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5巻
5-1
しおりを挟む第一章 王都を満喫しよう。
僕、茅野巧はエーテルディアという世界に、その世界の神様の一人である風神シルフィリールの力で転生した元日本人だ。
僕は、転生してすぐにアレンとエレナという双子の子供を、Aランク指定の危険な森であるガヤの森の中で保護した。その子供達は実は水神様の子供のようだが、何か事情があって森の中にいたらしい。僕としては幼い子を放っておけないし、二人が了承したこともあって、一緒に生活することになった。
懐いてくれたアレンとエレナはとても可愛いらしくて、僕は実の弟妹のように接している。
そして、現在はガディアという国の王都で、貴族で騎士でもあるグランヴァルト・ルーウェン様の実家、ルーウェン家に滞在中だ。
王都に来たのはガディア国の王様に謁見するためだったが、それは先日無事に終えた。
今は王都の街を散策したり、冒険者として依頼を受けたりして気ままに過ごしている。
とはいっても、お城での用事が全部終わったわけではなく、実は今日もお城に来ていた。
何をしているかというと――
「へぇ~、本当にいろんなものがあるんですね~」
「「いっぱーい」」
僕達は宝物庫を見せてもらっている。
イビルバイパーの討伐や新迷宮を発見した褒美として、城の宝物庫から何か一品を貰えることになったんだが……リストを見ていても何が何やらわからなくなってしまった。そこで、直接宝物庫を見せてもらうことにしたのだ。
「こちらにあるものは武具の類ですね。この剣は『氷魔剣』と言いまして、ひと振りで平原を氷原に変えると謳われるものです。こちらの『イカヅチ』は雷を発生させる槍。そして、こちらは……――」
宝物庫を案内してくれているのは、ガディア国で宰相を務めているコンラッド・フォード様。
何で宰相様がわざわざぁー!? と思ったりもしたが、場所が場所だけに、案内できるのはそれなりの地位にいる人に限られているということだろう。
それにしても……宝物庫にはありとあらゆるものがある。
今、宰相様が説明してくれたような凄い能力が付いた武器や、身につけた者を魔法の効果でより魅力的に見せる首飾り、他にも握り拳ほどの宝石とか……純粋に稀少価値が高そうな品もあった。
けれど、中には呪われた品っぽいものまである。あれには絶対に触れてはいけないと本能が訴えていた。もちろん、アレンとエレナも凄く警戒していたよ。
そんな品々を眺め、どんなものか紹介してもらっていると――
「こちらは撮影機という魔道具です」
「ん?」
……撮影機? え? それって……カメラのことじゃないか!?
魔道具コーナーに差し掛かった途端、気になるものが出てきた。
「タクミ殿はこちらにご興味がおありのようですね」
「は、はい。えっと、詳しい機能を教えていただいてもいいですか?」
「構いませんよ。ここから見える景色をこの光の魔石を通し、専用の紙――『魔力紙』に写し取る魔道具です」
撮影機は両手で抱えないといけないくらいのサイズで、僕が知っているものより大きい。でも、レンズのような場所から見える景色を紙に……って、やっぱりカメラだよね?
「こちらの魔道具自体は専門の職人であれば製作することは可能なのですが、残念ながら魔力紙の作り方が失われてしまっているため、ここにある数枚分しか撮影することができないのですよ。ですので、どちらかといえばこの魔力紙が宝物庫で保管すべき品ということになりますね」
ん~、つまり、魔力紙が写真専用の印画紙みたいなものってことだよな?
「他の紙では全く写し取ることができないのですか? 色が変化してしまうとか、歪んでしまうとかではなく?」
「ええ、全く写し取ることがかないません」
「そうですか……」
多少色褪せるが、印画紙ではない普通の紙でもプリントできる、みたいなことはないのか。
この撮影機があれば、アレンとエレナのとっておきのシーンを写してアルバムが作れると思ったんだけどな~。そう上手くはいかないみたいだ。
撮影機はどこかで作ってもらえるからいいとしても、とりあえず魔力紙を貰っておくべきか。
「どうやら、もうこれにお決めになっているようですね」
「はい、そうですね。あ、その魔力紙を選んだ場合、撮影機の扱いってどうなるんでしょう? もし、いただけないのであれば、その魔道具を作れる職人を紹介してもらいたいのですけど……」
「ご安心ください。こちらも一緒に差し上げます。ですが、本当にこちらでよろしいのですか? 魔力紙は数枚しかございませんよ?」
「ええ、これでお願いします」
「そうですか」
褒美の品は撮影機と魔力紙に決定した。
こういう風にたくさんあるものの中から選ぶ時、僕は迷いだすと全然決められなくなってしまう。だから、第一印象でピンと来たものにするのが一番!
「「これー?」」
「そう、これを貰うことにしたよ。いいかい?」
「「うん、いいよー!」」
アレンとエレナの意見は全く聞かずに、僕が一人で勝手に決めてしまったが、二人は快く了承してくれた。
「そうだ、宰相様。魔力紙が迷宮で手に入ったとかいう話を聞いたことはありませんか?」
そうそう、これは聞いておかないとな! 製作不能なものや不思議なものって、やっぱり迷宮で手に入るのが定番だと思う。
「数件ですが、ございますね」
「本当ですかっ!?」
おぉ! じゃあ、これから先、魔力紙が絶対に手に入らないというわけではないな。
魔力紙……魔力紙か~……。名前からいって魔力を込めた紙だと思うが、普通の紙に魔力を込めただけ……ではないよな、さすがに。
「触れても構いませんか?」
「ええ、そちらはもうタクミ殿のものですので、どうぞ」
「ありがとうございます」
宰相様の許可を得て、魔力紙を手に取ってみる。
確かに、魔力紙は魔力を帯びていた。だが、魔力を保持している人や、魔力の源である魔石から発するものとは違う感じがする。
「以前は魔力紙が作られていたんですよね?」
「ええ、もう数百年は昔ですが、当時は一部の紙職人が製作していたようです」
ん~……この感じはどちらかというと、紙を作って後から魔力を込めたというより……――
「……魔力を帯びたものを材料として練り込んでいるのかな?」
「タ、タクミ殿!? い、今、何とおっしゃいましたか!?」
「え?」
どうやら僕は思っていたことを口に出していたようだ。
「魔力を帯びたものを材料として練り込んだ、とおっしゃいましたよね?」
「……えっと、そうですね。言ったと思います」
「例えば、どんなものだとお思いになりますか?」
「ど、どんなもの?」
宰相様が、凄く期待のこもった目で見てくるんだけど……。
これって答えないと駄目かな? ……えっと、そうだな~。
「やっぱり魔石とかですかね?」
「魔石!」
「え、ええ、魔石を粉にしたものを混ぜ込んで作る、とか? あとは……紙の材料って木ですよね? 魔素を含んだ木を使ったり……それこそガヤの森の木とか……」
「ガヤの木!」
僕が魔力紙の材料になりそうなものを答えると、宰相様は大袈裟と思えるほどに反応を示した。
だが――
「まあ、そんなことは専門の職人さんが既に試していますよね?」
作り方が失伝してしまったとなると、それを再現しようとする研究者や職人が少なからずいるはずだ。僕が考えつくことなんて、きっとその人達が試しているに違いない。
「いいえ! 聞いたことがございません!」
「えっ?」
「今まではどの時点で、どのように魔力を注ぐかを検証したくらいで、先ほどタクミ殿がおっしゃったように材料自体に魔素を含んだものを使うという考えがありませんでした! その作り方は試してもらう価値がありそうです! すぐに研究所と工房に連絡をしませんと! 失われた技術が蘇るかもしれません!」
「ええぇぇぇー!!」
……僕はまた大事になりそうなことを言ってしまったのだろうか?
「魔石は何とかなりますが、問題はガヤの木ですね。あれはなかなか市場に流れませんから……ん? タクミ殿、もしかして……所持していますか?」
「……」
「その顔はお持ちですね」
宰相様は問いかけるように言っているが、確信している表情である。
何でわかったかな~? 僕って、そんなに顔に出ているのか?
「少しお譲りいただけますでしょうか?」
「……はい、わかりました」
「ありがとうございます!」
まあ、これで魔力紙ができて手に入るようになれば、僕としても好都合だ。そのためなら、ガヤの木の一本や二本……いや、十本でも提供しようじゃないか!
少し話が脱線したものの、こうして宝物庫から褒美の品を選んだ僕達は、撮影機と魔力紙をその場で貰い受けた。
宝物庫を後にした僕達は、宰相様と一緒に倉庫に移動してガヤの木の受け渡しをした。
それはすんなりと終わり、続いて城の厨房へ向かう。
約束していたクリームパン、あんパンの作り方を城の料理人に教えるためだ。
「今日はよろしくお願いします」
「……」
城の厨房で引き合わされた少々強面の料理人に僕が挨拶すると、彼は軽く頷いたものの、言葉は全く返してくれなかった。素人の僕がいきなり調理指導なんて、料理人の最高峰――城の料理人からしたら不愉快なことだからかな?
「料理長、陛下のご紹介でわざわざ来ていただいたのですよ。そんな人を相手に人見知りを発揮しないでください!」
「えっ!?」
ひ、人見知りだったの? しかも、この人が料理長!?
料理長と一緒にいたもう一人の料理人の言葉に、僕は驚いて目を見開いてしまった。
いや~、僕のことを快く思っていないとか、不機嫌とかではなく、ただ単に人見知りをしていたとは……。少し前のアレンやエレナみたいに隠れるまではしなくても、似たような反応を五十歳前後の男性がすると、少し笑えてくるものがあった。
「こんな料理長で本当に、本当にすみません! 腕は確かですので!」
「い、いえ、大丈夫です。気にしていませんから」
「ありがとうございます! あ、申し遅れました。私、副料理長を務めますワーグナーと申します。この度はご足労いただきありがとうございます! ほら、料理長、挨拶くらいしっかりなさってください!」
もう一人の料理人は副料理長だった。
副料理長――ワーグナーさんはとても畏まった態度で挨拶をした。
まあ、僕達はガディア国王であるトリスタン様からのご指名で来ているからな。その事情を知っているのなら仕方がない態度か?
「……カールと申します。本日はよろしくお願いします」
料理長――カールさんもか細い声だったが、しっかりと挨拶してくれた。
こんな性格でも城の料理長を務められるのは、ワーグナーさんの言う通り、相応の腕があるからなのだろう。あ、あとはワーグナーさんのフォローのお蔭かな?
「タクミと申します。改めまして、よろしくお願いします」
「アレンです」
「エレナです」
「「よろしくー」」
僕がもう一度挨拶をすると、すかさずアレンとエレナも挨拶をする。二人一緒にお辞儀をした後、「どう?」と言わんばかりに僕を見上げてくるので、二人を思いっきり撫でた。
すると、ワーグナーさんが遠慮がちに声を掛ける。
「あ、あの……」
「あ、すみません。えっと、聞いているかどうかわかりませんが、今日はパンを作る予定なんですけど……」
気を取り直して、僕は厨房の人達が今日の用件を把握しているのか確認する。
だって、今回教えるのは料理じゃなくてパンだ。なのに、この場にいるのは料理長と副料理長の二人。カールさんかワーグナーさんのどちらかに、パン職人という組み合わせならまだわかるんだが……。
「はい、聞き及んでおります! ですので、本日は我々二人に加え、パン職人が数名で指導を受けさせていただく予定です! 生地は仕込んでおいてよいとのことでしたので、パン職人は今、仕込みに入っております」
え? カールさん、ワーグナーさん。さらにパン職人数名? 人数多くない?
「パン職人さんだけでなく、料理長さん達もですか?」
思わず、そう口にしてしまった。
「もちろんですとも! 万が一にも作り方などを聞き漏らしたり、聞き間違いをしたりしてはいけませんから!」
「……そ、そうですか」
何だろう……この張り切りようは……。あ~、でも、王様や貴族とかに料理を提供するのだから、このくらいの覚悟がないと駄目なのかもしれないよな~。うん、そういうことで納得しておこう。
「では、早速始めましょうか?」
「はい! では、こちらにどうぞ!」
ここでは王族の食事はもちろん、城で働く者達の食事も作っているので、厨房はかなり広く、所属している料理人も相応の人数がいる。
ワーグナーさんの案内で厨房の奥へと進むと、厨房内の人達の視線が集まってきた。
「……あれがそうなのか?」
「らしいな。だが、俺達より若いんじゃないか?」
「じゃあ、あの話ってデマなのか?」
「そうかもな」
「おいおい! しかも、子供まで連れてやがるぞ。ここを何だと思っているんだ!?」
厨房の人達の中から、いろいろな言葉が聞こえてくる。
「す、すみません。うちの若い者が……」
ワーグナーさんの耳にも届いたのだろう。慌てたように謝ってくれた。
「あなた達の神聖な場所である厨房に、子供連れで来たのは事実ですから……まあ、仕方がないですよね~」
あれこれと言っていたのは、僕とあまり年頃の変わらない青年達だ。
あの年齢だと、城で働いていること自体を誇りに思っているだろう。そこに僕みたいな外部の人間が、料理長と副料理長を引き連れて堂々と闊歩していたら不快に思うよな。誰かの言葉の通り、アレンとエレナも連れて来ているし。
「おい! お前ら、無駄口を叩いている暇があるのか! 仕込みは終わったのかっ!! ああん? ここにある野菜の山の皮むきはどうしたっ!!」
「「「す、すみません!」」」
「すぐに始めろ!」
「「「はいっ!」」」
突然、カールさんが青年達に近寄っていき、怒鳴りつけ始めた。
さっきまでの態度とは大違いである。
「あの……すみません、カールさんって今の感じが本来の姿なんですか?」
「ああ、そうですね。さっきまでのタクミ様への振る舞いは、初対面の方だけに見せるものです。本当にすみません。もう少し……もう少し時間が経てば、タクミ様にも普通に話すことくらいはできるようになるはずなので……」
そうか。今の怒鳴っていた姿が通常のカールさんなんだ。
口数が少なすぎて料理長が務まるかどうか密かに心配してしまったが、そんなのは余計なお世話だったらしい。
「本当に大丈夫ですから、気にしないでください」
「「きにしな~い」」
その時、アレンとエレナが僕の言葉を繰り返す。
「ん?」
「「んにゅ~?」」
「おやおや?」
「「おやおや~♪」」
どうやら僕の口真似をして遊んでいるようだ。
「真似っこかい?」
「「まねっこー」」
「ふふっ、楽しいかい?」
「「たのしー」」
「そうか」
「「そうなのー」」
何だかんだ、しばらくの間、この真似っこは続いた。
「……?」
カールさんが戻ってくると、僕と子供達のやっていることに不思議そうな顔をした。
「ああ、失礼しました。カールさん、僕達のためにお手を煩わせてすみませんでした」
「……いえ、こちらこそ部下の躾がなっていなくて申し訳ありません」
僕が頭を下げると、カールさんもか細い声で謝罪を返した。
部下を叱っていた勢いはどこへやら、再び物静かなカールさんに戻っている。僕に慣れるまでにはまだ時間が掛かるようだ。
「「もどったー?」」
カールさんの態度の違いに違和感を覚えたのか、今度はアレンとエレナが不思議そうな顔をしていた。
「……え? あ……すみません……お恥ずかしいものをお見せしました」
カールさんは子供達の言葉の意味を理解すると、顔を赤く染めて項垂れてしまった。
「えっと……いかにも料理長って感じでしたよ」
「そ、そうですか?」
「ええ」
「あ、ありがとうございます」
僕がそう言うと、カールさんはさらに顔を赤らめた。……照れたのだろうか?
「「まっかー」」
見なかったことにしてあげたかったが、今日のアレンとエレナは容赦がなく、速攻で指摘する。
……カールさんは、凄く恥ずかしそうに顔を背けた。
パン職人を紹介してもらうと、いよいよパン作りを開始。
パン生地の用意はしっかりとされていたので、早速、中に入れるカスタードクリームと餡をさくさくと作っていった。
「こんな感じなんですが……どうですかね?」
今日は粒餡だけでなく、こし餡も作ってみて、調理を後ろから見ていたカールさん達に味見してもらった。そして、作り方を把握できたかどうかを確認すると――
「……大変勉強になります」
カールさんが眉間に皺を寄せてそう言った。
言葉だけ聞けば問題ない返答なのだが……表情と合っていないんだよな~。何か気になる点でもあったのだろうか?
「りょ、料理長! 感心しているのならもっと表情に出さないと、タクミ様に誤解されますよ! ――すみません、タクミ様っ! こう見えても料理長はこのクリームや赤豆の新たな調理法に感動しているんです!!」
「えっ!? そうなんですか?」
「って!! やっぱり誤解されていましたっ!?」
そうだね。ワーグナーさんの言うようには全然見えなかったからな。そうか、あれは感心している表情だったのか……。
「「むす~?」」
その時、アレンがカールさんを指差し、エレナが目を釣り上げるように目尻を上に引っ張った。
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