上 下
114 / 311
8巻

8-2

しおりを挟む
 魔道具屋を後にした僕達は、お爺さんに紹介された鍛冶屋へと向かった。
 お爺さんが作ってくれる魔道具に使うもの以外に、僕も作ってもらいたいものがあったんだよね。
 本当はマティアスさんに店を紹介してもらおうと思っていたのだが、思わぬところでつないでもらえたよ。

「こんにちはー」
「「こんにちは~」」
「いらっしゃいませ」
「えっと……違ったらすみません、ヴァンさんでしょうか?」
「ん? そうだが?」

 出迎えてくれたのは、三十代くらいの男性。お爺さんはヴァンさんのことを〝坊主〟と言っていたので、少し自信はなかったが……合っていたようだ。
 僕よりずっと年上なんだけれど、お爺さんからすれば坊主なのだな~。

「僕、魔道具屋のお爺さんから紹介されて来たんですが……」
「魔道具屋? ボロ屋敷のソル爺さんか?」
「あ~、そういえば名前を聞いていなかったです。店はその……ボロ屋敷風な店構えですね」

 魔道具屋のお爺さんはソルさんという名前らしい。「お爺さん」とばかり呼んでいたから、すっかり名前を尋ねるのを忘れていたよ。

「じゃあ、ソル爺さんで間違いないな。しかし、ソル爺さんからの紹介なんてめずらしい。注文は何だ?」
「まずはこれをお願いしたいのですが……」
「ん~、どれどれ……」

 僕はまず、ソルお爺さんに書いてもらった炊飯器の釜、かき氷機用の刃、鉄板などの寸法が書かれた紙をヴァンさんに渡す。

「変わった大きさのものばかりだな」
「難しいですか?」
「いや、このくらいなら問題ないな」
「本当ですか? それじゃあ、お願いします。それで、どれも複数お願いしたいんですけれど、数は――」

 炊飯器は複数作ってもらう予定なので多めに。かき氷機の刃も欠けてしまう可能性があるし、鉄板と一緒に予備用をお願いした。
 鉄板はさらに深めのものと、タコ焼き用のものも作ってもらうことにした。タコ焼き用の鉄板は説明に苦労したが、絵を描きながら伝えたので何とか作ってもらえそうである。

「あとは……」
「まだあるのか?」
「ええ、急ぎではないですが、ぜひ作ってもらいたいんですよね」

 蒸し器用の鍋に超特大鍋、あとはサイズ違いの泡立て器がいくつか欲しい。
 全ての注文を終えた時、ヴァンさんの顔が少々っていた気がするが、僕は前金を支払ってからお店を後にした。


 ◇ ◇ ◇


「「いっぱいかったね~」」
「買っちゃったね~」

 鍛冶屋を後にした僕達は、まだ明るかったので街をぶらぶらと散歩する。
 すると――

「ご飯をください!」

 唐突に現れたヴィヴィアンに、そんな要求をされた。
 彼女は以前、ベイリーの街近くで出会ったヴァンパイアの女性なのだが、出会う度にこうして食事を強請ねだってくる。

「……おい、ヴィヴィアン。お前の第一声はそれしかないのか?」
「あっ! キキビを使った料理も完成しましたか~?」
「おい!」

 前回、確かにキキビ料理については、できたものを食べさせると約束していた。していたが……そうじゃない!

「あ! タクミさん、これは赤麦という、ある地域に生える、白麦に似た扱いをされているものなんですけれど……気になりませんかぁ?」

 ヴィヴィアンはそう言って、何かが入っている革袋を掲げて見せてくる。
 赤麦? 白麦と似たような扱いということは、家畜の餌に使われているってことだよな?
 ん~、何だろうな~?

「赤麦って言うくらいなんだから、赤いものなのか?」
「粒自体は白麦よりも白っぽいですかね。赤麦って呼ばれるのは、粒の周りについている皮? から? それが真っ赤だからですね~」

 へぇ~、皮が赤色か。
 ……ん? そういえば、白麦の皮の部分が何色かも、どんな風に生えているかも知らないよな。自分が知っている稲のように、に米が入っていると勝手に思い込んでいたが……そうとは限らないか。
 というか、絶対に違う気がしてきたよ! だって、普通に手に入る白麦が綺麗きれいに精米されているんだから。家畜の餌なら、あんなに綺麗に籾殻もみがらを外したりしないだろう。

「ヴィヴィアン、僕は白麦が生えているのを見たことがないんだが、あの白い粒ってどの部分なのか知っているか?」
「はい、知っていますよ~。えっと……私の膝丈ひざたけよりも少し高いくらいの植物で~、上部のほうに丸い袋状の殻がいくつか連なっていてぇ~。その殻の中にあの白い粒が入っているんですよ~」

 ……ん~、地球の稲と同じように聞こえるかな? いや、だが待てよ――

「一粒ずつ殻がついているのか? それで、赤麦も同じか?」
「もぉ~、質問が多いですね。私は早くご飯が欲しいんですけどぉ~……仕方がないので答えますから、ご飯を奮発してくださいよ~。それで答えですが、一つの殻は硬貨くらいの大きさで、一つに二十粒くらい入っていたはずですよぉ~。で、赤麦は本当に色違いなだけですね~」

 あぁ~、やっぱりちょっと違った。ヴィヴィアンの説明だと、玄米はないのかな?
 それにしても米に似たものか~。似たもの……って――まさかっ!

「ヴィヴィアン、その赤麦をちょっと見せてくれ」
「はいはい~。これですよ~」

 ヴィヴィアンから渡された、そこそこ重みのある革袋の中身を見る。
 確かにヴィヴィアンの言う通り、見た目はほとんど米だが、これはもしかして……モチ米かな?

「「なーに?」」

 アレンとエレナも僕の両脇から袋の中をのぞむ。

「たぶんモチ米だと思うんだけどな~」
「「もちごめー?」」
「そう。ご飯よりもっとモチモチしたものが作れるはずなんだ」


 これがモチ米なら、蒸したものを潰して……ショーユに海苔のり、大根おろし、餡子あんこに……大豆――丸豆をって粉にしたらきな粉もいけるか? 結構いろいろ楽しめそうだな! あっ、砂糖ショーユでみたらし風もいいよな!

「それ食べたいです! タクミさん、早速作ってください!!」
「アレンもたべたーい!」
「エレナもー!」

 すぐさまヴィヴィアンがモチを食べたいと要求してきて、アレンとエレナも便乗する。

「アレン、エレナ。お昼ご飯を食べたばかりだろう?」
「「おやつー!」」

 ソルお爺さんのところで昼食にしてからあまり時間は経ってないけど……おやつなら食べられるってことかな?

「さて、じゃあ、どこで作ってもらいましょうかね~」
「……決定かよ」
「決定ですよ~。だって、子供達も食べたがっているんですよ? それをタクミさんが無視するなんてできないはずです!」

 ……確かに無視はできないが、ヴィヴィアンに言われるとしゃくだな。

「「もちもちたべたーい……だめ~?」」
「……くっ」

 アレンとエレナの上目遣うわめづかいは、僕には効果抜群だ。

「……本当にモチが作れるか、僕も試してみたいしな。作ってみるか」
「「やったー!」」
「おお! タクミさんがあっさり陥落かんらくした!」

 からかうようにこちらを見てくるヴィヴィアンに、ジト目を向ける。

「ヴィヴィアン、うるさい! ヴィヴィアンは試食しないんだな?」
「あ、すみません。黙ります! なので、食べます!」

 そうしてヴィヴィアンを黙らせ、僕達は前回クリームどら焼きを作った時と同様に、彼女が泊まっている宿へ移動した。


「とりあえず、これでいいな」

 まずは炊飯器に、洗った赤麦と水を入れる。本当はしばらく水にひたしておいたほうがいいはずだが、それは《エイジング》で解決。蒸すのも炊飯器で普通に炊けばいいだろう。
 炊飯器を稼働かどうさせたところで、モチに合わせる具材かタレを用意することにする。

「しょっぱいのと甘いのなら、どっちがいい?」

 できる味付けを全部、というわけにはいかないので聞いてみると――

「「あまいのー!」」
「両方で!」
「「あっ! りょうほう!」」

 一旦、甘いものを選んだアレンとエレナだが、ヴィヴィアンの発言を聞いて意見をひるがえす。
 ん~、これは子供達にとって悪影響になるだろうか? それとも、このくらいだったら問題ないかな? 微妙なところだ。

「……とりあえず、間をとって甘じょっぱいのにするか」

 水に砂糖とショーユを同量溶かし、軽くかしてトロミをつける。
 そうこうしているうちに、あっという間に赤麦が炊き上がった。

「「たけたー」」
「じゃあ、潰すか~」

 僕の言葉に、アレンとエレナが不思議そうにした。

「「つぶすー?」」
「そうだよ。潰してモチモチにするんだ」

 僕はそう言って、炊き上がった赤麦を、熱々のうちに潰していく。

「「ぺったん♪ ぺったん♪」」

 アレンとエレナの声に合わせてすりこぎ棒で潰していけば、あっという間にねばりが出てきた。
 モチつきみたいに力や時間を要さずに、簡単に僕の想像するモチ状態になった。

「ここまではモチだな」
「炊き上がりの見た目は白麦みたいでしたけど、全然違う状態になるんですね~。それで? もう完成ですか?」

 僕は興味津々きょうみしんしんに覗いてきたヴィヴィアンに答える。

「あとはひと口サイズに丸めて、タレに絡めればでき上がりだな」
「丸めるのなら私でもできます。さ、さ! 早く作って食べましょう!」

 四人でモチを丸めたら、あっという間に終わってしまったが……ヴィヴィアンの丸めたモチがかなり大きかった。
 まあ、それはヴィヴィアンが食べればいいか。もともとこの赤麦はヴィヴィアンが持ってきたものだしな~。

「「かんせい~」」
「完成~」
「よし! じゃあ、食べてみるか」
「「「わ~い」」」

 ……ヴィヴィアンが子供達と同じレベルになっている気がするが、早速モチを口に運んでみる。

「お~」

 想像通りの食感に、僕は安堵あんどした。
 モチだ。まごうことなきモチだ。やはり赤麦はモチ米で間違いなかった。

「「「ん~~~」」」

 みたらしモチを食べた三人が歓喜の声を上げる。あの様子だと、口に合ったのだろう。

「タクミさん、美味しいです!」
「そりゃあ、良かった。で、ヴィヴィアン。この赤麦はどこに行ったら手に入るんだ?」
「内緒です」
「おい?」

 是非ともこの赤麦を手に入れたかったのだが、ヴィヴィアンは答えようとしなかった。

「いや~、これは本当に教えられないんです。でもでも! こんなこともあろうかと、たっぷりと確保してきましたので、それで許してください!」
「……」

 場所は秘密ということには引っ掛かるが、赤麦が手に入るのならいいか。

「わかった。じゃあ、場所を聞かない代わりに、持っている赤麦を売ってくれるんだな? いくらだ?」
「嫌です。売りません」
「おい!」
「私は物々交換しか受け付けません! なので、対価は料理でお願いします!」

 僕はヴィヴィアンらしい返答にがっくりと項垂うなだれるが、キキビのスープなど適当に対価りょうりを用意して、大量の赤麦を手に入れたのだった。


 たくさんの赤麦をゆずってもらい、再び街をぶらぶらしていたところで、僕はふと思った。

「モチと言えば、やっぱりうすきねかな~?」

 今回炊いたモチ米は少量だったので、すりこぎ棒で潰すのは問題なかったが、もう少し量が多くなるとちょっと辛い。
 いつもなら、お爺さんに魔道具を作ってもらわないと! と思うところだが……先ほどたっぷりと仕事をお願いしてきたばかりなので頼みづらいんだよね。

「うすー?」
「きねー?」
「モチを作る、木でできた道具だよ」

 僕が答えると、子供達は目を輝かせた。

「「かうー!」」
「ん~、売っていないと思うぞ?」
「「えぇー!」」

 不満そうな声を出した二人は、いいことを思いついたとばかりに口を開く。

「「じゃあ、つくる!」」

 そして、すぐに違う案を出してきた。とても的確な案である。
 魔道具も便利だと思うが、臼と杵を使った従来のモチつきというものも子供達にやらせてみたいので、作るのは賛成だ!

「そうだな。作ってもらうか!」
「「うん!」」
「じゃあ、木を扱う工房だな。行くか?」
「「いくー!」」

 というわけで、木工を専門とする店を探すことにした。
 意外とすぐに見つかった店の前で、アレンとエレナが首を傾げる。

「「ここー?」」
「うん、どうやら家具を作る工房らしいけど、お願いしてみようか」
「「おねがいする~」」

 そうしてアレンとエレナは我先にと店に入っていく。

「「こんにちはー」」
「おやおや、可愛らしいお客様だね~」
「こんにちは」
「はい、いらっしゃい」

 店に入ると、恰幅かっぷくの良い中年の女性がにこやかに出迎えてくれた。

「「おねがいあるの~」」
「おやおや、注文があるのかい?」
「「うん、ちゅうもーん!」」

 人のさそうな女性だからなのか、アレンとエレナは躊躇ためらいなく話し掛けている。

「すみません。こちらでは個人の注文は受けてくれますか?」

 工房によっては特注を受け付けていないと聞いたことがあったので、最初に確認する。

「もちろんだよ。家具かい?」
「道具になるのかな? 形状は、すりばちの大きいものと木槌きづちですね」
「おや、それなら問題ないさね。大きいと言っても、せいぜい私くらいの太さの木を使ったものだろう?」
「……」

 特注が問題ないのは良かったが……女性から返答しづらいたとえが飛び出してきた。

「こらこら、お客人が返答に困っているぞ」

 困っていたら、店の奥から中年の男性が出てくる。

「あら、あなた、ちょうど良かったわ。特注のお客様だから、呼びに行こうと思っていたところよ」
「……オレの言葉は無視か?」
「ん? じゃあ、任せたわ~」

 旦那だんなさんのようだが、女性は彼のたしなめる言葉を完全にスルーする。
 旦那さんは、なかなか苦労していそうだ。今もぐったりと項垂うなだれているよ。

「……お客人、待たせてすまないな。注文を聞こう」
「……お願いします」

 後は任せた、とばかりに女性が店の奥へ戻っていくと、旦那さんが改めて注文を聞いてきたので、僕はもう一度、臼と杵について説明する。
 すると、旦那さんからも問題なく作れるという言葉をもらったので、お願いすることにした。

「問題は、素材に何を使うかだな」
かたくて丈夫なものがいいですね」

 アレンとエレナが思いっきりモチをついても壊れない素材がいいんだが……うん、普通の木だと駄目な気がしてきた。絶対に壊れる。
 本当に頑丈がんじょうな木じゃないと駄目だ!

「これはどうですか?」

 というわけで、僕は《無限収納インベントリ》からガヤの木を取り出した。ちょうど良さそうな太さで、短めに切られたものがあったからな。
 すると、アレンとエレナはそれが何の木かいち早く気がつく。

「「がやのきー?」」
「お、アレン、エレナ、よくわかったな~」
「「わかったー!」」
「おい、ちょっと待て!? ガ、ガヤの木だってぇ!!」

 子供達の言葉に旦那さんはぎょっとして目を見開き、慌てて木を検分し始める。

「うぉ! 本物だ!」
「あ、でも、質の良い木だからって、堅いとは限らないか?」

 勝手にガヤの木は堅いと思い込んでいたが、どうなんだろう?
 そう思って呟くと、旦那さんが慌てて首を振った。

「素材としては充分だ。充分すぎる!」
「本当ですか? 良かったです」

 うん、大丈夫なようだ。
 ガヤの木=頑丈、というのは間違いなかったみたいだな。

「いやいやいや、ガヤの木はもっと他に使い道があるだろう!?」
「他にですか?」
「ああ、建物の支柱や家具なんかに使ったほうがいい素材だぞ!」

 そういえば、ガヤの木で作った家具も頼みたいと思っていたんだったな~。

「ガヤの木で家具を作る場合、どのくらいの期間が掛かるんでしたっけ?」
「ん? そうだな、簡単なものでも一カ月。細工の細かいものなら、五、六カ月は必要だな」
「そんなに掛かるんですか?」

 やはりガヤの木の加工には時間が掛かるのだな。
 半年くらいとなると、ちょっと頼むのを躊躇ためらってしまう期間だ。

「じゃあ、先ほど僕が頼んだものならどのくらい掛かりますか?」
「あれは作りが簡単だからな。多少、削り込みに時間が掛かるが……そうだな~、だいたい十日ほどかな?」

 作りは簡単でも十日掛かるのか。ガヤの木はそれほど堅いということなのだろう。
 しかし、臼と杵を作らないという選択肢はないよな。

「じゃあ、とりあえず、そちらをお願いしますね」
「家具じゃなくて、すり鉢のほうをか!?」
「はい、そっちです」

 設置する予定のない家具よりは、臼と杵のほうが優先だよ。

「うす、おねが~い」
「きね、おねが~い」
「……うすときねというのは何だが知らんが……任せておけ」

 駄目押しとばかりに、アレンとエレナがお願いすると、旦那さんはがくりと項垂うなだれる。
 しかし、しっかりと引き受けてくれたので、安心してお願いしたのだった。


しおりを挟む
感想 9,306

あなたにおすすめの小説

卒業パーティーで魅了されている連中がいたから、助けてやった。えっ、どうやって?帝国真拳奥義を使ってな

しげむろ ゆうき
恋愛
 卒業パーティーに呼ばれた俺はピンク頭に魅了された連中に気づく  しかも、魅了された連中は令嬢に向かって婚約破棄をするだの色々と暴言を吐いたのだ  おそらく本意ではないのだろうと思った俺はそいつらを助けることにしたのだ

私に姉など居ませんが?

山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」 「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」 「ありがとう」 私は婚約者スティーブと結婚破棄した。 書類にサインをし、慰謝料も請求した。 「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」

もふもふ相棒と異世界で新生活!! 神の愛し子? そんなことは知りません!!

ありぽん
ファンタジー
[第3回次世代ファンタジーカップエントリー] 特別賞受賞 書籍化決定!! 応援くださった皆様、ありがとうございます!! 望月奏(中学1年生)は、ある日車に撥ねられそうになっていた子犬を庇い、命を落としてしまう。 そして気づけば奏の前には白く輝く玉がふわふわと浮いていて。光り輝く玉は何と神様。 神様によれば、今回奏が死んだのは、神様のせいだったらしく。 そこで奏は神様のお詫びとして、新しい世界で生きることに。 これは自分では規格外ではないと思っている奏が、規格外の力でもふもふ相棒と、 たくさんのもふもふ達と楽しく幸せに暮らす物語。

せっかく転生したのに得たスキルは「料理」と「空間厨房」。どちらも外れだそうですが、私は今も生きています。

リーゼロッタ
ファンタジー
享年、30歳。どこにでもいるしがないOLのミライは、学校の成績も平凡、社内成績も平凡。 そんな彼女は、予告なしに突っ込んできた車によって死亡。 そして予告なしに転生。 ついた先は、料理レベルが低すぎるルネイモンド大陸にある「光の森」。 そしてやって来た謎の獣人によってわけの分からん事を言われ、、、 赤い鳥を仲間にし、、、 冒険系ゲームの世界につきもののスキルは外れだった!? スキルが何でも料理に没頭します! 超・謎の世界観とイタリア語由来の名前・品名が特徴です。 合成語多いかも 話の単位は「食」 3月18日 投稿(一食目、二食目) 3月19日 え?なんかこっちのほうが24h.ポイントが多い、、、まあ嬉しいです!

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました

ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

王家も我が家を馬鹿にしてますわよね

章槻雅希
ファンタジー
 よくある婚約者が護衛対象の王女を優先して婚約破棄になるパターンのお話。あの手の話を読んで、『なんで王家は王女の醜聞になりかねない噂を放置してるんだろう』『てか、これ、王家が婚約者の家蔑ろにしてるよね?』と思った結果できた話。ひそかなサブタイは『うちも王家を馬鹿にしてますけど』かもしれません。 『小説家になろう』『アルファポリス』(敬称略)に重複投稿、自サイトにも掲載しています。

【完結】私の小さな復讐~愛し合う幼馴染みを婚約させてあげましょう~

山葵
恋愛
突然、幼馴染みのハリーとシルビアが屋敷を訪ねて来た。 2人とは距離を取っていたから、こうして会うのは久し振りだ。 「先触れも無く、突然訪問してくるなんて、そんなに急用なの?」 相変わらずベッタリとくっ付きソファに座る2人を見ても早急な用事が有るとは思えない。 「キャロル。俺達、良い事を思い付いたんだよ!お前にも悪い話ではない事だ」 ハリーの思い付いた事で私に良かった事なんて合ったかしら? もう悪い話にしか思えないけれど、取り合えずハリーの話を聞いてみる事にした。

【完結】お父様に愛されなかった私を叔父様が連れ出してくれました。~お母様からお父様への最後のラブレター~

山葵
恋愛
「エリミヤ。私の所に来るかい?」 母の弟であるバンス子爵の言葉に私は泣きながら頷いた。 愛人宅に住み屋敷に帰らない父。 生前母は、そんな父と結婚出来て幸せだったと言った。 私には母の言葉が理解出来なかった。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。