W職業持ちの異世界スローライフ

Nowel

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第5話

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さて、次は何をしようか、と思っていると鳴き声が聞こえた。

「ギュイィィィ」

なんだかブタみたいなやつが来たな。

するとそのブタが俺目掛けて突っ込んできた。

うおっ!

「ウィンドカッター!」

風の刃が飛んでいき、ブタの首を掻っ切った。

ブタはドサッと倒れ動かなくなった。

初めて魔物を殺した、心臓がドキドキしている。

罪悪感はあったが、やらなきゃやられていた。

ここはそういう世界だ。

今後も敵対してくるやつには容赦なくいかなきゃ。

さて、このブタどうするかな。

確か血抜きをしないといけないんだっけ。

でもやったことないし、魔法でもそういったものは無いし…うーん。

仕方ない、今回は土魔法でこいつを肥料にするか。

ブタを肥料にし、土に戻す。

さて、この森には魔物がいることが分かったし、空間魔法に聖域って魔法があったからそれをかけるか。

聖域とは、敵対する魔物が近寄れなくなる魔法だ。

これをかけておけばこの周りはとりあえず安心、ということになる。

聖域魔法をかけると、少し空気が綺麗になった感じがする。

さっきよりも息がしやすい。

聖域魔法にはこんな効果もあるのか。

この聖域はどのくらいの範囲なんだろう?

巨木から歩いて確かめることに。



巨木を中心に半径500mくらいが聖域の範囲だな。

聖域から出ると息がしずらくなるのでそれで分かった。

範囲も分かったし帰ろうと思ったとき、ある魔物を見つけた。

あれは、スライムか?

そこには水色のスライムがいた。

ポヨンポヨンと跳ね、こちらに寄ってくる。

俺は今聖域の中だし、敵対してたら入れないと思うけど…。

スライムはそのまま聖域の中に入ってきた。

ってことは敵対はしてないってことか?

そのままスライムはポヨンポヨンと跳ねながら俺の元に来た。

「なんだお前、どうしたんだ?」

ポヨンポヨンと跳ね何かを伝えようとしている。

うん、分からん。

確か闇魔法に魔物を使役する魔法があったっけ。

「お前、俺と一緒に来るか?」

すると俺の周りをポヨンポヨンと跳ね回る。

嬉しい…のか?分からないけど。

「じゃあ、テイム」

するとスライムの足元に魔法陣が現れた。

「お前の名前はこれからスラだ」

『わぁい、ありがとうご主人』

魔物はテイムすると念話が使えるようになる。

これでスラの思っていることが分かる。

「いいんだよ、それで、スラはなんでこんなところに?」

『スラね、群れを追い出されちゃったんだ、だからどこに行こうか迷っていたの。そしたらすごく強い魔法の力を感じてここに来たの、それでご主人に会ったんだ』

すごく強い魔法の力…聖域魔法のことか?

「そうか、とりあえずこの聖域の中は安全だから好きに過ごすといい」

『わぁい、ありがとう!』

この世界に来て一日目、仲間が1匹増えました。
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