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第88話
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「タメシヤイクサ試練内容変更である……これよりそなたらを襲う五災を耐え抜いてみよ!!」
タメシヤノミコト様が謎の五芭星円陣を出した事により消滅した復活ポイント、見た目も性質も明らかに変化している武心玉……美香が薄々気づいていたタメシヤ五武神の長・タメシヤノミコト様の意図する試練とこの最終カミイクサの目的に気が付いた5人。
「皆、これが終わったらロイヤルガストに行こう……ゴブガミのおごりで」
「いいですね、先輩!!」
「せやね、ラージパフェ祭り待ったなしやで」
「アニキ、ゴチになるぜ」
「雲隠、全力で行くぞ……人生で一度しかない最高の祝宴は美味しくしなければな」
「そうだね、茜さん……そうと決まれば、出し惜しみは無しだ!! 全力でしのぎ切るぞ!そして絶対に生き残れ!」
「おおっ!!」
『火災(ひわざわい):流星火矢(りゅうせいひや)』
五芭星陣の右上『火』が赤く光ると共にタメシヤノミコト様の後ろから火矢を弓につがえた埴輪兵士隊が出現。
斜め上に構えた弓矢から打ち出した火矢は上空でバラバラになり5人の頭上を埋め尽くす流星群となって迫りくる。
「皆、動かないでくれ!!『ファイアーボール!!』」
迫りくる火矢を迎え撃つべくマヨイガエレメント基本技を発動させた探。
『火神紋! エレメントプラス・ファイア!』
エネルギーキャパシティを優に超える力を一気に流し込まれたファイアーボールはその力に耐え切れず風船のように膨張。パツパツに膨れ上がったままものすごい速度で火矢の中に飛び込んで無茶苦茶に飛び回りだす。
「残りは俺が……」
「いや、私にまかせろ! 『エレメントプラス・ウインド!!』」
「デカボ院! 何を考えとるんや!?」
大多数を玉突きアタックで空中消滅させてもなお『災』の名に恥じぬ密度で頭上から迫りくる火矢を前に茜は自分自身をエレメントプラス強化。
「華咲、私にエレメントプラスだ!」
「はっ、はいっ!!『エレメントプラス・アイス!』」
「うっ…… うぉぉぉぉぉ!! 『腹肺式呼吸!!』」
ダブルエレメント強化済みの茜はゴブガミに教わった技で一気に大量の酸素を体内に取り込む。
『フリーズブレス!!』
そのまま一気に吐き出した冷気圧に押し流された火矢は5人を避けて落下していく。
「見事じゃもののふよ!」
『水災(みずわざわい):崩流水(ほうりゅうすい)』
五亡星陣の左下『水』が青く光ると共に地面が大きく割れ、そこから勢いよく噴き出した大水は濁流となって5人に迫りくる。
「美香ちゃん! アレ久しぶりに行くで!」
「了解、英里子ちゃん!!」
『グレイトアースピラー!!』『クリエイト・アイスバーグ!!』
英里子が床と壁から生成した格子状の石柱とそれを隙間なく満たすように生成されて瞬時に凍結した大量の水。
『氷柱ノ堰(フローズンバンク!)』『水神紋発動・アクアアブソーバー!!』
かつて2人が水乃宮でピラニアを足止めすべく編み出した連携技の超進化形であるスーパー堤防は大水をうけとめるのみならず、美香の水神紋特殊強化により吸い上げた水で自己強化して5人を守り切る。
「ナイスやで、美香ちゃん!」「英里子ちゃんもグッジョブ!」
『地災(ちわざわい):地揺(ぢゆれ)』
「うっ、うぉぉぉぉ!! これはあかん!」
水の五災を乗り越えたのも束の間、休む間もなく訪れた第三災で大きく揺れだした地面に立ち上がる事も出来ない5人。
「まっ、まずいわ! このままじゃこのスーパー堤防が…… !!」
美香のフラグ発言に呼応するかのようにヒビが入り始めたスーパー堤防。
地面にへばりつくばかりの5人の頭上に剥がれ落ちた巨氷塊が押しつぶそうと迫る。
『マグネットグラウンド・プラス』『マグネットプラス・マイナス!!』
「んっ、おっ……おおっ!! 動けるで!!」
『ハイドロフォイル!!』『ヴォルトアクセラート!』『ウインドウイング』『フアイアージェット!』
須田丸のマグネットプラスで磁力を帯びた地面。
そこに反磁力を付与されて浮き状態となった4人はすぐに高速移動系エレメント技を発動。
崩れるスーパー堤防から距離を取る。
「さあ、残るは2つぞよ!!」
『鳴雷災(らいさい):稲妻獄(いなづまごく)』
上空スタンバイしていた探と茜の眼下、地上避難していた美香と英里子、須田丸の目の前で五芭星陣の上中央『雷』が黄色く光ると共に上空に大小いくつもの黒雲が出現。
予測不能なランダムムーブで一撃即死の雷を落とし始める。
「こんどこそ俺の出番だ! アーマートランスフォーム!!」
『フォームチェンジ・アンブレラ』
須田丸の身体を離れて液体金属化キャストオフしたシルバーデストロイメイルは5人の頭上で薄く大きく広がって巨大な傘に変形。
『エレメントプラス・ヴォルト!!』
雷エレメントを付与される事で同属性相殺効果により落雷を受け止め無効化する避雷針の下に隠れた5人は回復薬を飲んで最後の『災』に備える。
【第89話に続く】
タメシヤノミコト様が謎の五芭星円陣を出した事により消滅した復活ポイント、見た目も性質も明らかに変化している武心玉……美香が薄々気づいていたタメシヤ五武神の長・タメシヤノミコト様の意図する試練とこの最終カミイクサの目的に気が付いた5人。
「皆、これが終わったらロイヤルガストに行こう……ゴブガミのおごりで」
「いいですね、先輩!!」
「せやね、ラージパフェ祭り待ったなしやで」
「アニキ、ゴチになるぜ」
「雲隠、全力で行くぞ……人生で一度しかない最高の祝宴は美味しくしなければな」
「そうだね、茜さん……そうと決まれば、出し惜しみは無しだ!! 全力でしのぎ切るぞ!そして絶対に生き残れ!」
「おおっ!!」
『火災(ひわざわい):流星火矢(りゅうせいひや)』
五芭星陣の右上『火』が赤く光ると共にタメシヤノミコト様の後ろから火矢を弓につがえた埴輪兵士隊が出現。
斜め上に構えた弓矢から打ち出した火矢は上空でバラバラになり5人の頭上を埋め尽くす流星群となって迫りくる。
「皆、動かないでくれ!!『ファイアーボール!!』」
迫りくる火矢を迎え撃つべくマヨイガエレメント基本技を発動させた探。
『火神紋! エレメントプラス・ファイア!』
エネルギーキャパシティを優に超える力を一気に流し込まれたファイアーボールはその力に耐え切れず風船のように膨張。パツパツに膨れ上がったままものすごい速度で火矢の中に飛び込んで無茶苦茶に飛び回りだす。
「残りは俺が……」
「いや、私にまかせろ! 『エレメントプラス・ウインド!!』」
「デカボ院! 何を考えとるんや!?」
大多数を玉突きアタックで空中消滅させてもなお『災』の名に恥じぬ密度で頭上から迫りくる火矢を前に茜は自分自身をエレメントプラス強化。
「華咲、私にエレメントプラスだ!」
「はっ、はいっ!!『エレメントプラス・アイス!』」
「うっ…… うぉぉぉぉぉ!! 『腹肺式呼吸!!』」
ダブルエレメント強化済みの茜はゴブガミに教わった技で一気に大量の酸素を体内に取り込む。
『フリーズブレス!!』
そのまま一気に吐き出した冷気圧に押し流された火矢は5人を避けて落下していく。
「見事じゃもののふよ!」
『水災(みずわざわい):崩流水(ほうりゅうすい)』
五亡星陣の左下『水』が青く光ると共に地面が大きく割れ、そこから勢いよく噴き出した大水は濁流となって5人に迫りくる。
「美香ちゃん! アレ久しぶりに行くで!」
「了解、英里子ちゃん!!」
『グレイトアースピラー!!』『クリエイト・アイスバーグ!!』
英里子が床と壁から生成した格子状の石柱とそれを隙間なく満たすように生成されて瞬時に凍結した大量の水。
『氷柱ノ堰(フローズンバンク!)』『水神紋発動・アクアアブソーバー!!』
かつて2人が水乃宮でピラニアを足止めすべく編み出した連携技の超進化形であるスーパー堤防は大水をうけとめるのみならず、美香の水神紋特殊強化により吸い上げた水で自己強化して5人を守り切る。
「ナイスやで、美香ちゃん!」「英里子ちゃんもグッジョブ!」
『地災(ちわざわい):地揺(ぢゆれ)』
「うっ、うぉぉぉぉ!! これはあかん!」
水の五災を乗り越えたのも束の間、休む間もなく訪れた第三災で大きく揺れだした地面に立ち上がる事も出来ない5人。
「まっ、まずいわ! このままじゃこのスーパー堤防が…… !!」
美香のフラグ発言に呼応するかのようにヒビが入り始めたスーパー堤防。
地面にへばりつくばかりの5人の頭上に剥がれ落ちた巨氷塊が押しつぶそうと迫る。
『マグネットグラウンド・プラス』『マグネットプラス・マイナス!!』
「んっ、おっ……おおっ!! 動けるで!!」
『ハイドロフォイル!!』『ヴォルトアクセラート!』『ウインドウイング』『フアイアージェット!』
須田丸のマグネットプラスで磁力を帯びた地面。
そこに反磁力を付与されて浮き状態となった4人はすぐに高速移動系エレメント技を発動。
崩れるスーパー堤防から距離を取る。
「さあ、残るは2つぞよ!!」
『鳴雷災(らいさい):稲妻獄(いなづまごく)』
上空スタンバイしていた探と茜の眼下、地上避難していた美香と英里子、須田丸の目の前で五芭星陣の上中央『雷』が黄色く光ると共に上空に大小いくつもの黒雲が出現。
予測不能なランダムムーブで一撃即死の雷を落とし始める。
「こんどこそ俺の出番だ! アーマートランスフォーム!!」
『フォームチェンジ・アンブレラ』
須田丸の身体を離れて液体金属化キャストオフしたシルバーデストロイメイルは5人の頭上で薄く大きく広がって巨大な傘に変形。
『エレメントプラス・ヴォルト!!』
雷エレメントを付与される事で同属性相殺効果により落雷を受け止め無効化する避雷針の下に隠れた5人は回復薬を飲んで最後の『災』に備える。
【第89話に続く】
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