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3.わたしですか? 2
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あら? いつの間にか、先生がいらしていてHRが始まっていましたわ。
担任の先生は攻略キャラの中央 アキラ先生です。
本日は軽い自己紹介とクラス委員長を決める予定です。
ストーリーでは先生が学年代表である西門くんをクラス委員長に指名して、副委員長を決める時に星篠さんが立候補する流れのはずです。
そこでわたしが割り込んで副委員長の座を横取りしたり、やんわりと別の方を副委員長に推したり、そのまま星篠さんが副委員長になるを見ているなどの選択を選ぶ訳ですが……。
スルーしましょう!
えっ? 何故かしら、って?
あくまでわたしが阻止したいのは兄様であって、他の方は特に問題ありませんもの。
下手に役職について忙しくなってしまうと、兄様のイベント阻止の妨げになるかもしれませんし。
ですから、ここは下手に関わらないことにしましょう。
ええ、そうしましょう。
「クラス委員を決めましょう。えーっと…このクラスには主席の西門くんがいることですし、どうでしょう西門くん? 委員長をお願い出来ますか?」
「ええ、構いません」
「では、お願いします」
順調に委員長は西門くんで決まったようですわ。
「副委員長は……」
「あっ、先生。良ければわたしがやります」
シナリオ通りですわね。
星篠さんが立候補しましたわ。これでわたしが何も言わなければ、問題なく星篠さんに決まるはずですわ。
「星篠さんでしたね…、立候補してくれるところ悪いのですが、委員長が外部生ですので副委員長は中等部からの進学組の方にしていただこうと思っているんですよ。この学園は特殊でしょう? そのルールを知っている人の方がいい思いまして」
「――えっ……」
「すみません」
「いえ…」
「じゃあ――」
あれ? どういうことでしょう?
先生が星篠さんの立候補を却下してしまいました。
「南波さんはどうですか? 副委員長、引き受けてくれませんか?」
「えっ!? わたしですか?」
何故ですか!?
どうしてわたしが指名されるのですか?
どういう事でしょう。こんなはずではなかったですのに……。
でも、わたしには使命があるので、ここで引き受けるわけにはいけません!
「先生。折角、星篠さんが立候補してくれましたのに、どうしてそれを無碍になさるのですか? 補佐の出来る進学組、と先生はおっしゃいましたが、星篠さんはこの学園の理事である星篠家の縁の方。高等部からの入学ですがこの学園のルールは知っておいでかもしれません。それに役員でなけでは補佐をしてはいけないのですか? 役員にならなくとも手助けをすることは可能なはずです。クラスの皆様が困っている方を見かければ、きっと手を貸して頂けるはずですわ。ねぇ、皆様、そうですわよね?」
どうです? これで星篠さんを副委員長にしませんこと?
「そうですね。星篠さん、申し訳ありませんでした。まだお気持ちが変わっていないようでしたら、副委員長を引き受けて頂けませんか?」
「はい、わたしで良ければ…」
ふふっ。これで丸く収まりましたね。
担任の先生は攻略キャラの中央 アキラ先生です。
本日は軽い自己紹介とクラス委員長を決める予定です。
ストーリーでは先生が学年代表である西門くんをクラス委員長に指名して、副委員長を決める時に星篠さんが立候補する流れのはずです。
そこでわたしが割り込んで副委員長の座を横取りしたり、やんわりと別の方を副委員長に推したり、そのまま星篠さんが副委員長になるを見ているなどの選択を選ぶ訳ですが……。
スルーしましょう!
えっ? 何故かしら、って?
あくまでわたしが阻止したいのは兄様であって、他の方は特に問題ありませんもの。
下手に役職について忙しくなってしまうと、兄様のイベント阻止の妨げになるかもしれませんし。
ですから、ここは下手に関わらないことにしましょう。
ええ、そうしましょう。
「クラス委員を決めましょう。えーっと…このクラスには主席の西門くんがいることですし、どうでしょう西門くん? 委員長をお願い出来ますか?」
「ええ、構いません」
「では、お願いします」
順調に委員長は西門くんで決まったようですわ。
「副委員長は……」
「あっ、先生。良ければわたしがやります」
シナリオ通りですわね。
星篠さんが立候補しましたわ。これでわたしが何も言わなければ、問題なく星篠さんに決まるはずですわ。
「星篠さんでしたね…、立候補してくれるところ悪いのですが、委員長が外部生ですので副委員長は中等部からの進学組の方にしていただこうと思っているんですよ。この学園は特殊でしょう? そのルールを知っている人の方がいい思いまして」
「――えっ……」
「すみません」
「いえ…」
「じゃあ――」
あれ? どういうことでしょう?
先生が星篠さんの立候補を却下してしまいました。
「南波さんはどうですか? 副委員長、引き受けてくれませんか?」
「えっ!? わたしですか?」
何故ですか!?
どうしてわたしが指名されるのですか?
どういう事でしょう。こんなはずではなかったですのに……。
でも、わたしには使命があるので、ここで引き受けるわけにはいけません!
「先生。折角、星篠さんが立候補してくれましたのに、どうしてそれを無碍になさるのですか? 補佐の出来る進学組、と先生はおっしゃいましたが、星篠さんはこの学園の理事である星篠家の縁の方。高等部からの入学ですがこの学園のルールは知っておいでかもしれません。それに役員でなけでは補佐をしてはいけないのですか? 役員にならなくとも手助けをすることは可能なはずです。クラスの皆様が困っている方を見かければ、きっと手を貸して頂けるはずですわ。ねぇ、皆様、そうですわよね?」
どうです? これで星篠さんを副委員長にしませんこと?
「そうですね。星篠さん、申し訳ありませんでした。まだお気持ちが変わっていないようでしたら、副委員長を引き受けて頂けませんか?」
「はい、わたしで良ければ…」
ふふっ。これで丸く収まりましたね。
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