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第3章 学園に通おう
86話 値切り
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ヴィンターさんの用意してくれた朝食を食べながら、今日の打ち合わせ中。
食卓にいるのは、僕と家臣4人衆、ドア番を交代したゼクスくんといつものフィーアくん、そして、バナくんだ。
バナくんは朝食を準備してもらっている間に根気強く呼び続けたら、カーテンから出てきてくれた。
今は僕の膝の上に乗って、恥ずかしそうに僕に顔を押し付けている。
恥ずかしい原因は僕だと思うんだけど……まあ、本人が良いのなら好きにするといい。
ユニさんは午前中からスカルドーニ元子爵のご子息、エミールくんを迎えに行くということで今日は別行動だ。
「しかし、エミール……様の件、本当に今日でなければいけないのでしょうか?」
不安そうな顔で言うメファートくん。
エミールくんの件については、まだみんな戸惑いが隠しきれていない。
預かることは決めたものの、元とはいえ子爵様のご子息。
どういう立場で扱っていいかが、1番の問題だ。
迎え入れる準備もなにも出来ていないのに、昨日の今日で迎えに行くというのだから、本当に急な話だ。
とは言え……。
「まあ、学園に復学する準備もしなきゃいけないしなぁ」
メファートくんに苦笑を返す。
そう、エミールくんは家がお取り潰しになったことで学園を退学していたんだけど、今回、僕が引き取ることになったのに合わせて復学することになった。
僕らと一緒に寮に入ることになるので、それも早く連れてきたがっている理由のひとつらしい。
退学した理由が理由なので、周りの目とか大丈夫なのかな?と心配になったけど、ユニさんは『後々再興することを考えるならこれは義務だから』と言っていた。
今までユニさんが他の家の貴族さんとやり取りしているのをみたことなかったけど、ユニさん、貴族さんに対しては結構厳しいみたいだ。
「それに、何よりユニさんが早く保護したいって言ってるくらいだし、仕方ないんだと思うよ」
ユニさんも急な話なのは自覚していたけど、それでも話を急ぎたがっていた。
どうやら、エミールくん今の預かり先でなかなか酷い扱いをされているらしい。
一刻も早く助けたがっているように見えた。
厳しいけど、こう言うところではちゃんと優しいユニさんが大好きです。
「そうですね。
急な話で完璧とはいかないでしょうが、出来るだけのことをやりましょう」
不安そうにしながらも前向きなことを言ってくれるメファートくんと、それにうなずく他の3人。
「うん、僕たちみんなでやれば大丈夫だよ」
僕の言葉に、ヴィンターさんもゼクスくんも一緒にみんな頷いてくれる。
バナくんはまだ恥ずかしそうにしているけど、励ますように頬にチューをしてくれた。
うん、うちの子はみんないい子達だ。
そう、いい子なんだからおちつけー。
チューしてくれるのは嬉しいからみんないっぺんに来るのはやめよう。
並んで並んで。
え?唇?
…………バナくんの教育によろしくないから、今日のところは却下で。
――――――
朝食の後、僕はメファートくんとドライくんと一緒に目抜き通りを歩いている。
エミールくんが来るのなら、と今日のうちにクラウスさんも買ってきてしまうために奴隷商さんのお店に向かっている。
クラウスさんはエミールくんの安否を気にしていたし、エミールくんも見知った顔がいるほうが安心してくれるだろう。
そう思って、午前中のうちに奴隷商さんのお店に行ってしまおうと、目抜き通りを歩いているんだけど……。
いつの間にか、昨日のムーサくんとツヴァイくんと同じく、メファートくんと恋人つなぎで手をつないで、ドライくんと腕を組んで歩いていた。
いや、こうして無いと僕が人混みに流されていくんで……本当に迷惑かけてごめん。
恥ずかしい気はもちろんするけど、それ以上に安心しながら露店の間を歩いていく。
「お坊ちゃん、お坊ちゃん」
それがいけないんだってことは分かっていても、露店の様子は僕には珍しすぎてついキョロキョロと歩きながらみてしまう。
「お坊ちゃーんっ!お坊ちゃんったらっ!」
美味しそうななにかの肉の串焼きのお店を見ながら歩いていたら、メファートくんに軽く手を引かれた。
「ハル様、多分、あれハル様を呼んでるんだと思うんですが……」
メファートくんが指さしている方を見ると、見覚えのある露天商さんが笑顔で僕を手招きしていた。
あれは……癖の強い字のアクサセリー商さん?
確か、初めてこの通りを歩いた時にアッキーにあげたピアスを買ったお店の人だ。
まさかこんなところで呼び止められるとは思ってなかったから気づかなかった。
「いやぁ、お久しぶりですねぇ、坊っちゃん。
これもなにかの縁だ、見てってくださいよ」
思わずメファートくんとドライくんと顔を見合わせてしまう。
「ごめん、今急いでるから」
実際はそこまで急いでいるわけではないけど、のんびりと寄り道していられるわけでもない。
「そう言わずに。
今日は日が悪くてさっぱりなんでさ。
見てってくれるだけでも客寄せになるから、ね?」
断ったつもりだったけど、露天商さんはしつこく食い下がってくる。
もう一度メファートくんとドライくんの顔を見るけど、2人とも苦笑いしてる。
まあ、ここまで引き止められちゃ仕方ないか。
こんな人混みで2度会ったくらいだし、これも縁かもしれない。
「ちょっと見るだけだよ?」
「へへっ、ありがとさんです」
しゃがみ込んで露天商さんの前に広げられた商品を眺める。
隣にメファートくんもしゃがみ込んで一緒に見てくれるけど……うーん……。
なんか、これといって目を引くものがない。
メファートくんも渋い顔をしているし、気に入ったものはなかったみたいだ。
ドライくんはそもそも見てすらいないで周りを警戒してる。
「おじさん、悪いけど……」
ちょっと買おうと思うものがなかったので、軽く謝って立ち去ろうとする。
「ああっ、待った待ったっ!
ならこれならどうだいっ!?」
立ち去ろうとした僕たちを引き止めた露天商さんは、袋の中からなにか小さな物を取り出す。
「これは南方砂漠のど真ん中にある幻の鉱山から算出される希少な黒瑪瑙で作ったお守りだよっ!
魔を祓う力があって持っているだけで災の方から逃げて行くこと間違いなしですぜっ!」
露天商さんが取り出しのは、真っ黒に輝くまん丸い石を複雑な形に編まれたこれまた真っ黒な紐で留めたものだった。
親指くらいの小さな本体から紐が出ていて、吊るしておけるようになっている。
色といい形といい、なんか禍々しい。
せっかくおすすめされたけど、流石にちょっとこれは……。
それに前回はおすすめされたやつはぼったくり価格だったし、お断りしたい。
メファートくんも渋かった顔がさらに渋くなってしまっている。
「えっと、お値段は?」
一応値段を聞いてみるけど、値段が合わなかったってことにして去ろうとしてるだけだ。
「貴重な品だからねっ!金貨10枚っ!」
高っ!?
去る言い訳とか関係なしに買う気になれないよっ!
「……見る人見る人そんな顔するんでさぁ。
まったく、こんなん仕入れるんじゃなかったぜ。
仕入れ値ギリギリの金貨1枚にしますから、坊っちゃん本当に買ってくれません?」
一気に10分の1になったけど、それでも高い。
それ以前にこんな真っ黒で禍々しいの欲しがる人が……。
……。
いたわ。
欲しがりそうな、黒ずくめの親分いたわ。
えー、でも、金貨1枚だよ?どう考えても無駄遣いだ……。
でもなぁ……露天商さんの持っているお守りからは日本のお土産屋さんに売ってる小さな剣のアクセサリーと同じ匂いを感じる。
バカな小学生は絶対に欲しがるやつだ。
僕の中のバカな小学生がそう言っている。
これを言っちゃったら絶対に買わなくちゃいけなくなるやつだけど……。
「も、もう一声」
言ってしまった。
もうすでに後悔して、『これ以上はまかりません』と言われるのを期待してしまっている。
「前回といい、坊っちゃんには勝てませんわ。
小金貨8枚っ!これで本当にギリギリっ!
旅費を考えれば足が出てまさぁっ!」
……下がってしまった……。
こうなったら仕方ない……。
「か、買ったっ!」
「くううっ……捨てるよりはマシだと思うことにしますよ。
今後も是非ご贔屓にしてくださねっ!?」
泣き真似――だよね?――をしている露天商さんに小金貨を8枚渡すと、露天商さんはお守りを投げてよこす。
前回で予想してたから、無事受け取れたけど……。
無駄遣いをしてしまったかもしれない。
親分喜んでくれるといいけど……。
食卓にいるのは、僕と家臣4人衆、ドア番を交代したゼクスくんといつものフィーアくん、そして、バナくんだ。
バナくんは朝食を準備してもらっている間に根気強く呼び続けたら、カーテンから出てきてくれた。
今は僕の膝の上に乗って、恥ずかしそうに僕に顔を押し付けている。
恥ずかしい原因は僕だと思うんだけど……まあ、本人が良いのなら好きにするといい。
ユニさんは午前中からスカルドーニ元子爵のご子息、エミールくんを迎えに行くということで今日は別行動だ。
「しかし、エミール……様の件、本当に今日でなければいけないのでしょうか?」
不安そうな顔で言うメファートくん。
エミールくんの件については、まだみんな戸惑いが隠しきれていない。
預かることは決めたものの、元とはいえ子爵様のご子息。
どういう立場で扱っていいかが、1番の問題だ。
迎え入れる準備もなにも出来ていないのに、昨日の今日で迎えに行くというのだから、本当に急な話だ。
とは言え……。
「まあ、学園に復学する準備もしなきゃいけないしなぁ」
メファートくんに苦笑を返す。
そう、エミールくんは家がお取り潰しになったことで学園を退学していたんだけど、今回、僕が引き取ることになったのに合わせて復学することになった。
僕らと一緒に寮に入ることになるので、それも早く連れてきたがっている理由のひとつらしい。
退学した理由が理由なので、周りの目とか大丈夫なのかな?と心配になったけど、ユニさんは『後々再興することを考えるならこれは義務だから』と言っていた。
今までユニさんが他の家の貴族さんとやり取りしているのをみたことなかったけど、ユニさん、貴族さんに対しては結構厳しいみたいだ。
「それに、何よりユニさんが早く保護したいって言ってるくらいだし、仕方ないんだと思うよ」
ユニさんも急な話なのは自覚していたけど、それでも話を急ぎたがっていた。
どうやら、エミールくん今の預かり先でなかなか酷い扱いをされているらしい。
一刻も早く助けたがっているように見えた。
厳しいけど、こう言うところではちゃんと優しいユニさんが大好きです。
「そうですね。
急な話で完璧とはいかないでしょうが、出来るだけのことをやりましょう」
不安そうにしながらも前向きなことを言ってくれるメファートくんと、それにうなずく他の3人。
「うん、僕たちみんなでやれば大丈夫だよ」
僕の言葉に、ヴィンターさんもゼクスくんも一緒にみんな頷いてくれる。
バナくんはまだ恥ずかしそうにしているけど、励ますように頬にチューをしてくれた。
うん、うちの子はみんないい子達だ。
そう、いい子なんだからおちつけー。
チューしてくれるのは嬉しいからみんないっぺんに来るのはやめよう。
並んで並んで。
え?唇?
…………バナくんの教育によろしくないから、今日のところは却下で。
――――――
朝食の後、僕はメファートくんとドライくんと一緒に目抜き通りを歩いている。
エミールくんが来るのなら、と今日のうちにクラウスさんも買ってきてしまうために奴隷商さんのお店に向かっている。
クラウスさんはエミールくんの安否を気にしていたし、エミールくんも見知った顔がいるほうが安心してくれるだろう。
そう思って、午前中のうちに奴隷商さんのお店に行ってしまおうと、目抜き通りを歩いているんだけど……。
いつの間にか、昨日のムーサくんとツヴァイくんと同じく、メファートくんと恋人つなぎで手をつないで、ドライくんと腕を組んで歩いていた。
いや、こうして無いと僕が人混みに流されていくんで……本当に迷惑かけてごめん。
恥ずかしい気はもちろんするけど、それ以上に安心しながら露店の間を歩いていく。
「お坊ちゃん、お坊ちゃん」
それがいけないんだってことは分かっていても、露店の様子は僕には珍しすぎてついキョロキョロと歩きながらみてしまう。
「お坊ちゃーんっ!お坊ちゃんったらっ!」
美味しそうななにかの肉の串焼きのお店を見ながら歩いていたら、メファートくんに軽く手を引かれた。
「ハル様、多分、あれハル様を呼んでるんだと思うんですが……」
メファートくんが指さしている方を見ると、見覚えのある露天商さんが笑顔で僕を手招きしていた。
あれは……癖の強い字のアクサセリー商さん?
確か、初めてこの通りを歩いた時にアッキーにあげたピアスを買ったお店の人だ。
まさかこんなところで呼び止められるとは思ってなかったから気づかなかった。
「いやぁ、お久しぶりですねぇ、坊っちゃん。
これもなにかの縁だ、見てってくださいよ」
思わずメファートくんとドライくんと顔を見合わせてしまう。
「ごめん、今急いでるから」
実際はそこまで急いでいるわけではないけど、のんびりと寄り道していられるわけでもない。
「そう言わずに。
今日は日が悪くてさっぱりなんでさ。
見てってくれるだけでも客寄せになるから、ね?」
断ったつもりだったけど、露天商さんはしつこく食い下がってくる。
もう一度メファートくんとドライくんの顔を見るけど、2人とも苦笑いしてる。
まあ、ここまで引き止められちゃ仕方ないか。
こんな人混みで2度会ったくらいだし、これも縁かもしれない。
「ちょっと見るだけだよ?」
「へへっ、ありがとさんです」
しゃがみ込んで露天商さんの前に広げられた商品を眺める。
隣にメファートくんもしゃがみ込んで一緒に見てくれるけど……うーん……。
なんか、これといって目を引くものがない。
メファートくんも渋い顔をしているし、気に入ったものはなかったみたいだ。
ドライくんはそもそも見てすらいないで周りを警戒してる。
「おじさん、悪いけど……」
ちょっと買おうと思うものがなかったので、軽く謝って立ち去ろうとする。
「ああっ、待った待ったっ!
ならこれならどうだいっ!?」
立ち去ろうとした僕たちを引き止めた露天商さんは、袋の中からなにか小さな物を取り出す。
「これは南方砂漠のど真ん中にある幻の鉱山から算出される希少な黒瑪瑙で作ったお守りだよっ!
魔を祓う力があって持っているだけで災の方から逃げて行くこと間違いなしですぜっ!」
露天商さんが取り出しのは、真っ黒に輝くまん丸い石を複雑な形に編まれたこれまた真っ黒な紐で留めたものだった。
親指くらいの小さな本体から紐が出ていて、吊るしておけるようになっている。
色といい形といい、なんか禍々しい。
せっかくおすすめされたけど、流石にちょっとこれは……。
それに前回はおすすめされたやつはぼったくり価格だったし、お断りしたい。
メファートくんも渋かった顔がさらに渋くなってしまっている。
「えっと、お値段は?」
一応値段を聞いてみるけど、値段が合わなかったってことにして去ろうとしてるだけだ。
「貴重な品だからねっ!金貨10枚っ!」
高っ!?
去る言い訳とか関係なしに買う気になれないよっ!
「……見る人見る人そんな顔するんでさぁ。
まったく、こんなん仕入れるんじゃなかったぜ。
仕入れ値ギリギリの金貨1枚にしますから、坊っちゃん本当に買ってくれません?」
一気に10分の1になったけど、それでも高い。
それ以前にこんな真っ黒で禍々しいの欲しがる人が……。
……。
いたわ。
欲しがりそうな、黒ずくめの親分いたわ。
えー、でも、金貨1枚だよ?どう考えても無駄遣いだ……。
でもなぁ……露天商さんの持っているお守りからは日本のお土産屋さんに売ってる小さな剣のアクセサリーと同じ匂いを感じる。
バカな小学生は絶対に欲しがるやつだ。
僕の中のバカな小学生がそう言っている。
これを言っちゃったら絶対に買わなくちゃいけなくなるやつだけど……。
「も、もう一声」
言ってしまった。
もうすでに後悔して、『これ以上はまかりません』と言われるのを期待してしまっている。
「前回といい、坊っちゃんには勝てませんわ。
小金貨8枚っ!これで本当にギリギリっ!
旅費を考えれば足が出てまさぁっ!」
……下がってしまった……。
こうなったら仕方ない……。
「か、買ったっ!」
「くううっ……捨てるよりはマシだと思うことにしますよ。
今後も是非ご贔屓にしてくださねっ!?」
泣き真似――だよね?――をしている露天商さんに小金貨を8枚渡すと、露天商さんはお守りを投げてよこす。
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