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第三章:『挟撃のハルメン平原!! 聖魔王子VS二大魔獣!』
【19話】
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『バキュン!! パンッ!!』
『ゴブッ……』
『ガフッ……』
「えっ?」
「はいっ?」
聞きなれない乾いた短い音と共にピタリと止まったゴブリンキングの熱波とウルフリーダーの旋風。
『オヴェヴェエエエエ!!』
膝をついて胸を押さえだした2匹の狂魔物は激痛に顔を歪め、悲鳴を上げながら吐血。
「うおぇ……」
何が起こっているのかよくわからないが、いかなる状況になっても対応出来るようにローランと背中合わせで全方位警戒していたリィナはその壮絶なグロゴアっぷりに目は逸らさなかったものの、思わず口を塞ぐ。
『アァ……』『ガッ……』
ローランとリィナの目の前でほぼ同時に地面に倒れた2体の狂魔化魔物は何かツヤツヤした大きな物を吐き出す。
「あれは、死んだふり……かしら?」
血塗れの地面に転がってピクリとも動かない2体の巨大な魔物と淡い光を放つ丸い石。
この戦いで2度も危険な目にあったリィナ先輩を気遣ったローランは用心深くそれに近づいて生死確認をし、淡い光を放つ石を回収する。
「大丈夫ですよ、リィナさん。あいつらは本当に死んでいます……そしてこれはそのエネルギー源となっていた魔石のようです」
「…… こんな巨大な魔石、初めて見るわ」
リィナさんがハルメンの町周辺に野性する小型魔物・ヒートスラッグやアイススラッグの魔石と比較しているのはさておき、この狂魔物の魔石はこの世界に来て初めて倒した巨大植物魔物・ブラッデイラフレシアの物に比べると光も弱いし大きさも比較にならないぐらい小さい。
狂魔化と一口に言っても……何か違いがあるのではないだろうか? ローランの中で新たな謎が生まれる。
「魔石はよし、あとこの狂魔化魔物の骸は……冒険者的にはどうすればいいんですか?」
魔石を布で包んで持ち運べるようにしたローランはリィナに確認する。
「ええ、その魔石を含めこの手の物は貴重な研究資料として王都にある王立学院や万物学士に高値で売れるけど……こんなデカイ物を運ぶ余裕は無いし、依頼人の安全確保が先だわ。
ゴブリンやウルフの残党を考えるとここにとどまるのも危険だしナナシノゴンベエにも協力してもらって近くの町へ戻りましょう」
ローランが無限収納の奇跡を開き、ナナシノゴンベエに出てきてもらおうとしたその時……ハルメン平原の入り口となる林道辺りに光球が出現。かすかなラッパの音と共にそれは段々大きくなっていく。
「ローラン、松明を!!」
「はい、 リィナさん! !」
聞き覚えのあるその音でその正体がわかったローランは松明を取り出し、ヒートスラッグの魔石で着火。
リィナさんに教わった冒険者流松明SOSで怪我人と自身の所在を知らせる。
「ローラン殿!! ご無事ですか!?」
「その声は……シュタイン兵士長ですか!?」
松明ではよく見えない暗闇の中、馬で駆け付けた鎧姿の人物に心当たりがあったローランは逆に尋ねる。
「そうですぞ、お久しぶりですな!!」
ここまで駆けてきて息を荒くする馬を落ち着かせつつ兜を脱ぐ兵士団長。
「初めまして、シュタイン兵士団長殿。私は冒険者ギルドハルメン支部所属の下銅級(ロウアーカッパーランク)冒険者のリィナ・シャドウバイトと申します」
「あなたがそうでしたか! こちらこそ初めまして……私はイノメ王国騎士団所属兵士団長にしてイサの町に駐在中のシュタイン・ムーンライトと申します。以後お見知りおきを……」
相手は最下位ランクの冒険者であり、立場的には王立騎士団兵士団長の自分の方が上と言う事実。
だが彼女はかつて冒険者兼武人として多くの偉業を成し遂げたのみならず冒険者ギルド支部で支部長秘書でもあった人物である。それを理解していたシュタイン兵士団長は騎士として敬意を示すべく馬を降りて挨拶する。
「隊長殿!! 巨大な化け物が2匹倒れています!!」
そんな中、周囲の安全確認を行っていてゴブリンキングとウルフリーダーの骸を見つけ、槍を構えたままざわつく兵士達。
「そやつらは報告にあった狂魔化魔物だ!! ひとまず近づくな」
「シュタインさん、大丈夫ですよ。あいつらは僕とリィナさんが倒して完全に死んでいます!……その証拠に奴らの体内にあった魔石がここにあります。
ひとまず依頼人が怪我をして衰弱もしているので治療と食事をお願い出来ますか?」
『無限収納の奇跡!!』
魔石を地面に置いたローランが手刀で開いた光の穴から出て来たニハイル夫妻と娘さんは真っ暗なハルメン平原で鎧の騎士達に囲まれていると言う状況に戸惑いの表情を見せる。
「さあ、皆さん! 安全確保は我々に任せて遠慮なく食べてください!!」
狂魔化魔物の骸を町へ運ぶ手配を進めつつ獣除けのかがり火を焚き、手際よくテントを組み立てて野営地を準備した兵士達。
ニハイル夫妻と娘さんの治療を終え、たらい風呂と替えの衣服を用意した若い兵士はテントで身を休めるローランとリィナ、救助された依頼人に温かい干し肉のシチューとパンの夕食を用意する。
「……美味しいね、お父さん」
「ああ、本当に美味しい!」
安全確保された温かいテント内でパンにシチューを付けて食べる夫妻と娘さん。
そんな3人を見守りつつ安堵の息を吐く冒険者2人。
(そういえばですけど…… ローランさんが狂魔化魔物の件を連絡したんですか?)
(いや、僕は何もしていないです。ただ、シュタイン兵士団長が言うには『何者かからはわからないが、狂魔化魔物出現の匿名通報があって駆け付けた』との事でして。匿名ですけどリィナさんでは無いんですよね?)
(ええ、私はそんな事しないわ……でも誰なのかしらね? どこかの冒険者かしら?)
数日ぶりの水浴びに温かい食事、見たことも無いテントの上等な寝具……安心して眠りにつく家族を見守りつつローランとリィナも数日ぶりの快適な寝床で眠りにつくのであった。
【ローランさん20話に続く】
『ゴブッ……』
『ガフッ……』
「えっ?」
「はいっ?」
聞きなれない乾いた短い音と共にピタリと止まったゴブリンキングの熱波とウルフリーダーの旋風。
『オヴェヴェエエエエ!!』
膝をついて胸を押さえだした2匹の狂魔物は激痛に顔を歪め、悲鳴を上げながら吐血。
「うおぇ……」
何が起こっているのかよくわからないが、いかなる状況になっても対応出来るようにローランと背中合わせで全方位警戒していたリィナはその壮絶なグロゴアっぷりに目は逸らさなかったものの、思わず口を塞ぐ。
『アァ……』『ガッ……』
ローランとリィナの目の前でほぼ同時に地面に倒れた2体の狂魔化魔物は何かツヤツヤした大きな物を吐き出す。
「あれは、死んだふり……かしら?」
血塗れの地面に転がってピクリとも動かない2体の巨大な魔物と淡い光を放つ丸い石。
この戦いで2度も危険な目にあったリィナ先輩を気遣ったローランは用心深くそれに近づいて生死確認をし、淡い光を放つ石を回収する。
「大丈夫ですよ、リィナさん。あいつらは本当に死んでいます……そしてこれはそのエネルギー源となっていた魔石のようです」
「…… こんな巨大な魔石、初めて見るわ」
リィナさんがハルメンの町周辺に野性する小型魔物・ヒートスラッグやアイススラッグの魔石と比較しているのはさておき、この狂魔物の魔石はこの世界に来て初めて倒した巨大植物魔物・ブラッデイラフレシアの物に比べると光も弱いし大きさも比較にならないぐらい小さい。
狂魔化と一口に言っても……何か違いがあるのではないだろうか? ローランの中で新たな謎が生まれる。
「魔石はよし、あとこの狂魔化魔物の骸は……冒険者的にはどうすればいいんですか?」
魔石を布で包んで持ち運べるようにしたローランはリィナに確認する。
「ええ、その魔石を含めこの手の物は貴重な研究資料として王都にある王立学院や万物学士に高値で売れるけど……こんなデカイ物を運ぶ余裕は無いし、依頼人の安全確保が先だわ。
ゴブリンやウルフの残党を考えるとここにとどまるのも危険だしナナシノゴンベエにも協力してもらって近くの町へ戻りましょう」
ローランが無限収納の奇跡を開き、ナナシノゴンベエに出てきてもらおうとしたその時……ハルメン平原の入り口となる林道辺りに光球が出現。かすかなラッパの音と共にそれは段々大きくなっていく。
「ローラン、松明を!!」
「はい、 リィナさん! !」
聞き覚えのあるその音でその正体がわかったローランは松明を取り出し、ヒートスラッグの魔石で着火。
リィナさんに教わった冒険者流松明SOSで怪我人と自身の所在を知らせる。
「ローラン殿!! ご無事ですか!?」
「その声は……シュタイン兵士長ですか!?」
松明ではよく見えない暗闇の中、馬で駆け付けた鎧姿の人物に心当たりがあったローランは逆に尋ねる。
「そうですぞ、お久しぶりですな!!」
ここまで駆けてきて息を荒くする馬を落ち着かせつつ兜を脱ぐ兵士団長。
「初めまして、シュタイン兵士団長殿。私は冒険者ギルドハルメン支部所属の下銅級(ロウアーカッパーランク)冒険者のリィナ・シャドウバイトと申します」
「あなたがそうでしたか! こちらこそ初めまして……私はイノメ王国騎士団所属兵士団長にしてイサの町に駐在中のシュタイン・ムーンライトと申します。以後お見知りおきを……」
相手は最下位ランクの冒険者であり、立場的には王立騎士団兵士団長の自分の方が上と言う事実。
だが彼女はかつて冒険者兼武人として多くの偉業を成し遂げたのみならず冒険者ギルド支部で支部長秘書でもあった人物である。それを理解していたシュタイン兵士団長は騎士として敬意を示すべく馬を降りて挨拶する。
「隊長殿!! 巨大な化け物が2匹倒れています!!」
そんな中、周囲の安全確認を行っていてゴブリンキングとウルフリーダーの骸を見つけ、槍を構えたままざわつく兵士達。
「そやつらは報告にあった狂魔化魔物だ!! ひとまず近づくな」
「シュタインさん、大丈夫ですよ。あいつらは僕とリィナさんが倒して完全に死んでいます!……その証拠に奴らの体内にあった魔石がここにあります。
ひとまず依頼人が怪我をして衰弱もしているので治療と食事をお願い出来ますか?」
『無限収納の奇跡!!』
魔石を地面に置いたローランが手刀で開いた光の穴から出て来たニハイル夫妻と娘さんは真っ暗なハルメン平原で鎧の騎士達に囲まれていると言う状況に戸惑いの表情を見せる。
「さあ、皆さん! 安全確保は我々に任せて遠慮なく食べてください!!」
狂魔化魔物の骸を町へ運ぶ手配を進めつつ獣除けのかがり火を焚き、手際よくテントを組み立てて野営地を準備した兵士達。
ニハイル夫妻と娘さんの治療を終え、たらい風呂と替えの衣服を用意した若い兵士はテントで身を休めるローランとリィナ、救助された依頼人に温かい干し肉のシチューとパンの夕食を用意する。
「……美味しいね、お父さん」
「ああ、本当に美味しい!」
安全確保された温かいテント内でパンにシチューを付けて食べる夫妻と娘さん。
そんな3人を見守りつつ安堵の息を吐く冒険者2人。
(そういえばですけど…… ローランさんが狂魔化魔物の件を連絡したんですか?)
(いや、僕は何もしていないです。ただ、シュタイン兵士団長が言うには『何者かからはわからないが、狂魔化魔物出現の匿名通報があって駆け付けた』との事でして。匿名ですけどリィナさんでは無いんですよね?)
(ええ、私はそんな事しないわ……でも誰なのかしらね? どこかの冒険者かしら?)
数日ぶりの水浴びに温かい食事、見たことも無いテントの上等な寝具……安心して眠りにつく家族を見守りつつローランとリィナも数日ぶりの快適な寝床で眠りにつくのであった。
【ローランさん20話に続く】
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