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第2章番外編

幸せに(永凛side)

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胸クソ悪い話です。
(読み飛ばしてもいいです!)

「英妃いえ、皇后に昇進おめでとうございます。」
と、侍女の栄女(えいじょ)がいった。
「ふふ、あなたのお陰よ。あの女を追い出せたわ。」 「いいえ、あなたがより皇后に相応しいですからよ、
」と、いった。
昨日、英妃は皇后になるための儀式が終わった。
「皇后、明さまがおなりです。」
「まぁ、明さまが?」
「ええ。」
明さまはわたくしのこ・い・び・と・よ。と、皇后がいう。
(気持ち悪。)
「お通しなさい♡」
「はい。」
皇后は、明さまにあちこち抱かれる。
「んん。」
「ああ。愛おしいですね。」
「あんん。」
そして、そんな皇后は1週間前に陛下の御子を妊娠したのだ。
しかし、一部の人からは
「陛下は、以前あそこがはれて子ができないと診断されたらしいぞ?」
「まじかよ。じゃあ、皇后が…。」
「しっ。お前、捕まりたいのか?」
「い、いや。」
そう、この子の父親は陛下ではなく明さまだ。
明さまは、この国の神官で体の関係をもっていた。
「ふふ。上等ね。」
「ええ。そうでございますね。」
「そうだわ。陛下が子ができないとされた診断書は?」
「もちろん、処分しましたわ。」
「ふふ。」
そして、栄女は外にでる。
「なにいってんのよ?私の妹の夫である明さまと不倫?」
そう。栄女は、妹は英妃と夫が不倫し離婚。
衰弱し、いまは昏睡状態になっている。
本名も栄女ではなく永凛である。
「あ、栄女さん。」と、明から声をかけられた。
「なにでございますか?」
「永満がどこにいるかしってるか?」
「え…?」
永満。それは、私の妹で彼の元妻だ。
「騙されたんだよ!」
「えっと…?」
「俺は、永満を愛していた。しかし、俺はあの女に騙され借金した。借金を返す代わりにあの女と体の関係をもった。永満に苦労はさせたくなかった…。のに、どこからきいたのか永満は俺に離婚届を引っ張り出しそのまま離婚したんだ。っ、すべてはあの皇后のせいだ…。」
「あの…?」
「…ああ。すまない。」
「貴方が永満の姉永凛に似てるから。」
「!」
「あの…。」
私は、あの後彼を永凛の元へ連れていった。
彼は、寝たきりの永凛に触れ、
「俺だ…明だよ。」
永凛は、明の声に気づき目をさめた。
「どう…して?あなたはあの英妃と…。」
「ち、違う!」
「俺は…。」
あの後、私は皇后の侍女をやめそして恋人と結婚。
再婚した妹夫妻と共にラーサル帝国へ移住した。
「ねぇねぇ、アルが。」
アルは、永凛と明さんの間の子供だ。
「あら、そうなの!?」
「ふふ。ええ。」
いまは、幸せに暮らしている。
ちなみに、明さんは英妃とする際は必ず睡眠薬を飲ませ実際はなにもしなかったそうだ。
そのため、子は明さんの子ではなく他の男とだろう。との事だった。
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