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【ミキちゃんちのインキュバス2!(第79話)】「セルフクロスオーバー第三弾!! ミキちゃん湯けむり紀行@ジョッカー温泉(後編)」
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N県某所の山奥にある土井中温泉にある温泉宿『情嘉屋(じょうかや)』露天風呂、女湯。
「と、言う事があったんです……」
「ママ、またその話だったの!? シオリもう聞き飽きたわ!!」
ミキお姉さま&キアラちゃんのグラマーナイスバディに見惚れて反応が遅れた詩織は今になって話し終えた奈子ママに突っ込む。
「へえ……奇妙な事もあるものね、割木さん」
「ええ、そうですね砂岡さん」
情嘉温泉の露天風呂でここの常連だと言う九郎奈子さんから夫さんとの馴れ初めを聞いたミキちゃん&女性魔界人達。
女将に化けていた悪の組織ジョッカーを名乗るチャイナドレス女とその配下の全身黒タイツ&埴輪マスク軍団に襲われ、ガスで眠らされかけた所を大志さんに助けられたと言う魔界人でも信じがたい予想の斜め上を行く馴れ初めに顔を見合わせる蓮美と割木。
(人間を怪人改造手術する悪の組織?……どこかで聞き覚えがあるのはさておき、もし人間界に不法滞在中の魔界人の組織的犯行だとしたら魔界警察案件かもしれないけど、物証も無い上に10年以上前じゃ無理ね)
魔界警察協力者として人間界に滞在中のキアラはついついその事件性を疑ってしまう。
「まあ、とっても素敵なお話じゃないですか!!」
当事者である奈子さん以外がビターギグルな表情を浮かべる微妙な空気の中、ニコニコ笑いながら奈子を祝福するミキちゃん。
「私は残念ながらそういう特撮みたいな悪の組織(?)に襲われたことはおろか、出会った事もありませんけど……もしも私が同じシチュエーションに遭遇したら間違いなく恋に落ちちゃうと思います!!」
「ですよね、守屋さん!! 私もいわゆる吊り橋効果的な物だとは分かっていますけど……結果的には可愛い子供達と優しい大志さんと一緒になれてとても嬉しいです!!」
「ママ!! 流石にそれは……言い過ぎじゃないかしら。
お姉さん達、ごめんなさい。ママが不思議ちゃんで……」
詩織ちゃんは理解を得られたハイテンションのあまり、ラブラブ全開な母に代わって謝る。
「うふふ、気にしないで詩織ちゃん……詳細は言えないけど、私も色々あってね。
そうでしょ、キアラちゃん」
「あっ、はい!! そうですね!!」
不法侵入してきた見知らぬホスト風金髪イケメンを弟として受け入れて同居し、自分が茶摘と同居する素地を作った見目麗しい淑女にして心身双方において鋼の女・ミキちゃんの言わんとする事を察したキアラは色々な意味で察する
「……まさかミキお姉さんやキアラちゃんも悪の組織ジョッカーに?」
「そうじゃないんだけどね、でもどう言えばいいのかしら?」
『母さん、詩織!! 僕と父さんは出るけど……そっちはどうする?』
自分以外の4人が異世界人で女淫魔と戦乙女だと説明するわけにもいかず、目線で助け舟を求めかけたその時、仕切りの向こうから男の子の声が聞こえる。
「私達も出るわ!! いつもの1階ロビーで先に遊んでて!!」
『はぁい!!』
元気な声と共に仕切りの向こうからざばぁと言う音が聞こえる。
それからしばらくして、土井中温泉1階ホール。
『じゃん、けんっ、ぽんっ!!』
「ポンッ!!」
「よしっ!!」
「あいこでしょっ!!」
メダルで遊ぶじゃんけんゲーム機を前に仲良く並んで遊ぶ鎌雄さん、妙雄少年、ギンコさん。
「姉さん、そこのくぼみに棒を落とせば4段消しだよ!!」
「えっ、ええとどこなのかしら? ここ? それともここ?」
アーケードゲーム機の慣れないレバー操作に苦戦しつつもアランのアドバイスを受けて初めての落ちモノパズルゲームを一生懸命遊ぶイザベラさん。
「茶摘さん、行きますわ!!」
「ここはワシが!!」
茶摘&ラビオ刑事チームVSキアラ&烏魔刑事によるダブルス卓球。
「キアラさん、1点!!」
「茶摘さん、ごめんなさい!!」
両手で顔を挟みつつ、アヒル口で首を傾げるキアラ。
旅の恥は搔き捨てとはいうが、自身の篭絡を諦めていないキアラがわざと小さめな旅館の浴衣を選び、帯と胸元をゆるめにしてご立派なお胸の間や生足をその隙間から見せている事を察していた茶摘は平静を装いつつサーブの体勢を取る。
「うふふ、賑やかね。皆が楽しそうで何よりだわ!!」
「ええ、そうね……ミキお姉ちゃま」
いつもは自分達家族4人、多くてもプラス2,3人しかいないGWの土井中温泉。
プラス10人で合計14人が集まる遊技場と言う初めてみる賑やかな風景のみならず、
自身を膝に乗せて優しくドライヤーで髪を乾かしてくれるミキちゃんの母性フェロモン(?)に魅了されている詩織はとろっとろの眼でミキちゃんを見る。
「もうそろそろ終わるから詩織ちゃんも遊んできていいわよ」
「はぁい、お姉ちゃま」
縁は異なもの味なもの……ミキちゃんはそんな事を考えつつ膝に座った詩織ちゃんの長いツヤツヤの髪の毛に優しくドライヤーを当ててあげるのであった。
【FIN】
「と、言う事があったんです……」
「ママ、またその話だったの!? シオリもう聞き飽きたわ!!」
ミキお姉さま&キアラちゃんのグラマーナイスバディに見惚れて反応が遅れた詩織は今になって話し終えた奈子ママに突っ込む。
「へえ……奇妙な事もあるものね、割木さん」
「ええ、そうですね砂岡さん」
情嘉温泉の露天風呂でここの常連だと言う九郎奈子さんから夫さんとの馴れ初めを聞いたミキちゃん&女性魔界人達。
女将に化けていた悪の組織ジョッカーを名乗るチャイナドレス女とその配下の全身黒タイツ&埴輪マスク軍団に襲われ、ガスで眠らされかけた所を大志さんに助けられたと言う魔界人でも信じがたい予想の斜め上を行く馴れ初めに顔を見合わせる蓮美と割木。
(人間を怪人改造手術する悪の組織?……どこかで聞き覚えがあるのはさておき、もし人間界に不法滞在中の魔界人の組織的犯行だとしたら魔界警察案件かもしれないけど、物証も無い上に10年以上前じゃ無理ね)
魔界警察協力者として人間界に滞在中のキアラはついついその事件性を疑ってしまう。
「まあ、とっても素敵なお話じゃないですか!!」
当事者である奈子さん以外がビターギグルな表情を浮かべる微妙な空気の中、ニコニコ笑いながら奈子を祝福するミキちゃん。
「私は残念ながらそういう特撮みたいな悪の組織(?)に襲われたことはおろか、出会った事もありませんけど……もしも私が同じシチュエーションに遭遇したら間違いなく恋に落ちちゃうと思います!!」
「ですよね、守屋さん!! 私もいわゆる吊り橋効果的な物だとは分かっていますけど……結果的には可愛い子供達と優しい大志さんと一緒になれてとても嬉しいです!!」
「ママ!! 流石にそれは……言い過ぎじゃないかしら。
お姉さん達、ごめんなさい。ママが不思議ちゃんで……」
詩織ちゃんは理解を得られたハイテンションのあまり、ラブラブ全開な母に代わって謝る。
「うふふ、気にしないで詩織ちゃん……詳細は言えないけど、私も色々あってね。
そうでしょ、キアラちゃん」
「あっ、はい!! そうですね!!」
不法侵入してきた見知らぬホスト風金髪イケメンを弟として受け入れて同居し、自分が茶摘と同居する素地を作った見目麗しい淑女にして心身双方において鋼の女・ミキちゃんの言わんとする事を察したキアラは色々な意味で察する
「……まさかミキお姉さんやキアラちゃんも悪の組織ジョッカーに?」
「そうじゃないんだけどね、でもどう言えばいいのかしら?」
『母さん、詩織!! 僕と父さんは出るけど……そっちはどうする?』
自分以外の4人が異世界人で女淫魔と戦乙女だと説明するわけにもいかず、目線で助け舟を求めかけたその時、仕切りの向こうから男の子の声が聞こえる。
「私達も出るわ!! いつもの1階ロビーで先に遊んでて!!」
『はぁい!!』
元気な声と共に仕切りの向こうからざばぁと言う音が聞こえる。
それからしばらくして、土井中温泉1階ホール。
『じゃん、けんっ、ぽんっ!!』
「ポンッ!!」
「よしっ!!」
「あいこでしょっ!!」
メダルで遊ぶじゃんけんゲーム機を前に仲良く並んで遊ぶ鎌雄さん、妙雄少年、ギンコさん。
「姉さん、そこのくぼみに棒を落とせば4段消しだよ!!」
「えっ、ええとどこなのかしら? ここ? それともここ?」
アーケードゲーム機の慣れないレバー操作に苦戦しつつもアランのアドバイスを受けて初めての落ちモノパズルゲームを一生懸命遊ぶイザベラさん。
「茶摘さん、行きますわ!!」
「ここはワシが!!」
茶摘&ラビオ刑事チームVSキアラ&烏魔刑事によるダブルス卓球。
「キアラさん、1点!!」
「茶摘さん、ごめんなさい!!」
両手で顔を挟みつつ、アヒル口で首を傾げるキアラ。
旅の恥は搔き捨てとはいうが、自身の篭絡を諦めていないキアラがわざと小さめな旅館の浴衣を選び、帯と胸元をゆるめにしてご立派なお胸の間や生足をその隙間から見せている事を察していた茶摘は平静を装いつつサーブの体勢を取る。
「うふふ、賑やかね。皆が楽しそうで何よりだわ!!」
「ええ、そうね……ミキお姉ちゃま」
いつもは自分達家族4人、多くてもプラス2,3人しかいないGWの土井中温泉。
プラス10人で合計14人が集まる遊技場と言う初めてみる賑やかな風景のみならず、
自身を膝に乗せて優しくドライヤーで髪を乾かしてくれるミキちゃんの母性フェロモン(?)に魅了されている詩織はとろっとろの眼でミキちゃんを見る。
「もうそろそろ終わるから詩織ちゃんも遊んできていいわよ」
「はぁい、お姉ちゃま」
縁は異なもの味なもの……ミキちゃんはそんな事を考えつつ膝に座った詩織ちゃんの長いツヤツヤの髪の毛に優しくドライヤーを当ててあげるのであった。
【FIN】
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