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本編
472.成果発表!
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「タクミさん、面倒な人物が接触してきたら、私達三人の誰かにすぐに報告するのよ」
「わかりました。お願いします」
面倒事は引き受けてくれるというので、ここはありがたくお願いしておく。
「アレンちゃんとエレナちゃんも、偉そうに接してくる大人を相手にしては駄目よ」
「「わかった~」」
クリスさんは僕に続いて、子供達にも注意を促しておく。
「あ、そういえば、『ディルさん引率、一階層の枝を採ろうよ計画』ってどうなったんですか?」
「おかしな計画名をつけないでよ。ディルが聞いたら怒るわよ~」
「ははは~、ディルさんには言わないでくださいよ」
「も~、タクミさんったら、意外とお茶目なんだから~。まあ、いいわ。それでね、その計画の結果だけで言うと、欠片一つだけ手に入れることができたわ」
「え……一つだけなんですか?」
結果としては、採取はできたようだ。だが、一つって……少なすぎるよな?
「挑戦してみて、一つ採れた時点ですぐに検証が終わったってことですか?」
「いいえ、一日粘って、一つよ」
「えぇ!?」
もっと採れるかと思っていたが……一つか~。
「おれなかったの?」
「みつからなかったの?」
子供達も少ないと思ったのか、不思議そうに首を傾げながらクリスさんに原因を尋ねた。
「何度か折れることは折れたみたいね。ただ、飛んで行った欠片が見つけられなかったそうよ」
クリスさんは、子供達の突然の質問に対して普通に答えてくれる。
どうやら、折れること自体はもう少しあったようだ。
「飛んでいく方向に人を配置しなかったんですか?」
「しっかりしたわよ。だけど、どうしても見つけられなかったんですって」
「そう……なんですね」
飛んだ欠片を見つけるのって、難しかったのか~。子供達はわりとあっさり見つけていたので、そこまで難しいとは思わなかったよ。
しかし……一つでも手に入ったのだから成功というのか、一つだけだったので残念な結果だったというべきか……難しいところだよな~。
「私達のほうはこんなものよ。で、タクミさん達の成果はどうなの?」
「僕達は……まあ、手に入れましたね。いりますよね? ――カイザー、枝をお願い」
「おぉ、そうであったな。前と同じ数で良いな?」
カイザーはエメラルドとダイヤモンドの枝を豪快に取り出し、テーブルに並べた。
「「「っ!?」」」
イーサン殿、クリスさん、パトリックさんが驚きで絶句していた。
「……本物のエメラルドとダイヤモンドの枝ですね。素晴らしい。――タクミさん、触れても良いでしょうか?」
「はい、どうぞ」
まずはパトリックさんが動き出して、枝を手に取ってまじまじと見分し始める。
「え、ちょっと待って、本当に待って!! もう!? ねぇ、もう全種類集まったってことなの!?」
「「あつまったよ~」」
次に動き出したのは、クリスさん。
クリスさんは、テーブルをバンバンと叩きながら興奮していた。
「タクミ殿達ならば、いずれは全種類集まると思っていましたが、これほど早く集まるのは予想外でした」
「よそうがい~」
「よくいわれる~」
「……そういえば、そう言っていましたね」
「「いった~」」
イーサン殿は疲れたような顔をしてソファーに深く座り直すと、天井を見上げていた。
「タクミさん達は、いつもこのような感じなのですか?」
「まあ……だいたいはそうですかね?」
クリスさんとイーサン殿の様子を見て、パトリックさんが呆れたような何とも言えない表情をしていた。
……対応に困った時のセドリックさんの表情にそっくりだ。
「「ねぇ、ねぇ、パトちゃん」」
クリスさんとイーサン殿が戦闘不能になったようなので、子供達はパトリックさんに話し掛けた。
「……もしかしなくても、私のことでしょうか?」
「アレン、エレナ……失礼だから、ちゃんと名前を呼ぼうか。――パトリックさん、すみません。最近、愛称で呼ぶことを覚えてしまって……」
子供達は、イーサン殿のイーちゃんに続き、パトリックさんに愛称をつけていた。
……大の大人に〝ちゃん〟付けは止めてほしいかな。
「さすがに〝パトちゃん〟は気恥ずかしいですね。そうですね、〝リック〟ではどうですか?」
「「リックさん?」」
「ええ、そうです」
「「リックさん! あのね! およめさんは?」」
「ん?」
「「およめさん、いる?」」
呼び名は決定したのはいいが、アレンとエレナは突然よくわからない質問をしだした。
「アレン、エレナ、お嫁さんは……って、結婚しているのか聞きたいのか?」
「「そう!」」
「そういうことですか。それでしたら、していますよ。残念ながらガディア国にいますので、紹介はできませんが」
「「そっか~」」
パトリックさんは既婚者のようだ。だが、子供達は何故そんなことを聞きたかったのだろうか?
「アレン、エレナ、結婚していることを聞いてどうするんだ?」
「おにぃちゃん! ガラスのちょうをあげていい?」
「おにぃちゃん! おみやげにしてもらうの!」
「ああ、そういうことか。うん、いいよ」
アレンとエレナは迷宮で手に入れたガラス製の蝶をパトリックさんの奥さんにお土産として渡したいようだ。あれか? ここに来てもらった迷惑料かな?
「何色がいいかな? ――パトリックさん、奥様の髪と瞳の色は何色ですか?」
「妻のですか? 金髪に緑の瞳ですが……」
「それなら、緑か白かな?」
「「みどり!」」
「了解。――パトリックさん、これを使って装飾品を作って奥様のお土産にいかがですか?」
「これは……綺麗な細工ですね」
僕は《無限収納》から緑の蝶を取り出し、パトリックさんに手渡してみる。
こういう細工がどのくらい出回っているかは知らないが、綺麗で可愛いものなのでお土産にはなるだろう。
「ちょっと待って! え、何これ!」
パトリックさんの手にある蝶を見て、クリスさんが瞬時に復活した。
「……何って、二十三階層以降のガラスの森にいるグラスバタフライのドロップアイテムですよ?」
「何それ!」
「……え?」
クリスさんがガラス製の蝶のドロップアイテムを知らない?
「二十三階層って言った!?」
「あ、そっちか」
「もう二十三階層まで行ったの? この前、十二階層って言っていたわよね!?」
「「二十六かいそうまでいったよ~」」
蝶ではなく、攻略した階層のほうに驚いていたようだ。
攻略した階層については、積極的に伝えるつもりはなかったが、隠すつもりもなかったので、子供達が伝えても支障はない。……支障はないよな?
「二、二十六!? 攻略速度が異常過ぎない!? それと! その蝶の細工もよ! グラスバタフライが出るなんて知らないわよ!」
「え、そっちも!?」
しかし、クリスさんはガラス製の蝶でも驚いていたようだ。
「え、これ、出回っていないんですか?」
「私は初めて見たわよ!」
「わ~お。じゃあ、模様入りのガラス玉やガラスの花は?」
「それはそこそこ手に入れている者はいるわね」
さすがにトンボ玉や花は手に入っているんだな。良かった。
「グラスバタフライから攻撃してこないですし、見つけづらい魔物だから素通りされているのかな?」
「あら、そうなの?」
「ガラスの森に擬態している魔物ですからね。僕達はわざわざ探し回ったくらいですからね」
よくよく見ないと見つけられないから、誰も気づいていなかったのかもしれない。
「タクミさん、お願い! 詳細な情報を教えて! そして、その細工ものをギルドに売ってくれないかしら?」
「あ~……情報は問題ないんですが……実物は……」
クリスさんにガラス製の蝶を売って欲しいと頼まれて、僕は子供達のほうを見た。
「アレン、エレナ、どうする?」
「「一こずつ?」」
「一つでいいわ! お願い!」
「「ん~……どうしても?」」
「どうしても!」
「「じゃあ、いいよ~」」
子供達の許可を得たので、四色の蝶は売ることになった。
しかし、今まで手に入ったことがない品だとわかったため、パトリックさんには受け取りを渋られることになってしまった。だが、もともとルーウェン家、リスナー家の女性のお土産にするつもりだったものなので、リスナー家のパトリックさんの奥様の手には必然的に渡ると力説することになった。
「わかりました。お願いします」
面倒事は引き受けてくれるというので、ここはありがたくお願いしておく。
「アレンちゃんとエレナちゃんも、偉そうに接してくる大人を相手にしては駄目よ」
「「わかった~」」
クリスさんは僕に続いて、子供達にも注意を促しておく。
「あ、そういえば、『ディルさん引率、一階層の枝を採ろうよ計画』ってどうなったんですか?」
「おかしな計画名をつけないでよ。ディルが聞いたら怒るわよ~」
「ははは~、ディルさんには言わないでくださいよ」
「も~、タクミさんったら、意外とお茶目なんだから~。まあ、いいわ。それでね、その計画の結果だけで言うと、欠片一つだけ手に入れることができたわ」
「え……一つだけなんですか?」
結果としては、採取はできたようだ。だが、一つって……少なすぎるよな?
「挑戦してみて、一つ採れた時点ですぐに検証が終わったってことですか?」
「いいえ、一日粘って、一つよ」
「えぇ!?」
もっと採れるかと思っていたが……一つか~。
「おれなかったの?」
「みつからなかったの?」
子供達も少ないと思ったのか、不思議そうに首を傾げながらクリスさんに原因を尋ねた。
「何度か折れることは折れたみたいね。ただ、飛んで行った欠片が見つけられなかったそうよ」
クリスさんは、子供達の突然の質問に対して普通に答えてくれる。
どうやら、折れること自体はもう少しあったようだ。
「飛んでいく方向に人を配置しなかったんですか?」
「しっかりしたわよ。だけど、どうしても見つけられなかったんですって」
「そう……なんですね」
飛んだ欠片を見つけるのって、難しかったのか~。子供達はわりとあっさり見つけていたので、そこまで難しいとは思わなかったよ。
しかし……一つでも手に入ったのだから成功というのか、一つだけだったので残念な結果だったというべきか……難しいところだよな~。
「私達のほうはこんなものよ。で、タクミさん達の成果はどうなの?」
「僕達は……まあ、手に入れましたね。いりますよね? ――カイザー、枝をお願い」
「おぉ、そうであったな。前と同じ数で良いな?」
カイザーはエメラルドとダイヤモンドの枝を豪快に取り出し、テーブルに並べた。
「「「っ!?」」」
イーサン殿、クリスさん、パトリックさんが驚きで絶句していた。
「……本物のエメラルドとダイヤモンドの枝ですね。素晴らしい。――タクミさん、触れても良いでしょうか?」
「はい、どうぞ」
まずはパトリックさんが動き出して、枝を手に取ってまじまじと見分し始める。
「え、ちょっと待って、本当に待って!! もう!? ねぇ、もう全種類集まったってことなの!?」
「「あつまったよ~」」
次に動き出したのは、クリスさん。
クリスさんは、テーブルをバンバンと叩きながら興奮していた。
「タクミ殿達ならば、いずれは全種類集まると思っていましたが、これほど早く集まるのは予想外でした」
「よそうがい~」
「よくいわれる~」
「……そういえば、そう言っていましたね」
「「いった~」」
イーサン殿は疲れたような顔をしてソファーに深く座り直すと、天井を見上げていた。
「タクミさん達は、いつもこのような感じなのですか?」
「まあ……だいたいはそうですかね?」
クリスさんとイーサン殿の様子を見て、パトリックさんが呆れたような何とも言えない表情をしていた。
……対応に困った時のセドリックさんの表情にそっくりだ。
「「ねぇ、ねぇ、パトちゃん」」
クリスさんとイーサン殿が戦闘不能になったようなので、子供達はパトリックさんに話し掛けた。
「……もしかしなくても、私のことでしょうか?」
「アレン、エレナ……失礼だから、ちゃんと名前を呼ぼうか。――パトリックさん、すみません。最近、愛称で呼ぶことを覚えてしまって……」
子供達は、イーサン殿のイーちゃんに続き、パトリックさんに愛称をつけていた。
……大の大人に〝ちゃん〟付けは止めてほしいかな。
「さすがに〝パトちゃん〟は気恥ずかしいですね。そうですね、〝リック〟ではどうですか?」
「「リックさん?」」
「ええ、そうです」
「「リックさん! あのね! およめさんは?」」
「ん?」
「「およめさん、いる?」」
呼び名は決定したのはいいが、アレンとエレナは突然よくわからない質問をしだした。
「アレン、エレナ、お嫁さんは……って、結婚しているのか聞きたいのか?」
「「そう!」」
「そういうことですか。それでしたら、していますよ。残念ながらガディア国にいますので、紹介はできませんが」
「「そっか~」」
パトリックさんは既婚者のようだ。だが、子供達は何故そんなことを聞きたかったのだろうか?
「アレン、エレナ、結婚していることを聞いてどうするんだ?」
「おにぃちゃん! ガラスのちょうをあげていい?」
「おにぃちゃん! おみやげにしてもらうの!」
「ああ、そういうことか。うん、いいよ」
アレンとエレナは迷宮で手に入れたガラス製の蝶をパトリックさんの奥さんにお土産として渡したいようだ。あれか? ここに来てもらった迷惑料かな?
「何色がいいかな? ――パトリックさん、奥様の髪と瞳の色は何色ですか?」
「妻のですか? 金髪に緑の瞳ですが……」
「それなら、緑か白かな?」
「「みどり!」」
「了解。――パトリックさん、これを使って装飾品を作って奥様のお土産にいかがですか?」
「これは……綺麗な細工ですね」
僕は《無限収納》から緑の蝶を取り出し、パトリックさんに手渡してみる。
こういう細工がどのくらい出回っているかは知らないが、綺麗で可愛いものなのでお土産にはなるだろう。
「ちょっと待って! え、何これ!」
パトリックさんの手にある蝶を見て、クリスさんが瞬時に復活した。
「……何って、二十三階層以降のガラスの森にいるグラスバタフライのドロップアイテムですよ?」
「何それ!」
「……え?」
クリスさんがガラス製の蝶のドロップアイテムを知らない?
「二十三階層って言った!?」
「あ、そっちか」
「もう二十三階層まで行ったの? この前、十二階層って言っていたわよね!?」
「「二十六かいそうまでいったよ~」」
蝶ではなく、攻略した階層のほうに驚いていたようだ。
攻略した階層については、積極的に伝えるつもりはなかったが、隠すつもりもなかったので、子供達が伝えても支障はない。……支障はないよな?
「二、二十六!? 攻略速度が異常過ぎない!? それと! その蝶の細工もよ! グラスバタフライが出るなんて知らないわよ!」
「え、そっちも!?」
しかし、クリスさんはガラス製の蝶でも驚いていたようだ。
「え、これ、出回っていないんですか?」
「私は初めて見たわよ!」
「わ~お。じゃあ、模様入りのガラス玉やガラスの花は?」
「それはそこそこ手に入れている者はいるわね」
さすがにトンボ玉や花は手に入っているんだな。良かった。
「グラスバタフライから攻撃してこないですし、見つけづらい魔物だから素通りされているのかな?」
「あら、そうなの?」
「ガラスの森に擬態している魔物ですからね。僕達はわざわざ探し回ったくらいですからね」
よくよく見ないと見つけられないから、誰も気づいていなかったのかもしれない。
「タクミさん、お願い! 詳細な情報を教えて! そして、その細工ものをギルドに売ってくれないかしら?」
「あ~……情報は問題ないんですが……実物は……」
クリスさんにガラス製の蝶を売って欲しいと頼まれて、僕は子供達のほうを見た。
「アレン、エレナ、どうする?」
「「一こずつ?」」
「一つでいいわ! お願い!」
「「ん~……どうしても?」」
「どうしても!」
「「じゃあ、いいよ~」」
子供達の許可を得たので、四色の蝶は売ることになった。
しかし、今まで手に入ったことがない品だとわかったため、パトリックさんには受け取りを渋られることになってしまった。だが、もともとルーウェン家、リスナー家の女性のお土産にするつもりだったものなので、リスナー家のパトリックさんの奥様の手には必然的に渡ると力説することになった。
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