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【ミキちゃんちのインキュバス2!(第101話)】「未来のアイドル、脱ぎます!? シオン・アンジェラ、デカデカメロンパニック!!」
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天界某所にあるアンジェラー族のお屋敷の一室。
『最後は体幹締めイキますよォ!! ハイ!! ハイ!! ハイ!! ハイ!!』
天界タブレットの画面内のサンバエアロビクスで激しい腰振りを見せつけるのはエアロビクス動画投稿者のジエニファーさん。
「ホッ!! ホッ!! ホッ!! ホッ!!」
そしてその動きに合わせてお尻に力を入れたまま腰を振るスパッツ&スポーツブラ、金髪ツインデール上に防音Bluetooth ヘッドホンをはめた女の子……天界神立学院、中等部2年生にしてアンジェラー族に連なる天使族のシオン・アンジェラはいい汗を楽しむ。
『画面の向こうのミンナ、ストップですよ!! 今日のエアロビクスはここまで!! いい汗かけたカナ!?』
「ありがとうですわ、ジェニファーさん!! いい汗かきましたのよ!!」
未来のスーパーアイドルとして欠かせない美スタイルを実現するための日課を終えたシオンは動画を止めてBluetooth ヘッドホンを外し、用意しておいたスポーツドリンクボトルをちゅうちゅう吸いつつタオルで汗を拭く。
(いつか私もお姉さまみたいにこんな素敵な衣装で……舞い狂いますのよ!!)
休憩がてら天界スマホを手に取り、待ち受け画面にした浅草サンバカーニバル2024の写真にハァハァするしてしまうシオン。
最優先抹殺対象たるヘンタイ男(茶摘)が大フアンだと言う女装男のワンオブ取り巻き扱いなのは微妙に気に入らないが、キアラお姉さまがサンバ衣装で踊る千載一遇の歴史的快挙の瞬間を独占できたシオンはキアラお姉さまのロゴ入りふんどしパンツ&メロンバストに大興奮。
(でもこんなおっぱいじや……)
その高揚感のままにスポブラ胸に手をあてた瞬間、その薄硬く、住しいまな板っぷりに現実に引き戻されたシオン。
男女共に細身で中性的な顔立ちが特徴的な天使族と言う出生故に良くも悪くもどうしようもない現実なのだがそれを受け入れるには幼すぎる彼女は思わずしゅんとする。
(……そういえば今度学校の実践魔法学のクラスで部分容姿変更魔法のテストがありますわね)
脈絡もなく悪いことを思いついたシオンは学校鞄から教科書を取り出す。
……所変わって人間界、平日夜のT区にあるタイガーメンマンション805号室。
「茶摘みさん、今日も一日お疲れ様!! はいどうぞ♡」
仕事を終えて帰宅した茶摘と共に食卓に付き、ちゃぶ台脇に置いた炊飯器からさつま芋入りごはんをお茶碗によそうキアラ。
「おお、お芋ごはんなんて久しぶりだな……いい香りだ、ありがとうキアラ!!」
数年ぶりに食べる秋の風物詩、ごろごろ切りのさつま芋と一緒に炊きこまれた甘いごはんの香りを楽しむ茶摘は同居人のハーフサキュバスのキアラに感謝する。
「ありがとうですわ、茶摘さん!! お代わりたくさんあるからいっばい食べてください……ね?」
自身のお茶碗にもお芋ごはんをよそい、食事開始しようとしたキアラはかすかながらも何者かの接近を魔力感知する。
「どうしたの、キアラ?」
「これはシオンちゃん……? でも何か変だわ?」
箸をおいて立ち上がり、ベランダ窓を開けて外を覗くキアラ。
「シオンちゃん!?」
この前のサンバカーニバルの件はキアラ経由で声掛けしてもらったし、キアラをストックホルム症候群にして依存させている(と思い込んでいる)シオンを激昂させるようなことを直近でした覚えのない茶摘は思わずスティック掃除機に手を伸ばす。
「お姉さま!!」
「シオンちゃん……きゃあっ!?」
夜空をバックにタイガーメンマンションの805号室ベランダに飛び込むシオン。
その加速を魔力強化で相殺し、いつものように受け止めようとしたキアラはなぜか受け止めきれず背中から床に倒れてしまう。
「お姉さま、ご無事ですか!! 本当にごめんなさい……ごめんなさい」
いつもの白いセーラー服やワンピースではなく、大きめのもこのこロングコートを羽織ったシオンはキアラに馬乗りになってしまったことを詫びつつ降りる。
「私は大丈夫よ、シオンちゃん……でもどうしたの、そんな恰好で夜に来るなんて」
「……ふぇん」
キアラに優しく尋ねられるや否や、真っ赤な目からポロポロと零れ落ちる涙。
いつものKILL YOU発言はどこへやらなシオンに茶摘みは戸惑う。
「……キアラお姉ちゃんに話してごらん、シオンちゃん」
「うん」
そういいつつもこもこロングコートの前ボタンを外していくシオン。
「うぉい……」
昨年の夏、天界ビーチで一度見たスクール水着の細い体格が嘘のようにスポーツブラ内でぱつぱつのぴちぴちになっているデカメロン。
キアラほどではないが見た目からして明らかに異常事態となっているシオンの体に茶摘は言葉を失う。
「容姿操作魔法に失敗しちゃって……戻せなくなっちゃったんです」
「まあ大変!! すぐに魔力吸出を行わないと!!」
キアラは可愛い姪っ子のロングコートを脱がせ、スポーツブラ&スパッツのまま床に寝かせる。
『お姉さま、ごめんなさい……』
『いいのよ、シオンちゃん。貴女のお父さんとお母さんには私のパパ経由で叱らないようにお願いしておいたし。この分だと明日の学校はお休みかしらね……』
治療のためにスポーツブラを外してトップレスにならざるを得ないシオンを気遣ってスマホ&タブレットを持ってお風呂場に引きこもり中の茶摘。
(ふむふむ、まな板体系を気にしているツンデレ金髪ツインテールのヒロインがあんなことやこんなことになって……妄想とか夢オチとかでもいいかもな)
魔力吸出という治療がいかなるものかはさておき、これは現在執筆中のWEB小説のヒロインピンチネタで使えると確信した茶摘はスマホフリック入力でネタメモを行うのであった。
【FIN】
『最後は体幹締めイキますよォ!! ハイ!! ハイ!! ハイ!! ハイ!!』
天界タブレットの画面内のサンバエアロビクスで激しい腰振りを見せつけるのはエアロビクス動画投稿者のジエニファーさん。
「ホッ!! ホッ!! ホッ!! ホッ!!」
そしてその動きに合わせてお尻に力を入れたまま腰を振るスパッツ&スポーツブラ、金髪ツインデール上に防音Bluetooth ヘッドホンをはめた女の子……天界神立学院、中等部2年生にしてアンジェラー族に連なる天使族のシオン・アンジェラはいい汗を楽しむ。
『画面の向こうのミンナ、ストップですよ!! 今日のエアロビクスはここまで!! いい汗かけたカナ!?』
「ありがとうですわ、ジェニファーさん!! いい汗かきましたのよ!!」
未来のスーパーアイドルとして欠かせない美スタイルを実現するための日課を終えたシオンは動画を止めてBluetooth ヘッドホンを外し、用意しておいたスポーツドリンクボトルをちゅうちゅう吸いつつタオルで汗を拭く。
(いつか私もお姉さまみたいにこんな素敵な衣装で……舞い狂いますのよ!!)
休憩がてら天界スマホを手に取り、待ち受け画面にした浅草サンバカーニバル2024の写真にハァハァするしてしまうシオン。
最優先抹殺対象たるヘンタイ男(茶摘)が大フアンだと言う女装男のワンオブ取り巻き扱いなのは微妙に気に入らないが、キアラお姉さまがサンバ衣装で踊る千載一遇の歴史的快挙の瞬間を独占できたシオンはキアラお姉さまのロゴ入りふんどしパンツ&メロンバストに大興奮。
(でもこんなおっぱいじや……)
その高揚感のままにスポブラ胸に手をあてた瞬間、その薄硬く、住しいまな板っぷりに現実に引き戻されたシオン。
男女共に細身で中性的な顔立ちが特徴的な天使族と言う出生故に良くも悪くもどうしようもない現実なのだがそれを受け入れるには幼すぎる彼女は思わずしゅんとする。
(……そういえば今度学校の実践魔法学のクラスで部分容姿変更魔法のテストがありますわね)
脈絡もなく悪いことを思いついたシオンは学校鞄から教科書を取り出す。
……所変わって人間界、平日夜のT区にあるタイガーメンマンション805号室。
「茶摘みさん、今日も一日お疲れ様!! はいどうぞ♡」
仕事を終えて帰宅した茶摘と共に食卓に付き、ちゃぶ台脇に置いた炊飯器からさつま芋入りごはんをお茶碗によそうキアラ。
「おお、お芋ごはんなんて久しぶりだな……いい香りだ、ありがとうキアラ!!」
数年ぶりに食べる秋の風物詩、ごろごろ切りのさつま芋と一緒に炊きこまれた甘いごはんの香りを楽しむ茶摘は同居人のハーフサキュバスのキアラに感謝する。
「ありがとうですわ、茶摘さん!! お代わりたくさんあるからいっばい食べてください……ね?」
自身のお茶碗にもお芋ごはんをよそい、食事開始しようとしたキアラはかすかながらも何者かの接近を魔力感知する。
「どうしたの、キアラ?」
「これはシオンちゃん……? でも何か変だわ?」
箸をおいて立ち上がり、ベランダ窓を開けて外を覗くキアラ。
「シオンちゃん!?」
この前のサンバカーニバルの件はキアラ経由で声掛けしてもらったし、キアラをストックホルム症候群にして依存させている(と思い込んでいる)シオンを激昂させるようなことを直近でした覚えのない茶摘は思わずスティック掃除機に手を伸ばす。
「お姉さま!!」
「シオンちゃん……きゃあっ!?」
夜空をバックにタイガーメンマンションの805号室ベランダに飛び込むシオン。
その加速を魔力強化で相殺し、いつものように受け止めようとしたキアラはなぜか受け止めきれず背中から床に倒れてしまう。
「お姉さま、ご無事ですか!! 本当にごめんなさい……ごめんなさい」
いつもの白いセーラー服やワンピースではなく、大きめのもこのこロングコートを羽織ったシオンはキアラに馬乗りになってしまったことを詫びつつ降りる。
「私は大丈夫よ、シオンちゃん……でもどうしたの、そんな恰好で夜に来るなんて」
「……ふぇん」
キアラに優しく尋ねられるや否や、真っ赤な目からポロポロと零れ落ちる涙。
いつものKILL YOU発言はどこへやらなシオンに茶摘みは戸惑う。
「……キアラお姉ちゃんに話してごらん、シオンちゃん」
「うん」
そういいつつもこもこロングコートの前ボタンを外していくシオン。
「うぉい……」
昨年の夏、天界ビーチで一度見たスクール水着の細い体格が嘘のようにスポーツブラ内でぱつぱつのぴちぴちになっているデカメロン。
キアラほどではないが見た目からして明らかに異常事態となっているシオンの体に茶摘は言葉を失う。
「容姿操作魔法に失敗しちゃって……戻せなくなっちゃったんです」
「まあ大変!! すぐに魔力吸出を行わないと!!」
キアラは可愛い姪っ子のロングコートを脱がせ、スポーツブラ&スパッツのまま床に寝かせる。
『お姉さま、ごめんなさい……』
『いいのよ、シオンちゃん。貴女のお父さんとお母さんには私のパパ経由で叱らないようにお願いしておいたし。この分だと明日の学校はお休みかしらね……』
治療のためにスポーツブラを外してトップレスにならざるを得ないシオンを気遣ってスマホ&タブレットを持ってお風呂場に引きこもり中の茶摘。
(ふむふむ、まな板体系を気にしているツンデレ金髪ツインテールのヒロインがあんなことやこんなことになって……妄想とか夢オチとかでもいいかもな)
魔力吸出という治療がいかなるものかはさておき、これは現在執筆中のWEB小説のヒロインピンチネタで使えると確信した茶摘はスマホフリック入力でネタメモを行うのであった。
【FIN】
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