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第3章 学園に通おう
89話 癒やし
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とりあえず今日のところは、エミールくんにはクラウスさんたちと一緒に自分の部屋で休んでもらうことにした。
僕の屋敷が出来るまでは、エミールくんは僕の部屋の隣の部屋で過ごすことになっている。
それ自体は予定通りだからいいんだけど……。
とりあえず、みんなでテーブルについて緊急会議の開催だ。
「で、ユニさん、クラウスさんから聞いてたエミールくんの様子とずいぶん違うけど、あれは?」
遠まわしに言っても仕方ないので、単刀直入に聞いた。
「包み隠さずに言えば、預け先の家で虐待に近い扱いを受けていたようです」
まあそうなんだろうなぁ、と思ってたままの返事が帰ってきた。
なんか違う理由があってくれればと思ったけど、そうはいかなかったようだ。
扱いが酷いとは聞いていたけど、まさかここまでとは……。
「一体、なにがあったらあんなになるの?
こう言っちゃなんだけど、だいぶ酷いよ?あれ」
クラウスさんたちなんてショックを隠しきれずに呆然としていたからなぁ。
家がお取り潰しになってからまだそんなに経っていないのに、なにがあったらあんなになるんだ。
「色々とあったようですが、大まかにまとめて言えば過度の反省を強要され続けていたようです。
父母を罵り続けさせる、自分の悪いところを自分で指摘させ続ける、どんな些細な事でも過去に犯した悪事を告白させてそれをどう反省したか言い続けさせる、出来るはずことのないことをやらせて叱り続ける……他にもそのようなたぐいの事を延々とやらされてきたようです」
……な、なにしてんの?
「え?逆に大丈夫なの?その預けてた家の貴族さん」
ちょっと、こんな事やらせる人のほうが頭おかしい気がしてしょうがない。
「正直なところ、私もそう思います。
正義感が強く、真面目で、忠誠心に厚い、そういう方だったのですが……。
いえ、今もそういう方なんでしょうね、それが変なふうに暴走してしまったんだと思います」
そりゃ、ユニさんも苦笑するや。
「暴走しているにしたって、いくらなんでもあの年の子にすることじゃないでしょ?
しかも、反逆未遂には関わってすらいないんだよ?
本当になに考えてるの?その貴族さん」
憤る僕に、ユニさんは少し苦笑を深くする。
「ニホンではどうか分かりませんが、この世界では当主の罪は家の罪。
親の罪は子の罪という考えがあります。
私もやりすぎだとは思いますが、責めることは出来ません」
「それにしたって、いくらなんでも程度ってものがあるでしょ」
腸が煮えくり返っている僕はそのまま言い募ろうとするけど、それを制するようにミゲルくんが手を挙げる。
「主さま、お憤りになるのも分かりますが、今はエミール様をどうするか考えるべきじゃないでしょうか」
……たしかにそのとおりだ。
腹は立つけど、残念ながらもう起こってしまったことだ。
それにユニさんがやったことじゃないんだし、ユニさんに当たっても仕方ない。
何度か大きく深呼吸してささくれだった気持ちを落ち着かせる。
「ありがとう、ミゲル。
そうだね、まずはエミールくんのことを考えないと。
ユニさんも当たってごめん」
苦笑いを浮かべながらミゲルくんとユニさんに頭を下げる。
「どういたしまして。
やはり、主さまにはそういう気の抜けた顔のほうが似合います」
「いえ、私も気持ちは分かりますから気にしないでください。
むしろ、こうなることを予見できなくて申し訳ありません」
「いや、今回の事があるまではまともな人だったんでしょ?預けた人。
それじゃ、仕方ないよ」
反省しきりのユニさんへのフォローを優先したけど、ミゲルくんがなんか聞き捨てならないこと言ってたな?
後でエロいお仕置きをするとしよう。
軽くミゲルくんを睨むと、ミゲルくんはポッと頬を赤く染めた。
なぜ伝わる。
まあ、おかげでちょっと空気も軽くなったし、話を続けよう。
「えっと、それじゃ、前向きな話をしよう。
エミールくん、どうすれば良いんだろう?」
こう言う場合ってどういう対処が良いんだろう?
誰か――特にイヴァンさん――いい考えはないか聞いてみるけど、みんなしかめっ面で考え込んでしまっている。
期待のイヴァンさんも黙ってしまっているし、どうしたものだろう。
お医者さんとかに聞いてみたほうが良いのかな?
「ユニさん、この世界にカウンセラー……うーんと、悩み事とかを相談できる人とかいるのかな?」
「そうですね……神殿での告解なんかがそれに近いでしょうか……?
あとは、悪魔祓いをしてもらったりとかもありますが……個人的にはあまりそういうのは当てにしていません」
悪魔祓いかぁ……。
見てみたい気はするけど、エミールくんには効かないだろうなぁ。
「えっと、お医者さんとかは?」
「そういうのを診る医者はいませんね」
そっかぁ。
まあ、日本でもそういうのはだいぶ科学技術が進んでからって話だからなぁ。
「それじゃ、魔法でなんかそういうのがあったりとかは……」
科学技術を頭に浮かべて、対極にある魔法を思い出したけど、どうだろう?
「精神を壊す方の魔法はありますが、癒やす方の魔法は寡聞にも……」
流石に魔法も万能じゃないな。
まあ、一応後でアッキーにも当たってみよう。
そんなことを考えていたら、メファートくんが手をあげた。
「あの、お香とかどうでしょう?
リラックス効果の高いものとかありますし」
なるほど、兎にも角にも落ち着いてもらうところからか。
「そうだね、そういうところから試していこうか。
他にもなにかそういう気持ちが楽になりそうなものない?
ああ、僕もひたすら甘やかしてみようかな?」
冗談めかしていってみたけど、みんな真面目な顔で考え込むだけで、誰一人として笑ってくれない。
外したか。
ちょっとでも場が軽くなればと思ったんだけどな。
まあ、バカなこと言ってないで、僕も真剣に考えよう。
なにか明るい気持ちになれること……。
「あの……それ、有りなんじゃないでしょうか?」
僕が思考の海に沈もうとしたら、考え込んでいたミゲルくんが手を上げてそんなことをいう。
えっと……『それ』って?
「私もそれ考えてました。
ミゲルの言う通り、意外といけるかも知れません」
ミゲルくんの言ったことにユニさんも賛同してる。
他の子達も、イヴァンさんまで頷いているし、なんか満場一致って感じだ。
そんな中で僕だけが、良く分かっていない。
「えっと……?どういうこと?」
分からないままじゃどうしようもないので、恥を忍んで聞いてみた。
「なにを言ってるんですか、ハル。
辛いことをされすぎたんですから、反対に甘やかしてあげましょう。
ハルの案、試す価値あると思います」
え?『それ』ってそれっ!?
「い、いや、あれは冗談で……」
場を和ませたかっただけというか……。
「そうなんですか?
でも、本当に結構ありだと思いますよ。
とにかく今は傷ついた心を癒やすのが1番ですから、目一杯甘やかす……言い方を変えれば、癒やすのは真っ当な手だと思います」
ユニさんの言葉にみんなもウンウン頷いてる。
たしかに、そう言われればそうかもしれない。
エミールくんの境遇と比べちゃダメかもだけど、僕も辛いことがあったときは誰かに甘えたくなった。
「特にハルの甘やかしは骨の髄まで甘やかしてきますから、効果は高いと思います」
み、みんなそんなに激しくうなずかなくても……。
まあ、甘やかすときにはとことん甘やかすのが僕の信条です。
甘やかすことにだけはちょっと自信あるよ、僕。
僕が一人で謎のドヤ顔を決めていると、ヴィンターさんがなにか紙を手渡してくれた。
なんだろう?なにか書いてあるけど、僕にはまだ読めない。
「えっと、ユニさんに読んでもらっても良い?」
念の為聞いてみたけど、ヴィンターさんはウンウン頷いているので、隣りにいるユニさんに紙を渡す。
「ユニさん、ごめん、これ読んでくれる?」
「え?ああ、分かりました。
ええと……」
紙に目を通したユニさんが、ちょっと目を見開いて『その手があったか』みたいな顔をしている。
ヴィンターさんがなにかいい案を思いついたのかな?
「えっと、ヴィンターの案を発表します。
『旦那様にエッチしてもらえば仲良くなれます』、だそうです」
ヴィンターさん何いってんの?
みんなも『それだっ!』って顔しない。
「却下で」
「まあ、私もそれはむしろ仲良くなったあとかな、とは思います」
そりゃそうだ。
1発やったら仲良くなれる的な考え方をされても困る。
……ミッくんの件?…………ノーコメントで。
「とりあえず、一緒にお風呂はいるところから始めましょうか」
「それも却下で」
なんか、家臣4人衆が乗り気になってるけど、なんか嫌な予感がするから却下で。
僕の屋敷が出来るまでは、エミールくんは僕の部屋の隣の部屋で過ごすことになっている。
それ自体は予定通りだからいいんだけど……。
とりあえず、みんなでテーブルについて緊急会議の開催だ。
「で、ユニさん、クラウスさんから聞いてたエミールくんの様子とずいぶん違うけど、あれは?」
遠まわしに言っても仕方ないので、単刀直入に聞いた。
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なんか違う理由があってくれればと思ったけど、そうはいかなかったようだ。
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「色々とあったようですが、大まかにまとめて言えば過度の反省を強要され続けていたようです。
父母を罵り続けさせる、自分の悪いところを自分で指摘させ続ける、どんな些細な事でも過去に犯した悪事を告白させてそれをどう反省したか言い続けさせる、出来るはずことのないことをやらせて叱り続ける……他にもそのようなたぐいの事を延々とやらされてきたようです」
……な、なにしてんの?
「え?逆に大丈夫なの?その預けてた家の貴族さん」
ちょっと、こんな事やらせる人のほうが頭おかしい気がしてしょうがない。
「正直なところ、私もそう思います。
正義感が強く、真面目で、忠誠心に厚い、そういう方だったのですが……。
いえ、今もそういう方なんでしょうね、それが変なふうに暴走してしまったんだと思います」
そりゃ、ユニさんも苦笑するや。
「暴走しているにしたって、いくらなんでもあの年の子にすることじゃないでしょ?
しかも、反逆未遂には関わってすらいないんだよ?
本当になに考えてるの?その貴族さん」
憤る僕に、ユニさんは少し苦笑を深くする。
「ニホンではどうか分かりませんが、この世界では当主の罪は家の罪。
親の罪は子の罪という考えがあります。
私もやりすぎだとは思いますが、責めることは出来ません」
「それにしたって、いくらなんでも程度ってものがあるでしょ」
腸が煮えくり返っている僕はそのまま言い募ろうとするけど、それを制するようにミゲルくんが手を挙げる。
「主さま、お憤りになるのも分かりますが、今はエミール様をどうするか考えるべきじゃないでしょうか」
……たしかにそのとおりだ。
腹は立つけど、残念ながらもう起こってしまったことだ。
それにユニさんがやったことじゃないんだし、ユニさんに当たっても仕方ない。
何度か大きく深呼吸してささくれだった気持ちを落ち着かせる。
「ありがとう、ミゲル。
そうだね、まずはエミールくんのことを考えないと。
ユニさんも当たってごめん」
苦笑いを浮かべながらミゲルくんとユニさんに頭を下げる。
「どういたしまして。
やはり、主さまにはそういう気の抜けた顔のほうが似合います」
「いえ、私も気持ちは分かりますから気にしないでください。
むしろ、こうなることを予見できなくて申し訳ありません」
「いや、今回の事があるまではまともな人だったんでしょ?預けた人。
それじゃ、仕方ないよ」
反省しきりのユニさんへのフォローを優先したけど、ミゲルくんがなんか聞き捨てならないこと言ってたな?
後でエロいお仕置きをするとしよう。
軽くミゲルくんを睨むと、ミゲルくんはポッと頬を赤く染めた。
なぜ伝わる。
まあ、おかげでちょっと空気も軽くなったし、話を続けよう。
「えっと、それじゃ、前向きな話をしよう。
エミールくん、どうすれば良いんだろう?」
こう言う場合ってどういう対処が良いんだろう?
誰か――特にイヴァンさん――いい考えはないか聞いてみるけど、みんなしかめっ面で考え込んでしまっている。
期待のイヴァンさんも黙ってしまっているし、どうしたものだろう。
お医者さんとかに聞いてみたほうが良いのかな?
「ユニさん、この世界にカウンセラー……うーんと、悩み事とかを相談できる人とかいるのかな?」
「そうですね……神殿での告解なんかがそれに近いでしょうか……?
あとは、悪魔祓いをしてもらったりとかもありますが……個人的にはあまりそういうのは当てにしていません」
悪魔祓いかぁ……。
見てみたい気はするけど、エミールくんには効かないだろうなぁ。
「えっと、お医者さんとかは?」
「そういうのを診る医者はいませんね」
そっかぁ。
まあ、日本でもそういうのはだいぶ科学技術が進んでからって話だからなぁ。
「それじゃ、魔法でなんかそういうのがあったりとかは……」
科学技術を頭に浮かべて、対極にある魔法を思い出したけど、どうだろう?
「精神を壊す方の魔法はありますが、癒やす方の魔法は寡聞にも……」
流石に魔法も万能じゃないな。
まあ、一応後でアッキーにも当たってみよう。
そんなことを考えていたら、メファートくんが手をあげた。
「あの、お香とかどうでしょう?
リラックス効果の高いものとかありますし」
なるほど、兎にも角にも落ち着いてもらうところからか。
「そうだね、そういうところから試していこうか。
他にもなにかそういう気持ちが楽になりそうなものない?
ああ、僕もひたすら甘やかしてみようかな?」
冗談めかしていってみたけど、みんな真面目な顔で考え込むだけで、誰一人として笑ってくれない。
外したか。
ちょっとでも場が軽くなればと思ったんだけどな。
まあ、バカなこと言ってないで、僕も真剣に考えよう。
なにか明るい気持ちになれること……。
「あの……それ、有りなんじゃないでしょうか?」
僕が思考の海に沈もうとしたら、考え込んでいたミゲルくんが手を上げてそんなことをいう。
えっと……『それ』って?
「私もそれ考えてました。
ミゲルの言う通り、意外といけるかも知れません」
ミゲルくんの言ったことにユニさんも賛同してる。
他の子達も、イヴァンさんまで頷いているし、なんか満場一致って感じだ。
そんな中で僕だけが、良く分かっていない。
「えっと……?どういうこと?」
分からないままじゃどうしようもないので、恥を忍んで聞いてみた。
「なにを言ってるんですか、ハル。
辛いことをされすぎたんですから、反対に甘やかしてあげましょう。
ハルの案、試す価値あると思います」
え?『それ』ってそれっ!?
「い、いや、あれは冗談で……」
場を和ませたかっただけというか……。
「そうなんですか?
でも、本当に結構ありだと思いますよ。
とにかく今は傷ついた心を癒やすのが1番ですから、目一杯甘やかす……言い方を変えれば、癒やすのは真っ当な手だと思います」
ユニさんの言葉にみんなもウンウン頷いてる。
たしかに、そう言われればそうかもしれない。
エミールくんの境遇と比べちゃダメかもだけど、僕も辛いことがあったときは誰かに甘えたくなった。
「特にハルの甘やかしは骨の髄まで甘やかしてきますから、効果は高いと思います」
み、みんなそんなに激しくうなずかなくても……。
まあ、甘やかすときにはとことん甘やかすのが僕の信条です。
甘やかすことにだけはちょっと自信あるよ、僕。
僕が一人で謎のドヤ顔を決めていると、ヴィンターさんがなにか紙を手渡してくれた。
なんだろう?なにか書いてあるけど、僕にはまだ読めない。
「えっと、ユニさんに読んでもらっても良い?」
念の為聞いてみたけど、ヴィンターさんはウンウン頷いているので、隣りにいるユニさんに紙を渡す。
「ユニさん、ごめん、これ読んでくれる?」
「え?ああ、分かりました。
ええと……」
紙に目を通したユニさんが、ちょっと目を見開いて『その手があったか』みたいな顔をしている。
ヴィンターさんがなにかいい案を思いついたのかな?
「えっと、ヴィンターの案を発表します。
『旦那様にエッチしてもらえば仲良くなれます』、だそうです」
ヴィンターさん何いってんの?
みんなも『それだっ!』って顔しない。
「却下で」
「まあ、私もそれはむしろ仲良くなったあとかな、とは思います」
そりゃそうだ。
1発やったら仲良くなれる的な考え方をされても困る。
……ミッくんの件?…………ノーコメントで。
「とりあえず、一緒にお風呂はいるところから始めましょうか」
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なんか、家臣4人衆が乗り気になってるけど、なんか嫌な予感がするから却下で。
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