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第24話
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壇条学院オカルト研究会マヨイガ探索隊がマザーゲッソーとハラクイナマコを倒し、水乃宮を救ってから数日後……迷拠町にあるスーパーマーケット・エブリディ。
「またのご来店をお待ちしております!!」
レジ店員は買い物を終えて店を出ていく檀条学院の男女を見送る。
当初は部活動予算でロイヤルガストでビフテキ&パフェを食べに行く予定だった『水乃宮探索完了と美香の水神紋入手を祝う会』は顧問として部活動予算を監視する立場にある五武神教師の命により中止。
その後、五武神顧問経由で生徒会と交渉した3人はオカルト研究会部室でささやかな祝宴を開く許可をえて、買い出しに来たのである。
「雲隠さん、ピッッアは持っとるね? ドリンクも大丈夫か?」
「ああ、大丈夫だ」
ピザが入った四角い紙箱を水平に持った探は英里子に答える。
「これでメインディッシュはOKやね。後は……あそこのコンビニでウチが大好きなコンビニ限定ジュースを買えば完了や」
買い物袋を持った3人はコンビニエンスストアに向かう。
「サムライスピリットよこせよ、コラァ!」
コンビニエンスストア店内に響く罵声。缶ビールをカウンターに置いた黒い学ランにニット帽の男と黒と学ランにスキンヘッドの男が若い女性店員を大声で脅している。
「お客様、お酒とタバコ購入の際は年齢確認がひつよ……きゃあっ!」
「うるせぇんだよ、このアマぁ! 金出すうちにさっさとよこせやオルァ!」
壇条学院のお嬢様・坊ちゃんの対応しかしたことのない不幸な店員はレジカウンターをガンガン蹴ってくるヤンキーに怯えるばかりだ。
(うわあ、最悪のタイミングだ……どうましょう、先輩?)
(ぼっ、僕か? マヨイガならとにかく現実世界じゃなぁ……とりあえずジュースは諦めて後日……)
(あの学ランは隣町の県立工業高校の奴らやね……ちょっと待ち)
「もしもし、英里子姉ちゃんやけど……久しぶりやね! 実はかくかくしかじかでなぁ……ちょいとしばいてもらえへんか?5分で来れる? おお、ありがたいわ! 頼むで!」
スマホを取り出した英里子は誰かとの通話を終えると、堂々とコンビニに入っていく。
「ちょいとそこのお兄さん方、すこしええか?」
「あぁ!? 何だこのチビメガネ!」
半泣きの店員さんを恫喝中の不良二人組は英里子を睨む。
「君達、隣町の県立工業高校の子で未成年やろ? 若いうちからタバコ吸って酒浴びとったら長生きできへんで? 健康第一ってママやパパに習わんかったんか?」
「うるせぇ! 殴られてぇのかこのまな板チビ……っておいおいおい」
「こいつ痴女かよ!……いや、これは、まさか……!」
無言でスカートをたくし上げ、下に履いていた壇条学院のブルマ体操着を見せつける英里子に不良二人組の威圧的な表情が恐怖に染まっていく。
「壇条学院制服にスカート下のブルマに関西弁……眼鏡さんはもしかして、あの兄貴の恩師にしてトンデモ災厄娘の英里子さんですか?」
「せやで、須田丸君も呼び出し済みじゃからのう……事実だとしてもウチに貧乳だのチビだの言ってええんかな?」
「うぎゃあああああ!」
不良二人組はタバコと酒を買いに来た事も忘れてコンビニから逃げ去っていく。
「呉井部長!?」
「えっ……英里子ちゃん、何をしたの?」
事の顛末を外から見守っていた2人は悲鳴を上げながら逃げていく不良を見送っていたが、その背後に黒い大型バイクが止まる。
「英里子姉ちゃん! じゃないな。あんたは姉ちゃんの友達か?」
「……もしかしてラグビー部の須田丸君?」
(えっ、誰? 知り合いなの?)
美香の知り合いと思しき謎英語Tシャッ上に黒い学ランを羽織った金髪スポーツ刈りのマッチョガイの登場に探は警戒しつつも成り行きを見守る。
「美香ちゃん、遅くなったのう! 店員さんがサービスしてくれたで……おお須田丸君! 久しぶりやね!」
「英里子姉ちゃん、お久しぶりです! 俺んとこのバカ共が……大変ご迷惑をおかけしました!」
金髪スポーツ刈り男はジュースを買い終えて戻って来た英里子に45度のお辞儀をする。
「ウチはええよ。それよりワタシも一緒に行ってあげるから可哀そうな店員さんに謝ってきたまえ、須田丸君」
「押忍(おすっ)!」
英里子に付き添われた金髪スポーツ刈り男はコンビニに入り、店員さんに謝罪し始める。
「なるほど、華咲さんや英里子姉ちゃんとそういう関係だったんですね……はじめまして、雲隠さん! 俺は隣町の県立工業高校1年生の蓑田 須田丸(みのた すだまる)っす」
不良の親玉がお礼参りに来たと勘違いされつつもコンビニで謝罪し、今後のために自分の連絡先を伝えて来たヤンキーの須田丸は自身のバイク上にオカルト研究会の荷物を載せ、壇条学院ヘ向かう道をゆっくりと押し歩きする。
「須田丸君、学校も近いしここまでくればもう大丈夫やで……わざわざ運んでもらってありがとな。大したもんじゃないけど、持ってってええよ」
英里子は個包装お菓子を開けて中身を少しビニール袋に移し、ピッツアの箱も開けて取り出した数切れをナプキンとビニール袋に包んで一緒に入れる。
「英里子姉ちゃん、ありがとう!」
「ああ、風邪ひかんように気を付けるんやで!」
英里子のお土産をもらった須田丸はヘルメットを被ってバイクにまたがり、Uターンして来た道を戻っていく。
……数時間後の夜、迷処町内のワンルームアパート。
諸事情あって内の自宅を離れ、そこに1人で暮らす探は宿題と復習、明日の確認と言った自宅でやるべき事を終えていた。
(この……モヤモヤするような、何だろうこの感情は?)
いつもなら就寝する時間であるにも関わらず、日中の祝賀会の高揚感とは違う何かで寝付けなかった探は珍しくスマホパズルゲームをやっていたが、急に着信が入る。
「華咲さん……? もしもし?」
『夜遅くにごめんなさい、先輩……もしかして起こしちゃいましたか?』
「いや、まだ大丈夫。気にしないで」
『そうだったんですね! 今日の祝賀会のピザにお菓子美味しかったですね! 明日から地乃宮探索が始まりますけど……がんばりましょうね!』
「ああ、華咲さんも水神紋を手に入れ、ゼドさんにもらった新しい装備もあるとは言え……未知の場所だからこそ気を抜かないで進もう」
『そうですよね、勝って兜の緒を締めよ! って言いますじね。それで、あの……先輩モヤモヤしていません?』
「モヤモヤ?」
『はい、先輩と永遠の愛を誓ったはずの私が知り合いとはいえ別の男の子の須田丸君とおしゃべりしちゃったから嫉妬で悶え苦しんでいられないか心配で……』
「嫉妬……いや違うな。どちらかと言うと事情が呑み込めない故のモヤモヤ感かな?」
『……流石はクールインテリイケメン! 悩みの次元が違うんですね! まず結論から言ってしまうと、彼はかつて壇条学院の生徒だったんです』
「かつて?」
『はい、私も仔細は知らないんですけど……須田丸君と英里子ちゃんは近所に住む幼馴染みたいな関係だったそうです。そして中等部に入った当時、英里子ちゃんは一部の運動部の生徒にいじめられていたそうなんです』
「ごめん……クレイジー災厄女と呼ばれる彼女に手を出すってどんな命知らずなの?」
『英里子ちゃんはトンデモ災厄女ですよ、先輩。そのあだ名が付けられる前の話です。
当時中等部2年生でそれを知ったラグビー部のメンバーだった須田丸君はいじめグループ首謀者である高等部生にブチ切れて相手を病院送りにする大怪我をさせてしまい退学。その後英里子ちゃんに手を出していた連中の絡む部活が試合直前に総員食あたりで不戦敗、高い機材が壊れる、部員が事故にあって大けがをする等の災難に見舞われ続けて……一部の生徒の間であれは英里子ちゃんが須田丸君の仇を討つべく奴らを黒魔術で呪ったとか蟲毒を盛ったとか言われ出しちゃったのが今の彼女なんです』
「そうだったのか……すまない」
マヨイガ入りに人を巻き込むのを避けるためとはいえ、オカルト研究会に入部する前の自分があまりにも他人に無関心すぎたと言う事実を思い知らされた探の口から謝罪の言葉がこぼれ落ちる。
『そんな、先輩が1人でどうこうできる問題じゃないんですから気にしないでください!ただ私は……先輩がジェラシーでもやもやしていないか心配したから電話したんですよ? 明日からの新エリアが楽しみで眠れなかったから先輩とおしゃべりしたかったわけじゃないんですよ!』
「ああ、僕も華咲さんや部長と探索に挑めて楽しいよ。 本当にありがとう……美香さん」
『はっ、はわわわわ。先輩が、私を……美香って……美香って……また明日!』
「美香さん、どうしたんだろう? まあいいか……もう寝よう」
電話を一方的にブチ切られたとは言え、美香とのおしゃべりで何故かすっきりしてしまった探は部屋の電気を消し、明日に備えて布団に入るのであった。
【第25話に続く】
「またのご来店をお待ちしております!!」
レジ店員は買い物を終えて店を出ていく檀条学院の男女を見送る。
当初は部活動予算でロイヤルガストでビフテキ&パフェを食べに行く予定だった『水乃宮探索完了と美香の水神紋入手を祝う会』は顧問として部活動予算を監視する立場にある五武神教師の命により中止。
その後、五武神顧問経由で生徒会と交渉した3人はオカルト研究会部室でささやかな祝宴を開く許可をえて、買い出しに来たのである。
「雲隠さん、ピッッアは持っとるね? ドリンクも大丈夫か?」
「ああ、大丈夫だ」
ピザが入った四角い紙箱を水平に持った探は英里子に答える。
「これでメインディッシュはOKやね。後は……あそこのコンビニでウチが大好きなコンビニ限定ジュースを買えば完了や」
買い物袋を持った3人はコンビニエンスストアに向かう。
「サムライスピリットよこせよ、コラァ!」
コンビニエンスストア店内に響く罵声。缶ビールをカウンターに置いた黒い学ランにニット帽の男と黒と学ランにスキンヘッドの男が若い女性店員を大声で脅している。
「お客様、お酒とタバコ購入の際は年齢確認がひつよ……きゃあっ!」
「うるせぇんだよ、このアマぁ! 金出すうちにさっさとよこせやオルァ!」
壇条学院のお嬢様・坊ちゃんの対応しかしたことのない不幸な店員はレジカウンターをガンガン蹴ってくるヤンキーに怯えるばかりだ。
(うわあ、最悪のタイミングだ……どうましょう、先輩?)
(ぼっ、僕か? マヨイガならとにかく現実世界じゃなぁ……とりあえずジュースは諦めて後日……)
(あの学ランは隣町の県立工業高校の奴らやね……ちょっと待ち)
「もしもし、英里子姉ちゃんやけど……久しぶりやね! 実はかくかくしかじかでなぁ……ちょいとしばいてもらえへんか?5分で来れる? おお、ありがたいわ! 頼むで!」
スマホを取り出した英里子は誰かとの通話を終えると、堂々とコンビニに入っていく。
「ちょいとそこのお兄さん方、すこしええか?」
「あぁ!? 何だこのチビメガネ!」
半泣きの店員さんを恫喝中の不良二人組は英里子を睨む。
「君達、隣町の県立工業高校の子で未成年やろ? 若いうちからタバコ吸って酒浴びとったら長生きできへんで? 健康第一ってママやパパに習わんかったんか?」
「うるせぇ! 殴られてぇのかこのまな板チビ……っておいおいおい」
「こいつ痴女かよ!……いや、これは、まさか……!」
無言でスカートをたくし上げ、下に履いていた壇条学院のブルマ体操着を見せつける英里子に不良二人組の威圧的な表情が恐怖に染まっていく。
「壇条学院制服にスカート下のブルマに関西弁……眼鏡さんはもしかして、あの兄貴の恩師にしてトンデモ災厄娘の英里子さんですか?」
「せやで、須田丸君も呼び出し済みじゃからのう……事実だとしてもウチに貧乳だのチビだの言ってええんかな?」
「うぎゃあああああ!」
不良二人組はタバコと酒を買いに来た事も忘れてコンビニから逃げ去っていく。
「呉井部長!?」
「えっ……英里子ちゃん、何をしたの?」
事の顛末を外から見守っていた2人は悲鳴を上げながら逃げていく不良を見送っていたが、その背後に黒い大型バイクが止まる。
「英里子姉ちゃん! じゃないな。あんたは姉ちゃんの友達か?」
「……もしかしてラグビー部の須田丸君?」
(えっ、誰? 知り合いなの?)
美香の知り合いと思しき謎英語Tシャッ上に黒い学ランを羽織った金髪スポーツ刈りのマッチョガイの登場に探は警戒しつつも成り行きを見守る。
「美香ちゃん、遅くなったのう! 店員さんがサービスしてくれたで……おお須田丸君! 久しぶりやね!」
「英里子姉ちゃん、お久しぶりです! 俺んとこのバカ共が……大変ご迷惑をおかけしました!」
金髪スポーツ刈り男はジュースを買い終えて戻って来た英里子に45度のお辞儀をする。
「ウチはええよ。それよりワタシも一緒に行ってあげるから可哀そうな店員さんに謝ってきたまえ、須田丸君」
「押忍(おすっ)!」
英里子に付き添われた金髪スポーツ刈り男はコンビニに入り、店員さんに謝罪し始める。
「なるほど、華咲さんや英里子姉ちゃんとそういう関係だったんですね……はじめまして、雲隠さん! 俺は隣町の県立工業高校1年生の蓑田 須田丸(みのた すだまる)っす」
不良の親玉がお礼参りに来たと勘違いされつつもコンビニで謝罪し、今後のために自分の連絡先を伝えて来たヤンキーの須田丸は自身のバイク上にオカルト研究会の荷物を載せ、壇条学院ヘ向かう道をゆっくりと押し歩きする。
「須田丸君、学校も近いしここまでくればもう大丈夫やで……わざわざ運んでもらってありがとな。大したもんじゃないけど、持ってってええよ」
英里子は個包装お菓子を開けて中身を少しビニール袋に移し、ピッツアの箱も開けて取り出した数切れをナプキンとビニール袋に包んで一緒に入れる。
「英里子姉ちゃん、ありがとう!」
「ああ、風邪ひかんように気を付けるんやで!」
英里子のお土産をもらった須田丸はヘルメットを被ってバイクにまたがり、Uターンして来た道を戻っていく。
……数時間後の夜、迷処町内のワンルームアパート。
諸事情あって内の自宅を離れ、そこに1人で暮らす探は宿題と復習、明日の確認と言った自宅でやるべき事を終えていた。
(この……モヤモヤするような、何だろうこの感情は?)
いつもなら就寝する時間であるにも関わらず、日中の祝賀会の高揚感とは違う何かで寝付けなかった探は珍しくスマホパズルゲームをやっていたが、急に着信が入る。
「華咲さん……? もしもし?」
『夜遅くにごめんなさい、先輩……もしかして起こしちゃいましたか?』
「いや、まだ大丈夫。気にしないで」
『そうだったんですね! 今日の祝賀会のピザにお菓子美味しかったですね! 明日から地乃宮探索が始まりますけど……がんばりましょうね!』
「ああ、華咲さんも水神紋を手に入れ、ゼドさんにもらった新しい装備もあるとは言え……未知の場所だからこそ気を抜かないで進もう」
『そうですよね、勝って兜の緒を締めよ! って言いますじね。それで、あの……先輩モヤモヤしていません?』
「モヤモヤ?」
『はい、先輩と永遠の愛を誓ったはずの私が知り合いとはいえ別の男の子の須田丸君とおしゃべりしちゃったから嫉妬で悶え苦しんでいられないか心配で……』
「嫉妬……いや違うな。どちらかと言うと事情が呑み込めない故のモヤモヤ感かな?」
『……流石はクールインテリイケメン! 悩みの次元が違うんですね! まず結論から言ってしまうと、彼はかつて壇条学院の生徒だったんです』
「かつて?」
『はい、私も仔細は知らないんですけど……須田丸君と英里子ちゃんは近所に住む幼馴染みたいな関係だったそうです。そして中等部に入った当時、英里子ちゃんは一部の運動部の生徒にいじめられていたそうなんです』
「ごめん……クレイジー災厄女と呼ばれる彼女に手を出すってどんな命知らずなの?」
『英里子ちゃんはトンデモ災厄女ですよ、先輩。そのあだ名が付けられる前の話です。
当時中等部2年生でそれを知ったラグビー部のメンバーだった須田丸君はいじめグループ首謀者である高等部生にブチ切れて相手を病院送りにする大怪我をさせてしまい退学。その後英里子ちゃんに手を出していた連中の絡む部活が試合直前に総員食あたりで不戦敗、高い機材が壊れる、部員が事故にあって大けがをする等の災難に見舞われ続けて……一部の生徒の間であれは英里子ちゃんが須田丸君の仇を討つべく奴らを黒魔術で呪ったとか蟲毒を盛ったとか言われ出しちゃったのが今の彼女なんです』
「そうだったのか……すまない」
マヨイガ入りに人を巻き込むのを避けるためとはいえ、オカルト研究会に入部する前の自分があまりにも他人に無関心すぎたと言う事実を思い知らされた探の口から謝罪の言葉がこぼれ落ちる。
『そんな、先輩が1人でどうこうできる問題じゃないんですから気にしないでください!ただ私は……先輩がジェラシーでもやもやしていないか心配したから電話したんですよ? 明日からの新エリアが楽しみで眠れなかったから先輩とおしゃべりしたかったわけじゃないんですよ!』
「ああ、僕も華咲さんや部長と探索に挑めて楽しいよ。 本当にありがとう……美香さん」
『はっ、はわわわわ。先輩が、私を……美香って……美香って……また明日!』
「美香さん、どうしたんだろう? まあいいか……もう寝よう」
電話を一方的にブチ切られたとは言え、美香とのおしゃべりで何故かすっきりしてしまった探は部屋の電気を消し、明日に備えて布団に入るのであった。
【第25話に続く】
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