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番外編 街道の整備
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「街道の整備を本格的に始めるので重機をいくつか買わせてほしい」
ある年の世界会議のあと、ゼノ王が代表してそう言ってきた。
「街道の整備ですか、やっぱり車が道を通るには難しいですか?」
「あぁ、以前言っていたオフロード車?でないと厳しいと輸送者から言われてな」
オフロード車でもいいにはいいのだが、大きな荷物を運ぶには少し狭いのだ。
「ということで木を切り倒したり、木を運んだり、道を作る重機が欲しいのだ」
「もちろんいいですよ」
1台出すにはMPが1000万MPいるが、今の俺は3億MPある、つまり29台は出せるのだ。
「重機は買うんですか?レンタルですか?」
「買ってもいいのだが、民たちの税金を無駄には出来ないからな、レンタルだ」
「でも街道の整備ですよね?年単位で使うなら買った方が安いと思いますよ?」
「む、そうなのか、そこら辺は計算してどっちの方が安いかで決めよう」
その後、宰相さんと話をして買うことになったようだ。
全ての国で合わせたら10億円以上の出費だ。
10億かぁ、昔の俺なら手も届かない金額だけど、今の俺は月30億近く稼ぐとんでも野郎だからな。
買われた重機を現場に出すために各国の整備する道へ行ったりとこの時期は少しだけ忙しかった。
そして始まる街道整備。
重機の使い方は使いながら覚えると言われたが、説明書が付いていたのでそれを読むように伝えた。
そして約1年後、王都と街を繋ぐ道が1本出来たと言うので行ってみる。
「おぉ、見違えましたね、前はもっとガタガタだったのに」
「そうだろう、民たちにも手伝ってもらってここまで早く出来た。手伝いがなかったらもっと遅かっただろう」
同じ頃、他の国からも道が1本出来たという連絡が入り色んな国へと向かった。
そしてどの国からも。
「「「是非1番最初はジュンに走ってもらいたい」」」
と言われた。
せっかくなので、例の赤い車…ではなくファンボルギーニの白い車で走ることに。
「おぉ、まぁ向こうの世界に比べたらまだまだだけど、全然走れるな」
ファンボルギーニの白い車を見たヨハネス王が
「私も乗せてくれ!」
と迫ってきた以外は特に問題は無かった。
あとは他の街道、国と国を結ぶ道も出来たらいいな。
しばらくして輸送をしている人達から感想が来た。
「前よりも簡単に進むようになった」
「明らかに変わった、もっと便利になることを期待する」
「馬車の方がいいとか言ってごめんなさい」
など整備されて良かったという意見が多かったようだ。
この街道の整備は数十年続き、最終的にはほとんどの道が整備され、車が行き交うようになった。
ある年の世界会議のあと、ゼノ王が代表してそう言ってきた。
「街道の整備ですか、やっぱり車が道を通るには難しいですか?」
「あぁ、以前言っていたオフロード車?でないと厳しいと輸送者から言われてな」
オフロード車でもいいにはいいのだが、大きな荷物を運ぶには少し狭いのだ。
「ということで木を切り倒したり、木を運んだり、道を作る重機が欲しいのだ」
「もちろんいいですよ」
1台出すにはMPが1000万MPいるが、今の俺は3億MPある、つまり29台は出せるのだ。
「重機は買うんですか?レンタルですか?」
「買ってもいいのだが、民たちの税金を無駄には出来ないからな、レンタルだ」
「でも街道の整備ですよね?年単位で使うなら買った方が安いと思いますよ?」
「む、そうなのか、そこら辺は計算してどっちの方が安いかで決めよう」
その後、宰相さんと話をして買うことになったようだ。
全ての国で合わせたら10億円以上の出費だ。
10億かぁ、昔の俺なら手も届かない金額だけど、今の俺は月30億近く稼ぐとんでも野郎だからな。
買われた重機を現場に出すために各国の整備する道へ行ったりとこの時期は少しだけ忙しかった。
そして始まる街道整備。
重機の使い方は使いながら覚えると言われたが、説明書が付いていたのでそれを読むように伝えた。
そして約1年後、王都と街を繋ぐ道が1本出来たと言うので行ってみる。
「おぉ、見違えましたね、前はもっとガタガタだったのに」
「そうだろう、民たちにも手伝ってもらってここまで早く出来た。手伝いがなかったらもっと遅かっただろう」
同じ頃、他の国からも道が1本出来たという連絡が入り色んな国へと向かった。
そしてどの国からも。
「「「是非1番最初はジュンに走ってもらいたい」」」
と言われた。
せっかくなので、例の赤い車…ではなくファンボルギーニの白い車で走ることに。
「おぉ、まぁ向こうの世界に比べたらまだまだだけど、全然走れるな」
ファンボルギーニの白い車を見たヨハネス王が
「私も乗せてくれ!」
と迫ってきた以外は特に問題は無かった。
あとは他の街道、国と国を結ぶ道も出来たらいいな。
しばらくして輸送をしている人達から感想が来た。
「前よりも簡単に進むようになった」
「明らかに変わった、もっと便利になることを期待する」
「馬車の方がいいとか言ってごめんなさい」
など整備されて良かったという意見が多かったようだ。
この街道の整備は数十年続き、最終的にはほとんどの道が整備され、車が行き交うようになった。
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