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ラーサル帝国の道中

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 私たちは、テントを建て食料、水、見張り、の3つの担当に別れた。私は、もちろん食料担当で、アレク様も食料担当だ。
水担当は、井戸や川から水を汲む役割。
それには、ルカーシュ殿と、リエが担当する事になった。
見張りは、瑠璃と、ルクア殿が。主に、手下がいるかを見張る。
2人とも、騎士学園を卒業した事もありかなり強い。瑠璃は、
ルクア殿と同じぐらい強いそうだ。ちなみに、そのことを知ったのは今日なのでまさかと思った。
「よし!じゃあ、狩りにいきましょうか!」
「ええ、そうですね!」
 私とアレク様はテントをで山に向かった。 
 私は、山中で気になった事がありアレク様に聞いた。
「そういえば、アレク様は狩りをしたことは?」
「ええ、何回もありますよ。聖女様もあります?」
「はい!ありますよ!解体なら任せて下さい!」
「え?解体できるのですか?」
「はい!ついでに、解剖もできます!」
「へ、へぇ。」
「どうしました?」
「いえ、驚きました。」
「ふふっ。そうですか?」と、満面の笑顔をみせた。
「っ!」と、アレク様は私から目を逸らし頬が少し赤くなっている。
「あの?」
「い、いえ、何も!」
「ふーん。」
「あ!」
「聖女様?」
「あそこを見てください!」
「あれは!」
 私が指をさした所には牛がいた。
「よし!狩りますよ!」
「頑張りましょう。」
 私は、短刀をもち、アレク様は剣をもった。
 まず、アレク様は心臓に剣をさし、私は首をきった。
「よし!」
「ふぅ。できましたね。」
「では、帰りましょう。」
「はい!」
 一方、その頃王都は……。
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