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第1章 (1回目の人生とすれ違い期間)
11話
しおりを挟むここで暮らし始めてから数日後…
今日は何をしようかな…。庭園にも図書館にもここ何日か行ったけど他の場所にも行ってみたいな…。
マリアはどこに行ったんだろう。今日は来ないのかな?
うーん。とりあえず探しにいこうかな?
僕は着替えて部屋をでた。
少し歩き回ってみたけど全然見つからない…。
仕事でお忙しいかもしれないけどギル様に一度会いに行こうかな?
でもギル様がどこにいるかもわからないんだなよ…。
ここは僕がいた別棟よりもずっと大きいからまだ迷ってしまうんだよね。
あれ?皆玄関の辺りにいる。
誰だろう…あのとっても綺麗な人…。
ギル様のお知り合いかな??
「旦那様にご確認してまいりますので、もう少々お待ちください。」
「まあ、ギルが呼んだからすぐに通れると思うけどね~」
ギル様のこと名前で呼んでる…。やっぱり親しい人なのかも…?
あの人がギル様のいるお部屋に入ってから少したつと皆仕事に戻ったみたい…。
何のお話ししてるんだろう…?少しだけなら聞いてもいいかな…。ほんとはダメだって分かってるけどものすごく気になる…。
どうしても気になってしまった僕は扉に耳をつけて会話を聞いてみた。
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やっぱり防音なのかあんまり聞き取れないな…。
「…………会えなくて寂しかったよ」
「……………」
うーん。やっぱり聞き取りずらくてところどころ何言ってるかわからないな…
「甘い………目がないな…」
そのあとも会話をしているみたいだけど、全然聞き取れない部分があった。
ドアのほうに向かって足音が大きくなってきたような気がするから早くここから離れなくちゃな…!
さっきの会話…少ししか聞こえなかったけど
実は2人は恋仲なのかもしれない…。
会えなくて寂しいって言っていたし。
どうしよう…。
僕のせいで、ギル様と大切な人の仲を切り裂く形になってしまった…。
あ!だからギル様は僕に俺には構うなって言ったんだ…。
結婚も断れなかったからだって言ってた。
どうしよう。ギル様の邪魔にはならないようにとは思ってけどこれじゃあここにいるだけで迷惑をかけてしまう…。
うじうじしてる場合じゃない。
何かしないと…。
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