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第四章:『闇乃宮参ノ闘戯場/地獣キネコ』
【第19話】
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『アースアムド・マルゲリータ』
身動きとれぬフウに向けられた虎正拳をアッパーで上に弾き飛ばしたライトゴーレムアーム。
『アースアムド・ジョン』
そのままキネコの腹に向けられるレフトゴーレムアーム掌。
『ゴーレムスタチューカノン!!』
『くぁぁぁぁ!!』
そのままボガンと巨大変化したレフトアームは敵の全身をがっしりと掴んで英里子の腕から飛び出すようにジェット射出され、キネコを握りしめて四肢を封じたまま勢いよくコロッセオ壁に叩きつけて物理ダメージを与える。
「フウちゃん、ホンマにスマン……あいつ、ホンマもんの修羅や。あんなもん至近距離で食らったらウチでもあかんところやったで」
蛇に睨まれた蛙状態の仲間を助けつつ、自身のゴーレムアームで敵の動きを止めた英里子は落ち着いた声で言う。
「あっ、ああ……ありがとう、チノモノ英里子」
地神紋持ち英里子のオリジナルにして十八番技、右腕と左腕にガントレットの要領でゴーレムアームを召喚装着するゴーレムアムドはとにかく初めて見る巨大化ロケットパンチに謎の瞬足移動。
色々聞きたい事はあるが敵が動き出す前に体勢を整え直すべくフウはすぐに立ち上がる。
『なるほど、そなたを指名して正解であったな』
壁に指をめり込ませたゴーレムアームに全身を圧迫拘束されつつもニヤリと笑うキネコ。
『我が圧をも無効化する『天賦』とでも賞すべき威圧攻撃耐性に汎用性の高い近接肉弾戦用マヨイガエレメント装備、ゴーレムアムド。そしていざとなれば移動要塞として用いれるゴーレムライドまで用いるとは聞いていたが……このようなことまで可能とするとは実に素晴らしき武人だ!!
その上この第二闘技の主たる我を倒す手段も見抜く策士としての慧眼……敵ながら心技体共にまことにお見事な方だとしか!!』
興奮のあまり会話の息継ぎを忘れていたキネコは一度言葉を切って呼吸する。
「ほぉ、あんた見た目によらず随分なインテリなんやね……ちよっといい方がまわりっくどいのはさておき嫌いなタイプやないで」
『お褒めにあずかり大変光栄でございます、チノモノ様。
おそらくその式神殿と我の間に割り入った高速移動もこの闘戯場に敷き詰められた砂を利用したものでしよう。
その足を覆う岩長靴ゴーレムの外表を砂と同化させ、魔力で滑るように動いた、と言ったところでしようか?』
その言葉で英里子の足に注目する式神フウとチノミヤノミコト様。
キネコの言う通り、腕のみならず足もエレメントプラス・アースが付与され、ゴーレムアムド上乗せ召喚されていた事に気が付いた2人はその洞察力に息を呑む。
「その通りや、大虎さん。この右足の子はリッタで左足の子はスーザン……よろしゅう頼むで」
岩鎧で覆われた足を指さしつつ足型新ゴーレムを紹介する
「と、言うわけやチノミヤさん。仔細は省くけどアイツを倒すにはウチとフウちゃんも殴らんとアカンようなんや……でも今見た通リウチらがあんなん食らったら一撃で『あべし』やからサポート頼めんか?」
「うむ我ら3人、この場では神も人もあるまい……もちろん私は全力でそなた達をサポートする。そなた達も私が危ない時にはサポートを頼むぞ」
そう言いつつ四次元振袖に烏帽子を収納して迷彩バンダナを取り出したチノミヤノミコト様。
狩衣上半身を脱いで迷彩半袖Tシャツ姿になり、バンダナを頭に巻いて身構える五武神長。
そしてそれを前に身構える2人。
『ふははは、そうでなくてはな!! 実に熱くなってきたではないか!!』
石柱ゴーレムアームを難なくへし折り砕き、腰の重砕剣を抜いたキネコは興奮のままに3人に襲い掛かる。
「あのアンダーウェア……何か違うぞ」
「それに式神さんと英里子さんも……明らかにさっきと動きがちがうような?」
チノミヤと英里子が正面を攻める間にフウが拳を食らわせ、それに後ろ横薙ぎで反撃すれば正面の2人がオラオララッシュを食らわせ……初めてとは思えない程の滑らかな以心伝心っぶりに驚きつつも見惚れる探とタケル。
「当たり前だ、雲隠総大将殿。あれは我らが主様が五武神の長たる彼にのみ着用を許した特殊装備、神力布(じんりきふ)で仕立てられた代物。キミや僕達の装備に用いられる霊力布とは比較にならない程の神力を内包している代物だからな……あれを解放したとあれば近くにいるあの2人も一時的にオーバーパワー化して当然だ」
「わらわ達五武神は強大な力を持つが故にその存在維持だけでもとんでもない霊力を必要とする。
それ故に狩衣内に霊力を蓄えるアンダーウェアを装着する必要があるのだ……このようにな」
そう言いつつ白狩衣上半身をはだけて霊力布サラシを固く巻いた胸と美へそを露にするミズノミヤ様。
「うおう……」
「ママよりおっきい……」
「ああ、うん」
五武神の中でも紅一点なミズノミヤ様が着物が似合う母性と慈愛に浴れる美人である事は分かって居たが、まさかの隠し美巨乳お姉さまだった。
マヨイガ装備がいつも青ビキニ上下な美香ママで良くも悪くも女性の裸体に見慣れているはずの雲隠父子3人は思わずそのたわわな美しさに目が釘付けになる。
「ミズノミヤ殿、解説フォローありがとう……そしてサービスは嬉しいが話が進まないから着直してくれ」
「おお、済まぬ……つい。御鐵院、ありがとう」
無言で乱れてしまった上着を着付け直し始めた茜にミズノミヤ様は感謝する。
【第20話につづく】
身動きとれぬフウに向けられた虎正拳をアッパーで上に弾き飛ばしたライトゴーレムアーム。
『アースアムド・ジョン』
そのままキネコの腹に向けられるレフトゴーレムアーム掌。
『ゴーレムスタチューカノン!!』
『くぁぁぁぁ!!』
そのままボガンと巨大変化したレフトアームは敵の全身をがっしりと掴んで英里子の腕から飛び出すようにジェット射出され、キネコを握りしめて四肢を封じたまま勢いよくコロッセオ壁に叩きつけて物理ダメージを与える。
「フウちゃん、ホンマにスマン……あいつ、ホンマもんの修羅や。あんなもん至近距離で食らったらウチでもあかんところやったで」
蛇に睨まれた蛙状態の仲間を助けつつ、自身のゴーレムアームで敵の動きを止めた英里子は落ち着いた声で言う。
「あっ、ああ……ありがとう、チノモノ英里子」
地神紋持ち英里子のオリジナルにして十八番技、右腕と左腕にガントレットの要領でゴーレムアームを召喚装着するゴーレムアムドはとにかく初めて見る巨大化ロケットパンチに謎の瞬足移動。
色々聞きたい事はあるが敵が動き出す前に体勢を整え直すべくフウはすぐに立ち上がる。
『なるほど、そなたを指名して正解であったな』
壁に指をめり込ませたゴーレムアームに全身を圧迫拘束されつつもニヤリと笑うキネコ。
『我が圧をも無効化する『天賦』とでも賞すべき威圧攻撃耐性に汎用性の高い近接肉弾戦用マヨイガエレメント装備、ゴーレムアムド。そしていざとなれば移動要塞として用いれるゴーレムライドまで用いるとは聞いていたが……このようなことまで可能とするとは実に素晴らしき武人だ!!
その上この第二闘技の主たる我を倒す手段も見抜く策士としての慧眼……敵ながら心技体共にまことにお見事な方だとしか!!』
興奮のあまり会話の息継ぎを忘れていたキネコは一度言葉を切って呼吸する。
「ほぉ、あんた見た目によらず随分なインテリなんやね……ちよっといい方がまわりっくどいのはさておき嫌いなタイプやないで」
『お褒めにあずかり大変光栄でございます、チノモノ様。
おそらくその式神殿と我の間に割り入った高速移動もこの闘戯場に敷き詰められた砂を利用したものでしよう。
その足を覆う岩長靴ゴーレムの外表を砂と同化させ、魔力で滑るように動いた、と言ったところでしようか?』
その言葉で英里子の足に注目する式神フウとチノミヤノミコト様。
キネコの言う通り、腕のみならず足もエレメントプラス・アースが付与され、ゴーレムアムド上乗せ召喚されていた事に気が付いた2人はその洞察力に息を呑む。
「その通りや、大虎さん。この右足の子はリッタで左足の子はスーザン……よろしゅう頼むで」
岩鎧で覆われた足を指さしつつ足型新ゴーレムを紹介する
「と、言うわけやチノミヤさん。仔細は省くけどアイツを倒すにはウチとフウちゃんも殴らんとアカンようなんや……でも今見た通リウチらがあんなん食らったら一撃で『あべし』やからサポート頼めんか?」
「うむ我ら3人、この場では神も人もあるまい……もちろん私は全力でそなた達をサポートする。そなた達も私が危ない時にはサポートを頼むぞ」
そう言いつつ四次元振袖に烏帽子を収納して迷彩バンダナを取り出したチノミヤノミコト様。
狩衣上半身を脱いで迷彩半袖Tシャツ姿になり、バンダナを頭に巻いて身構える五武神長。
そしてそれを前に身構える2人。
『ふははは、そうでなくてはな!! 実に熱くなってきたではないか!!』
石柱ゴーレムアームを難なくへし折り砕き、腰の重砕剣を抜いたキネコは興奮のままに3人に襲い掛かる。
「あのアンダーウェア……何か違うぞ」
「それに式神さんと英里子さんも……明らかにさっきと動きがちがうような?」
チノミヤと英里子が正面を攻める間にフウが拳を食らわせ、それに後ろ横薙ぎで反撃すれば正面の2人がオラオララッシュを食らわせ……初めてとは思えない程の滑らかな以心伝心っぶりに驚きつつも見惚れる探とタケル。
「当たり前だ、雲隠総大将殿。あれは我らが主様が五武神の長たる彼にのみ着用を許した特殊装備、神力布(じんりきふ)で仕立てられた代物。キミや僕達の装備に用いられる霊力布とは比較にならない程の神力を内包している代物だからな……あれを解放したとあれば近くにいるあの2人も一時的にオーバーパワー化して当然だ」
「わらわ達五武神は強大な力を持つが故にその存在維持だけでもとんでもない霊力を必要とする。
それ故に狩衣内に霊力を蓄えるアンダーウェアを装着する必要があるのだ……このようにな」
そう言いつつ白狩衣上半身をはだけて霊力布サラシを固く巻いた胸と美へそを露にするミズノミヤ様。
「うおう……」
「ママよりおっきい……」
「ああ、うん」
五武神の中でも紅一点なミズノミヤ様が着物が似合う母性と慈愛に浴れる美人である事は分かって居たが、まさかの隠し美巨乳お姉さまだった。
マヨイガ装備がいつも青ビキニ上下な美香ママで良くも悪くも女性の裸体に見慣れているはずの雲隠父子3人は思わずそのたわわな美しさに目が釘付けになる。
「ミズノミヤ殿、解説フォローありがとう……そしてサービスは嬉しいが話が進まないから着直してくれ」
「おお、済まぬ……つい。御鐵院、ありがとう」
無言で乱れてしまった上着を着付け直し始めた茜にミズノミヤ様は感謝する。
【第20話につづく】
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