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【ミキちゃんちのインキュバス2!(第70話)】「ミキちゃん美食道!! はじめてのわさび丼@そば屋の源さん」
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週末のS区中央商店街、そば屋の『源(げん)』
「はいよ、たぬきお待ち!!」
昼のピークタイムを過ぎたとは言えそれなりに込み合う店内で威勢よく温かいそばを運ぶのはS区中央商店街の名物大将にしてお祭り男、そば屋の源さんだ。
「俺のきつねまだ!?」
「おう、今運んでくるからまってな!!……いらっしゃいませぇ!!」
「こんにちは……席あります?」
そんな店内に入って来た4人。
S区中央商店街のローカルアイドルにして見目麗しき美グラマー淑女、守屋美紀こと通称ミキちゃん。
そんな彼女と共に暮らす主夫にして大学浪人生の弟、金髪ハーフイケメンの守屋アラン。
日本人とインド人のハーフにして褐色肌に金髪のピチピチ黒ギャル、キアラ・アンジェラさん。
何故かキアラさんと同棲(?)中の取り立てた特徴も無い普通の30代会社員男性の茶摘卓雄。
(1人を除いて)美男美女ぞろいのS区中央商店街上客四天王の来店に昼間っから飲んでいたおっさん達は慌てて自身の食い物を掴んで自主的に合い席状態に移行し、4人分のテーブル席を開ける。
「おう、ナイスだおめえら!! さあどうぞ守屋さん!!」
「すみません、ありがとうございます…… じゃあ失礼しますね」
「ありがとうございますですわ、おじさま方」
美女2人に微笑みと共に感謝されて目がハートになっているおっさん達を横目に席に着く4人。
「今日はちくわ天そばにしようかしら?」
「私は冷たいもりそばにしますわ!!」
「僕はご飯ものにしようかな……カツ丼、カレー丼、親子丼に、わさび丼!?」
メニューに書き足された『期間限定!! 長野県産わさび丼 700円』と言うメニューに目を見張るアラン。
「おう!! そいつは長野の方の親戚から聞いたメニューでな……わさびをたっぷり乗せた刺激的な丼だぜ。だがいまいち注文が入らなくてなあ……」
アランの言葉を聞きつけてすぐさま解説に入る源さんと何故か目を背ける店内のおっさん達。
「へえ、面白そうじゃない……源さん、それ私でも注文できます?」
(うぉぉぉおおぉおいい!!)
あのわんこそばで伝説となったミキちゃんの予期せぬ言動に総毛がよだつ店内のやじうま昼飲みおっさん達と3人。
「おう、まかせとけ守屋さん!! そう言う事なら御三方にも無料でサービスするけどどうする?」
「……お願いします」
名物大将を前ににこうなったら逃げられない。何が出て来るかはわからないが3人は腹をくくる。
~それからしばらくして~
「へい、お待ち!! そばと井物セットね!!」
各々が注文したそばと共にわさび丼を並べて行く源さん。
各々のそばと共に出されるごまと刻みのりをかけたごはんにつぅんと香るおろしわさびの塊を乗せたそのまんまな代物に4人は生唾を飲む。
「わあ美味しそう、いただきまぁす!!」
しょうゆをわさび塊にかけて崩し、きぎみのり&ごまに混ぜて行くミキちゃんを見守る3人と店内のおっさん達。
「あむっ……」
ご飯に乗せたわさび塊を食べちゃったミキちゃんの次の反応をハラハラドキドキで見守る『源』店内の大勢。
「わあ美味しいわ!! こんなの初めて!!」
何事もなかったかのようにもりもりとわさび丼を食べ始めるミキちゃん。
「ミキさんが大丈夫なら……」
「私もいただきますわ!!」
「俺も!!」
安心した3人も同様に醤油で崩したわさび塊をのせたご飯を口に運ぶ。
「ひぎゃあああああああ!!」
ものすごい悲鳴と共にコップの水を飲み干し、ギャグマンガみたいな勢いでそばをすする3人。
やっぱりこうなったか……と言う当然の帰結を注視する店内の面々は改めてわんこそば100杯を完食したミキちゃんの超人っぷりを再認識するのであった。
【FIN】
「はいよ、たぬきお待ち!!」
昼のピークタイムを過ぎたとは言えそれなりに込み合う店内で威勢よく温かいそばを運ぶのはS区中央商店街の名物大将にしてお祭り男、そば屋の源さんだ。
「俺のきつねまだ!?」
「おう、今運んでくるからまってな!!……いらっしゃいませぇ!!」
「こんにちは……席あります?」
そんな店内に入って来た4人。
S区中央商店街のローカルアイドルにして見目麗しき美グラマー淑女、守屋美紀こと通称ミキちゃん。
そんな彼女と共に暮らす主夫にして大学浪人生の弟、金髪ハーフイケメンの守屋アラン。
日本人とインド人のハーフにして褐色肌に金髪のピチピチ黒ギャル、キアラ・アンジェラさん。
何故かキアラさんと同棲(?)中の取り立てた特徴も無い普通の30代会社員男性の茶摘卓雄。
(1人を除いて)美男美女ぞろいのS区中央商店街上客四天王の来店に昼間っから飲んでいたおっさん達は慌てて自身の食い物を掴んで自主的に合い席状態に移行し、4人分のテーブル席を開ける。
「おう、ナイスだおめえら!! さあどうぞ守屋さん!!」
「すみません、ありがとうございます…… じゃあ失礼しますね」
「ありがとうございますですわ、おじさま方」
美女2人に微笑みと共に感謝されて目がハートになっているおっさん達を横目に席に着く4人。
「今日はちくわ天そばにしようかしら?」
「私は冷たいもりそばにしますわ!!」
「僕はご飯ものにしようかな……カツ丼、カレー丼、親子丼に、わさび丼!?」
メニューに書き足された『期間限定!! 長野県産わさび丼 700円』と言うメニューに目を見張るアラン。
「おう!! そいつは長野の方の親戚から聞いたメニューでな……わさびをたっぷり乗せた刺激的な丼だぜ。だがいまいち注文が入らなくてなあ……」
アランの言葉を聞きつけてすぐさま解説に入る源さんと何故か目を背ける店内のおっさん達。
「へえ、面白そうじゃない……源さん、それ私でも注文できます?」
(うぉぉぉおおぉおいい!!)
あのわんこそばで伝説となったミキちゃんの予期せぬ言動に総毛がよだつ店内のやじうま昼飲みおっさん達と3人。
「おう、まかせとけ守屋さん!! そう言う事なら御三方にも無料でサービスするけどどうする?」
「……お願いします」
名物大将を前ににこうなったら逃げられない。何が出て来るかはわからないが3人は腹をくくる。
~それからしばらくして~
「へい、お待ち!! そばと井物セットね!!」
各々が注文したそばと共にわさび丼を並べて行く源さん。
各々のそばと共に出されるごまと刻みのりをかけたごはんにつぅんと香るおろしわさびの塊を乗せたそのまんまな代物に4人は生唾を飲む。
「わあ美味しそう、いただきまぁす!!」
しょうゆをわさび塊にかけて崩し、きぎみのり&ごまに混ぜて行くミキちゃんを見守る3人と店内のおっさん達。
「あむっ……」
ご飯に乗せたわさび塊を食べちゃったミキちゃんの次の反応をハラハラドキドキで見守る『源』店内の大勢。
「わあ美味しいわ!! こんなの初めて!!」
何事もなかったかのようにもりもりとわさび丼を食べ始めるミキちゃん。
「ミキさんが大丈夫なら……」
「私もいただきますわ!!」
「俺も!!」
安心した3人も同様に醤油で崩したわさび塊をのせたご飯を口に運ぶ。
「ひぎゃあああああああ!!」
ものすごい悲鳴と共にコップの水を飲み干し、ギャグマンガみたいな勢いでそばをすする3人。
やっぱりこうなったか……と言う当然の帰結を注視する店内の面々は改めてわんこそば100杯を完食したミキちゃんの超人っぷりを再認識するのであった。
【FIN】
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