誰よりも愛してるあなたのために

R(アール)

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第2章(2回目の人生とやり直し期間)

21話

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次の日、朝になっていつも通り支度をするとノックの音がした。

「どうぞ」

「失礼します。今日はどのような髪型になさいますか?」

「うーん。今日もマリアにおまかせしてもいいかな?」

「もちろんでございます!今回はリボンをつけさせていただきますね」

「ふふっ、ありがとう。マリアのおかげで色んな髪型にしてもらえて幸せだな」

「こちらこそありがとうございます!奥様がよろしければこれからも色んな髪型にさせて頂きたいです!」

「それは嬉しいな…ありがとう!」

マリアに髪にリボンをつけてもらってから朝食に向かった。

途中でギルに会った。

「ギル…?」

「フィルじゃないか。会えてよかった。食堂に一緒に向かおう」

そう言ってギルは僕を抱きあげた。

「わっ!自分で歩けますよ…!」

「ふふっ、俺がフィルを抱き上げたいんだ」

恥ずかしくなってギルの胸元に顔を埋めていた。

食堂に着くと食事が用意されており、昨日同様誰もいなかった。

ギルは僕を膝にのせるとそのまま果物をフォークに刺して僕に向けてきた。

「あーん」

「ん、美味しい…でもやっぱり恥ずかしいので下ろしてください!」

「ダメだ。フィルはここにいるんだ。ほら食べろ。」

「んっ!もう…!」

「くくっ、可愛いな」

僕は顔を真っ赤にしてしまった。

「今日はフィルと行きたいところがあるんだがいいか?」

「いいですよ。どこに行くんですか?」

「それは着いてからのお楽しみだ」

「食べて用意をしたら向かおうか」

「はい!」

そうして僕らは食べ終えてから用意をした。

「行こうか」

「はい!でもこんなに馬車がいるのですか
?」

僕らが乗るのとは別に荷物を乗せた馬車があった。

「ああ。今日は遠出するからな」

「わ~!楽しみです!」

そうして馬車に乗った。

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