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7巻
7-1
しおりを挟む第一章 社交しよう。
僕、茅野巧は、エーテルディアという世界に転生した元日本人。
なぜ転生をしたのかといえば、エーテルディアの神様の一人である風神シルフィリール――シルが時空の裂け目を補強する際の力加減を間違えてしまい、その影響で死んでしまったからだ。それでシルが責任を感じて、お詫びとして僕を自分の眷属として転生させてくれたのである。
しかし、転生してすぐに危険な森にいたり、そこで幼い子供を二人保護したりとなかなか普通ではありえない展開が連続した。二人は水神ウィンデル様の子供だったので、僕が二人を保護することをシルが狙ったのは間違いないだろう。
水神様の子供達――アレンとエレナはそれ以来、僕の弟妹として一緒に過ごしていて、とても懐いてくれている。二人がいない生活は、今となっては考えられないほどだ。
三人で冒険者としてわくわくする冒険をしたり、街でのんびりと過ごしたりして、エーテルディアの世界で着実に知り合いを増やすうちに、僕はお城で開催された夜会に参加して社交界デビューまで果たしてしまった。
その夜会では、僕達が滞在しているガディア国の第三王子であるアルフィード様――アル様と友人になったり、アレンとエレナが王太子殿下であるオースティン様の息子、ユリウス様相手に兄や姉のような振る舞いをしたり……なかなか通常ではできない体験をしたのだった。
そんな夜会から三日後。
僕達は王都にあるリスナー邸に招待されていた。
「タクミさん、よく来てくれましたね」
「セドリックさん、お久しぶりです」
「「こんにちはー!」」
僕に続いてアレンとエレナも、出迎えてくれたリスナー領主であるセドリック・リスナーさんに挨拶をする。
「アレンくん、エレナさん、こんにちは。お元気そうですね」
「「げんきー!」」
楽しそうにそう答えたアレンとエレナは、セドリックさんの息子であるテオドールくんとラティスくんのもとへ挨拶をしに行った。
その様子を見て、セドリックさんは微笑みを浮かべる。
「おやおや、アレンくんとエレナさんは以前より少し社交的になりましたか?」
「子供達なりに相手は選んでいるようですが、前よりはかなり自分達から行動するようになりましたね~」
「そうですか、やはり子供の成長というものは目を見張るものがありますね」
「ええ、本当にそうですね」
セドリックさんが言っていることは、常日頃から感じている。
今もアレンとエレナは、テオドールくんとラティスくんと一緒に楽しそうに話している。前だったら、話をしても僕の横に張り付いていたのにな~。
子供達の成長はとても嬉しいが、少し寂しくも感じてしまう。
「そうだ。セドリックさん、アイザックさんから聞いていると思いますが……承諾を得ずに僕達の後見をしてもらうことになってしまい、すみません」
以前僕達は、セドリックさんの弟であるアイザックさんに伴われて、ガディア国の王様、トリスタン様に謁見した。その時に、セドリックさんのリスナー家と、僕がお世話になった近衛騎士のヴァルト様の実家であるルーウェン家が、正式に僕達の後見になることが決まったのだ。
それ以来、セドリックさんと会うのは今日が初めてだったので、そのことを伝えると、にっこりと笑みを浮かべてくれた。
「いえいえ、私は君達の後見でしたら、陛下からの命がなくても喜んで名乗りを上げますよ」
セドリックさんは僕達と出会った頃から何かと気に掛けてくれ、いろいろと対処してくれていたんだよね~、本当にありがたいよ。
「……ですが、先日の夜会ではその役目を果たせなくて申し訳ありませんでしたね」
セドリックさんは、ルーウェン家の当主、マティアスさんと同様に僕達の後見人を請け負っていながら、夜会では僕の側にいられなかったことを謝罪してきた。
「いいえ! セドリックさんだって領地から出てきて挨拶回りとか大変だったでしょうし! 気にしないでください!」
僕は慌ててそう言うが、セドリックさんは首を横に振る。
「いえ、挨拶回りはいつものことなので……実は、私がタクミさんの近くにいると、先日見つかった迷宮について聞きたがっている者達が群がって、さらに囲まれてしまうことになると思いまして。それで少しタクミさんから離れていたんです」
「ああ、迷宮の……」
セドリックさんは、僕の周りに人が集まるのを避けるために、わざと夜会では顔を合わせないようにしてくれていたらしい。
確かに、新迷宮が発見された領地の領主が、王都での夜会にいたら……興味のある人間はいろいろと聞きに集まってきただろう。僕がその迷宮の発見者だということは一般には公表していないが、謁見の間にいた貴族達は知っているからな。僕とセドリックさんが一緒にいたらもっと大変なことになっていただろう。
あの時、かなりの人間に囲まれたと思っていたが……まだまだ序の口だったようだ。
「それはどうも……お気遣いいただきありがとうございます」
夜会でのひとコマを思い出しながらそう言う僕は、とても渋い顔をしていたのだろう。セドリックさんがくすくす笑っていた。
「父上、お部屋に行ってお茶にしましょう」
「アレンくんとエレナちゃんが美味しいおやつを持ってきてくれたそうです!」
その時、テオドールくんとラティスくんから場所を移動しようと声を掛けられる。
「そうですね。タクミさん、アレンくん、エレナさん、こちらへどうぞ」
「はい、ありがとうございます」
「「はーい」」
僕達がサロンに移動すると、セドリックさんの指示ですぐさま飲み物が用意される。
「あれ?」
僕の目の前に配膳されたカップに目を向けると、そこには紅茶ではなく、黄色い液体が入っていた。
こういう時に出されるのは大抵、紅茶なのだが……でも、グラスでなくカップなのだから、果実水というわけではないよな?
「私の好きなお茶の葉を手に入れましたので、それを用意させました」
「セドリックさんの好きなお茶ですか?」
「ええ、その茶葉は国外で作られているため、たまにしか入荷しないのですよ。何でも、茶葉自体は紅茶と同じですが、独自の製法で作っているんだとか。風味は少し変わっていますが、ぜひ、タクミさんにも味わってもらおうと思いましてね」
「へぇ~、それは楽しみです」
早速、僕はお茶をいただくことにする。
「ん!?」
そして、そのお茶を飲んだ瞬間、驚きに目を見開いた。
「「おにーちゃん?」」
「タクミさん? もしかして、口に合いませんでしたか? 独特の渋みや苦みのあるお茶ですからね。そうでしたら遠慮なく言ってください。別のものを用意させますから」
僕の反応に、アレンとエレナが不思議そうに首を傾げ、セドリックさんは口に合わなかったと思ったのか心配そうにお茶の交換を申し出る。
「い、いいえ! 大丈夫です。とても美味しいです! ただ、探していたお茶だったので驚いただけです」
僕は慌てて、セドリックさんにお茶の感想を告げる。
驚くことに、このお茶の味は、探そうとしていた緑茶――それも煎茶と似た味だったのだ! まあ、渋みは強めで、色も緑がかった黄色ではなくて黄金色って言っていいくらいなんだけどね。
「セドリックさん、このお茶はどこで手に入れたんですか?」
「これですか? 産地はグレーティア国ですが、売っているお店は――」
セドリックさんに茶葉を買ったお店を聞いてみたら、なんと以前訪れたことのあるラッセルさんのお店だった!
やはり、あの大量にあった茶葉の中に、緑茶もあったのだな!
「あまり入荷しないんですよね? まだ売っているかな?」
「そうですね。購入する人も少ないでしょうから、運が良ければ残っていると思いますよ」
セドリックさんの言葉に、僕は嬉しくなる。
「じゃあ、帰りにお店に寄ってみることにします」
「それには及びません。すぐにうちの者を確認に行かせましょう」
セドリックさんは言うが早いか、すぐに使用人さんをお店に向かわせてくれた。
「「おいしー? のんでいい?」」
「あ~、アレンとエレナにはちょっと苦く感じるかな?」
「にがい」
「や~」
僕が茶葉を欲しがっている様子を見て、アレンとエレナは美味しいものだと思ったようで、緑茶を飲みたがった。まあ、素直に引き下がったけどね。
「父上、僕達は?」
「テオドールとラティスも、まだ苦く感じると思いますよ」
「そうですか」
「苦いのはちょっと」
テオドールくんとラティスくんも興味を持ったらしく、セドリックさんに確認していたが、やはり苦いのは嫌なようだ。
「まあ、無理に飲む必要はないさ。テオドールくん、ラティスくん、甘いおやつはどうだい?」
「食べたいです!」
「欲しいです!」
「アレンもー」
「エレナもー」
飲んでもいないのに渋そうな顔をする子供達に甘いものを食べるか聞いてみると、即座に四人が競うように手を挙げる。
「ははは~。さて、何がいいかな~?」
「ちょこれーと!」
「ぷりん!」
テオドールくんとラティスくんに何を食べてもらおうか考えていると、アレンとエレナがすかさずリクエストする。でも、自分達が食べたいものじゃなくて、テオドールくんとラティスくんに食べさせたいものを言った感じかな?
僕としては緑茶にはどら焼きとか羊羹とかがいいんだけど、それらはリスナー家の料理人でも作れるし、子供達は緑茶を飲んでいるわけではない。それに、アレンとエレナがせっかく勧めているのだから、チョコレートとプリンにしておこうか。
「タクミさん、何ですか?」
「新しい食べ物ですか?」
「そうだね。二人は食べたことがないかな~」
「うわ~、楽しみです」
「早く食べたいです!」
「そうですよ、タクミさん。早く食べさせてください」
テオドールくんとラティスくんに混じって、セドリックさんからも急かす声が聞こえるが……まあ、気にしないでおこう。
「こっちがプリンで、こっちがチョコレートです。食べてみてください」
「「「おぉ~」」」
僕がそう言っておやつを出すと、リスナー親子は歓声を上げながら、三人揃ってまずプリンから食べ始める。
「「「美味しい!」」」
さすがは親子。感想を言うタイミングが同じだ。
三人はあっという間にプリンを完食すると、続いてチョコレートに手を伸ばす。
「「「っ!」」」
「「おいしー?」」
「「美味しいです!」」
「これはまた素晴らしいですね!」
美味しさに表情を緩ませる三人を見ると僕も嬉しくなった。
それからは和やかな雰囲気で、僕達がリスナー領を離れてからあったお互いの出来事を話し合い、あっという間に時間は過ぎ去っていった。
帰り際、アレンとエレナは寂しそうにテオドールくんとラティスくんに別れを告げていた。
まあ、セドリックさん達が領地に帰る前に、もう一度会う約束はしたんだけどね~。
あ、ちなみに、ラッセルさんのお店にお遣いに行ってくれた使用人さんは、無事に茶葉を買えたらしい。帰る時に、セドリックさんからお土産に、と茶葉を貰うことができた。
その代わりといってはなんだが、プリンと冬なので不向きだと思って提供しなかったアイスクリームのアレンジレシピを教えたら、セドリックさんは大いに喜んでくれた。
「楽しかったね」
「「うん、たのしかったー」」
僕達は日が暮れる間際の真っ赤な夕日が射す中、リスナー家の馬車に乗ってルーウェン家へ帰った。
◇ ◇ ◇
「タクミさん、来てくれてありがとう」
「いいえ、ご招待ありがとうございます」
今日は王妃であるグレイス様に、お城でのお茶会に呼ばれていた。
先日参加した城での夜会の他に、貴族の家で開催されるサロンパーティやお茶会の招待状が多数の家から届いているのは、マティアスさんの奥さん、レベッカさんから聞いている。そして、そのうちの何件かに出席することになるというのもわかっていた。
わかってはいたが……その招待状の中にはグレイス様からのものもあったらしい。
出席するお茶会の選別はレベッカさんに任せていたので、どこから招待状が届いていたのかなんて見なかったしな~。
今日、邸に戻ったら、断ったものも含め、届いた招待状の全てを確認しておこう。
「来たか、タクミ」
「トリスタン様も参加なされるんですね」
お茶会には招待主であるグレイス様の他に、国王のトリスタン様も出席していた。
僕、アレン、エレナ以外の招待客は、老夫婦、ご婦人にご令嬢と性別や年齢はバラバラだ。
だが、全員が自分のペットであるパステルラビットを連れている。
お茶会の会場は、パステルラビットが逃げないように柵が設置され、そこに色とりどりのパステルラビットが放されていた。これは『パステルラビット愛好家達の集い』かな?
あ、リリーカ様とシスティーナ様――僕が森から連れ帰ったパステルラビットを引き取ってくれたお嬢様も来ているな。
「「いっぱーい!」」
「そうだね。アレンとエレナもシロ達を遊ばせておいで」
「「うん」」
ここにはたくさんのパステルラビットがいるが、色や首輪を見れば自分のペットを見失うことはないだろう。
アレンとエレナは、シロ達五匹を抱えてパステルラビットの群れへ向かっていった。
「それにしても、これだけ揃っていると圧巻だな~」
「ふふっ、可愛いでしょう」
僕の呟きを聞いたグレイス様は微笑みながら、自分の膝に乗せた薄紫色のパステルラビットを撫でていた。
「パステルラビットがペットとして人気ということは聞いていましたが、こうやって見ると、本当に人気なのだと改めて実感しました」
「あら、でも、タクミさん。今回はパステルラビットを飼っている方を対象にしたからこの人数で済んでいるけれど、パステルラビットを飼いたいのに手に入らないという方はもっと大勢いるのよ?」
「え? そ、そんなにいるんですか?」
「そうよ~。私でも飼いたいと思っても、なかなか手に入れることができなかったのだもの。だから、タクミさんが複数のパステルラビットを連れ帰って、貰い手を探していると聞いた時はすぐに飛びついちゃったわ」
パステルラビットの捕獲は本当に難しいのだと説明してくれるが、正直、僕にはその話は信じられなかった。なにせ、自ら近づいてきて、しかも逆に離れなくなってしまったのだから。
これで臆病だの、人の気配があれば隠れてしまうだのと言われても信じられるはずがない。
パステルラビットの生態について考察していると、アレンとエレナが戻ってきた。
「「おにーちゃん!」」
「アレン、エレナ、お帰り。シロ達は他の子達と仲良くできそうだったかい?」
「うん、あそんでるー」
「あとねー、ごはん、たべてるー」
シロ達は無事に他のパステルラビット達に馴染めたようだ。
ここにいるパステルラビット達は人に飼いならされているせいか、飼い主以外の人間がいる環境でもほとんど逃げ隠れはしていない。あ~、でも、数匹は物陰に隠れているか?
「「あ! むらさきのこ!」」
「覚えている? この子はアレンくんとエレナちゃんに譲ってもらった子よ」
「「おぼえてるー!」」
アレンとエレナは、グレイス様の膝にいるパステルラビットに気がついて寄って行くと、薄紫色のパステルラビットを撫でる。
「「なまえはー?」」
「ふふっ、この子はトリーと言うのよ」
「「トリー! かわいーねー」」
「ありがとう」
グレイス様はパステルラビットにトリーという名前をつけたようだが……名前の由来はもしかしなくてもトリスタン様ですかね? アレンとエレナがパステルラビットの名前を聞いた時、トリスタン様はなぜか視線を逸らしていた気がするしね~。
「タクミ、何かな?」
僕の視線に気がついたトリスタン様は、僕が考えていることを察したのか、凄みのある笑みを返してくる。
「…………いえ、何でもないです」
その笑みが〝深く突っ込んでくるなよ〟と語っている気がして、僕は口を噤むことにする。
だが、名前の由来については、僕が思ったことに間違いない気がした。
「あらあら、何を話しているの?」
「なに、男同士の話さ」
「あら、そうなの? それよりもタクミさん、あちらのお嬢さん達がタクミさんに用があるようよ」
グレイス様に指摘されて周りを見渡すと、確かにリリーカ様とシスティーナ様がこちらを窺っていた。
「僕にですか? トリスタン様やグレイス様にではなく?」
「たぶん、タクミさんによ。でも、私達といると声を掛けられないようですから、タクミさん、ちょっと行ってきてみては? もし仮に私達に用があるのなら、連れてきてくれればいいから」
この会場の中にいる人間で一番親しいのがトリスタン様とグレイス様だったので、挨拶をした後も何となく二人の側にいたが……普通なら王様や王妃様とこんなにも親しく話し込んだりしないよな~。
ちょうどこちらを見ているリリーカ様とシスティーナ様とは面識があることだし、二人にも挨拶しておこうか。
「そうですね。僕がずっとここにいるのも何ですし、行ってきます。アレン、エレナ、行くよー」
「「はーい。またね~」」
「ふふっ、行ってらっしゃい」
僕達はトリスタン様とグレイス様の側を離れて、リリーカ様とシスティーナ様のもとへ向かう。
「リリーカ様、システィーナ様、お久しぶりです」
「タクミ様、お久しぶりです」
「お久しぶりですわ!」
「「こんにちはー」」
「こんにちは」
「アレン様、エレナ様、お元気でしたか?」
「「うん、げんきー」」
僕から挨拶をすると、二人は笑顔で返してくれた。
「ねえ、フルールはー?」
「リアンはー?」
アレンとエレナは、リリーカ様とシスティーナ様が飼うパステルラビットの名前をしっかり覚えていたようだ。
「覚えてくれていたのですね! フルールは元気ですよ。今はあそこで仲良く遊んでいます」
「ふふっ、リアンも元気にお友達と遊んでいます」
尋ねられたリリーカ様とシスティーナ様は、嬉しそうに自分達のペットがいる方向を示した。
「みどり~、あそこだ!」
「ええ、あの子がフルールです」
「オレンジ~、あのこだ!」
「正解です。あの子がリアンですわ」
リリーカ様の淡い緑色のフルール、システィーナ様のオレンジ色のリアンは、それぞれが別のパステルラビットの輪に入っていた。元気そうだし、僕達が連れ帰ってきた時より成長しているみたいだ。
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