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第2章(2回目の人生とやり直し期間)
8話
しおりを挟むガゼボに着くと
そこには紅茶やスコーンなどの軽食がすでに置かれていた。
ギル様は僕をエスコートしてくれてイスをひいてくれた。
今まで僕は誰かとお茶会をしたこともなく、エスコートをされたこともなかったため、とても胸がときめいていた。
「この紅茶はここにあるバラで作ったものなんだ…口に合えばいいんだが…」
僕は紅茶を飲んで一息ついた。
「バラの香りがして、とても美味しいです!ありがとうございます…」
「よかった…。この紅茶をあまり人に振る舞ったことがないのだが、私のお気に入りでね」
「そうなんですね…ギル様のお気に入りの紅茶を知れて嬉しいです」
と微笑んだ。
「あの…君のことを "フィル"と呼んでもいいだろうか… 」
「もちろん、いいですよ。僕も "ギル様"とお呼びしてもいいですか?」
「様はつけなくていいよ。夫夫になるのだから呼び捨てで構わないよ」
「あ…じゃあ "ギル"… 」
「ああ…フィル、君にそう呼んでもらえて嬉しいよ」
その眼差しがあまりにも蕩けていて、僕は照れてしまった。
「ふふっ、フィル。照れているのか?可愛いな」
「あっ、いや…あの、は、恥ずかしいです」
「恥ずかしがらなくてもいいのに…可愛いなフィルは…」
そうしてギル様が冗談だかわからないようなことを言いながら僕たちは他愛のない話をして過ごした。
「小さい頃は何をしていたんだ?」
「よく、本を読んでいました。それから外に生えている花を見たり…」
「そうなのか…。私は小さい頃から剣を振るってばかりいたな。それからよくイタズラもしていた。こんなことを話すのは何だか恥ずかしいな」
「ギルがイタズラですか…!?あまりイメージがわかないです。」と僕はクスッと笑った。
「そうか?今でもよく夜に屋敷を抜け出したりしているぞ。今度よかったら一緒に抜け出して月を見に行かないか?見晴らしのいい場所を知っているんだ」
「行きたいです!でも屋敷を抜け出したりしていいのですか?」
「少しだけなら大丈夫だよ。何かあっても絶対にフィルを守るよ…」
「あ、ありがとう、ございます」
僕はまた顔を真っ赤にしてしまった。
そうして僕らは夕食の時間まで他愛のない話をしていた。
________
今日は特別にたくさん話を上げさせて頂きました~!
通知、たくさんいってしまった方すみません😣
明日からは8時と21時に作品をあげるようにしたいと思います!
感想など頂けると嬉しいです!
よろしくお願いします☺️!
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