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ラーサル帝国へ
アレク様の御先祖様
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私とアレク様は皇宮の真ん中の道を歩ていると、段々と石が積もっていた。
そして、門の看板にはお墓と書いてある。
ここには、アレク様の御先祖様が静かに眠っている。
ラーサル帝国は二人の物語から始まる。
それが、ウィル公とシェンロン様から始まる。
お二人は初代皇帝と初代皇后だ。
「ついたぞ。」
「うわぁ。」
周りは豪華というより質素だったがとても美しかった。
そして、奥にはウィル公とシェンロン様のお墓があった。
「実は、我らラーサル帝国の皇族や貴族が婚約者を迎える時結婚式を行う前に新郎は新婦を新郎の御先祖様と合わせるんだ。そして、御先祖様は新婦と出会う。ほら、あそこに丸い鏡があるだろう?」
と、指を指す。その鏡は石の上にあり、綺麗で周りは花の飾りがあった。
「はい。」
「その鏡に女神様の顔が写れば新婦は慎ましい。そして、花が表れたら優しい。蝶があらわれたら誰とでも仲良くなれる。だが、悪魔の顔があらわれたら、御先祖様に認められず結婚は出来ない。なぜなら、悪魔が現れることは悪女ということだ。」
「そうなのですね。」
「ただ、女神様だけ。と、いうようにひとつだけではなく悪魔以外の全部が現れるということは稀でいうならば完璧で御先祖様もべた褒めってことだ。」
「な、なるほど。」
「ほら、鏡に。」
「はい。」
鏡に触れてみると、
「スゥゥゥー」と、吸い込まれる音がした。
「ぽんっ。」と、音がして見てみると、
女神様の顔と、蝶、花があらわれた。
「うわぁ。」
「やっぱり、そうだよなー。」
「?アレク様?」
「い、いや。なにも。」
「そうですか?」
「ああ。さぁ、いこう。」
「は、はい。」
そして、私はアレク様に寄ったけどなかなかアレク様は動かなかった。
「アレク様?」
「何者だ?」
「え?」
「ハッハッハ!!さすがは、ラーサル帝国の皇太子だけはある!!」と、男の声が聞こえた。男の数は12人ぐらいだろうか。
「アレク様。」
「大丈夫だ。エルサ、俺の胸に。」
「えっ、こうですか。」
私は、アレク様の胸に身を預けた。
「ああ。こうだ。よし!」
「え!」
なんと、アレク様は私をお姫様だっこしたのだ。
「え、アレク様?」
「エルサ、君は危なくなったら全力で逃げて構わん。」
「え。」
確かに、アレク様が私を守り全員倒すのは難しいかもしれない。
でも、私は信じる。
アレク様が負けないことを!!
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ゆいかです!
いつも、ご覧いただきありがとうございます!!
そして、門の看板にはお墓と書いてある。
ここには、アレク様の御先祖様が静かに眠っている。
ラーサル帝国は二人の物語から始まる。
それが、ウィル公とシェンロン様から始まる。
お二人は初代皇帝と初代皇后だ。
「ついたぞ。」
「うわぁ。」
周りは豪華というより質素だったがとても美しかった。
そして、奥にはウィル公とシェンロン様のお墓があった。
「実は、我らラーサル帝国の皇族や貴族が婚約者を迎える時結婚式を行う前に新郎は新婦を新郎の御先祖様と合わせるんだ。そして、御先祖様は新婦と出会う。ほら、あそこに丸い鏡があるだろう?」
と、指を指す。その鏡は石の上にあり、綺麗で周りは花の飾りがあった。
「はい。」
「その鏡に女神様の顔が写れば新婦は慎ましい。そして、花が表れたら優しい。蝶があらわれたら誰とでも仲良くなれる。だが、悪魔の顔があらわれたら、御先祖様に認められず結婚は出来ない。なぜなら、悪魔が現れることは悪女ということだ。」
「そうなのですね。」
「ただ、女神様だけ。と、いうようにひとつだけではなく悪魔以外の全部が現れるということは稀でいうならば完璧で御先祖様もべた褒めってことだ。」
「な、なるほど。」
「ほら、鏡に。」
「はい。」
鏡に触れてみると、
「スゥゥゥー」と、吸い込まれる音がした。
「ぽんっ。」と、音がして見てみると、
女神様の顔と、蝶、花があらわれた。
「うわぁ。」
「やっぱり、そうだよなー。」
「?アレク様?」
「い、いや。なにも。」
「そうですか?」
「ああ。さぁ、いこう。」
「は、はい。」
そして、私はアレク様に寄ったけどなかなかアレク様は動かなかった。
「アレク様?」
「何者だ?」
「え?」
「ハッハッハ!!さすがは、ラーサル帝国の皇太子だけはある!!」と、男の声が聞こえた。男の数は12人ぐらいだろうか。
「アレク様。」
「大丈夫だ。エルサ、俺の胸に。」
「えっ、こうですか。」
私は、アレク様の胸に身を預けた。
「ああ。こうだ。よし!」
「え!」
なんと、アレク様は私をお姫様だっこしたのだ。
「え、アレク様?」
「エルサ、君は危なくなったら全力で逃げて構わん。」
「え。」
確かに、アレク様が私を守り全員倒すのは難しいかもしれない。
でも、私は信じる。
アレク様が負けないことを!!
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ゆいかです!
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