W職業持ちの異世界スローライフ

Nowel

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第12話

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1週間後、家が出来た。

「え、なんかでかくね?」

「そりゃ私たちとケンイチさんが住むんですからこのくらい大きくなきゃ」

「え待って、一緒に暮らすの?」

「え?」

「いや、俺てっきり別々の家なのかと思って…」

「あーすみません、そこら辺確認してませんでしたね」

「いや、こっちも確認不足だった」

「どうします…?」

「いやぁ、出来ちゃったものは仕方ないだろ、住むよ」

「そうですか、ではこちらです」

マリーに案内され中に入る。

「うおぉ、すげぇ、マジで家だ」

「家ですから、エントランスです、向こうに食堂とキッチン、こっちは倉庫、それで奥に部屋が10部屋あります」

「10部屋?少なくないか?」

「1部屋4人のつもりで作りましたから、あ、ケンイチさんは1人で使ってくださいね」

「もちろんだ、さすがに女の人と一緒の部屋は落ち着かない」

「…そのうち落ち着いてもらいたいんですけどね…」

「なんか言った?」

「いえ何も!とまぁこんな感じですね、仮の家としては上出来かと」

「これで仮か、ちゃんとしたやつが見てみたいな」

「順次作っていきますので」



そしてエルフの里に野菜を売りに行く日になった。

「そういえばケンイチさんの空間魔法に頼りきって食材預けてますけど、大丈夫ですか?」

「大丈夫って何がだ?」

「アイテムボックスってちゃんと数とか覚えておかなきゃいけないじゃないですか」

「あー、俺のは特別製なんだ」

「特別製?」

「こう、入れたものがリスト化されてウィンドウに現れるから気にしなくていいんだ」

「リスト?ウィンドウ?」

「あー、目の前に半透明の板が出てきて、そこに入れたものの種類や数が表示されるんだ」

「え!?なんですかそれ!ずるい!」

「いやずるいって言われてもなぁ…」

「…まぁいいです、行きましょうか」

「おう、スラとタイガはどうする?」

『行くー』

『スラが行くなら私は待機しています』

「分かった、んじゃ行こうか」

エルフの里へはここから2週間程の距離らしい。

全員で行くのも迷惑になりそうなので、俺とマリー、スラ、あと3人を連れて行くことに。

拠点に残る7人には1ヶ月分の食料を渡して倉庫に入れてあるし大丈夫だろう。

いざ出発!
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