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第3章 学園に通おう
100話 屋敷
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「他にはなにかありませんか?
……それでは、次は購買関係、モレス」
「はい。
まずは、寮の運営についてですが、現在予算の取りまとめ中です。
こちらは数日以内には終わらせて主さまに承認をいただきたいと思っています」
モレスくんには寮の家具や備品、食料や生活用品の準備を担当してもらっている。
はじめ僕としては僕の手持ちの残りから賄おうとしてたんだけど、サクラハラ家としての事業である以上そうはいかないということで、領地からの収入を使うことになった。
そうなったからにはなあなあで済ます訳にはいかない、ときちんと予算立てして運営していくことになった。
……って言っても、僕くらいだったみたいだけど、『なあなあでいいよー』なんて軽く考えてたのは。
寮の運営費を僕の手持ちから、っていう話をしたら家臣4人衆に結構ガチめに説教された。
正座している僕の四方を囲んで説教された。
たまたま僕の部屋に来たユニさんが、それを見るなり僕を見捨てて逃げていったのは一生忘れないつもりだ。
「分かりました。
とりあえずモレスの件はそれ待ちかな?」
「寮についてはそうなります」
寮に『ついては』ってことは、もうひとつお願いしている新しく建てるお屋敷の件で問題が出たのかな?
僕のお屋敷の家具やなんかについてもモレスくんに担当してもらっている。
「お屋敷の方でなんかあった?」
「それについては、まず私から」
なんかモレスくんとアイコンタクトしているなーと思ったら、ユニさんの方から話があるらしい。
「えっと、私としても急な話でまだモレスにしか話ができていないのですが……」
その軽く困惑している顔を見る限り、言葉通り相当急な話だったらしいな。
ユニさんの実験を手伝っていた時はそんな話何もなかったから、その後にあった話なんだろうけど……。
まあ、エミールくんにつきっきりだったとは言え同じお屋敷にいる僕に話がなかったくらいだから、悪い話とかそういうのではないと思う。
……思いたい。
言い淀んでいるユニさんを見ていると、ちょっと不安になってくる。
「……あの……その……ハルのお屋敷、明日できることになりました」
は?
会議室の時が止まった。
頭がユニさんの言葉を処理しきれないでいる。
明日できるって?なにが?
お屋敷?お屋敷ってあれだよね?お屋敷だよね?
まだ建設予定地を決めたくらいで、草も生えっぱなしな感じだけどそこから1日で建つものなの?
この話を知っていたユニさんとイヴァンさん、モレスくん以外のみんなが話を理解できていない顔をしている。
「あの、私自身寝耳に水だったんですが、今日師匠が突然『明日建てるぞ』と言ってきまして……」
あー、アッキー案件か。
それじゃ仕方ない、という雰囲気が会議室に広がる。
そんな僕らの様子をこの中で一人アッキーを知らないクラウスさんが少し不思議そうにしてた。
「そういえば、前にもアッキーに手伝ってもらって一週間くらいで建てる、みたいな話ししてたっけ。
あの後、寮の話が出てきたから立ち消え……というか、延期になったと思ってたんだけど?」
あれから建築進んでなかったみたいだし、てっきり学園に入って落ち着いてからとかそんな感じになったのかと思ってた。
「私もあれから師匠なにも言ってこないので、いつもの気まぐれで飽きちゃったかな?とか思って、師匠の手を借りずに進める計画を立て始めていたのですが……」
……建てる気は建てる気だったのか。
まあ、スレイくんとの交流の場って側面もあるらしいしなぁ。
「それがどうして突然?」
「うーん、師匠のことなので私にもはっきりとは。
師匠の気まぐれ、というところが大きいのだとは思いますが、話の中で『早いところ人目の少ないところを作ってやったほうがいいだろ』という言葉があったので、もしかしたらエミールの件でなにか思うところがあったのかも知れません。
あれで、師匠も人目には敏感なところがありますから」
あー、エミールくん使用人さんの目とか気にしてたからなぁ。
アッキーも街に出る時は人目を避けていたし気持ちが分かるのかもしれない。
「そういうことならむしろありがたい話だけどさ。
大丈夫なの?」
僕の言葉にユニさんもモレスくんも苦笑を浮かべる。
「率直なところダメです、主さま」
だよねぇ。
「モレスとも話をしたのですが、どうやっても内装が間に合いませんね。
師匠は、建物そのものと寝具やテーブルなどの最低限の家具は任せておけと言っていたのですが、その他の家具や調度品、生活用品などは到底無理です」
「力足らずで申し訳ありません」
モレスくんが深々と頭を下げるけど、どう考えてもモレスくんのせいじゃないよなぁ。
「いや、モレスは気にしないでいいよ。
どう考えても悪いのはアッキーだもん」
と言っても、アッキーの方も善意っぽいのがなぁ……。
「止めてほしいって言うわけにはいかないよねぇ?」
「……それを含めて、主さまにご判断をいただければと思っています」
どうしたものかなぁ……。
アッキー自身については僕がご機嫌取ればいい話だけど……エミールくんのためになるかもっていうのがあるからなぁ。
「最低限の家具は用意してくれるらしいけど、生活とかは出来そうな感じなのかな?」
「男爵家としての『格』を維持することが出来ませんので客人を招いたりとかはまだ出来ませんが、生活することは可能だと思います」
「日用品については、ある程度うちの屋敷から回すことも出来ますからね」
住むこと自体は問題ないのかぁ。
「完成披露とかはしなくていいの?」
なんか偉い人の立てた建物ってそういう事しているイメージあったけど。
「ハルの場合はお屋敷の完成披露というより、男爵としての挨拶が最初ですから気にしなくていいと思います」
そっか、そういやそもそも僕の存在自体がまだ公然の秘密状態か。
「みんなの方でなにか問題とかはありそう?」
そう言ってみんなを見回してみると、ミゲルくんが手をあげた。
「人材採用の面からひとつ。
採用の面から考えると、問題ではなくむしろありがたい事態です。
やはりモノケロス卿のお屋敷に間借りしているとなると話を通しづらいですから」
あー、なるほど、それはそうだろうなぁ。
ミゲルくんと同じく人材採用を担当してくれてるメファートくんもウンウンと頷いている。
「ムーサくんはどう?」
「寮の運営の方には良くも悪くも直接的な影響はないと思います。
ただ、今後内部的な文書も増えていくことを考えると、やはりサクラハラ家のお屋敷があるのは助かります」
あー、そうか、寮の運営にしても人事にしても色々書類が出てきているからなー。
今は談話室とか僕の部屋とかの棚にしまってるけど、今後の事考えるとずっとそうしてるわけにはいかないか。
「もう1度モレスに確認だけど、生活の上での問題は本当になさそう?
なにか大変になったりとか」
僕が再度の確認をするとモレスくんは目を閉じてしっかり考え出す。
「…………おそらく問題はないかと思います。
こう言ってはなんですが、今のところ我々内々の者だけが住むので調度品等がなくても構いませんし、えっと……エルフ様がどの程度の家具を考えてくださっているのかにもよりますが、最低限を想定したとしても我々の分くらいでしたらすぐに仕入れることが可能です」
どうでもいいことだけど、モレスくんが言い淀んでいるのを聞いてみんなにアッキーのことどう呼んでもらうのか考えたほうがいいのかな?って思った。
まあ、それはまた後でアッキーにも相談してみるとして置いとこう。
モレスくんの話聞く限り、引っ越しにはなんの問題もなさそうだな……。
うーん……。
「ユニさん、ユニさんちの方ではなにか問題ありそう?」
「我が家としては近いうちに建てるつもりで用地の確保とかもしていましたからね。
なにも問題ないです。
前向きな方向に話がいっているので、正直なところを言っちゃいますが話を止めて師匠の機嫌を損ねる方がめんどくさいです」
いや、まあ、そこは僕がどうにかするけど……それでも気は使うか。
ユニさんへの最終確認も特に問題はないか。
「それじゃ、お言葉に甘えて明日お屋敷建ててもらっちゃおうか?」
なんかお屋敷ひとつが建つにしては軽い言葉だったけど、ちょっと他に言い方が思いつかない。
みんなもうなずき返してくれるけど、大きな話のはずなのになんかみんな微妙な顔してる。
だって、1日で建つお屋敷って言われても、ねぇ?
……それでは、次は購買関係、モレス」
「はい。
まずは、寮の運営についてですが、現在予算の取りまとめ中です。
こちらは数日以内には終わらせて主さまに承認をいただきたいと思っています」
モレスくんには寮の家具や備品、食料や生活用品の準備を担当してもらっている。
はじめ僕としては僕の手持ちの残りから賄おうとしてたんだけど、サクラハラ家としての事業である以上そうはいかないということで、領地からの収入を使うことになった。
そうなったからにはなあなあで済ます訳にはいかない、ときちんと予算立てして運営していくことになった。
……って言っても、僕くらいだったみたいだけど、『なあなあでいいよー』なんて軽く考えてたのは。
寮の運営費を僕の手持ちから、っていう話をしたら家臣4人衆に結構ガチめに説教された。
正座している僕の四方を囲んで説教された。
たまたま僕の部屋に来たユニさんが、それを見るなり僕を見捨てて逃げていったのは一生忘れないつもりだ。
「分かりました。
とりあえずモレスの件はそれ待ちかな?」
「寮についてはそうなります」
寮に『ついては』ってことは、もうひとつお願いしている新しく建てるお屋敷の件で問題が出たのかな?
僕のお屋敷の家具やなんかについてもモレスくんに担当してもらっている。
「お屋敷の方でなんかあった?」
「それについては、まず私から」
なんかモレスくんとアイコンタクトしているなーと思ったら、ユニさんの方から話があるらしい。
「えっと、私としても急な話でまだモレスにしか話ができていないのですが……」
その軽く困惑している顔を見る限り、言葉通り相当急な話だったらしいな。
ユニさんの実験を手伝っていた時はそんな話何もなかったから、その後にあった話なんだろうけど……。
まあ、エミールくんにつきっきりだったとは言え同じお屋敷にいる僕に話がなかったくらいだから、悪い話とかそういうのではないと思う。
……思いたい。
言い淀んでいるユニさんを見ていると、ちょっと不安になってくる。
「……あの……その……ハルのお屋敷、明日できることになりました」
は?
会議室の時が止まった。
頭がユニさんの言葉を処理しきれないでいる。
明日できるって?なにが?
お屋敷?お屋敷ってあれだよね?お屋敷だよね?
まだ建設予定地を決めたくらいで、草も生えっぱなしな感じだけどそこから1日で建つものなの?
この話を知っていたユニさんとイヴァンさん、モレスくん以外のみんなが話を理解できていない顔をしている。
「あの、私自身寝耳に水だったんですが、今日師匠が突然『明日建てるぞ』と言ってきまして……」
あー、アッキー案件か。
それじゃ仕方ない、という雰囲気が会議室に広がる。
そんな僕らの様子をこの中で一人アッキーを知らないクラウスさんが少し不思議そうにしてた。
「そういえば、前にもアッキーに手伝ってもらって一週間くらいで建てる、みたいな話ししてたっけ。
あの後、寮の話が出てきたから立ち消え……というか、延期になったと思ってたんだけど?」
あれから建築進んでなかったみたいだし、てっきり学園に入って落ち着いてからとかそんな感じになったのかと思ってた。
「私もあれから師匠なにも言ってこないので、いつもの気まぐれで飽きちゃったかな?とか思って、師匠の手を借りずに進める計画を立て始めていたのですが……」
……建てる気は建てる気だったのか。
まあ、スレイくんとの交流の場って側面もあるらしいしなぁ。
「それがどうして突然?」
「うーん、師匠のことなので私にもはっきりとは。
師匠の気まぐれ、というところが大きいのだとは思いますが、話の中で『早いところ人目の少ないところを作ってやったほうがいいだろ』という言葉があったので、もしかしたらエミールの件でなにか思うところがあったのかも知れません。
あれで、師匠も人目には敏感なところがありますから」
あー、エミールくん使用人さんの目とか気にしてたからなぁ。
アッキーも街に出る時は人目を避けていたし気持ちが分かるのかもしれない。
「そういうことならむしろありがたい話だけどさ。
大丈夫なの?」
僕の言葉にユニさんもモレスくんも苦笑を浮かべる。
「率直なところダメです、主さま」
だよねぇ。
「モレスとも話をしたのですが、どうやっても内装が間に合いませんね。
師匠は、建物そのものと寝具やテーブルなどの最低限の家具は任せておけと言っていたのですが、その他の家具や調度品、生活用品などは到底無理です」
「力足らずで申し訳ありません」
モレスくんが深々と頭を下げるけど、どう考えてもモレスくんのせいじゃないよなぁ。
「いや、モレスは気にしないでいいよ。
どう考えても悪いのはアッキーだもん」
と言っても、アッキーの方も善意っぽいのがなぁ……。
「止めてほしいって言うわけにはいかないよねぇ?」
「……それを含めて、主さまにご判断をいただければと思っています」
どうしたものかなぁ……。
アッキー自身については僕がご機嫌取ればいい話だけど……エミールくんのためになるかもっていうのがあるからなぁ。
「最低限の家具は用意してくれるらしいけど、生活とかは出来そうな感じなのかな?」
「男爵家としての『格』を維持することが出来ませんので客人を招いたりとかはまだ出来ませんが、生活することは可能だと思います」
「日用品については、ある程度うちの屋敷から回すことも出来ますからね」
住むこと自体は問題ないのかぁ。
「完成披露とかはしなくていいの?」
なんか偉い人の立てた建物ってそういう事しているイメージあったけど。
「ハルの場合はお屋敷の完成披露というより、男爵としての挨拶が最初ですから気にしなくていいと思います」
そっか、そういやそもそも僕の存在自体がまだ公然の秘密状態か。
「みんなの方でなにか問題とかはありそう?」
そう言ってみんなを見回してみると、ミゲルくんが手をあげた。
「人材採用の面からひとつ。
採用の面から考えると、問題ではなくむしろありがたい事態です。
やはりモノケロス卿のお屋敷に間借りしているとなると話を通しづらいですから」
あー、なるほど、それはそうだろうなぁ。
ミゲルくんと同じく人材採用を担当してくれてるメファートくんもウンウンと頷いている。
「ムーサくんはどう?」
「寮の運営の方には良くも悪くも直接的な影響はないと思います。
ただ、今後内部的な文書も増えていくことを考えると、やはりサクラハラ家のお屋敷があるのは助かります」
あー、そうか、寮の運営にしても人事にしても色々書類が出てきているからなー。
今は談話室とか僕の部屋とかの棚にしまってるけど、今後の事考えるとずっとそうしてるわけにはいかないか。
「もう1度モレスに確認だけど、生活の上での問題は本当になさそう?
なにか大変になったりとか」
僕が再度の確認をするとモレスくんは目を閉じてしっかり考え出す。
「…………おそらく問題はないかと思います。
こう言ってはなんですが、今のところ我々内々の者だけが住むので調度品等がなくても構いませんし、えっと……エルフ様がどの程度の家具を考えてくださっているのかにもよりますが、最低限を想定したとしても我々の分くらいでしたらすぐに仕入れることが可能です」
どうでもいいことだけど、モレスくんが言い淀んでいるのを聞いてみんなにアッキーのことどう呼んでもらうのか考えたほうがいいのかな?って思った。
まあ、それはまた後でアッキーにも相談してみるとして置いとこう。
モレスくんの話聞く限り、引っ越しにはなんの問題もなさそうだな……。
うーん……。
「ユニさん、ユニさんちの方ではなにか問題ありそう?」
「我が家としては近いうちに建てるつもりで用地の確保とかもしていましたからね。
なにも問題ないです。
前向きな方向に話がいっているので、正直なところを言っちゃいますが話を止めて師匠の機嫌を損ねる方がめんどくさいです」
いや、まあ、そこは僕がどうにかするけど……それでも気は使うか。
ユニさんへの最終確認も特に問題はないか。
「それじゃ、お言葉に甘えて明日お屋敷建ててもらっちゃおうか?」
なんかお屋敷ひとつが建つにしては軽い言葉だったけど、ちょっと他に言い方が思いつかない。
みんなもうなずき返してくれるけど、大きな話のはずなのになんかみんな微妙な顔してる。
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