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番外編ーside セレスティアー
揺蕩う②
しおりを挟む乳房を大きな手を広げて包んでいたかと思うと、すぐに掌で先端をひどく弱い力加減で擦る。
(あっ…もっと触ってほしい…)
「…ふ、セレスティア…可愛い強請り方をして…堪らないな」
キスを交わしながら、自身の知らぬ間に背を反らして、ウィル様の掌に強く当ててしまっていた。
「あ…っ」
恥じ入る私を逃がさない様に、腰を抱き込まれる。
「貴女に煽られて、こんな風になっている」
お膝に乗ったことでウィル様の性器を挟んでいるような形になった。
その上、それで、私が一等おかしくなるところを、意地悪く擦ってらっしゃる。
「あっ…ッああ、ンッ」
「は…っ、セレスはこうして、私たちのを擦り合わせるとひどく、ッ濡れてくるね…。すぐに準備をしてくれる、本当に愛らしい…ン…」
そう仰っても、私を寝台へと寝かせて、脚を開かせる。
挿入って来てくださるなら、全く構わないけれど、これから始まることに逃げたくなる。
そうして、私のもう充分に濡れているところにそうっと指を辿らせた。
「あの、あの…!もう…くださっても…」
「だめだよ…何度も抱いた翌朝だったら、少しは大丈夫だけれど、きちんと解そう。」
私の必死の抵抗も、実を結ばず、ウィリアム様の長い指が私の中へと消えていく。
「あ…っう…っん」
「力を抜いて…?」
そんな風に仰っても、結局これからすることで強制的に力んでなど居られなくなる。
少しずつ、ウィル様のお顔があらぬところへと近づいて行ってしまう。
「ま…っまって、ください…っああっ」
「可愛い…まだ、慣れないのかい…?」
(ああ…息をかけないで…っ)
「ああッ」
先ほどまで咥内にいたウィル様の舌が、私がおかしくなる尖った場所に当てられる。
少し当たっただけでも、ガクガクと腰が動いてしまう。
「痛くない?」
「いた、くは、ないです…けど…、やめて」
「痛くないならやめない…だって君のここは僕の舌が当たる度に濡れて、締まるんだから…」
(ああ、正直な反応してしまう身体が恨めしい…!)
そう言って、ウィル様はその長い指で腹側を撫でる様にしながら指を増やしていく。その間も舌が――どうやっているのか――、包むような、吸う様な動きまでしだして、秘処はしとどに濡れているのが、伝ったもので分かる。
「あぁッやああっ、もうっああああんっ」
本当に自分が出しているのかと思うほど、あられもない声が寝室に響いて、恥ずかしくて堪らない。
(でも、だめ…!ここで本当にやめていただかなければ…。粗相をしてしまいそうだもの…っ)
遂には座る体制になったウィル様の顔の高さまで腰を持ち上げられて、じゅぷ、じゅぷっと舌を挿し込まれている。
必死に働かない頭を動かして、身もだえながらもウィル様の性器へと必死に指で触れる。
「っ、はあ…っこ、ら…セレス」
「ッウィル、さ、まっああっおねが、いします…っくださいませ…っは、あっ」
「…ッ!」
それが功を奏して、ウィル様はすぐさま私の腰を降ろして、その大きなものを私へと宛がってくださった。
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