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第32話
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「私たちをこの村に移住させてはもらえませんか?」
これは意外、鬼人族のほうからやってくるとは。
「とりあえずお話は中でしましょう」
エルダードワーフとエルフたちによって新しい家が出来ていたのでそこの応接室へ案内する。
鬼人族の代表者はヨルという女の人だった。
というか鬼人族、女の人しかいないね…。
「まず、移住という話ですが、特に断る理由は無いので受け入れます」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
「その前に、気になることがあるのでいくつか質問を、まず男の人は?」
「鬼人族の男は力が強いので全員連れていかれてしまいました…」
「連れていかれたというと?」
「魔族国の街の近くに村があったのですが、戦争のために連れていくと、そう言われ否応なく連れていかれてしまいました…」
「そうですか、それで村を離れたのですか?」
「それもありますが、そもそも私たちの待遇がいいわけではないので…」
なるほどなぁ。
「村長、村長は知らないかもしれませんが、我々亜人はそもそも人族、魔族両方から奴隷と同じような扱いをされているのです」
「は?なんだそれ、てか魔族と亜人って同じじゃないのか?」
「違いますね、魔族は魔神の血を引く者だけです、我々亜人はどちらかというと人族に近いので」
「アラクネも人族に近いのか?」
「アラクネの人形態を見たでしょう?実は元が人で蜘蛛形態が変化した姿とも言われています」
「そうなのか」
魔族も人族もとりあえず敵かな。
こんな世界に人族として俺を送り込むなんて神様ズは何を考えているんだか…。
「そういや俺も人族だけど、なにか思うところはないの?」
「「「え?」」」
部屋の中にいる全員が疑問の声を上げた。
「え?なに?」
「いえ、村長はなんというか、こう、人族でも魔族でなく、もっと高位の存在かと思っていました」
「え?」
「ですよね、人族が放つ嫌なオーラではなく、もっと、なんか神聖なオーラを放っているので」
「え?え?」
「嫌な匂いがしないのですごい人かと思っていた」
「え?え?え?」
鑑定って自分にも使えるのだろうか?
「ちょっと待ってね、鑑定!」
-----------------------------
【名前】ケンイチ
【年齢】11
【種族】亜神
【職業】賢者 剣王
【MP】測定不能
【スキル】アイテムボックス 全属性魔法
-----------------------------
「な…なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
これは意外、鬼人族のほうからやってくるとは。
「とりあえずお話は中でしましょう」
エルダードワーフとエルフたちによって新しい家が出来ていたのでそこの応接室へ案内する。
鬼人族の代表者はヨルという女の人だった。
というか鬼人族、女の人しかいないね…。
「まず、移住という話ですが、特に断る理由は無いので受け入れます」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
「その前に、気になることがあるのでいくつか質問を、まず男の人は?」
「鬼人族の男は力が強いので全員連れていかれてしまいました…」
「連れていかれたというと?」
「魔族国の街の近くに村があったのですが、戦争のために連れていくと、そう言われ否応なく連れていかれてしまいました…」
「そうですか、それで村を離れたのですか?」
「それもありますが、そもそも私たちの待遇がいいわけではないので…」
なるほどなぁ。
「村長、村長は知らないかもしれませんが、我々亜人はそもそも人族、魔族両方から奴隷と同じような扱いをされているのです」
「は?なんだそれ、てか魔族と亜人って同じじゃないのか?」
「違いますね、魔族は魔神の血を引く者だけです、我々亜人はどちらかというと人族に近いので」
「アラクネも人族に近いのか?」
「アラクネの人形態を見たでしょう?実は元が人で蜘蛛形態が変化した姿とも言われています」
「そうなのか」
魔族も人族もとりあえず敵かな。
こんな世界に人族として俺を送り込むなんて神様ズは何を考えているんだか…。
「そういや俺も人族だけど、なにか思うところはないの?」
「「「え?」」」
部屋の中にいる全員が疑問の声を上げた。
「え?なに?」
「いえ、村長はなんというか、こう、人族でも魔族でなく、もっと高位の存在かと思っていました」
「え?」
「ですよね、人族が放つ嫌なオーラではなく、もっと、なんか神聖なオーラを放っているので」
「え?え?」
「嫌な匂いがしないのですごい人かと思っていた」
「え?え?え?」
鑑定って自分にも使えるのだろうか?
「ちょっと待ってね、鑑定!」
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【名前】ケンイチ
【年齢】11
【種族】亜神
【職業】賢者 剣王
【MP】測定不能
【スキル】アイテムボックス 全属性魔法
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「な…なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
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