう十分に気をつけて下さい」\(^o^)/

俺は持っていたスプーンを落とし
∑(゚Д゚)「んだぁとォォ!!」
俺はテレビを両手で両サイドを掴む
死神は俺をテレビから引き剥がそうと浴衣を引っ張る
(;´Д`A「しょうがないじゃないですか!海は諦めて近くの公園とか行きましょうよ、ね!?」
俺はピタッと止まり
「近くの公園なら沖縄じゃなくてもいいだろ!俺は海に入りたい!」
駄々をこねる俺をよそに
弟は冷静にカバンの中をあさり
「トランプあるけどやる?なんなら人生ゲームとかあるけど」
死神は俺をテレビから引き剥がし
座布団に座らせる。

俺は完全にふてくされて
(´・Д・)「三人でトランプとか楽しくない」
そしたら死神が分身を作り出して
場を盛り上げる
\(^o^)/「六人もいれば楽しくなりますよね!?」
弟はトランプを配り始め
( ´ ▽ ` )「ばば抜きでもして、寝よ」
(・ω・)「そうだな…明日、もしかしたら晴れるかもしれないもんな」
死神は俺の肩に手を置いて
(^∇^)「天気予報なんて信じなきゃいいんですよ、晴れるって信じる心が大事なんですから」

次の日の朝…
…………

(´・Д・)あーあ…
(´・Д・)ダメだなこりゃ
外を見なくてもわかる
土砂降りの雨の音、ガッタンガッタン揺れる窓…

∑(゚Д゚)「ファーーーーイ!」
俺は布団から飛び起きて叫ぶ
「俺はァァァ!泳ぎたいんだよ!
綺麗な魚とかサンゴとかさぁ!
いっぱい!いっぱい!あるだろ!
沖縄にしかない魅力をた~くさん見たいんだよ!!」

俺は荒れ狂う外に出て空に叫んだ
「なにがドスコイ2号だ!
こっちはバッチコイだ!
このヤロウ!」
死神は俺の浴衣を掴みびしょ濡れになりながら叫ぶ
「海が荒てて水は濁ってるから魚とかサンゴはみれないですよ!
止めときましょうよ!死にますよ!」
俺は死神を振り払い部屋に走って戻った
「死神のお前がいる時点で俺は既に死んでてもおかしくないだろうが!」
俺はカバンをあさりながら
「だから、つまりだ!俺は死なない!」∑(゚Д゚)

死神はただ呆然と俺を見て呟いた
「あぁ…確かに…」

「浮き輪と、水中メガネ!よぉ~し
泳ぐぞォォ!」

しかし、肝心なことを忘れていることに気付いた。

水着…持ってきてないじゃん…。
しかも、台風ドスコイ2号のせいで
ほとんどのお店は閉まってるし…
死神はトコトン落ち込む俺を見て
大爆笑していた。

トホホ…ちくしょう…

めでたし、めでたし、続く。
次回…部屋に現れる珍客
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