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第2章(2回目の人生とやり直し期間)
30話(ギル視点) ※微エロ
しおりを挟む《ギル視点》
浴室に向かうとフィルが子供みたいに
はしゃいで喜んでくれた。
公爵家のこの領地は温泉が有名で他国からも観光客が来るほどの人気ぶりだ。
主な産業としても成り立っている。
気に入ってくれたみたいでよかった。
フィルがなかなか恥ずかしがって服を脱げないようだったから冗談で脱がしてやろうとすると照れていて可愛かったな。
人とお風呂に入りなれていないだろうから、先に入った。
正直、フィルの肌を直視する勇気がなかった。
まだここなら湯気で霞むからな。
フィルが来ると俺とは少し離れて湯につかった。
こちらに来るのを恥ずかしがっていたから俺がフィルのほうに寄った。
近づいて、耳元で「二人きりなのに…」と囁くと声をあげて恥ずかしがっていた。
愛らしくて思わずもう少しからかいそうだったがこれ以上やってフィルに嫌われるのも困ると思ってやめておいた。
ぎゅっと後ろからフィルを抱き締めて膝にのせた。
痣を見るとなんだか痛そうで触れてしまった。
痛くないのかと聞くと痣だから大丈夫だとは言っていたが、これによって傷ついたこともあるだろう。
フィルを幸せにしたいと守りたいと改めて思った。
風呂に一緒に入ろうとは言ったが痣もあることから拒否されると思った。
だから無意識だとは思うがフィルが許してくれたと思うと嬉しかった。
フィルが泣きはじめて少し焦ったが、嬉しくて泣いていると聞いて胸が痛んだ。
二度とそんな思いをさせたくないな。
泣いて少し脱水になったのかフィルはのぼせてしまったみたいだった。
フィルを抱き寄せてお姫様抱っこをした。
くらくらとしているようだったが、俺を見つめていた。
その瞳がなんだか蕩けていて、のぼせていて肌も頬も紅くなっていた。
その顔を見て、さっきまで必死に意識をそらして我慢していたが、思わず勃ってしまった。
フィルには気づかれないようにすぐに浴室をでた。
あまりに可愛いからと言って手を出して警戒されて嫌われるわけにはいかないしな。
我慢しよう。がまん…がまん。
そう思ってもなかなかおさまらなかった。
はぁ、ばれないようにすぐに処理しよう。
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