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仲間のカタチ
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ボスはここまで積極的な人だっただろうか。初めて抱かれた時は契約が関係していたし、その行為を提案したのも俺の方だ
“Error”の影響によるものだとしたら、それを正してから元の世界へ戻ってもらうのが俺達の役目である。
(……エースはもう、その気になっている。これは、いいのか…?ずっと、何だか…)
その拭えぬ違和感がはっきりせず、心はもやもやしていた。ボスが求めてくれるならきちんと応えたいはずなのに
「どうしたの?顔が険しいよ」
「……何でもない」
マスター、と横からエースがボスを呼び掛ける。ボスがそちらを見ると、頬に手を添えられ微笑んでから唇を重ねた。
(…ああ、でも)
エースに先を越されるのは悔しい、初めにボスと出会ったのは他ならぬ俺だ
俺はしゃがみ込んでからボスの陰茎を優しく撫でて勃起を促した。
「せっかちだな~ でもそれなら……特別にお願いしようかな」
舌先で全体的に舐め、次第にそれは硬度を保ち始めた。
「ん、んっ……ふ…」
ずっと頭に巡るのは、この行為自体が契約でも何でもなく性行為が目的だということ
それでもボスだからと、そう思いながら溢れる先走りを舐め取りながら上下に刺激を促す。
同時に手を後ろに回して解す。無自覚だったが、既に受け入れる準備は出来ていたようだった。
するとボスの腕が伸びてそのまま指を挿入された。俺は小さく跳ね、見上げればボスの火照った顔が見えた。
「すぐイれたくなっちゃうよ」
「ボスなら――――」
微笑んだボスとやや驚いた表情のエースが見えた。
「大丈夫、キスしてあげるよ」
ボスはエースにそう言ってぺろりと彼の唇を舐め上げた。逆にそれが羨ましくもあったが、ボスを独り占めすることは出来ない
正常位の形を取ってボスの影が出来ると同時に、亀頭が尻へ擦り付けられる。
「っあ…は、うッ……んぐ…!っあ!ん…はぁッ」
挿入されたかと思えばすぐに腰が動き出し、息をつく暇もなく喘ぎが漏れる。
ボスとエースはキスをしていて、それを見て俺自身も興奮しているのか勃起していた。
腰は自然に揺れ、己を扱きながら2人のキスを見て先走りを溢れさせた。
「あっ…あぁ、んぅ…!…っあ、…ん」
俺もボスとキスがしたい、なんて思いながらぐっと堪える。すると身体中がびくんと痺れるような快感を得た。
「んあぁッ…!?な、んん…!そ、こ…ダメ、ダメっ…」
顔を左右に振るとボスは一旦エースとのキスをやめ、わざと腰を押し進めてきた。
「ッ!?あ、はあぁっ!…ひ、あぁっ」
「乳首触ってあげて、喜ぶと思う」
ボスがエースにとんでもない事を言い、彼は俺を見た。俺の顔は、きっとだらしなくなっているだろう
「ん、うぅッ!ダメだ、エースっ…今は」
無理だと意思表示するも、エースは構わず乳首を指先でコリコリとこねてきた。
「ふっ、う…!や、め…あぁッ!ひ、あっ」
緩く律動が再開され、訳が分からなくなり始めていた。自らの先走りもとろとろと溢れ返っている。
エースもこねるだけでは飽きたのか、顔が近付き舌先が乳首を捉えた。そして何度も舐めてきたかと思えばちゅっと吸われる。
「ボスッ、あっ…エース、んっ…!うあぁッ!」
びゅるりと射精したが、構うことなくボスは派手に腰を打ち付けてきた。エースもボスに従って細かく刺激してくる。
「っあ!イっ、ひ…!はっ、あぁッ、や……また、んぅっ!」
「はぁ~…最高に、気持ちイイよ……」
もしかしたら喜ぶべきところ、なのかもしれないがそれどころではなかった。
(な、何か……何だ、これ…分からない…!)
射精したばかりなのに、またイきそうになってる。ボスも良い所ばかりを攻めてくることもあって視界もチカチカするし思考もままならない
それでも分かることは、ボスだけではなくエースも俺を見て興奮していた。
「はっ、あぁっ…!んんッ…あ、くぅっ!」
ぷしゃっと透明の液体が陰茎から勢いよく出た。自らの意思で止めることは叶わず、呼吸するだけで精一杯だった。
「うぉっ…!…おお、すごいな」
ボスは驚いた表情を見せたが、その後に少しだけ怪しく微笑んだのが見えてゾクリとしたし気持ちが高揚した。
本来、これらの行為はこの世界においては意味を成さない―――はずだった。
しかしいつからだったか、それを以てマスターを護る為の契約になるものだと認識していた。
契約をする事でマスターを守り、身の安全を保証する。マスターが居なければ俺達も消えてしまう可能性があるからだ
と、まあ…このように小難しい事を考えるべきなのだろうが、それよりも今は目の前の状況に興奮していた。
リヒトがこんなにも、情欲をそそられる存在になろうとは考えもしなかった。
“Error”の影響によるものだとしたら、それを正してから元の世界へ戻ってもらうのが俺達の役目である。
(……エースはもう、その気になっている。これは、いいのか…?ずっと、何だか…)
その拭えぬ違和感がはっきりせず、心はもやもやしていた。ボスが求めてくれるならきちんと応えたいはずなのに
「どうしたの?顔が険しいよ」
「……何でもない」
マスター、と横からエースがボスを呼び掛ける。ボスがそちらを見ると、頬に手を添えられ微笑んでから唇を重ねた。
(…ああ、でも)
エースに先を越されるのは悔しい、初めにボスと出会ったのは他ならぬ俺だ
俺はしゃがみ込んでからボスの陰茎を優しく撫でて勃起を促した。
「せっかちだな~ でもそれなら……特別にお願いしようかな」
舌先で全体的に舐め、次第にそれは硬度を保ち始めた。
「ん、んっ……ふ…」
ずっと頭に巡るのは、この行為自体が契約でも何でもなく性行為が目的だということ
それでもボスだからと、そう思いながら溢れる先走りを舐め取りながら上下に刺激を促す。
同時に手を後ろに回して解す。無自覚だったが、既に受け入れる準備は出来ていたようだった。
するとボスの腕が伸びてそのまま指を挿入された。俺は小さく跳ね、見上げればボスの火照った顔が見えた。
「すぐイれたくなっちゃうよ」
「ボスなら――――」
微笑んだボスとやや驚いた表情のエースが見えた。
「大丈夫、キスしてあげるよ」
ボスはエースにそう言ってぺろりと彼の唇を舐め上げた。逆にそれが羨ましくもあったが、ボスを独り占めすることは出来ない
正常位の形を取ってボスの影が出来ると同時に、亀頭が尻へ擦り付けられる。
「っあ…は、うッ……んぐ…!っあ!ん…はぁッ」
挿入されたかと思えばすぐに腰が動き出し、息をつく暇もなく喘ぎが漏れる。
ボスとエースはキスをしていて、それを見て俺自身も興奮しているのか勃起していた。
腰は自然に揺れ、己を扱きながら2人のキスを見て先走りを溢れさせた。
「あっ…あぁ、んぅ…!…っあ、…ん」
俺もボスとキスがしたい、なんて思いながらぐっと堪える。すると身体中がびくんと痺れるような快感を得た。
「んあぁッ…!?な、んん…!そ、こ…ダメ、ダメっ…」
顔を左右に振るとボスは一旦エースとのキスをやめ、わざと腰を押し進めてきた。
「ッ!?あ、はあぁっ!…ひ、あぁっ」
「乳首触ってあげて、喜ぶと思う」
ボスがエースにとんでもない事を言い、彼は俺を見た。俺の顔は、きっとだらしなくなっているだろう
「ん、うぅッ!ダメだ、エースっ…今は」
無理だと意思表示するも、エースは構わず乳首を指先でコリコリとこねてきた。
「ふっ、う…!や、め…あぁッ!ひ、あっ」
緩く律動が再開され、訳が分からなくなり始めていた。自らの先走りもとろとろと溢れ返っている。
エースもこねるだけでは飽きたのか、顔が近付き舌先が乳首を捉えた。そして何度も舐めてきたかと思えばちゅっと吸われる。
「ボスッ、あっ…エース、んっ…!うあぁッ!」
びゅるりと射精したが、構うことなくボスは派手に腰を打ち付けてきた。エースもボスに従って細かく刺激してくる。
「っあ!イっ、ひ…!はっ、あぁッ、や……また、んぅっ!」
「はぁ~…最高に、気持ちイイよ……」
もしかしたら喜ぶべきところ、なのかもしれないがそれどころではなかった。
(な、何か……何だ、これ…分からない…!)
射精したばかりなのに、またイきそうになってる。ボスも良い所ばかりを攻めてくることもあって視界もチカチカするし思考もままならない
それでも分かることは、ボスだけではなくエースも俺を見て興奮していた。
「はっ、あぁっ…!んんッ…あ、くぅっ!」
ぷしゃっと透明の液体が陰茎から勢いよく出た。自らの意思で止めることは叶わず、呼吸するだけで精一杯だった。
「うぉっ…!…おお、すごいな」
ボスは驚いた表情を見せたが、その後に少しだけ怪しく微笑んだのが見えてゾクリとしたし気持ちが高揚した。
本来、これらの行為はこの世界においては意味を成さない―――はずだった。
しかしいつからだったか、それを以てマスターを護る為の契約になるものだと認識していた。
契約をする事でマスターを守り、身の安全を保証する。マスターが居なければ俺達も消えてしまう可能性があるからだ
と、まあ…このように小難しい事を考えるべきなのだろうが、それよりも今は目の前の状況に興奮していた。
リヒトがこんなにも、情欲をそそられる存在になろうとは考えもしなかった。
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