16 / 35
第16話
しおりを挟む
そういえばダンジョンの事を忘れてたな。
「ちょっとダンジョン攻略してくるわ」
「はーい…え?いやいや!そんなちょっとトイレ行ってくるみたいな感じで言わないでくださいよ!」
「だってダンジョンって結構有用なんだろ?攻略して損は無いだろ」
「ですが…」
「それに俺1人なら多分簡単に攻略出来るだろ、ってことで行ってくる」
「…分かりました、気を付けてくださいね」
そう言ってダンジョン攻略に向かったのが5時間くらい前。
そして今。
「あっさり最下層まで来ちゃったな…」
どうやらこのダンジョンは50階層が最下層らしい。
なぜ分かるのかって?
ご丁寧に階層の階段を降りたら「2階層」「3階層」「最下層」って書かれていたからな。
最後のボス部屋らしき扉を開ける。
ボスは首が3本ある狼、ケルベロスってやつだな。
戦いながら考える。
そういえば剣王ってスキルもらったのに剣使ってないな、魔法が便利すぎて。
まぁまた今度考えればいいか。
「フレイムヘイズ」
あっさりケルベロスを倒した。
ダンジョンの魔物たちは倒すと霧となって消え、ドロップ品を残す。
オーク、トラットディアー、ドリルラビットなど肉を落とす魔物が多かったので肉の確保はもしかしたら容易になるかもしれない。
最下層のボスを倒すとダンジョンコアの元に辿り着いた。
ダンジョンコアは触ると管理者権限を貰えるらしい。
ただし、既に管理者がいる場合、その管理者が死ぬか、権限を譲渡しないと新しい管理者にはなれないらしい。
「…これ、壊したらどうなるのかな」
ついボソッと言ってしまった。
すると。
「わー待って待って!壊さないで!」
と声が聞こえてきた。
「誰だ?」
「私です!ダンジョンコアです!壊さないで!」
「…ダンジョンコアって意思があるのか」
「いえ、意思があるのは私だけかと」
「?それはどういう」
「他のダンジョンコアと念話が出来るんですけど、みんな反応が無くて…」
「念話が届いてないだけじゃないのか?」
「いえ、念話は相手に通じているかどうか分かるんです、私の念話は届いてるはずなんですけど、反応が無くて…」
無視されてるのでは?とは言えないので黙っておく。
「まぁなんでもいいや、管理者権限を貰ってもいいか?」
「はいどうぞ!触ってください!」
ダンジョンコアを触ると少し光った。
「これでケンイチさんはこのダンジョンの管理者になりました!なんでも言ってください!」
「ダンジョンの場所って変えられるのか?」
「はい、私を持ち出せば変えられますよ」
「そうなのか、今住んでいる場所からここまでは遠いからな、少しでも近いほうがいいかと思って」
「そうなんですね!私を持ち出して、ダンジョンの出入口にしたいところに私を埋めれば可能です!但し、私を持ち出すとこのダンジョンは崩れるので中に人がいないかだけはちゃんと確認してくださいね」
「俺1人だけだから大丈夫だ、それじゃあ持ち出すぞ」
「あ、一階層まで転移させるのでそのまま持っていてください、転移します」
すると景色が変わり、一階層まで戻ってきた。
「それじゃ行くか」
「はい」
コアを外に持ち出すとダンジョンの出入口が崩れて無くなった。
そして転移で帰る。
「おかえりなさい、随分と早かったですね?」
「まぁな、結構あっさり攻略したぞ」
「それで、ダンジョンの管理者権限は取れましたか?」
「あぁ、というかダンジョンコアを持って帰ってきたぞ」
「…は?」
「ほら」
「どうも」
「…はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」
「ちょっとダンジョン攻略してくるわ」
「はーい…え?いやいや!そんなちょっとトイレ行ってくるみたいな感じで言わないでくださいよ!」
「だってダンジョンって結構有用なんだろ?攻略して損は無いだろ」
「ですが…」
「それに俺1人なら多分簡単に攻略出来るだろ、ってことで行ってくる」
「…分かりました、気を付けてくださいね」
そう言ってダンジョン攻略に向かったのが5時間くらい前。
そして今。
「あっさり最下層まで来ちゃったな…」
どうやらこのダンジョンは50階層が最下層らしい。
なぜ分かるのかって?
ご丁寧に階層の階段を降りたら「2階層」「3階層」「最下層」って書かれていたからな。
最後のボス部屋らしき扉を開ける。
ボスは首が3本ある狼、ケルベロスってやつだな。
戦いながら考える。
そういえば剣王ってスキルもらったのに剣使ってないな、魔法が便利すぎて。
まぁまた今度考えればいいか。
「フレイムヘイズ」
あっさりケルベロスを倒した。
ダンジョンの魔物たちは倒すと霧となって消え、ドロップ品を残す。
オーク、トラットディアー、ドリルラビットなど肉を落とす魔物が多かったので肉の確保はもしかしたら容易になるかもしれない。
最下層のボスを倒すとダンジョンコアの元に辿り着いた。
ダンジョンコアは触ると管理者権限を貰えるらしい。
ただし、既に管理者がいる場合、その管理者が死ぬか、権限を譲渡しないと新しい管理者にはなれないらしい。
「…これ、壊したらどうなるのかな」
ついボソッと言ってしまった。
すると。
「わー待って待って!壊さないで!」
と声が聞こえてきた。
「誰だ?」
「私です!ダンジョンコアです!壊さないで!」
「…ダンジョンコアって意思があるのか」
「いえ、意思があるのは私だけかと」
「?それはどういう」
「他のダンジョンコアと念話が出来るんですけど、みんな反応が無くて…」
「念話が届いてないだけじゃないのか?」
「いえ、念話は相手に通じているかどうか分かるんです、私の念話は届いてるはずなんですけど、反応が無くて…」
無視されてるのでは?とは言えないので黙っておく。
「まぁなんでもいいや、管理者権限を貰ってもいいか?」
「はいどうぞ!触ってください!」
ダンジョンコアを触ると少し光った。
「これでケンイチさんはこのダンジョンの管理者になりました!なんでも言ってください!」
「ダンジョンの場所って変えられるのか?」
「はい、私を持ち出せば変えられますよ」
「そうなのか、今住んでいる場所からここまでは遠いからな、少しでも近いほうがいいかと思って」
「そうなんですね!私を持ち出して、ダンジョンの出入口にしたいところに私を埋めれば可能です!但し、私を持ち出すとこのダンジョンは崩れるので中に人がいないかだけはちゃんと確認してくださいね」
「俺1人だけだから大丈夫だ、それじゃあ持ち出すぞ」
「あ、一階層まで転移させるのでそのまま持っていてください、転移します」
すると景色が変わり、一階層まで戻ってきた。
「それじゃ行くか」
「はい」
コアを外に持ち出すとダンジョンの出入口が崩れて無くなった。
そして転移で帰る。
「おかえりなさい、随分と早かったですね?」
「まぁな、結構あっさり攻略したぞ」
「それで、ダンジョンの管理者権限は取れましたか?」
「あぁ、というかダンジョンコアを持って帰ってきたぞ」
「…は?」
「ほら」
「どうも」
「…はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」
735
お気に入りに追加
1,410
あなたにおすすめの小説
異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!
元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜
ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。
社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。
せめて「男」になって死にたかった……
そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった!
もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
異世界転生でチートを授かった俺、最弱劣等職なのに実は最強だけど目立ちたくないのでまったりスローライフをめざす ~奴隷を買って魔法学(以下略)
朝食ダンゴ
ファンタジー
不慮の事故(死神の手違い)で命を落としてしまった日本人・御厨 蓮(みくりや れん)は、間違えて死んでしまったお詫びにチートスキルを与えられ、ロートス・アルバレスとして異世界に転生する。
「目立つとろくなことがない。絶対に目立たず生きていくぞ」
生前、目立っていたことで死神に間違えられ死ぬことになってしまった経験から、異世界では決して目立たないことを決意するロートス。
十三歳の誕生日に行われた「鑑定の儀」で、クソスキルを与えられたロートスは、最弱劣等職「無職」となる。
そうなると、両親に将来を心配され、半ば強制的に魔法学園へ入学させられてしまう。
魔法学園のある王都ブランドンに向かう途中で、捨て売りされていた奴隷少女サラを購入したロートスは、とにかく目立たない平穏な学園生活を願うのだった……。
※『小説家になろう』でも掲載しています。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
異世界でネットショッピングをして商いをしました。
ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。
それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。
これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ)
よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m
hotランキング23位(18日11時時点)
本当にありがとうございます
誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる