底辺地下アイドルの僕がスパダリ様に推されてます!?

皇 いちこ

文字の大きさ
6 / 139
#1 マリエットホテル2504号室にて

1-6 マリエットホテル2504号室にて

しおりを挟む
深い口づけを交わすうち、体温が上昇した直矢はバスローブを脱ぎ去った。
覚えたばかりのキスが癖になったようで、シオンは舌先の愛撫に夢中だった。その間に、直矢は清潔な制服を器用に脱がしていく。ワイシャツのボタンをすべて外しにかかった時、シオンは恥ずかしそうに身を捩った。

「あっ……胸はダメ……!」
「……恥ずかしがらないでいい」

だが、咄嗟に胸元を隠した手は、容易に退かされてしまう。
激務の合間に鍛え上げられた、逞しい腕力には敵わない。はだけたシャツは滑り落ち、陶器のように滑らかな肌が露わになった。

「っ……乳首が大きくて……恥ずかしい、から……」

ナイトライトに照らされた、白い肌に咲く二つの果実。
桃色の面積は人一倍広く、外気に晒された頂きはぷっくりと勃ち上がっている。
思いがけない光景に、直矢は反射的に喉を鳴らした。

「本当だ……男の子でこんなに大きな子がいるとはね」
「うっ……だから、見られたくなかったのに……!」

未開発の肉体に、これほどいやらしい性感帯を秘めているとは。萎えさせるどころか、男の欲望をますます駆り立てた。

「……でも、いじめ甲斐があるな」
「ひっ……!?」

淫らな胸の尖りを、直矢は間近でじっと観察する。
これまで見たどれよりも張りのある膨らみを、舌で乳輪をなぞるように刺激した。

「あっ……んん……ぅ……!」

いじらしい突起に口づけ、舌先で舐ると、さらに硬さを帯びてくる。
未知の感覚に、シオンは堪らず背中を仰け反らせた。

「ふぁっ……!?はぁ、アぁっ……!」

コンプレックスに価値を見出す瞬間ほど、面白い慰み物はない。まっさらなキャンバスに、忘れられない快楽を教え込めるということだ。
直矢は優越感に浸りながら、愛撫の手を進めていく。うっすらと引き締まった腹筋から、慎ましいへその窪み、なだらかな下腹部へと。

視線を下へ落とせば、純白の下着の中で、可愛らしいモノが窮屈そうに存在を主張している。
ショーツのウエストバンドをずらして、直矢はわずかに笑みを溢した。布の中を覗き見れば、思わず嗜虐心をそそられてしまう。

「君は……女を抱いたこともないのかな」
「……っ……!?」

心無い辱めに、シオンは頬を真っ赤に紅潮させる。
図星なのだろう。きゅっと口を噤んで、黙ったまま視線を逸らしてしまう。

「……言わなくてもすぐにわかるさ」

反面、貞操を守り抜いてきたという事実は、男を存分に喜ばせた。
純潔を蹂躙する喜びほど、雄の支配欲を掻き立てるものはないからだ。

「あっ……ナオヤさん!?一体、何を……!」

繭に閉じこもった幼い蛹。
未成熟な肉体を花開かせるために、直矢はゆっくりと甘皮を捲っていく。

「あっ、あ……!そんなに剥かないでぇ……!」
「見てごらん。さくらんぼみたいに可愛い色をしてるよ」

優しく剥いてやると、充血した先端がぷるっと顔を出す。
穢れを知らない禁断の果実は、鮮やかなチェリーピンクに染まっていた。その途端、鈴口から先走りがとぷりと溢れ出す。戸惑いながらも、しっかりと感じているのだ。
あまりの痴態に本人は直視することもできない。とうとうシオンは涙を溢し始めた。

「っう……ひどいです……!さっきから意地悪なことばかり……」
「悪かった、許してくれ。優しくするから……」
「本当に……?」

直矢はあやすように、濡れた瞼に口づけた。心なしか、涙までも甘い。
漆黒に見えた髪はよく観察するとダークモーブで、ランプシェードの紫と相俟って艶やかだ。左目の下のほくろが、ベッドの上の青年をより官能的に見せていた。

直矢は再び唇を重ね、瑞々しい裸体を隈なく搔き抱いた。
キスを繰り返しながら腰を押し付け合っていると、直矢自身もまた硬く滾っていく。シオンは布越しに、肥大する質量を敏感に感じ取った。

「んっ……ナオヤさんのすごく大きくて……男らしい……」
「ああ……君のせいでこうなったんだよ」

視覚的な興奮のせいで、男の欲望は頂点に達しようとしている。
いつの間にか勃ち上がったペニスは、最早ショーツの中に収まりきれそうにない。

「俺のことも慰めてくれる?」
「でも……どうやって……?」

直矢は挑発的に微笑むと、豊かな双丘に手を伸ばした。
たわわに実った尻を弄り、奥まった窄まりに指先で触れる。シオンは目を見開いて、太腿をぶるりと震わせた。

「男同士だと……ここを使うんだってね」
「!そんな……所を……?」
「……怖いなら止めようか?」

眉を下げて困惑する様子のシオンだが、無理もない。
受け入れる側に大きな負担を強いるのだ。直矢も無理強いをするつもりもなく、一夜限りの関係を楽しめれば良かった。このまま眠ってしまっても構わない。
それほどまで、この生き物を愛らしく感じ始めていたのだ。

「っ……平気です……早く、大人になりたいから……」

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)

優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。 本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。

今日もBL営業カフェで働いています!?

卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ ※ 不定期更新です。

異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました

ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載

助けたドS皇子がヤンデレになって俺を追いかけてきます!

夜刀神さつき
BL
医者である内藤 賢吾は、過労死した。しかし、死んだことに気がつかないまま異世界転生する。転生先で、急性虫垂炎のセドリック皇子を見つけた彼は、手術をしたくてたまらなくなる。「彼を解剖させてください」と告げ、周囲をドン引きさせる。その後、賢吾はセドリックを手術して助ける。命を助けられたセドリックは、賢吾に惹かれていく。賢吾は、セドリックの告白を断るが、セドリックは、諦めの悪いヤンデレ腹黒男だった。セドリックは、賢吾に助ける代わりに何でも言うことを聞くという約束をする。しかし、賢吾は約束を破り逃げ出し……。ほとんどコメディです。  ヤンデレ腹黒ドS皇子×頭のおかしい主人公

イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした

天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです! 元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。 持ち主は、顔面国宝の一年生。 なんで俺の写真? なんでロック画? 問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。 頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ! ☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。

借金のカタに同居したら、毎日甘く溺愛されてます

なの
BL
父親の残した借金を背負い、掛け持ちバイトで食いつなぐ毎日。 そんな俺の前に現れたのは──御曹司の男。 「借金は俺が肩代わりする。その代わり、今日からお前は俺のものだ」 脅すように言ってきたくせに、実際はやたらと優しいし、甘すぎる……! 高級スイーツを買ってきたり、風邪をひけば看病してくれたり、これって本当に借金返済のはずだったよな!? 借金から始まる強制同居は、いつしか恋へと変わっていく──。 冷酷な御曹司 × 借金持ち庶民の同居生活は、溺愛だらけで逃げ場なし!? 短編小説です。サクッと読んでいただけると嬉しいです。

魔王の息子を育てることになった俺の話

お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。 「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」 現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません? 魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。 BL大賞エントリー中です。

溺愛の加速が尋常じゃない!?~味方作りに全振りしたら執着兄上たちの愛が重すぎました~

液体猫(299)
BL
毎日AM2時10分投稿 【《血の繋がりは"絶対"ではない。》この言葉を胸に、末っ子クリスは過保護な兄たちに溺愛されながら、大好きな四男と幸せに暮らす】  アルバディア王国の第五皇子クリスが目を覚ましたとき、九年前へと戻っていた。  巻き戻す前の世界とは異なるけれど同じ場所で、クリスは生き残るために知恵を振り絞る。  かわいい末っ子が過剰なまでにかわいがられて溺愛されていく──  やり直しもほどほどに。罪を着せた者への復讐はついで。そんな軽い気持ちで始まった新たな人生はコミカル&シリアス。だけどほのぼのとしたハッピーエンド確定物語。  主人公は後に18歳へと成長します(*・ω・)*_ _)ペコリ ⚠️濡れ場のサブタイトルに*のマークがついてます。冒頭のみ重い展開あり。それ以降はコミカルでほのぼの✌ ⚠️本格的な塗れ場シーンは三章(18歳になって)からとなります。 ⚠️若干の謎解き要素を含んでいますが、オマケ程度です!

処理中です...