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第13話
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2週間、野営をしながらエルフの里へと向かった。
途中出会った魔物は皆仲良くお肉行きだ。
「この先です」
「この先って、里があるようには見えないんだが」
「行けば分かりますよ」
しばらくすると膜のようなものが身体に当たった。
膜をすり抜けるとそこにはちゃんと里があった。
「マジか…どうなってんだ?」
「さっき膜を通ったの分かりましたか?」
「あ、あぁ、確かにあったな」
「あれが隠蔽魔法なんです、敵対反応が無く、許可のあるものだけしか通れないんです」
「許可?俺許可なんて取ったか?」
「私たちがいるからです」
「なるほどな」
そのまま里の中を進むと周りのエルフたちがジロジロと俺たちを見てくる。
「…なぁ、なんか見られてないか?」
「人族が来るなんて初めてですからね、見られて当然でしょう」
「そっか」
里の中を更に進み、中心部辺りに来ると大きな家が見えてきた。
「あれが里長の家です」
扉をノックすると20歳くらいの男のエルフが出てきた。
というかエルフって大体20歳30歳くらいの見た目だし、どのエルフも美人かイケメンだからみんな同じに見えるんだよな。
「む?おぉ!マリーではないか!帰ってきたのか!」
「帰ってきたというか、ちょっと用事があって戻ってきただけなんだけどね、ただいまお父さん」
お父さん…お父さん!?
「紹介するわ、私のお父さんのガゼルよ」
「初めまして、ケンイチです」
「人族か…」
「お父さんやめて、ケンイチさんは人族でもいい人よ」
「…そうか、それで?用事とはなんだ?」
「実はね、野菜を売りにきたの」
「野菜だと?確かに冬の月を越えるには食料は足りないが…」
「餓死者も出てくるくらいでしょ?だからケンイチさんの野菜を売りにきたの」
「…売るほどの量があると言うのか?自分たちの食料も確保しながら」
「えぇ、問題ないわ」
「…まずは里長に話をしよう、中に入れ」
「はい、お邪魔します」
里長はどんな人かな。
途中出会った魔物は皆仲良くお肉行きだ。
「この先です」
「この先って、里があるようには見えないんだが」
「行けば分かりますよ」
しばらくすると膜のようなものが身体に当たった。
膜をすり抜けるとそこにはちゃんと里があった。
「マジか…どうなってんだ?」
「さっき膜を通ったの分かりましたか?」
「あ、あぁ、確かにあったな」
「あれが隠蔽魔法なんです、敵対反応が無く、許可のあるものだけしか通れないんです」
「許可?俺許可なんて取ったか?」
「私たちがいるからです」
「なるほどな」
そのまま里の中を進むと周りのエルフたちがジロジロと俺たちを見てくる。
「…なぁ、なんか見られてないか?」
「人族が来るなんて初めてですからね、見られて当然でしょう」
「そっか」
里の中を更に進み、中心部辺りに来ると大きな家が見えてきた。
「あれが里長の家です」
扉をノックすると20歳くらいの男のエルフが出てきた。
というかエルフって大体20歳30歳くらいの見た目だし、どのエルフも美人かイケメンだからみんな同じに見えるんだよな。
「む?おぉ!マリーではないか!帰ってきたのか!」
「帰ってきたというか、ちょっと用事があって戻ってきただけなんだけどね、ただいまお父さん」
お父さん…お父さん!?
「紹介するわ、私のお父さんのガゼルよ」
「初めまして、ケンイチです」
「人族か…」
「お父さんやめて、ケンイチさんは人族でもいい人よ」
「…そうか、それで?用事とはなんだ?」
「実はね、野菜を売りにきたの」
「野菜だと?確かに冬の月を越えるには食料は足りないが…」
「餓死者も出てくるくらいでしょ?だからケンイチさんの野菜を売りにきたの」
「…売るほどの量があると言うのか?自分たちの食料も確保しながら」
「えぇ、問題ないわ」
「…まずは里長に話をしよう、中に入れ」
「はい、お邪魔します」
里長はどんな人かな。
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