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第24話

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その後レオンさんと空いている土地を何ヶ所か巡り、いい場所を探した。

「この家、取り壊せたらいい場所になると思いますね」

「ここにしますか?分かりました、すぐにこの家は取り壊しましょう」

そうして決まったのが広場に近い場所だった。

取り壊しは魔法を使って3日ほどで済むらしい。

忘れていたけど、この世界って魔法があるファンタジーな世界だったな。



取り壊しが終わる3日の間にセルベの街にもあるスラムへ行く。

やはり仕事がしたいけど出来ない人が多いようで、仕事が与えられる上に給料も出ると聞いたらやる気を出した。

王都のときと同じように説明し、「ゲートオープン」でジェイシティに入れ好きな店に入るよう言った。

すると1人の女の人から声をかけられた。

「あの、オーナー」

「はい、どうしました?」

「私、今雑貨屋で働いているんですけど、ゲームセンターでも働きたいんですが」

「あぁそうなの、好きにしたらいいよ、どこで働こうと穴埋めはアンドロイドがしてくれるし、好きなときに好きなだけ働いて、ただ働いていないのに給料だけ欲しいはダメだからね」

「はい!ありがとうございます!」

どの人がどのくらい働いているのかはアンドロイドを管理しているアリスとゼンが分かっている。

給料は20万出すと言ったが、それはしっかり働いて20万だ。

たった1日だけ来て20万くださいなんてことは許されない。

1回目は注意、2回目は警告、3回目でジェイシティ入店禁止にするようにアリスとゼンには伝えてある。

まぁ今のところそんな人はいないが。

みんな楽しそうに働いている。

そうして3日後、家が完全に取り壊されたので扉を設置する。

「これでこの街にもジェイシティが…」

王都での噂を聞いていたのか、レオンさんがソワソワしている。

「それでは、セルベの街でのジェイシティ、正式オープンです」

わぁぁとお客さんが扉に入っていく。

ふっふっふ、これでまた売上が伸びるぞ。

追加店舗も600店舗を超えた。

そろそろ全店舗が追加し切れる頃だ。

次に追加出来るMPを1番使う店舗は…。

旅行代理店の2000万MPか。

「なぁアリス、旅行代理店ってなにするんだ?」

《ジェイシティの旅行代理店は旅行の企画をし販売します》

「でもこの世界の乗り物って馬車くらいだろ?」

《ここはジェイシティですよ?車から飛行機、船まであります》

アリスさんがドヤ顔をする。

さすがはジェイシティ、なんでもありだな。

 《しかし、到着側に出張扉がないと行けないため、行ける場所は限られます…頑張ってくださいね》

なんだか出張扉を置きまくれと言われた気がする。

とりあえず旅行代理店は後だな。

まずは出張扉を置くことに専念しよう。

ということでここから出張扉を置きまくるための日々が始まる。

王都とセルベの街には置けたので次はどこがいいかと王都の商人ギルドマスターであるベルトさんに相談すると、海産物がたくさん取れるシリュウの街、隣の帝国からの行き来が盛んであるヤルオックの街、これまた隣の獣王国からの行き来が盛んであるアイルホーンの街、この3ヶ所には置いた方がいいと言われた。

セルベの街から1番近いのはヤルオックの街、セルベから4日の距離だ、次に近いのはシリュウの街、1週間、最後に王都から近いのがアイルホーン、6日だ。

まずはヤルオックの街、領主に王様からの手紙を見せると2つ返事で許可してもらえた。

次にシリュウの街、これまた領主に手紙を見せるとまずはジェイシティに入れてくれと言われた。

そしてジェイシティの良さを知ってOKをもらえた。

最後にアイルホーンの街、これは王都から向かった。

同じくOKをもらい扉を設置。

これでこの国…この国の名前なんて言うんだ?

「アリス、今更なんだがこの国の名前ってなんていう名前なんだ?」

《本当に今更ですね…キュリオン王国です、王はゼノ・マーカス・キュリオン、王妃がマリア・マーカス・キュリオンです》

キュリオン王国か、隣がデライト帝国でもうひとつ隣がガスパル獣王国ね。

それにゼノさんってそんな名前だったんだ。

「デライト帝国の王は誰なの?」

《デライト帝国の王はイクステンド・フォンヌ・デライトです》

「獣王国の方は?」

《獣王国の王はダンケルク・バーライド・ガスパルです》

なるほどなぁ、これからお世話になるかもしれないしちゃんと覚えておこ。

《オーナーが覚えていなくとも私が分かりますのでご安心を》

…俺信頼されてない?
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