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第1話 能力者管理機関
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施設から外に出ると、そこには武装をした50人ほどの集団がいた。
その集団は俺とノアの存在に気付くと、一斉に銃を向けてきた。
その集団のリーダーらしき人物が前に出てきて、口を開いた。
「君達は何だ?この施設の研究者か?」
それに対してノアは少しムッとしたように答えた。
「いいえ、私達はこの施設の研究者では無いわ、逆に人体実験に利用されていただけよ、そもそもここが何の施設かも知らないしね」
ノアがそう言うと、リーダーらしき人物は少し警戒を解いたようだった。
「だが君達のその紅い目は何だ?人間の目とは思えないが......」
俺は返答に困った。
素直についさっき吸血鬼化しましたと言ったところで信じてもらえるのだろうか。
俺が思考を巡らせていると、痺れを切らしたようにノアが口を開いた。
「私達は吸血鬼よ、と言っても元は人間だったわよ?あの研究者達にあちこちいじくりまわされてそうなっただけ」
普通の人間に『吸血鬼』などと言っても信じて貰えないと俺は思ったが、そのリーダーらしき人物は何かを考える素振りをし、信じられないことにはっきりと頷き、こちらに提案をしてきた。
「ずっとこの施設にいたのなら行くあても無いのだろう?ならば日本が密かに経営している能力者管理機関に来ないか?ある程度の仕事をすれば生活も保障しよう、それにあそこなら君達のようなイレギュラーが居ても違和感は無い」
「どうする?ノア」
俺はひとまずノアと相談しようと声をかけた。
「ここに居てもいずれ食糧が尽きて餓死するだけだしね、行っても見てもいいと思うわ」
話がついたので一応はその機関に行くことにした。
話を聞くとその聞くは能力者や魔術師等の特殊な人材を集め、いざという時のための戦力になるよう育てる機関らしい。
俺も身体能力が上がっただけで戦闘技術は身についていない。
もしもの時に備えるというのもあるが、能力者と戦うこともあるかもしれないので、戦闘技術は身につけていた方がいいだろう。
そんなことを考えている内にその機関についたらしい。
ひとまず俺は男子寮に、ノアは女子寮へ案内されることになった。
俺が指定された部屋に入るとまず玄関に見慣れない服とスマートフォンが置かれていた。
明日はその服を着て機関に来いということらしい。
とりあえず色々あって疲れていた俺は、部屋に置かれていたベッドに横たわり、そのまま寝ることにした。
その集団は俺とノアの存在に気付くと、一斉に銃を向けてきた。
その集団のリーダーらしき人物が前に出てきて、口を開いた。
「君達は何だ?この施設の研究者か?」
それに対してノアは少しムッとしたように答えた。
「いいえ、私達はこの施設の研究者では無いわ、逆に人体実験に利用されていただけよ、そもそもここが何の施設かも知らないしね」
ノアがそう言うと、リーダーらしき人物は少し警戒を解いたようだった。
「だが君達のその紅い目は何だ?人間の目とは思えないが......」
俺は返答に困った。
素直についさっき吸血鬼化しましたと言ったところで信じてもらえるのだろうか。
俺が思考を巡らせていると、痺れを切らしたようにノアが口を開いた。
「私達は吸血鬼よ、と言っても元は人間だったわよ?あの研究者達にあちこちいじくりまわされてそうなっただけ」
普通の人間に『吸血鬼』などと言っても信じて貰えないと俺は思ったが、そのリーダーらしき人物は何かを考える素振りをし、信じられないことにはっきりと頷き、こちらに提案をしてきた。
「ずっとこの施設にいたのなら行くあても無いのだろう?ならば日本が密かに経営している能力者管理機関に来ないか?ある程度の仕事をすれば生活も保障しよう、それにあそこなら君達のようなイレギュラーが居ても違和感は無い」
「どうする?ノア」
俺はひとまずノアと相談しようと声をかけた。
「ここに居てもいずれ食糧が尽きて餓死するだけだしね、行っても見てもいいと思うわ」
話がついたので一応はその機関に行くことにした。
話を聞くとその聞くは能力者や魔術師等の特殊な人材を集め、いざという時のための戦力になるよう育てる機関らしい。
俺も身体能力が上がっただけで戦闘技術は身についていない。
もしもの時に備えるというのもあるが、能力者と戦うこともあるかもしれないので、戦闘技術は身につけていた方がいいだろう。
そんなことを考えている内にその機関についたらしい。
ひとまず俺は男子寮に、ノアは女子寮へ案内されることになった。
俺が指定された部屋に入るとまず玄関に見慣れない服とスマートフォンが置かれていた。
明日はその服を着て機関に来いということらしい。
とりあえず色々あって疲れていた俺は、部屋に置かれていたベッドに横たわり、そのまま寝ることにした。
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