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第3話

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橋を渡り始めて20分ほどすると扉が見えてきた。

でっかい扉だなぁ、これを開ければいいのか?

「あぁ!!!ちょっと待って!!!」

女の人の声が聞こえ辺りを見回す。

すると上の方から誰かが降りてきた。

「間に合ってよかったぁ…。あなたね、今回の転移者は」

はい、鈴木健一と言います。

「初めまして、サーラルの神の1柱、水神のアクアスです」

アクアス様…1柱って言いましたけど、他に神様は何人いるんですか?

「私の他に火神ヤランディ、風神シルフィール、土神アースィル、光神ライクス、闇神ダークス、そして創造神のフリューム様がいます」

7神…多いですね。

「ふふっ、あなたの国の神々に比べたら全然少ないですよ」

それもそうか、八百万の神って言うもんな。

それで、水神様がなんの用で?

「あっそうそう、あなたそのままその扉開けたらダメよ」

えっ?どうしてですか?

「あなたまだ自分の身体創ってないでしょ、そのままだと魂のまま生きることになるわよ?」

マジか、それは困ります。どうしたら?

「今から身体を創るから、とりあえずどんな身体がいいか想像してみて」

うーん、元の世界じゃ身長が160くらいでバカにされたから190くらいは欲しいよなぁ。

それで髪は金…いや、銀髪のほうがかっこいいかな?

体格はスラッとしてるけど筋肉質で…。

って、俺こんないかにもな想像なんてするやつだったかな…、恥ずかし。

「あら、あなた気付いてないの?この橋を渡りながら若返ってるのよ?年相応でいいじゃない、私は好きよ」

マジか、そこら辺説明せずに送り出したな橋の神様。

「ま、とりあえず身体はこんな感じね………はい、創り終わったわよ、通ってもいいわ」

え?もう終わったんですか?

「神様をなめないでちょうだい、このくらい朝飯前よ」

おぉ、さすがは神様だ。

それじゃ、行ってきます。

「困ったときは教会でお祈りするのよ、力は貸せないけど相談くらいなら聞いてあげるから」

ありがとうございます。

俺は扉を開けた。

瞬間、目の前が真っ暗になった。
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