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第34話
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鬼人族メイドのために服が必要ということでメイド服をアラクネに用意してもらうことに。
アラクネ代表者のカランに頼みメイド服を準備してくれと頼む。
「分かりました、全力で作らせていただきます!」
いや、そんな全力とか、普通でいいよ?普通で。
鬼人族は掃除、洗濯は出来るのだが、料理が出来なかった。
いや、出来なかったというのは少し語弊があるかな。
うちの野菜はこの世界から見たら異世界の野菜なので調理方法が分からないのだ。
なのでしばらくは俺が教え、ある程度まで教え終わったらあとは自力でやってもらいたい。
俺も家庭科の授業、親の手伝い、一人暮らしでたまに程度の知識しか無いので頑張ってもらいたい。
コアに「料理(調理済み)」は出せるのかと聞いたら「出せるわけないでしょう」と言われてしまった、はいすみません。
夏の月がそろそろ終わるということでプール開きならぬプール閉めをすることに。
俺の教えた料理や創作料理がたくさん出てきた。
中には美味しかったものもあるので引き続き頑張ってもらいたい。
そして秋の月が始まった頃、マリーに呼ばれた。
大事な話とのこと、村のことかそれとも…。
「あ、村長…」
「お待たせ、どうしたんだマリー?」
「あの、その…わ、私と…えっと、け、結婚!しませんか…」
…あー、分かってた、分かってたことだけど、こうやって言われるとちょっと嬉しいな。
「マリーは俺のどこが好きなの?」
「え!?えっと…顔、もそうなんですが、ここにいるたくさんの人を受け入れてくれたり、野菜を分けてくれたり、優しいところ、ですかね…」
「そっか、分かった、結婚しよう」
「ほ、本当ですか…?」
「あぁ、俺も、大変なことはそんなに無かったけど、それでも俺のことを信用して支えてくれたマリーが好きだ」
「…う、うぅ…ひっく…」
えぇ!?泣かれたんだが!?なんで!?
「あーあ、村長マリー泣かせたー」
そこにエルフたちが出てきた。
「いや!泣かせたっていうか、え!?えっと、その、えー」
「あはは!冗談冗談、マリー嬉しくて泣いてるんだもんね」
「はい…!まさか受け入れてくれるとは思っていなかったので…」
「そんなことないさ、これから大変なこともあるだろうけど、俺のことを支え続けてくれたら、嬉しい」
「はい…!」
こうしてフリーデン村に1組の夫婦が生まれた。
アラクネ代表者のカランに頼みメイド服を準備してくれと頼む。
「分かりました、全力で作らせていただきます!」
いや、そんな全力とか、普通でいいよ?普通で。
鬼人族は掃除、洗濯は出来るのだが、料理が出来なかった。
いや、出来なかったというのは少し語弊があるかな。
うちの野菜はこの世界から見たら異世界の野菜なので調理方法が分からないのだ。
なのでしばらくは俺が教え、ある程度まで教え終わったらあとは自力でやってもらいたい。
俺も家庭科の授業、親の手伝い、一人暮らしでたまに程度の知識しか無いので頑張ってもらいたい。
コアに「料理(調理済み)」は出せるのかと聞いたら「出せるわけないでしょう」と言われてしまった、はいすみません。
夏の月がそろそろ終わるということでプール開きならぬプール閉めをすることに。
俺の教えた料理や創作料理がたくさん出てきた。
中には美味しかったものもあるので引き続き頑張ってもらいたい。
そして秋の月が始まった頃、マリーに呼ばれた。
大事な話とのこと、村のことかそれとも…。
「あ、村長…」
「お待たせ、どうしたんだマリー?」
「あの、その…わ、私と…えっと、け、結婚!しませんか…」
…あー、分かってた、分かってたことだけど、こうやって言われるとちょっと嬉しいな。
「マリーは俺のどこが好きなの?」
「え!?えっと…顔、もそうなんですが、ここにいるたくさんの人を受け入れてくれたり、野菜を分けてくれたり、優しいところ、ですかね…」
「そっか、分かった、結婚しよう」
「ほ、本当ですか…?」
「あぁ、俺も、大変なことはそんなに無かったけど、それでも俺のことを信用して支えてくれたマリーが好きだ」
「…う、うぅ…ひっく…」
えぇ!?泣かれたんだが!?なんで!?
「あーあ、村長マリー泣かせたー」
そこにエルフたちが出てきた。
「いや!泣かせたっていうか、え!?えっと、その、えー」
「あはは!冗談冗談、マリー嬉しくて泣いてるんだもんね」
「はい…!まさか受け入れてくれるとは思っていなかったので…」
「そんなことないさ、これから大変なこともあるだろうけど、俺のことを支え続けてくれたら、嬉しい」
「はい…!」
こうしてフリーデン村に1組の夫婦が生まれた。
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